釧網本線(東釧路・網走)


最新乗車 2000年夏


釧網本線は、釧路湿原を抜け、沿線に摩周湖、屈斜路湖そして知床半島を抱え、オホーツク海に沿って走るという純然たる観光路線である。夏は釧路湿原に、冬は流氷打ち寄せるオホーツク沿いにトロッコ列車が走っている。私は、1998年の夏は釧路からトロッコ列車の「釧路湿原ノロッコ」で入り、途中1泊して網走へ抜け、2000年の夏は途中下車を楽しみながら普通列車を乗り継いで釧路へ抜けた。

釧路を出た列車は、しばらく根室本線を走り、隣の東釧路でこれと別れる。途端に家並が途切れて釧路湿原の中に飛び込んでいく。進行方向左側に釧路川を挟んで湿原が広がり、列車もスピードを落とす。たまにカヌーで川下りしている人を見掛けることもある。線路は、湿原を突っ切るかたちで敷設されているため、右側にも湿原は見えるのだが、基本的に湿原の東端を通っているため、眺望は望めない。しかし、「ノロッコ号」の折返す塘路を出ると、右側には沼が広がる。標茶の辺りまで延々と湿原を見て走り、標津線の廃線跡が右に別れると、湿原とも離れて旧釧路川沿いに走る。

摩周湖、屈斜路湖への乗換点である摩周を過ぎて、さらに川湯温泉を過ぎ、釧北トンネルを抜けるとオホーツク海へ向かって下り坂となる。北側では、湿原が延々と続く南側と違って田園が広がる。製糖工場があるだけに甜菜も栽培しているのであろう。その製糖工場へ最近まで貨物列車が入っていた中斜里には、その専用線の機関車が3台放置されていた。

知床半島への起点である知床斜里(ちなみに私は斜里YHに宿泊)を出、しばらくするとオホーツク海を右に、原野を左に見て走るようになる。止別浜小清水原生花園北浜は下車したい気分にさせてくれる駅で、私もこのうち浜小清水から北浜までの3駅に下車した。浜小清水は駅舎が改築され、2000年秋から小清水町の観光施設として再出発する模様である。私は以前の小さな駅舎しか頭になかったため、下車したときはかなりびっくりした。鉄道の駅というよりも道の駅に近いイメージの建物になっている。原生花園はまさに小清水原生花園の中にあり、駅前にはビジターセンターもある。続いての北浜は、オホーツク海に面しての駅で、駅待合室内には旅人が残した定期券などが貼りまくられている。そして海と別れて市街地に入ると網走に到着である。線路は石北本線に続く。


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