富良野線(富良野・旭川)


最新乗車 1998年夏


根室本線富良野函館本線旭川を結ぶ富良野線は、南側は観光路線として、北側は旭川市への通勤通学路線として機能している。富良野線仕様のキハ150が投入され、普通列車はほぼこの形式によって運転されているほか、シーズンには眺望観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」も運転されている。

富良野を出ると軽く右にカーブして根室本線と分かれる。かつては富良野線が根室本線だった時代もあった。帯広釧路へのルートは旭川、富良野線経由から滝川根室本線経由、そして現在の石勝線経由と技術の進歩につれ短くなってきたわけである。一面の田園風景の広がる富良野盆地の中を、右に十勝岳から大雪山に繋がる石狩山地を眺めながら走る。周囲は水田も多いがラベンダーの畑も多く、中富良野の次にはラベンダー畑というそのままの名前の臨時駅まである。盆地の中を走る線路であるが、上富良野までは地形にとらわれずほぼ真っ直ぐに線路が敷かれており、丘があっても迂回せず、またトンネルも掘らず、真っ直ぐ登っては真っ直ぐ下るという線形になっている。

上富良野を過ぎると富良野盆地と上川盆地の境の峠越えにかかる。周囲からは水田が消え、一面の丘陵にジャガイモなどの畑が広がる。線路の両脇は防雪林となっているため、少々展望は利かない箇所はあるが、冬季の安定運行のためやむを得ぬところであろう。次の美馬牛が峠のサミットで、いかにも北海道らしい風景の中にある。

続く美瑛がこの辺りの観光の中心地で、シーズンにはこの駅から定期観光バスが出るなど賑わう。駅舎も石造りの重厚なものである。北美瑛を過ぎる頃には上川盆地の中に入り、周囲に水田が広がる。相変わらず石狩山地は左の車窓に続く。一際目立つのは大雪山である。やがて列車は旭川の市街地へと入り、左に大きくカーブしながら神楽岡を過ぎ、札幌に向かう形で旭川に到着する。私が訪れた頃は函館本線宗谷本線石北本線が発着する他のホームと大きく離れたところに富良野線用のホームがあったが、現在は高架化工事の進展により、本線のホームに近い仮ホームへと移っている。


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