関数電卓のお勧めはこれ!
【学生向け】(2009/3/16改訂)
自然科学系学生の方にとって必要な電卓の機能は・・・・
自然科学系の科目を履修する方は,実験系,非実験系を問わず,べき乗入力/表示機能,指数関数,対数関数,三角関数機能をもった電卓(いわゆる,「関数電卓」)を用意しておいてください。電卓は物理的に破壊しない限り長期間使用することができますので,早めに,できれば大学入学時に買っておき,使いこなせるようにしておいてください。入学時に購入したものは,卒業後でも使えます。たとえば,私は20年以上も前に購入したものを今でも使っています。太陽電池式なので電池交換もしていません。また,機能は最新のものとほとんど変わりません。
自然科学系の科目の授業や自習では,四則と平方根計算の機能しか持たない電卓は機能的に全く不十分です。たとえば,「10の23乗」を入力できないでしょう。また,カード型電卓はボタンが非常に押しにくいので,使いやすさの面からもお勧めできません。
最近は,携帯電話の電卓機能を利用している人をよく見かけますが,これも機能的には不十分な上に,実験で使用していて誤って水や試薬等をこぼしてしまった場合の被害は,関数電卓1個分の費用では済まないと思います。それに,電卓持ち込み可の試験はありますが,携帯電話持ち込み可の試験はありませんので,携帯電話の電卓を試験で使うことはできません。
また,コンピュータが使えるから関数電卓は不要ということにはなりません。ちょっとした計算には電卓の方が手軽に使えますし,電卓はポケットに入れておいて必要なときにすぐに使うという使い方ができます。
関数計算機能の他に必要と思われる機能は以下の通りです。
- 小型で薄型であること(手帳型がよい)
常時持ち歩いても,白衣などのポケットに放りこんでおいても邪魔にならないものがよいと思います。
- 押しボタンが大きいこと
大きい方が使いやすいし,押しまちがいも少ない。しかし,残念ながら上記「1.」とは相反する条件であり,どちらが重要かと問われたら「1.」の方が重要です。なお,押しボタン式でないもの(カード型などによくあるシートキー式)は使いにくいのでお勧めしません。
- 電池の交換の必要がないこと,あるいは電池寿命が長いこと
電池の交換はめんどうで,またお金もかかります。また,一般に,機能が高い電卓ほど電池寿命は短くなります。太陽電池式をお勧めします。
お勧め機種
上記最低限の機能を持つ関数電卓を持っていない人には,下記の機種を購入することをお勧めします。この機種は,関数電卓の中で最低価格に近いものですが,機能的にはこれで十分です。また,太陽電池式なので電池交換の必要はありません(薄暗い場所では使えませんが,薄暗い場所で関数電卓を使うことはほとんどないので,これで十分です)。
CASIO fx-260A 生協組合員価格1,490円(税込み)
最近の関数電卓の中には,「計算式記憶機能」や「プログラム機能」を内蔵したものがあります。しかし,演習問題を解いたり,実験しながらちょっとした計算を行うだけなら,このような機能はほとんど使うことはありません。あれば便利かなという場合もありますが,そういう場合はごくわずかです。繰り返し計算や複雑な計算を行いたいという人は,そのような計算する場合にのみパーソナルコンピュータ上で動作する表計算ソフトウェアなどを用いるようにした方がいいと思います。
最近の関数電卓は便利な機能を数多く持っています。マニュアルをよく読んで自力で使いこなせるようになってください。特に以下の機能は利用する機会が多いので,マニュアルなしでも使えるようになっておいた方がいいと思います。
- 関数計算
自然科学における関数計算で最もよく使うのは,平方根,べき乗(xのy乗),べき乗根(xのy乗根),対数/真数(対数の逆関数)(自然対数,常用対数とも)です。逆数,三角関数もときどき使います。
- メモリー計算
もともとは計算結果の総和を求めるために用意された機能ですが,計算結果を一時的に記憶させておきたいときにもよく使います。
- 定数計算
同じ数値による加減乗除算を繰り返し行う場合に,同じ数値を一度入力したら次から入力しなくてもいいという機能です。乗除算でよく使います。
- 表示桁数/表示形式指定
多くの関数電卓では浮動小数点表示(指数表示)/固定小数点表示の切り替えと表示桁数の指定ができます。このうち,浮動小数点表示(指数表示)/固定小数点表示の切り替えはよく使います。
【追記】2010年9月10日現在,CASIO fx-260Aはメーカー製造中止となっており,同等の機能を持つ後継機種も製造されていません。流通在庫もほとんどなくなってようです。代替え品を探したいと思いますので,見つかるまでお待ちください。
おまけ
化学関係の授業や実験では,元素の原子量を使った計算をよく行います。化学が得意な人の中には,よく現れる元素の原子量を整数値で覚えている人も多いことと思いますが,整数値で計算できるのは有効数字2桁の計算までです。化学関係の授業や実験では有効数字3〜4桁の計算を行うことが多いので,原子量を整数値で覚えていてもあまり役に立ちません。また,原子量を無理に暗記する必要もありません。そこでお薦めなのが,手帳型関数電卓のポケットに入る大きさの周期表です。
小型周期表のページでポケットサイズの周期表(4桁原子量付き)の印刷用原稿を提供しています。ご自分で印刷してもかまいませんし,作ったものを欲しいという方は高知女子大学化学研究室(永国寺キャンパス実験棟3階)までお越しください(数量限定です)。
(情報提供者:生活科学部 一色)