2007年のオススメ

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1月のオススメ

 
『明智小五郎対金田一耕助』(芦辺拓/創元推理文庫)
 作者最後のパスティーシュ集の文庫化。と言うか、何年か後にまたパスティーシュがまとまりそうな気もしないでもないですが。
 
饗宴シュンポシオン ソクラテス最後の事件』(柳広司/創元推理文庫)
 名探偵ソクラテス誕生!? 作者渾身の歴史ミステリ。
 
『九十九十九』(舞城王太郎/講談社文庫)
 新本格ムーヴメントが生み出した、異形の怪作。
 
『犬坊里美の冒険』(島田荘司/カッパノベルス)
 久々に炸裂するバカトリック。最後まで読み通す価値はあるとは思います。
 


2月のオススメ

『黄昏という名の劇場』(太田忠司/講談社文庫)
 太田忠司の怪奇幻想の血が結実した1冊。ミステリ系作家の怪奇幻想の一つの収穫です。
 
『死の相続』(セオドア・ロスコー/原書房)
 正史に現れなかった伝説のバカミスが満を持して登場。ゾンビミステリの金字塔?
 
『ステーションの奥の奥』(山口雅也/講談社)
 あの山口雅也が少年少女に贈る特異な一冊。これを読んでミステリファンになった少年少女がどうなるか今から楽しみです。
 
『天使が開けた密室』(谷原秋桜子/創元推理文庫)
 ライトノベルからの越境第1弾。この作者は桜庭一樹、米澤穂信を越えることが出来るか?
 
『黄昏という名の劇場』(太田忠司/講談社文庫)
 太田忠司の怪奇幻想の血が結実した1冊。ミステリ系作家の怪奇幻想の一つの収穫です。
 


3月のオススメ

『赤朽葉家の伝説』(桜庭一樹/東京創元社)
 新たなる金字塔の誕生。桜庭一樹の代表作の一つに必ず挙がるであろう傑作。
 
『密室殺人ゲーム王手飛車取り』(歌野晶午/講談社ノベルス)
 1月に早くも2007年を代表する一角の登場? 舞城王太郎作品にも通じるものがあるファンキーな設定の本格ミステリ。
 
『完全犯罪に猫は何匹必要か?』(東川篤哉/カッパノベルス)
 猫好き必読の猫尽くしミステリ。意外な凶器に唖然とさせられること請け合い。
 
『天帝のはしたなき果実』(古野まほろ/講談社ノベルス)
 天帝に捧げられたはしたなき♂ハ実。ラノベミステリのアンチ・ミステリか? 賛否両論(但し否多し)の巨編。
 
『天使の牙』(大沢在昌/角川文庫)上巻下巻
 ノンストップアクション娯楽大作。ただひたすら面白い長編作品、としかいいようがないかも。
 
『幻夜』(東野圭吾/集英社文庫)
 名作『白夜行』に続く第2弾。解説を読むと第3弾がありそうな気配だが?
 


4月のオススメ

『後巷説百物語』(京極夏彦/角川文庫)
 直木賞を受賞した、対外的な(?)シリーズ代表作
 
『黄昏の百合の骨』(恩田陸/講談社文庫)
《三月》ワールドを彩る、『麦の海に沈む果実』の番外編的長編
 
『霧舎巧傑作短編集』(霧舎巧/講談社文庫)
 御手洗潔も登場する、遊び心溢れる短編集。まあ、タイトルに「傑作」とつけるだけの面白さはあります。
 
『幽霊人命救助隊』(高野和明/文春文庫)
 自殺した人間が自殺者を救う? コミカルでユーモラスなファンタジック連作。
 
『イニシエーション・ラブ』(乾くるみ/文春文庫)
 読み終えたら必ず再読したくなる、恋愛小説にして巧緻な本格ミステリ。
 
『ミハスの落日』(貫井徳郎/新潮社)
 海外を舞台にした連作を集成した、トリッキーな作品集。
 
『GOSICKW』(桜庭一樹/富士見ミステリー文庫)
 シリーズ第4弾は過去の人間との対決あり、無論トリックありの贅沢な作品。シリーズを読んでいる人は必読です(って今更か)
 
『図書館内乱』(有川浩/メディア・ファクトリー)
 図書館の明日はどちらに。図書隊シリーズまさかの第2弾!
 


5月のオススメ

『シャーロック・ホームズの栄冠』(北原尚彦監訳/論創社)
 ホームズファンでなくとも必読のパスティーシュ集。本書は海外版だけれども、是非とも日本版を作って欲しい。
 
『血染めのエッグ・コージイ事件』(J・アンダースン/扶桑社文庫)
 名作は必ず甦る。バカトリックをも搭載した「カントリー・ハウス・マーダー」ものの傑作。
 
『切り裂かれたミンクコート事件』(J・アンダースン/扶桑社文庫)
 翻訳が待望された傑作がついに登場。あまりにも楽しい本格ミステリ。これが面白くない、と言う本格ファンはもぐりでしょう。
 
『忘却の船に流れは光』(田中啓文/早川文庫JA)
 ダジャレは封印できるのか。初刊本帯にはダジャレは封印した、と言うようなことが書かれていたものの?
 
『葉桜の季節に君を想うということ』(歌野晶午/文春文庫)
 ミステリ史上トップクラスのラストが待ち受ける、本格ミステリ大賞&推理作家協会賞受賞作。
 
『痙攣的 モンド氏の逆説』(鳥飼否宇/光文社文庫)
 あまりにもバカな仕掛けが結末で炸裂する、本格史上1、2を争う大バカミステリ。
 
『名探偵 木更津悠也』(麻耶雄嵩/光文社文庫)
 オーソドックスな名探偵もの……と思うと痛い目を見る、一風変わった名探偵とワトソン物語連作。
 
『水の迷宮』(石持浅海/光文社文庫)
 クローズドサークルと化した水族館での殺人。感動の結末が待つ長編作品。
 
『テロリストのパラソル』(藤原伊織/角川文庫)
 乱歩賞史上1、2を争う傑作の再刊。乱歩賞と直木賞のダブル受賞は(2007年5月現在)この作品だけ。
 


6月のオススメ

『蛇行する川のほとり』(恩田陸/中公文庫)
《グリーンマイル》形式での分冊→四六版単行本化→文庫化と辿った耽美的な一品。
 
『黒祠の島』(小野不由美/新潮文庫)
 小野不由美のミステリ代表作の最文庫化。
 
『ルピナス探偵団の当惑』(津原泰水/創元推理文庫)
 津原やすみ℃梠繧フ代表作が《ミステリー・リーグ》を経て創元推理文庫で文庫化。
 
『砂の城の殺人』(谷原秋桜子/創元推理文庫)
 ようやく出た第3弾。第4弾はあるのか否か、それは本書の売り上げ次第?
 
『天使の眠り』(岸田るり子/徳間書店 )
 或る意味作者らしい1編。発端の「奇想」は島荘譲り(大げさ?)
 
『図書館危機』(有川浩/メディア・ファクトリー)
 ラストの作品直前の、着地を予想させないシリーズ第3弾。前2作読んでる人は当然読んでいるでしょう。
 
『片眼の猿』(道尾秀介/新潮社 )
 一般向けとも言える、細かな仕掛けが施された一冊。
 


7月のオススメ

『前巷説百物語』(京極夏彦/角川書店)
 まさかの続編! 更に続く《巷説百物語》シリーズ
 
『首無の如き祟るもの』(三津田信三/原書房)
 作者の初期代表作が登場。2007年を代表する長編の一角が早くも登場!?
 
『ストップ・プレス』(マイケル・イネス/国書刊行会)
 全編これプラティカル・ジョーク。非常に楽しい英国探偵小説巨編
 
『霊名イザヤ』(愛川晶/角川文庫)
 作者の代表作に挙げられる作品。意外な拾いものです
 
『芥子の花 今春屋ゴメス』(西條奈加/新潮社)
 待望のシリーズ第2弾。相変わらず面白いです。
 


8月のオススメ

『狂い壁狂い窓』(竹本健治/講談社ノベルス)
 初期の連作《ゲーム三部作》に続き、元版である講談社ノベルスで待望の復活。恐怖探偵小説という側面以外に《ゲーム三部作》を創元版で読んだという、新しい初期作品の読者も必読。
 
『紅楼夢の殺人』(芦辺拓/文春文庫)
 本格ミステリ大賞候補にも挙がった、作者の代表作の1つ。『紅楼夢』とミステリの華麗なる結婚
 
『キマイラの新しい城』(殊能将之/講談社文庫)
 鉄の馬に跨って現れるのは誰? 2人のマイケル≠ノ捧げられた本格ミステリ長編。
 
『白楼夢』(多島斗志之/創元推理文庫)
 様々な要素がブレンドされた、初文庫化作品。
 
『夜愁』(サラ・ウォーターズ/創元推理文庫)上巻下巻
 果たして「このミス」1位に三度なるか。一夫変わった構成の歴史長編。
 
『夜想』(貫井徳郎/文藝春秋)
『慟哭』以来の、新興宗教に新たなる切り口で挑んだ長編。最後に何が起きるかお楽しみ。
 
『聚楽 太閤の錬金窟グロッタ』(宇月原晴明/新潮文庫)
 風太郎の衣鉢を継ぐ、山風の眷属の1人の第2長編。
 
禍家まがや』(三津田信三/光文社文庫)
 三津田信三作品入門編にもふさわしい、文庫書き下ろし長編。
 
『狂人の部屋』(ポール・アルテ/ハヤカワ・ミステリ)
 やっぱりアルテは面白い。年2冊は訳して欲しい作家です。
 
『團十郎切腹事件』(戸板康二/創元推理文庫)
 待望の《中村雅楽探偵全集》の第1弾。旧「宝石」発表作品を中心に編年体で収録。
 


9月のオススメ

『パズラー 謎と論理のエンタテイメント』(西澤保彦/集英社文庫)
 タイトルに恥じないパズラー≠ェ収録された傑作短編集の文庫化。パズラーか否かはともかく、粒ぞろいであることは間違いないです。
 
『火の接吻』(戸川昌子/講談社ノベルス)
 様々な言語にも訳されている、戸川昌子の「最新」長編。綾辻&有栖川セレクションシリーズ。
 
『<移情閣>ゲーム』(多島斗志之/講談社ノベルス)
 どんでん返しの魔術師である作者の第1長編。意外なことに宇山遺伝子が入っている、国際謀略長編まさかの復活。
 
『グリーン車の子供』(戸板康二/創元推理文庫)
 協会賞受賞作である表題作を含む、地味溢れる1冊。
 
『暗号名サラマンダー』(J・T・ホスピタル/文藝春秋)
 9・11以降のスパイものの1つの到達点とも言うべき救いなき傑作。
 
『天帝のつかわせる御矢』(古野まほろ/講談社ノベルス)
 現代の小栗虫太郎になり得るか。ペダンティックな魅力が横溢する1冊。
 
『人柱はミイラと出会う』(石持浅海/新潮社)
 ゆがんだジャパネスク趣味はない、パラレルワールドの日本を舞台にした1冊。
 
『四神金赤館銀青館不可能殺人』(倉阪鬼一郎/講談社ノベルス)
 バカトリックが炸裂する館ミステリ。ミステリ読み必読の1冊。
 


10月のオススメ

『家族狩り』(天童荒太/新潮社)
 文庫化でマイルドになってしまった作品のオリジナルが、装いも新たに再出版。文庫版で失望した人もこれなら満足できる……はず。
 
『生首にきいてみろ』(法月綸太郎/角川文庫)
 本格ミステリ大賞受賞の、本格ミステリの傑作が文庫化。
 
『硝子のハンマー』(貴志祐介/角川文庫)
 著者初の密室本格ミステリの文庫化。推理作家協会賞受賞作。
 
『十角館の殺人』(綾辻行人/講談社文庫)
 歴史的名作の新装版、デビュー20周年を記念しての出版
 
『百器徒然袋――風』(京極夏彦/講談社文庫)
 榎木津が大暴れする、探偵¥ャ説の怪作そろそろの文庫化。
 
『蛍』(麻耶雄嵩/幻冬舎文庫)
 或る意味怪作とも言える作品が文庫化。小ネタがどうなったのか気になるところではあるのだが。
 
『上と外』(恩田陸/幻冬舎文庫)上巻下巻
 恩田陸版『グリーン・マイル』が上下巻で再文庫化orz 刊行当時に楽しみに買ったものの立場は……w
 
『黄昏のベルリン』(連城三紀彦/文春文庫)
 恋愛ミステリの名手が描くスパイスリラーの傑作が今ここに再登場。
 
『聖女の島』(皆川博子/講談社ノベルス)
 講談社ノベルスから発刊された、幻想ミステリの1つの到達点。幻想ミステリが好きなら読み落とせない1冊。
 
『消失!』(中西智明/講談社ノベルス)
 伝説の怪作がついに復活。作者まで消失≠オたとうそぶかれた、最強の作品。
 
『青年のための読書クラブ』(桜庭一樹/新潮社)
 読書好きで、エキセントリックな少女が織りなすクロニクル。
 
『密室キングダム』(柄刀一/光文社)
 密室に淫した、作者最大最長のブロックバスター。
 
『離れた家』(山沢晴雄/日本評論社)
 伝説の作家の作品がようやくまとまった。表題作は本格ミステリ読み必読の大傑作。
 
『収穫祭』(西澤保彦/幻冬舎)
 どこかグランギニョルな雰囲気を漂わせる大長編。
 
『塩の街』(有川浩/メディアワークス)
《自衛隊三部作》のトップバッターがついに単行本化。未読ならば読むべし、読むべし。
 
『新本格もどき』(霧舎巧/カッパノベルス)
 新本格ファン必読の、傑作パスティーシュ作品集。
 
『浅草色つき不良少年団』(祐光正/文藝春秋)
 昭和初期の香気漂う、地味ながらも秀作が修められた1冊。
 
『ハッピーエンドにさよならを』(歌野晶午/角川書店)
『正月十一日、鏡殺し』の系譜の、ブラックテイストの作品がてんこ盛りの作品集。
 
『田舎の刑事の趣味とお仕事』(滝田務雄/東京創元社)
 ここにあるのは笑いだけではない。意外としっかり作ってある、ミステリーズ!新人賞受賞作を含む作品集。
 


11月のオススメ

『暗黒館の殺人』(綾辻行人/講談社文庫)1巻2巻3巻4巻
 シリーズ最大最長を誇る、幻想ミステリの怪作が全4巻という大部で文庫化。豪華解説付き。
 
『魔術王事件』(二階堂黎人/講談社文庫)上巻下巻
 乱歩の通俗もの長編の衣鉢を継ぐ、スリラー長編の大作が上下巻で文庫化。
 
『石の猿』(ジェフリー・ディーヴァー/文春文庫)上巻下巻
 追いしものと追われし者の攻防。アメリカの通俗者長編と言うべきシリーズ第4弾、堂々の文庫化。
 
『リロ・グラ・シスタ』(詠坂雄二/カッパノベルス)
 ギリギリのアクロバットが新鮮な、ハードボイルド風味本格ミステリ。
 
『道具屋殺人事件』(愛川晶/原書房)
 落語ミステリに新たな一ページが。愛川晶の新境地。
 
『女王国の城』(有栖川有栖/東京創元社)
 15年を経た、江神シリーズの第4弾。堂々の落成。
 
『心臓と左手 座間味くんの推理』(石持浅海/カッパノベルス)
『月の扉』で活躍した彼が推理する、切れ味ある連作集。
 
『雲上都市の大冒険』(山口芳宏/東京創元社)
 どこか乱歩の通俗長編を彷彿させる、第17回鮎川哲也賞受賞作。
 
『夕日はかえる』(霞流一/早川書房)
 都筑道夫の傑作『なめくじに聞いてみろ』や忍法帖を彷彿させる要素もある怪本格ミステリ作品。
 
『ジョン・ディクスン・カーを読んだ男』(ウィリアム・ブリテン/論創社)
 クラシックミステリファン待望の、日本オリジナル作品集。
 


12月のオススメ

『ジェネラル・ルージュの凱旋』(海堂尊/宝島社)
 好評シリーズ第3弾にして、現時点でのシリーズ最高傑作。
 


地下室
玄関