最新乗車 1994年冬
左沢線は山形盆地の中を坦々と走るローカル線である。沿線にはサクランボ畑や梨畑が多く、フルーツライン左沢線の愛称がついている。北山形が起点であるが、ここを始終着とする列車はなく、全て奥羽本線に乗り入れて山形を発着している。途中の寒河江駅の移転のため羽前長崎、左沢間を2001年7月から2002年2月まで半年間運休、バス代行して工事を行ったことは記憶に新しい。
山形を出た列車は奥羽本線を一駅走り、扇形に広がった北山形に着く。列車は左にカーブして山形の市街地を抜け、田園の中を東金井、羽前山辺、羽前金沢、羽前長崎と過ぎる。最上川を渡って南寒河江を過ぎると寒河江市の市街地に入って、移転新築なった寒河江に着く。市内にはサクランボ並木なんかもあるらしい。西寒河江を出る頃には市街地から出て、左に大きくカーブしながら羽前高松を過ぎる。最上川の近くに出て柴橋を過ぎ、最上川左岸のトンネルを2本くぐると構内が大きく広がり、左沢に着く。ここから最上川に沿って25kmほどさかのぼると、山形鉄道の荒砥である。もちろん線路はないが、バスを乗り継ぐと行けないこともないらしい。