十和田観光電鉄(三沢・十和田市)


最新乗車 1997年冬


十和田観光電鉄は、東北本線三沢と、十和田湖の玄関口である十和田市を結ぶ地方電鉄である。東急電鉄の中古車が主に用いられており、明るい塗装が雪によく映える。

東北本線三沢駅の脇にある、古びたモルタル造りの細長い駅舎を抜けるとホームに出る。線路は東北本線とつながっているが、貨物列車のなくなった今は、もはや使われることはないようである。三沢を出ると東北本線を左に見送り、林の中を走る。やがてちょっとした沼地を突っ切り、少々建て込んでくると大曲である。この辺りから終点までずっと県道に沿って走る。軽便鉄道としての開業当時は、おそらくこの道路と一体不可分の存在であったのだろうか。

私が乗車したときはずっと雪原で、集落以外何があるのか分からなかったのだが、どうやら葉タバコなどの畑作地のようである。柳沢を過ぎ、車庫があり、電車と同じ塗色をした電気機関車が待機する七百古里という、ある意味ユニークな名前の駅を過ぎると、三農高前北里大学前工業高校前と、高清水を間に挟むものの、学校名のついた駅が続く。学生の利用が頼みの綱という実態がよく分かる。ひがし野団地という、この電鉄では妙に浮いた名前の駅を出ると、次は終点の十和田市である。かつては、もう少し先に終点があったが、ダイエーを核とするショッピングセンターの開設に伴って、現在地に移転されている。ここにはバスターミナルも併設されており、雪や雨に濡れることなく乗り換えることができるので非常に便利である。旧駅は、留置線として使われているようで、ちらほら電車が停まっているのを見ることが出来た。

ここから、南部縦貫鉄道七戸まで国道4号線を走るバスが出ているが、縦貫鉄道が走っていない今は、野辺地に直接出ることになろう。ただ、利用者の大多数は縦貫鉄道があった頃からそうしていたようであるが。


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