岳南鉄道(吉原、岳南江尾)


最新乗車 2000年夏


岳南鉄道は東海道線吉原から分岐し、富士の工業地帯の中を環状線を描くように走る鉄道である。旅客車輌は数年前まで元東急5000系赤ガエルであったが、老朽化に伴い現在は元京王3000系の両運化改造車7000型となっている(赤ガエルも1編成予備に存在)。また沿線工場への引込み線へ向けて貨物列車も数本運転されており、松本電鉄から流れてきた茶色く可愛い電気機関車(ED402、ED403)が主に働いている。

岳南鉄道や周囲の工場へのコンテナ車がひしめく吉原を出るとしばらく東海道線に沿って走る。もう車窓は工場や倉庫ばかりである。田子の浦港の根元に架かる鉄橋を渡ると右にカーブして東海道線と別れる。やがて直線に戻ると富士由比バイパスと東海道新幹線をくぐり、藤沢薬品の工場を左に見ながら走る。国道139号線との踏切を過ぎ左にカーブすると右手に日産自動車の工場が広がって日産前に着く。建て込んだ中を右にカーブすると吉原本町である。貨物列車がやってくるとは思えない住宅街の路地裏の雰囲気の駅である。有人駅でありJR線連絡の硬券なども売られている。ここから500m西に吉原中央駅という富士急行バスのターミナルがある。ちなみに岳南鉄道は富士急行の関連会社のようである。

さらに右カーブが続き、構内が広がると岳南鉄道の本社がある本吉原である。ここから列車は製紙工場の中を縫うように走る。左に曲がるとかつての信号場の跡(ここから各種工場へ専用線が伸びていたらしい)を通過し、今度は右に曲がって岳南原田に着く。ここから列車は大昭和製紙の工場に分け入って行く。パイプラインの下を潜りながら走ると、やがて左に右に貨車が並んでいるのが見えてくる。構内が大きく広がると岳南鉄道貨物取扱の中心、比奈である。そこそこ広い構内にはコキやワムなどの貨車がひしめき、運がよければ入替作業を見ることもできる(何時でしたっけ?)。ここの入替に用いられる機関車は普通は前述のED402かED403なのだが、予備車としてED501という1928年製の古典機が在籍しており、これが登板することもある。比奈と次の岳南富士岡の間には貨物ヤードが広がっている。ここに廃車になった赤ガエルが1本放置されているようなのだが今もあるのだろうか。

岳南富士岡には車庫が併設されており、現役車輌(予備車の5000系もここに留置)が待機しているほか、廃車になった2編成の赤ガエルや電気機関車も放置されている。放置車輌といえば赤ガエル入線前に働いていた車輌も比奈岳南富士岡の構内に車体だけの状態で放置されている。岳南富士岡を出ると工場街を抜け、一転して田園地帯や住宅街の中を走る。須津神谷と過ぎ、東海道新幹線を再びくぐって岳南江尾に到着する。ここから沼津へ延長する計画があったようだが、陽の目は見ていない。


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