教育実績書

野崎次郎

教育歴

1) 暁星インターナショナル、自習教師(1974年10月〜1975年6月)
リセ・フランコ・ジャポネ(東京、飯田橋)で、シュルヴェイヤン(自習教師)として働いた。この学校はリセ(高校)という名が付いてはいるが、フランスの教育課程で行われる幼稚園から高校までのインターナショナルスクールである。仕事の内容は、休み時間や自習時間などに生徒をフランス語で叱りつけること、寄宿生の 外出・帰校などのチェックである。

2) 世田谷高等学校、非常勤講師(1975年4月〜1976年3月)
高校一年生と二年生に古文と漢文を教えた。レベル的には基礎クラス。五十分授業を週に五コマ。

3) 東京YMCA国際ホテル専門学校、非常勤講師(1985年4月〜1994年3月)
ホテルマン、旅行会社などに就職するための専門学校でフランス語の初級を教えた。高校を卒業後すぐに入学するものがほとんどで短大程度のレベルである。初級というより入門程度で修了していた。五十分授業で、九年間で平均して週に十数コマ。また、1990 年には、二週間のヨーロッパ研修旅行(イギリス、フランス、ギリシャ)を引率した。

4) 早稲田大学文学部、非常勤講師(1987年4月〜1993年3月)
学生は二年間、フランス語の授業を週に九十分、四コマを受けなければならない。仕事内容は、大学一年生にフランス語の初級文法の概略をたたき込み、大学二年生に中級レベルのフランス語で書かれたテクストの講読を指南するというもの。
初級文法の授業では単に規則を教え込むのではなく、日本語とフランス語との「発想」の違いを文法構造の違いと絡めて説明することに心がけた。
中級講読では、フランス文化の生の情報がフランス語で仕入れられるよう、文学作品に限定せず、映画のシナリオや雑誌・新聞のコピーなどを読みながら、アクチュアルな問題に言及した。日本語を経由せずに、原語で情報収集することの重要性を 実感してもらえたと思う。ここの大学では語学の授業にカウントされているが、実 質的には「外書講読」に相当するであろう。
担当したコマ数は、六年間平均して、週に九十分の授業を三コマ前後。

5) 東京立正女子短期大学、非常勤講師(1990年4月〜1994年3月)
短大一年生に初級フランス語のやさしめの部分を、短大二年生に初級フランス語の難しい部分を教えた。難しい理屈めいた話は消化不良を起こすので、初級会話に重点を置いた。週に九十分の授業を三コマ担当した。

6) 市進予備校、非常勤講師(1990年4月〜1993年2月)
高校一年、二年、三年に現代文と古文を担当した。現代文では過去の大学入試問題の内から難易度の低いものを精選したテキストで、読解の基礎を教えるとともに著名な執筆陣の発想の核を伝授した。古文では古典文法の基礎と古文常識の解説が主 な内容であった。

7) 神戸女学院大学文学部、非常勤講師(1993年4月〜現在)
「フランス文学」の科目を担当し、その年(1993年)のテーマは「現代思想入門」とした。「現代思想」というものがなぜフランスに起こったのか、その思想的な土壌の説明から入り、そのモチーフを明らかにしながら、現代フランス思想を鳥瞰した。通年で、100分一コマ。
また、一年に文法と会話(担当は、それぞれ通年で、90分一コマ)。二年(担当 は、通年で、90分一コマ)は、中級の講読であるが、大きなテーマを扱わず、フ ランス人の実際の生活に即した小さなテーマをあつかったテキストを読みながら、フランス文化を身近に感じてもらい、日本文化との違いに目がいくように努めている。
また、1995年の夏休みには、ブザンソンでのフランス語夏期講座とその前後の日程期間中のパリとスイスでの研修に、学生を引率した。身近に体験するヨーロッパはとても評判がよかった。

1999年度からは、二年生のフランス語(II)(社会)で、後期の後半からインターネットを活用した授業をさまざまに試みている。

2003年度からは、一年の文法と二年の講読(社会)の2コマになった。

2004年度は、一年の文法と二年の文法・作文の2コマに加えて、前期のみ比較文化特殊研究(II) (「現代ヨーロッパと移民」)を担当する。

8) 立命館大学法学部、非常勤講師(1993年4月〜2004年3月)
一回生の初級フランス語文法、ヒアリングに重点を置いた初級の総合フランス語、二回生以上の再履修クラスのフランス語を担当している。言葉のかけ方、ジェス チャーの取り方などの面で、日仏の文化の違いなど触れながら、フランスに興味を 持ってもらえるよう工夫している。週に、九十分の授業を二コマ前後。

9) 河合塾、非常勤講師(1993年4月〜1998年2月)
高校一年生に古典文法の基礎と古典常識を教え(週に、90分を一コマ)、浪人生用には、受験古文を基礎からやり直すクラスを担当した。こちらは週に、90分を 二コマ。古文に現れてくる平安貴族のものの考え方、感じ方、平安末期以後の武士 のものの考え方、感じ方などの特徴を取り出してみることなどをした。

10) 成安造形大学造形学部、非常勤講師(1994年4月〜現在)
一年生に、きわめて簡単な例文を使いながら、フランス語初級文法の前半を教え、発音練習する。二年生には(特に熱心な学生だけが選択するので)、レベルをアップし、ビデオなどを見ながら、フランスの建物や町のあり方などに触れている。
週に、九十分の授業を四コマ担当。

2001年度からは、3コマになった。

2003年度からは、2コマになった。

11) 立命館大学文学部、非常勤講師(1995年4月〜現在)
フランス語の再履修クラスが中心。文法の後半部分と会話表現のクラスである。いったんフランス語に拒否反応を示した学生が大部分なので、わかりやすい説明と興味の続く話題提供につとめている。週に九十分の授業を二コマ担当。

2001年度からは、一回生配当クラスの基礎、展開も二コマずつ担当するようになった。

2003年度からは、一回生配当クラス、基礎・展開の2コマだけになった。

12) 立命館大学政策科学学部、産業社会学部、国際関係学部、非常勤講師
(1998年4月〜現在)
(選択)フランス語中級と副専攻のフランス語とを担当している。この両クラスは法、文、政策、産社、国関の各学部の学生対象である。(選択)フランス語中級は、高校でフランス語を既修している一回生の学生を主な対象としているクラスであるが、フランスへの興味は比較的高く、またフランス語力もすでにかなりの程度に達 しているので、中級への橋渡しをしながら、現在のフランスの抱えている問題など にも触れた文章を読むことができている。週に九十分の授業を一コマ担当。
また、副専攻のフランス語Iは、夏期の集中授業(一コマ半期相当分)で、初級文法の仕上げを行い、簡単な長文を読み慣れていくことを目標としていた。時事フランス語の簡単なものを読みながら、フランスという国を考えてみるきっかけとなっているはずである。

2003年度からは、選択フランス語という科目が廃止されたので、法学部と産業社会学部生中心の副専攻の専門フランス語Iだけになった。

2004年度は、夏期集中の専門フランス語Iと国際関係学部の一回生のフランス語(フランス語III と フランス語IV)を担当する。

13) 立命館大学全学部(2001年10月〜2002年3月)

「異文化理解セミナー」担当。この科目は、学生参加型学習を軸に企画され、トゥールーズ・ル・ミラーユ大学(フランス、トゥールーズ)での5週間の語学学習、講義、見学などとそのための事前学習、事後学習がセットとなったものである。私の担当内容は、参加者(24名)の選考(希望者多数の場合)、事前講義、事後講義(ともにセミナー形式)、単位認定である。現地でのフランス語レポートに加点される、帰国後の日本語のレポートの採点を行う。

14) 関西大学文学部(2002年4月〜2004年3月)

史学・地理学科の専門科目「フランス文化史」を担当している。2002年度は「フランス・ファシズム論」をテーマとした。2003年度も同じ。

15) 関西大学外国語教育機構(2002年4月〜現在)

2002年度は、工学部のフランス語IIの再履修クラス、夜間全学部のフランス語IIのクラスを合計三コマ。伝統的な教授法にのっとったクラスである。さらに法学部のコミュニケーションクラス(フランス語II)を一コマ担当。このクラスはフランス人ネイティブと「タンデム」で(ペアになって)、フランスで作られたテキストを使い、表現に重点を置いたクラス展開をはかる科目である。

2003年度は、夜間全学部のフランス語IIとフレックスコースのフランス語VIの2コマだけになった。

2004年度は、工学部のフランス語IIの2コマと、フレックスコースのフランス語VIの1コマを担当する。ともにコミュニケーションを重視したクラスである。

16) 上田安子服飾専門学校(2003年11月〜現在)

2003年度の秋学期から週に二クラス教え始める。秋は初級と中級、春は初級だけの二クラス。簡単なフランス語の会話を中心にして、学生に発音してもらうことが中心。

研修歴

1) 夏期フランス語教育研修会、1988年8月24日〜9月 5日
フランス大使館、文部省主催、志賀高原ホテル。

2) 渡仏スタージュ、1989年 7月3日〜8月11日
日本フランス語フランス文学会主催、フランス大使館後援、文部省派遣、 CAVILAM、ヴィシー。

3) 渡仏フランス語研修、1995年7月31日〜8月11日
神戸女学院大学学生の引率同行、CLA(フランシュ・コンテ大学)、ブザンソン。
みずからもヨーロッパの若い学生に混じって、上級クラスに参加した。

4) 渡仏フランス語研修、2002年8月1日〜8月29日、ツールのInstitut de Touraineの上級クラス(8e degre)でヨーロッパの若い学生に混じり4週間フランス語の研鑽に励んだ。このクラスは、TEST D'ACCES AU DALF の受験準備クラスという性格を持ち、この学院の修了試験(8eと9e の学生が受ける。合格するとCertificat d'Etudes Francaisesが交付される)は、同試験をかねていた。みずからも受験を試み、合格した。13.2/20 (Assez Bien) 。

(以上)