くりはら田園鉄道(石越・細倉マインパーク前)


最新乗車 1997年夏


くりはら田園鉄道は、東北本線石越から分岐して西へ延びるローカル私鉄である。かつては電気運転を行っており栗原電鉄と名乗っていたが、経営母体の変更(沿線自治体の参加による第3セクター化)により名称を現在のものに変更し、ディーゼルカーによる運転に切り替えている。この鉄道は軌間762mmの非電化鉄道で始まっており、その後、762mmのままでの電化、1067mmへの改軌と経ているため、現在の運行形態は4代目ということになる。かつては終点の細倉鉱山からの亜鉛や鉛の輸送で賑わっていたが、その名残は閉山後の施設を利用した細倉マインパークと、細倉マインパーク前駅前に保存されている電気機関車ED202とワフに残るのみである。

始発の石越東北本線の駅から少し離れていて、いったん駅舎を出ての乗り換えとなる。車輌は1995年に富士重工から購入したKD95型(と元名鉄キハ10を購入したKD11型、こちらは予備車)で、木材を多用した内装が特徴である。石越を出てすぐ左カーブし、東北本線と別れる。荒町を出ると車庫が併設された若柳。主力のディーゼルカーの他に、私が訪れたときは栗原電鉄であった頃の車輌がまだ留置されていた。谷地畑の辺りから列車は水田の中を走る。大岡小前を過ぎると東北新幹線をくぐって大岡、続いて東北自動車道をくぐって本社のある沢辺である。東北自動車道の若柳金成ICがあるためか、私が乗車した当時、盛んに水田を潰して倉庫街が造られつつあった。今はどうなっているのだろうか。また、沢辺からは東北新幹線くりこま高原へ連絡バスが出ている。少しでも公共交通機関を使ってもらおうという涙ぐましいまでの努力である。水田の中を津久毛杉橋鳥矢崎と過ぎ、栗原町の街中に入って栗原栗原田町に停車する。尾松鶯沢と 三度水田の中を走ると周囲が山がちになり、鶯沢工業高校前を過ぎると素掘りのトンネルをくぐる。くぐってすぐにかつての栗原駅(廃駅)の構内を通過して、細倉鉱山への引込線上に作られた細倉マインパーク前に到着する。細倉マインパークの入口までは少々歩くことになる。


東北編目次へ戻る
ホームへ戻る