2000年10月

10月1日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0010.html#1
●講談社江戸川乱歩推理文庫を大量に購入した夢を見る(笑)。とりあえず、少年ものと評論関係を少年ものは800円以下、評論関係は1000円以下で探してるのだがなかなか……。
 本当は今日から月末締め切りの短編を書き始める予定だったのであるが、予定を変更して回る。結果
『都筑道夫のミステリィ指南』(都筑道夫/講談社文庫・絶版)200円
『暗黒の秘儀』(H・P・ラヴグラフト/ソノラマ文庫海外シリーズ・絶版)200円
『喘ぐ血』(祥伝社文)200円
『うつし世は夢』(江戸川乱歩/江戸川乱歩推理文庫・絶版)100円
『探偵小説四〇年2』(江戸川乱歩/江戸川乱歩推理文庫・絶版)100円
 と言ったところ。江戸川乱歩推理文庫が正夢になったところが笑える。

10月2日(月)
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●『亜空間要塞』読了。うーん……。
★今日のオススメ『鋏の記憶』(今邑彩/角川書店・品切れ?)
 第零回鮎川賞とも言われる「鮎川哲也と十三の謎」叢書最後の椅子を『卍の殺人』(創元推理文庫)で獲得した今邑彩の最高傑作であろうと思う。今邑彩には『レベッカ』(リューモア/新潮文庫)の本歌取り『ブラディ・ローズ』(創元推理文庫)や、クリスティの『そして誰もいなくなった』(ハヤカワミステリ文庫)の本歌取り『そして誰かがいなくなる』(中公文庫)など本歌取りと言えば今邑彩という事もできる。
 長編は当たりはずれがあるが、短編には外れがない。『時鐘館の殺人』(中公文庫)や『盗まれて』(中公文庫)、『よもつひらさか』(集英社)など先は読めるのがあるものの、それで面白いという希有な作品ばかりだ。
 で、『鋏の記憶』である。本書はサイコメトリー能力を持った女性が主人公の作品。超能力者を描かせたら上手いのが宮部みゆきであるが、本書に於けるサイコメトリー能力者の描き方も上手い。
 サイコメトリー能力が有機的に謎解きに貢献しているのであるが、その貢献具合が凄い。超能力などを謎解きに結びつけてる作品と言えば『念力密室!』(西澤保彦/講談社ノベルス)がすぐさま思い浮かぶが、超能力との結びつきという意味では『鋏の記憶』に軍配が上がるかも知れない。『念力密室!』の超能力ははWHYを追求するためにHOWをすっ飛ばす為のスキルだったが、『鋏の記憶』のサイコメトリー能力は違う。どう違うかは……。読み返す機会があったら(笑)。とにかく、表題作は凄いよ。
 文庫化が待たれる作品である。

10月3日(火)
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●バイト。明日からの文庫フェアのために本店から本が搬入される。まだ棚には並んでいないが、ざっと見たところめぼしいものは無し。『羊たちの沈黙』の初版帯付きあたりが珍しいか? と思うぐらい。取り立てて欲しいというのが無かった。段ボール箱の中は見てないが、もしかしたら良いのがあるかもしれない。
 某不審人物Rが来たという以外何の問題もなく(問題?)閉店作業をしようとしていたその時、アクシデントが。私の前に入ってた人がシャッターの鍵を持ち帰ってしまったのだ! 私に恨みでもあるのか……。あたふたして携帯に電話をするが繋がらず。他の人に電話し、シャッターのスペアキーがあるか否か聞いてみたところ……「無い」との一言。一刀両断(ザク)。内側から閉める手があると言うことを教えて頂き、何とか閉店作業完了。シャッターの鍵がない旨をメモに書き残し、帰る私であった。なかなかスリリングな経験をしたものである……。ふっ。
●というわけで、○○ッ○○○のロックのレシピは別の機会に(あるのか?)。やっぱピ○○○ですか?(笑)

10月4日(水)
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●バイト。マシンが開封された以外特記事項無し……かな。文庫フェア開催中だが、めぼしいものは無し。友成の本があったらしいが、小説じゃないのでうらやましくなかった(笑)。

10月5日(木)
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●ハードカバー二冊購入。『脳男』と『病の世紀』。とりあえず、今読んでるフェラーズを読み終えてから。
●某供養のシリーズの一編を進めるが、進まず。この連作、書くとテンションがさがるので(だから、テンションが低いと書く気にならない)、私を見かけたときに沈んでいたらケリでも入れてください(笑)>関係者各位
●そうそう。昨日バイトで特記事項無し、と書いたが一個。文庫の値付けをしてる最中、教科書の問い合わせをする人が居たのだ。本店から来てた人が対応していたので私は作業に没頭していたのであるが、「お久しゅうございます」と言う声が。そこで教科書について問い合わせた人が私が知ってる人間だと気がついたわけであるが……。大体作業時には眼鏡を外してるのであるが、丁度顔が見えない位置だったのだ。しかも、帽子被ってたし……。なんか、古本屋に縁遠そうな感じの人だったから意外と言えば意外だった。全然変わって無さそうだったな……。
●『フォー・ユア・プレジャー』読了。

10月6日(金)
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●「ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer」★★★
 カルト的な人気を誇るドラマの映画化。映画公開時これに行こうか、「スリーピー・ホロウ」に行こうか迷い、「スリーピー・ホロウ」に行った覚えがある。
 ドラマを見ていないとイマイチわからない、と言うような所があるがそこはそれ。というか、終幕の幻想は確実に意味を為さない。前半部分の全てが消える島に於ける連続殺人は、なかなかのツボ。部屋まで消えるという大盤振る舞い。だが、部屋が消えた時点で何が起こっていたのか見えてしまったのはミステリファンの悲しいさがか。
 なんか、イマイチ割り切れないところがあるが、それはもう良いかなあ。この映画版、ドラマ版の縮小再生産のような感じがする。前半の謎解き、後半のvs朝倉。
 ノベライズの文庫版に「シーズン壱」という記載があることから「シーズン弐」がありそうな予感がしないではない(実際、エンディングの最後にはドラマ版の最終回をなぞるかのようにシーズン弐の予告らしきもの(どーせまたパチもんだろうが(笑))がある。仮に「シーズン弐」があるとして、それが「シーズン壱」の再生産であるならば、「シーズン弐」は確実に見る価値が半減すると言えよう。
 ここを最後の引き際として、「警部補古畑任三郎」の二の舞だけは避けて欲しいところ。もし、またあるのであれば年一回のスペシャルぐらいが丁度良いかと。
●「メフィスト」(講談社)掲載時から単行本に纏まるのを心待ちにしていた柄刀一の「三月宇佐見のお茶の会」のシリーズ、『アリア系銀河鉄道』が出た。私的二〇〇〇年ミステリベストはこれにほぼ決まりである。読み返すのが楽しみ。とりあえず、一週間は寝かしておこう……かな? メフィストクラブから出るとばかり思っていたので意外だったけれども。柄刀一を読んだことがない人は、とりあえずどうぞ。内容は保証しますよ。個人的には泡坂妻夫の『亜愛一郎の狼狽』(創元推理文庫)なんかに匹敵するインパクト。
●ミス研。色々と。最近、一部で私が毒舌だの言い方がきついと言われるが自覚してないだけなのかなあ……。いやん。

10月7日(土)
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●昨晩22時52分、目出度く7万アクセスを突破いたしました。日頃のご愛顧ありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。ちなみに、キリ番踏んだのはこの男。申し訳ありません。
●と言うわけで、本日は外出するので13時に更新。

10月8日(日)
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●そういえば、色々書きかけて中絶したのもあるなあ……。台風が去った後に「城」が消え、山が残ると言う「幻影の城(仮題)」、ギリシャ神話をモチーフにした話、あと『コズミック』を中心に据えた評論(これは、論の展開上「本格とは?」というのを定義せねばならず、この段階で手に余りすぎるので今後も書く予定はない)とか……。「幻影の城(仮題)」は完成させたいところ。
●昨日は友人宅で食事会。一人一品ずつ作り、食べよう♪ と言う趣向。私はチャーハン二品目。スープありーの、手が込んだ肉料理ありーの、肉じゃがありーので大満足。かなりの量を作っても、一人頭の金額が500円。や、やす……。
 ワインや私が持参したケーキ(近所で安かった)などを食後に。皆で「踊る大捜査線 THE MOVIE」の完全版を見る。
 その後、朝の五時頃までバカやったり……。
 昼頃起きて前の晩に撮った写真を現像に出して食事。食後、一人増えてまた話。話の流れで今度は飲みに行く。その後、一眠りした後に帰宅。まだ残ってるだろう方々にメールを打った後にOBのK氏に電話。
 なかなか充実した二日間であった。色々面白い話をさせられたり、聞いたり。うん。
●『さまよえる未亡人たち』読了。

10月9日(月)
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●昼頃ごそごそと起き、ぼんやりとしつつ過ごす。色々と頭の中を整理……できたか? 図書館に本を返しに行き、一冊借りてくる。
 河原町まで新刊を見に行き、何も買わず……。
 何の変哲もない、普通の休日。あ、部屋の掃除……。今週末にしよっと。

10月10日(火)
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●バイト。千客万来、というのはまさにこのこと。
 某大学ミス研メンバーに加え、昔のバイト先の友人も。某ミス研会員の或る人物と友人が意気投合。この二人、意外と似ているが今日まで気がつかなかった……。不覚。
 友人と閉店後食事をし、うちに来て話して帰る。

10月11日(水)
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●バイト。蚊が多い。今何月だよ……。今後、精進いたします。
●何故か先に『天外魔艦』読了。おかしい。『脳男』を先に読んでたのに……(笑)。
★今日のオススメ:「帰ってきた子」(萩尾望都)
 萩尾望都といえば、SF作品「11人いる!」や『ポーの一族』、『トーマの心臓』、そして光瀬龍原作の『百億の昼と千億の夜』の漫画化をした人として有名であろう。
 今回紹介する「帰ってきた子」は、<異形コレクション>の10巻目『チャイルド』に収録されている。
 「子供」を異形の存在として捉える井上雅彦のそのセンスはただものではない。『チャイルド』には他にも数多くの傑作佳作が収録されている。もし、<異形コレクション>を今から読み始めようとする人が居るならば、迷わず『チャイルド』を手に取ることをオススメする。
 「帰ってきた子」に翻ると、この作品ほどテーマを上手く消化し、作品に昇華させたものは少ない。また、この作品は漫画なのであるが漫画ならではの、否、漫画でしか表現し得ないアイデアである。同様のギミックを用いた作品は小説でも何編か存在しないではないが、インパクトという意味では引けを取らないどころか凌駕していると言っても過言ではない。この作品ほどこのギミックを用い、感動させてくれる作品はなかったのではなかろうか。否。同じ感動を与えてくれた長編が存在するが、ネタ割りになるので割愛させていただく。
 全くもって恐ろしく、なおかつ悲しい作品。恐ろしいというのは、無論小説を含む表現行為を生業にしてる、或いは生業にしたいと思ってる人にとってである。様々な問題提起をしてくれる作品であることは間違いのない事実である。

10月12日(木)
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●就寝前『脳男』読了。アンチヒーローものとしては弱い。でも、ここ数年の乱歩賞に比べてレベルが高いのは確かだな。「このミス」では20位以内に入るかも。寝たのは3時ぐらい。前日の22時から23時過ぎまで眠りこけてたから就寝が遅かったのは秘密だ。
●珍しいメンバーで近所のオムライス屋に於いて昼食。前々任者と後任者と組み合わせ、というのがなんとも……(笑)。指摘されるまで気がつかなかった私も私だ。この間の二人の件といい……。最近調子ワル!
●近所の本屋に光文社文庫の新刊で欲しいのがなかったので河原町まで。件の本は『絢爛たる殺人』。本格推理マガジンの一冊。あの「むかで横丁」が収録されるとあっては読むのは後になるのはわかってても早く買いたくなるもの。しかし、生きてる間に1000円以下で伝説のリレー小説「むかで横丁」が読めるとは思っても居なかったよ。
 その帰り、近所のモスの前を通り気配を感じたので(笑)覗いてみると……。以下略。

10月13日(金)
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●チマチマと密かに進めていた『忌まわしい匣』の再読完了。もう一回、拾い読みしよっと。
●ミス研。ものすげえ珍しい人間が。一瞬偽物か?(笑)と思ったほど。
●とりあえず、今日の更新はここまで。

10月14日(土)
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●注文していた『土竜の聖杯 聖獣都市』(友成純一/廣済堂ノベルス)を受け取る。「土竜の聖杯」シリーズが揃ったので、近いうちに読もう。
 古本市場に赴き、
d『ミステリーズ<完全版>』(山口雅也/講談社文庫)200円
 購入。ノベルス版を近いうちの処分します。目当ての本がなかったので桂の古本市場に行くが、なし。堀川五条のブックオフで確保。
d『人形はなぜ殺される』(高木彬光/角川文庫)100円
 ちょっと資料として欲しかったので。手元になかったので探してたのだ。これも用が済んだら処分する予定。
●彩胡ジュンの正体が二階堂黎人と愛川晶だと判明。騙されたよ(笑)。

10月15日(日)
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●必要があって、色々と記憶を掘り起こす。結果、かなりブルーになる(苦笑)。アホか、ワシは。
●『病の世紀』読了。なんか、牧野修らしくないなあ……。

10月16日(月)
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●就寝前に『予知夢』読了。うーむ。
●秋眠暁を覚えず? 最近寝てるが眠いんだよ……。歳?
●うう、あんな事書くんじゃなかった……。いやん(バキッ←どつかれたらしい)>私信
★今日のオススメ:「ジャンク」(小林泰三)
 今回は日本ホラー小説大賞の短編賞を受賞した作家の作品。この作品は<異形コレクション>シリーズの一冊『屍者の行進』(廣済堂文庫)もしくは『肉食屋敷』(角川ホラー文庫)で読むことが可能。どちらの版で読むかは読者次第。
 ウエスタンスタイルで物語が進行する。初出が『屍者の行進』だっただけに、ゾンビというテーマをどのように処理したのかが問われる。この作品は『屍者の行進』の中でもトップクラスの出来映えであることは保証しよう。更に言うなら、この作品はミステリファンにこそ受け入れられる作品だ。
 小林泰三の作品は、ホラーでありながらミステリファンにこそ受け入れられる作品と言いたくなりたくなるようなものが少なくはない。デビュー作「玩具修理者」(同題短編集収録・角川ホラー文庫)にしても、初の長編『密室・殺人』(角川書店)にしても。顕著に現れているのが「獣の記憶」(『肉食屋敷』収録)であろう。初出誌が「メフィスト」というのを意識したのか、サイコスリラーの常套手段である多重人格に真っ正面から挑み、成功を収めている。ミステリプロパーの作家が書いてもこうは巧くいかないんじゃないの? と思うぐらい。
 ホラーファンはもとより、ミステリファンも読んで損はない。むしろ、ミステリファンが読むべきホラー小説作家であろう。

10月17日(火)
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●トラブルはわが影法師……((C)ロス・マクドナルド)。まーったく、どういう意図であんな事をなさってるのかねえ。とりあえず、ご心配おかけしたようで申し訳ありませぬ(メールを下さった方々)。
●バイト。とりあえず、問題なし……。〆で少々焦ったが、原因がわかり一安心。私も成長したのかねえ(笑)。
●えーと、とりあえず今月いっぱいは無理のようです>私信
 来月には必ず(機会があればね)。

10月18日(水)
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●バイト。猫が入り口に粗相を(笑)。全く。それ以外、何事もなく穏やかに過ぎる。あー、平和って良いねえ……。
●平和な中(笑)、『水霊 ミズチ』の再読完了。読んだのは二年前だが、意外と覚えているものである。
●秋眠暁を覚えず……。ね、ねむい。

10月19日(木)
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●変な時間に眠ったら午前2時に目が覚めて6時まで眠れなくなる(笑)。6時から8時までまた寝る。睡眠時間ぼろぼろ……。
●今月分のバイト代が入ってからにしようと思ってたが、余りにも鬱陶しいので散髪に。「前髪が眉にかかるかかからないかぐらいに切って他は前髪に合わせてください」と注文したら、異様に短く切られる……。もう少し長めに言うべきだった、かも。
●と言うことに腹を立てつつ千本丸太町にあるブックマーケットに。
d『煙の殺意』(泡坂妻夫/講談社文庫・絶版)100円
 購入。ついでだからと太秦の古本市場に。偶然会った人間よりフロッピーを受け取る。帰宅してすぐにデータ読み出し「校正」作業。
●『探偵小説論U 虚空の螺旋』(笠井潔/東京創元社)を読み返す。なかなかハードな読み応え。

10月20日(金)
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●昨日髪を切って別人のようになってしまったので、服の感じを普段と変えて行く。案の定一瞬私と判別できなかった人も居て、姉妹揃って同じような反応してくれたり(笑)。性格ワル!
●某所で座談もどき。計3時間ぐらいぶっ通しでディスプレイとにらめっこ。つ、つかれたのだ……。一次校正作業で更にお疲れ。もうしばらくディスプレイは見たくない……とは思ってないのはバレバレである。
★今日のオススメ:『炎都 City Inferno』(柴田よしき/徳間文庫近刊)
 印象に残った恋愛小説は何ですか? というアンケートが有れば私は真っ先にこの作品を挙げるであろう。本来は伝奇小説に分類されるのであるが、この作品、究極の恋愛小説として読み解くことが十分に可能なのだ。千年の時空を越えた恋愛小説。
 ノベルス版の背表紙にはパニックロマンという煽り文句があったが、この作品ほど迫力のある骨太なストーリーは希有であろう。京都の町を舞台に妖怪が縦横無尽に歩き回る。妖怪そのまま。妖怪の扱いようと言うことで、京極夏彦の京極堂シリーズとの比較に駆られる人もいるかも知れないが、やるだけ無駄であろう。何せ、根本が違うのであるから。
 恋愛小説としても良し、伝奇小説としても良し。プロット、キャラクター良し。良し良し尽くしの作品である。なお、この作品はシリーズの一作目で以降徳間ノベルスから『禍都』と『遙都』の二作が以降出ている。最大の強敵が『遙都』で登場し、シリーズの行く末はどこにあるのか、是非とも見守っていきたいものである。
 なお、柴田よしきの作品はあと何作か紹介する予定である。

10月21日(土)
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●某畸人郷例会の前に古本屋を何人かで回る。或る人物がさる事情で来れなかったであるが、その理由を聞いて数人がかりで夜通し説教しようと言う話になる(笑)。私は後ろで聞いておきます(笑)。
 5、6件回った結果、新刊で買い損ねたのを数冊購入。なかなか有意義。古本屋で購入したものではないのだが、珍しい所ではOBが拾ってきた図書館崩れの
『殺意のトリック』(鮎川哲也編/双葉社・絶版)
 が良いかも。これは、或る事の先払いの報酬みたいなもの。しかし、双葉のアンソロジーはM1なので(残すは『殺人設計図』)、少々出しても良いかもしれない。
 というわけで、例会では久しぶりに来た人と話をし、或る事を確認してとりあえず安心しておく。また、二次会ではビールと日本酒のカクテルを一気のみさせられたのは秘密である。一瞬死ぬかと思ったよ……。日本酒を少々飲もうかと思い、グラスにちょっとだけ入れようとしたらグラス半分になみなみと。しかも、そこに瓶に残ってたビールを投入される。口を付けたらコップを押さえつけられるしさ……。
 二次会では初対面ではないものの、話す機会がなかった人と話す。うーん、人って、人って……。見かけによりませぬな。黙ってればばれないだろうねえ……。

10月22日(日)
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●昨日入手したデータを起き抜けに完全咀嚼。さすがに、酒が入ったら思考が上手くいかないらしく、何故昨日気付かなかったのかと若干へこむ(笑)。この件は一応調べてみようかなと思うが、それの結果教えた方が向こうが有利になることでも本人に教えるか否か別な話。半々かな。
 と言うわけで、今月いっぱいは無理という予定より早くなりました。準備OKです。いつでも来い(笑)<この行は私信
●資料として角川文庫版の『本陣殺人事件』が欲しかったので古本屋を回る。太秦にあったことはあったのであるが、状態が若干悪いのでいいのを探すために彷徨う(笑)。結果
『エスパイ』(小松左京/ハルキ文庫・帯)200円
『さよならダイノサウルス』(ソウヤー/早川SF文庫)70円
『魔境密命隊(上下)』(山田正紀/双葉文庫・絶版)200円
 購入。結局、状態がいい『本陣殺人事件』は見つからず。いや、用済みになったら本を誰かにあげようと思ってたからなんだけれどもさ。しょうがないので後日太秦の古本市場で購入します。

10月23日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0010.html#23
●若干調べもの。その間、或る事実に気付きへこむ……。通りで違和感感じたわけだよ。
●というわけで今日はここまで。

10月24日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0010.html#24
●何もない、平凡な一日……。いいなあ……。
●バイト。何もなく平和に終わる……。いいなあ……
●『変人島風物詩』読了。併録の『私が愛した悪党』はまだ。いいなあ……。
●そろそろ読まねばならないと思ってた『ライディング・ザ・ブレット』を読み始める。いいなあ……。
●いいなあ……。

10月25日(水)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0010.html#25
●『ライディング・ザ・ブレット』読了。
●バイト。今日も平和。仕事の追加さえなければ……(笑)。先日粗相をしでかしたくそ猫が店の入り口に居たので、又されてはかなわんと思いつまみ出す(笑)。はじめは手でしっしっとやればどこかに行くだろうと思いきや、ふてくされて少し移動しただけ。終いには首根っこひっつかまえて出したんだけれども。なんか、このふてぶてしさ、誰かに通じるものがあるんだけれども、誰でしょう?(笑)>一部メンバー

10月26日(木)
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●所用で河原町の本屋を回り、帰りがけ。夕焼けがきれいすぎて泣きが入る(嘘)。
●『異形家の食卓』を読み始める。表題作3編以外既読というのも……。食前食後食事中にどうぞ。
ここの2000年24日付参照。私? とりあえず、『忌まわしい匣』と『異形家の食卓』はあるし、『屍船』は購入予定だし(あくまで予定だが)。こういう人結構いるかも。

10月27日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0010.html#27
これを読んで夜中に高笑い。いいなあ……。
●『異形家の食卓』読了。飯食いながら読む本では無いなあ……。
●情報を公開せずに何も知らない、と言うのもどうかと思うけれども。しないと言うより、したくないのか。まあ、よかれと言って言ったことであるが(言い方が悪いにせよ)。ここまでかたくなならば、お手並み拝見と行きたいところ。これまでも何度か言ったにもかかわらず出来てない所があったし。しかし、私のアドバイスなどで失敗だったら私のせいにすると言うことが出来るのにね(しかも、以前にご丁寧に教えて差し上げたのに)。ここまで来たら、ほんのちょっとでも瑕疵があれば喜んでつっこめるしね。ふん。なんか、顔が怖かったらしい……。うう。
 あ、よくよく考えてみれば、言うだけ無駄だから、言うだけ無駄だから言うことなしで終えても良いな。そっちの方が精神衛生上良いか。よし、決まり。
 しかし、肝心の人間がここ見てないんだよねえ。いいけどさ。
●プリペードであるが携帯を購入。説明書読むが、イマイチよくわからん……(泣)

10月28日(土)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0010.html#28
●深夜、『人形はなぜ殺される』読了。何度読んでもええわあ。
某ミス研メンバー5人で大阪市立中央図書館での我孫子武丸、田中啓文、牧野修三氏の講演会、「越境するエンターテイメント」を聞きに行く。コードネームトリオ漫才(笑)。メッチャ失礼やろ。
 10時に西院の駅集合。約一名、寒い中薄着。風邪ひかないか心配であった。最終的には薄着で来てた人間じゃない人が風邪気味だったんだけれども。無事全員揃う。
 まっすぐ大阪市立中央図書館に赴く予定だったが、朝食を食べてない人も居たので梅田の地下で食事。食事の後に向かう。
 着いたのは12時過ぎ。私は未収録短編(「コバルト」掲載の田中さんの未収録作)と評論(「小説推理」連載の「探偵小説美味礼賛」で『スイート・リトル・ベイビー』を取り上げたもの)のコピーを取りたかったので検索する。「コバルト」に関しては無かった(泣)。
 一旦別れてコピーを取っていたのであるが、コピーを取った後はぶらぶらと。やっぱ、ここ住みたいかも(笑)、と言う話をしつつ整理券配布時間を待つ。こわい話もちらほら。
 整理券配布後、会場に入る。そして開演。予想通り、トリオ漫才が(笑)。「小説すばる」連載の『3人のゴーストハンター』を肴に話す。いやあ、なかなか貴重な話が。
 終了後、学園祭の挨拶しておくかと言うことになり、入り口の前にたむろする。その間、ヴァーチャルヘヴンへようこそふえたこ観測所を作っておられるケダちゃんに厚かましくもお願いしていたものを頂く。これで原稿書けます。
 人だかりが一段落した後に挨拶してポスターをお渡しし、サインを頂く。田中さんの著作には話の流れで嵐山名義で頂く(笑)。いや、横で「嵐山でもらったらどうですか?」と言われたから何だけれどもさ。少々話をさせていただき、退散。菊地秀行氏が来ていたので意外だった。《異形コレクション》発表の作品とかぐらいしか読んでませんが。橋詰さんと巽さんらにも挨拶する。
 書店行脚をし、京都へ帰還。西院で飲む。一部で説教モード全開(?)。明日、確認の結果が出るらしい。忘れてたら赴きます(笑)。嵐電に乗る面子を見送り、私は自転車で帰宅。私の予想では、嵐電に乗ったメンバー全員泊まってる気がするんだけれども(笑)。
 なかなか充実した一日だったのではないのでしょうか。これから原稿書きが残ってますが(笑)←笑い事か?

10月29日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0010.html#29
●結局睡魔に負けてさっさと寝る。
●所用で京都駅方面に行く。最初はバスで行こうと思ったが、思考を纏めるために歩くことに。京都駅まで歩いたわけではなく、JRの円町の駅まで歩いたのだけれども。思考の結果……。とりあえず、無くした携帯の番号を聞くことにする。
 所用が済んだ後某所に電話しようかと思ったが、トイレの鏡に映った顔がアレだったのでやめてまっすぐ帰る。帰りもJRで帰る。図書館に寄り、取り寄せを頼んでた本を受け取る。お、重い……。昨日今日と歩きづめ、かも。
●色々忙しかったりして書くのを忘れてましたが、この「嵐の館」が一昨日発売の「アスキーネットJ」の企画、。「本を読むよりもおもしろい!?ネット書評サイト50選」で紹介されました。紹介されたのは良いけれども、このサイトって島田荘司や横溝正史について書いてる所って微々たるもんなんだよねえ……。紹介文でこの二人の名前があったのでそう思ったんだけれども。もし、島田荘司や横溝正史を期待してた人が居たらごめんなさい。とりあえず、横溝正史に関しては金田一ものの全作紹介なんてのも考えますので(実行、完成は当面先ですが←ダメじゃん)。
 紙面を見たら、「今年読んだ本のベスト5」を選ぶと言うのがあったので、(掲載はされてないし、依頼はなかったが)私の場合を書いておくと、
1 『戻り川心中』(連城三紀彦/ハルキ文庫)
2 『悪霊の群』(高木彬光、山田風太郎/出版芸術社)
3 『ダイナマイト円舞曲』(小泉喜美子/集英社文庫・絶版)
4 『獣儀式』(友成純一/幻冬舎アウトロー文庫)
5 『依頼人は死んだ』(若竹七海/文藝春秋)
 と言ったところ。ベストと言うよりは寧ろ、読んで印象に残った本かもしれない。
●しばらく「本」が読めなさそうだな……。

10月30日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0010.html#30
●校正作業等をする。とりあえず、11/10に製本作業が出来ればいいのであるが……。
●某所での話の流れで精神年齢の話になる。その人によれば、私は17歳らしい……。ガキなのか? ガキなのか? ……思い出してへこんでるらしい。妙に老成していると言われるのとどっちがましなのかなあ……。
●結局月末締め切りの奴は書けなかったなあ……。不覚。いずれ書き上げる予定。中絶作にはしない。とりあえず、某所をモデルにした連作と長編、某MLの奴を進めるのが急務。小説以外のは着実に進んでるんだけれどもね。

10月31日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0010.html#31
●『私が愛した悪党』読了。
●某所での会話
「○○さん(私の本名)プリケー買って、どんな犯罪に手を染めるんですかねえって××さん言ってたよ」
 ……何にもしないに決まってるでしょ。
●バイト。仕事もなく、平和な一日。いいなあ……。くそ猫も居なかったし。
●ね、眠い……。


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