ダイアルアップで ISP に接続(IIJ-PPP の設定)



1998年11月30日 掲載


FreeBSD に標準でインストールされている IIJ-PPP で ISP(Internet Service Provider)へ接続する方法を紹介します。今回説明するのは私が加入している生協インターネットへの接続方法を紹介します。ただ、どこの ISP も基本的には同じ考え方で接続できるものと思います。

ちなみに今回は FreeBSD 2.2.7 を想定して説明しています。

  1. 下準備
  2. FreeBSD でダイアルアップ接続を行う際には下記の物が必要となります。


  3. モデムの動作確認
  4. それでは実際にモデムが動作するか確認します。FreeBSD でモデムを利用する場合は /dev/cuaa0 など /dev/cuaa? を利用します。

    シリアルポートFreeBSD の KernelFreeBSD でのモデム
    COM1sio0/dev/cuaa0
    COM2sio1/dev/cuaa1
    COM3sio2/dev/cuaa2
    COM4sio3/dev/cuaa3

    となります。実際、自分が接続しているモデムがどこに接続しているか良く調べておいて下さい。内臓モデムの場合や PAO を利用して PC Card のモデムを利用する場合は dmesg などを利用して下さい。

    例えば:
    sio0 と sio1 をカーネルが見つけたなら /dev/cuaa0 か /dev/cuaa1 を利用できると言う事になります。

    実際 cu というコマンドを利用して、モデムが利用できるか確認します。

    # cu -l /dev/cuaa0 ⇒ COM1 にモデムを接続している場合
    Connected. ⇒ システムのメッセージ
    at ⇒ モデムのコマンド。
    OK ⇒ モデムが利用可能とのメッセージ。
    ~. ⇒ このターミナルを終了するコマンド。

    Disconnected. ⇒ システムのメッセージ
    #

    このように at と打ち込んで OK と返ってくればモデムは利用可能です。反対に at を打ち込めなかったり、 OK と返ってこなければモデムは利用できません。

  5. IIJ-PPP のコンフィグの書き方
  6. IIJ-PPP を利用する場合に修正が必要であろうファイルは以下のものです。

    /etc/host.conf
         resolv.conf
         ppp/ppp.conf
             ppp.linkup
    
    IIJ-PPP のコンフィグファイルは /etc/ppp 以下にあるファイルですが、/etc/host.conf,/etc/resolv.conf もインタネットに接続する際には設定が必要です。
    簡単ですが、この2つのファイルの説明を行います。
    /etc/host.conf:
    
    hosts,bind   ⇒ 名前解決を最初に hosts で行う

    /etc/resolv.conf:
    domain seikyou.ne.jp ⇒ 契約した ISP のドメイン名 nameserver 202.211.152.221 ⇒ 契約した ISP のプライマリ DNS サーバー nameserver 165.76.12.2 ⇒ 契約した ISP のセカンダリ DNS サーバー

    以下は IIJ-PPP で利用するコンフィグファイルの設定です。
    /etc/ppp/ppp.conf:
    
    default: ⇒ default はどの設定にも有効な部分です。 allow users akiyama ⇒ akiyama というユーザーにダイアルアップをさせることができます。これがないと一般ユーザーが利用できません。 set log Phase Chat Connect Carrier LCP IPCP CCP tun command ⇒ どんな log をとるかの設定 set device /dev/cuaa2 ⇒ COM3 のモデムを利用します。PAO ではこの設定が一番多いです。 set speed 115200 ⇒ シリアルの転送速度。 deny lqr set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \"\" AT OK-AT-OK ATE1Q0 OK \\dATDT\\T TIMEOUT 40 CONNECT" ⇒ モデムへのコマンド。 seikyou-osaka: ⇒ ppp で利用する設定名です。 accept chap ⇒ CHAP 認証を受け付けます。 deny pap ⇒ PAP 認証を拒否します。 set phone xxxxxxxx ⇒ 接続先の電話番号(必須) set login set authname xxxxxxxx ⇒ 貴方のアカウント(必須) set authkey xxxxxxxx ⇒ 貴方のパスワード(必須) set timeout 1200 ⇒ アイドル時間(1200 -> 20 分) set ifaddr 0 0 0 0 ⇒ ダイアルアップは振られた IP を利用する。 delete ALL add 0 0 HISADDR

    /etc/ppp/ppp.linkup:
    
    MYADDR: delete 0 add 0 0 HISADDR seikyou-osaka: delete ALL add 0 0 HISADDR

  7. IIJ-PPP の利用法
  8. IIJ-PPP は ppp というコマンドで起動します。インストールした時点では root でしか起動するこが出来ません。chmod コマンドを利用してすべてのアカウントで実行できるようにすると便利かと思います。

    # ppp
    Working in interactive mode
    Using interface: tun0
    ppp ON xxx>
    ppp ON xxx> dial seikyou-osaka ⇒ ppp.confの設定名から設定を読込む為です。
    Dial attempt 1 of 1
    Phone: xxxxxxxx  ⇒ 接続先の電話番号、このあとダイアル音が聞こえます。
    dial OK!
    login OK!
    ppp ON xxx> Packet mode.
    ppp ON xxx>
    PPP ON xxx> ⇒ リンクアップした時に ppp -> PPP へと変わります。
    
    これで接続が完了です。別のターミナルからpingなどで本当に外部に出られるか確認して下さい。

    接続を終了したい場合は

    PPP ON xxx> close
    ppp ON xxx>
    
    と打ち込んでください。また、ppp を終了したい場合は、
    ppp ON xxx> quit
    #
    
    と打ち込んでください。

    また、接続後の自分のIPを知りたい場合はリンクアップしていることを確認して、

    PPP ON xxx> show ipcp
    IPCP [Opened]
     his side: xxxxxxxxxx ⇒ コミニュケーションサーバーのIPアドレス
     my  side: xxxxxxxxxx ⇒ 自分に割り振られたIPアドレス
     中略
    
    として下さい。ppp で show ? とすると様々な情報が得られます。

    以上で IIJ-PPP の設定は終わりです。

それでは快適なインターネットライフを!


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