2000年12月

12月1日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0012.html#1
●某所での会話。或るものを引き受けるか否かで、結構ごねたのであるが、分担し、少量ならと言うことで同意し、引き受けても良いということにする。作業をし、分けていた。私は、その作業を途中から見ておらず、紙袋を持たされて
「いいですか?」
 と問われたので、持ち、そんなに重くなく、量もそんなになかったように見えたので、
「あ、これぐらい余裕ですよ」
 と返した。すると、その中身は、通常の1.5倍から2倍ぐらいの量が入っていたというオチ。中身の話を明かされたとき、その場に崩れ去ったのは、もう、言うまでもない。二、三分崩れて立ち上がれず。バンバン床を叩く私の姿があったとさ(くくく……)。
 これに関連して、いずれ、某ミス研のページで告知があります。告知がでたら、またお知らせいたしますので、お楽しみに。特に遠方のかたには朗報、かも。
●昨日調べ損なったことを調べるが、埒があかず。その時になったら専門家に聞くのが一番かも知れない。今の様子では、「その時」はこなさそうな気配が濃厚なので大丈夫か。

12月2日(土)
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●ネットを早めに切り上げ、最終校正作業を行う。固有名詞、細かい言い回しなど間違いを見つけ、チェックを入れる。途中で力つきたので寝たのであるが、2時頃ベルが一回鳴って切れる(怒)。ぱちりと目が覚め、どうにもならず、続きを済ませる。誰だ、こんな時間にかけた馬鹿は。
●大阪からOBの某K氏が所用で京都に来られるので、会うことになる。
 所用と並行して古本屋を何軒か回ったのであるが、買うものがない(笑)。途中、珍しいという漬け物を一個買っただけ。このままでは、買ったのは本ではなく漬け物だけというオチが付いてしまう。……と思ってたら、最後の方で「IN☆POCKET」のバックナンバーを拾う。
 西院で車から下ろしてもらい、漫画を一冊買って帰る。
●「ブギーポップ・デュアル 負け犬たちのサーカス」(上遠野浩平原作、高野真之作画/メディアワークス)★★☆
 小説、アニメ、映画とメディアを縦断するブギーポップ。ようやく漫画が完結。
 小説のブギーポップの正体と漫画の正体は別人。また、小説に出てくる統和機構≠熄oてこない。共通するのは、世界の敵≠ェ現れたときに不気味な泡ブギーポップが現れると言うこと。
 元々全2巻の予定だったのか、それとも、何かの都合で全2巻にならざるを得なかったのかはわからないが、窮屈に収まってしまった感じが否めない。
 もしかしたら、小説の方と今後密接に関わってくるかも知れず、現時点では評価を下すには早いのかも知れない。最終的な評価は、シリーズの行く末にかかっている……のか?

12月3日(日)
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●ひがなのんびり。
●「ジョーカー」1、2巻(道原かつみ、原作麻城ゆう/ウィングス文庫)★★★★
 この作品は、どっちかというと(いや、どっちかどころではないか)SF。近未来SF作品である。特捜司法官という、闇の存在の存在と一介の刑事のラブコメも織り込む。特捜司法官は、或る種の人造人間で、しかも、死刑執行権を持つ超法規的存在。そして、その特捜司法官の名前が「ジョーカー」。切り札≠フ意味を持つ名前。
 設定は、どっちかというとありふれてるかも知れないが、その使い方が非常に上手いと思った。ラブコメ要素は、或る意味、やおい的なものも含まれてるが、そこは匂わす程度。良質のエンターテイメントと言っていいかも。版元がそれっぽいので、心配したんだけれども(笑)。そもそも、本書を読むに至ったのは、偶然借りたからである。
 1巻目の第一話と二話でジョーカーの基本設定を描き、以降はアクション刑事SF漫画となる。近未来SFアクションであるが、SF要素はジョーカーの基本設定以外あまり見受けられない。SFよりもアクション漫画の要素が強い、かも。
 所々ミステリ的なところもあるが、ミステリ的なところがあるだけでミステリではない。漫画ならではの楽しみを満喫させてくれる作品だと言えよう。
 2巻は長編が丸々一本が収録されているが、これがまた面白い。物語の可能性を感じさせてくれる作品である……というのは少々持ち上げ過ぎかも知れないが。漫画ならではのギミックが心地よい。
 この作品、全三巻らしいが、三巻目が見つからない。見つけたらよみたいもんである。

12月4日(月)
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●WOWOWで放送された京極オリジナル脚本「七人みさき」がビデオ化されていたのを借りてくる。まだ見ておらず。「クロスファイア」や「ナインスゲート」、「スティグマータ」など映画公開の際に気になってたのが続々とビデオ化されている。問題は、いつ借りれるかだな(笑)。人気有るのか、いっつも借りられている。

12月5日(火)
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●『ボーダーライン』読了。
『アリア系銀河鉄道』(柄刀一/講談社ノベルス)をようやく読み始める。「言語と密室のコンポジション」読了。

12月6日(水)
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●「七人みさき」★★★
 京極夏彦原作、脚本。京極版「必殺」と言われる『巷説百物語』(角川書店)の映像化。この「七人みさき」は、映像のオリジナル。
 七人みさきとは、或る種の怨霊のこと。
 とある国で起きた連続殺人。同じような事件が江戸でも起きている。領主は乱心中。又市らは、妻を殺された浪人の為に、訳もなく殺された数多くの人間の為に「仕置き」を行う。
 本歌の「必殺」を見たことがないので、その辺の評価は出来ない。が、『巷説百物語』の結構は、本格ミステリのそれと比べても遜色ない。このシリーズ、或る種の捕物帖としてみても面白いかも知れない。京極版「必殺」は、京極夏彦による新たな捕物帖と言えるかもしれない。
 ミステリ的趣向はトリックやフーダニットではなく、「仕置き」の仕方にあると思う。この「七人みさき」では原作に見られる「仕置き」のミステリ的結構は見られなかったが、今後控えている原作付きのものではどのよーなものになってるか。楽しみである。
 で、この作品。猟奇的、耽美的なところはあるもののイマイチピンとこなかったというのが正直なところ。京極夏彦ということで、多大な期待をかけたのがあかんかったんかなあ。冒頭の京極夏彦本人登場はめちゃめちゃ笑ったけれども。
 いずれにせよ、以降楽しみであることは間違いない。その前に、原作を読み返しておくか。うむ。
●散々迷ったあげく、とりあえず行動を起こす。パンドラの箱の中に何が残るか、不安。大山鳴動して鼠一匹も出なければそれで良しなのだが……。
『アリア系銀河鉄道』(柄刀一/講談社ノベルス)を読み進める。「ノアの隣」読了。

12月7日(木)
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このミスねっとで2001年度版の「このミス」の結果の先行発表が行われたようである。国内の結果で、意外だったのは『無限地獄』や『ぼんくら』が入ってなかったこと。二十位内には入ると思ったんだけれどもなあ。あと、『月の裏側』はミステリーというよりはむしろSFだろ、とか冒険系はやっぱり元気ないな、とか。恐らく、1位〜20位までの得点差って、「このミス」史上かつて無い僅差じゃないのかしらんと思うんだが。未読作品の中で、現時点で買って読みたいな、と思うのは『倒錯の帰結』(これはいずれにせよ買う予定だった)とか『あやし 怪』(古本市場で美本、帯なら(笑))ぐらいかな。後は、借りる機会があったら、と言う所。しかし、結構点が割れたんだろうなあ……。『奇術探偵曾我佳城全集』は、収録作の内2/3は今にでも読める状況で、しかも1/3は既に読んでるからねえ(『奇術探偵曾我佳城全集』はシリーズの絶版作も含んだ合本なのだ。既刊として『天井のとらんぷ』と『花火と銃声』が有るが、文庫とノベルス共に絶版)。これは、迷う。装丁が好みなだけになあ。
 海外の結果は、エリザベス・フェラーズの評が割れて二十位内にもなかったり、と。今年は、個人的には、翻訳物は不作だったかも。と言っても、あまり読んでないんだが、外観的に。『ハンニバル』は最低二十位内には入るだろうと思ってたけれども、3位というのが意外だった。レクター博士人気なんだろうねえ。まあ、いずれ買いたいと思ってるのに「このミス」の帯が付かずにホッとしてる、と言う所(笑)。レオ・ブルースとか、国書の全集とか。ここら辺も、評が割れまくったんだろうなあ。
 というわけで、続きは「このミステリーがすごい! 2001年度版」が発刊された以降に。
●鼠どころかゴキブリも出ず(笑)。よかった。パンドラの箱の中身は空っぽだったと言おうオチ。
●携帯に着信があり、出ると切れる。番号は、知らない人のもの、と思うが、どーなんだろ。「0794」がどこの番号か、ご存じの方おられます? 一番良いのは、その番号にかけ直すことなんだけれどもね(笑)。面倒だから却下(をい)。

12月8日(金)
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●午前0時半過ぎ、電話。爆笑のネタを仕入れる。いやはや、殺伐としたネタ続きだったので(続きというわけでもないか)、一服の清涼剤ですな(笑)。こういうネタなら、真夜中の電話も悪くはないか。何せ、真夜中の電話は今までろくな事がほとんどなかったからなあ(遠い目)。ま、このネタは本人で遊ぶと後々怖いのでやめときます(爆)。
●方々で好評の「牧野修×田中啓文読本」ですが、希望者に配布することになりました。詳しくは、某ミス研の掲示板にて。ページが更新されてないので、管理人代理が告知しております。
●一部で大好評(大不評?)の日替わりトップ。そろそろ壁紙を一新するか……。と思ったが、全部というのは面倒なので一部差し替える予定。あくまで予定だけれどもね。
●つ、疲れた……。たぶん、今晩は早く寝ます(と言って、某所に出没する可能性はあるけれども(笑))。しかし、あそこで更にどんでん返しがあるとは思いませんでした<心当たりある人
 近所の本屋に行くが、西澤保彦の新刊とメフィスト賞が狙ったように、無い。誰かの陰謀なのか。とりあえず、新刊の積読処理に追われる日々、かも。

12月9日(土)
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●久々に古本市場の桂店に赴き、
『匣の中の失楽』(竹本健治/講談社文庫・絶版)200円
 を入手。文庫版の実物を初めて目にしました。黄色の背表紙だったんですねえ。状態が若干悪いし、ノベルス版で読むことも可能なので処遇を一考中……。かも。とりあえず、解説でも読みますかな。後、新刊で買いそびれてた文庫を帯なしではあるが入手。
●「2001 本格ミステリベスト10」入手。1位が、某「このミス」と一緒で、しかも、二位以下との点差が僅差と言うのも興味深い。うーん、1位作品、どうしよーかなー……。上位にランキングされた作品は、半ば予想通りだが、『火蛾』がここまで頑張るとは。後は後日
『アリア系銀河鉄道』(柄刀一/講談社ノベルス)を読み進める。「探偵の匣」読了。

12月10日(日)
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●『屍食回廊』読了。
『アリア系銀河鉄道』(柄刀一/講談社ノベルス)を読み進める。「アリア系銀河鉄道」「アリスのドア」読了。

12月11日(月)
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●と、いうわけで9日に書いたとおり、「2001 本格ミステリベスト10」について何か書いてみる。
 僅差のデッドヒートで1位が「このミス」と同じというのはやはり、泡坂妻夫の人気の成せる業か、作品の質がいいのか。実は、このシリーズは『天井のとらんぷ』と「メフィスト」に掲載された最終編三編しか読んでおらず、亜愛一郎連作ほど響くものがなかったので(ツボに来たのも何編か無くはなかったが)『花火と銃声』は放ってあり、一冊の単行本に全部収まったときは「講談社、せこいぞ(笑)」と思っていた。んで、「このミス」と「本格ベスト」1位と言うことでかなり触手がうにょっと蠢いてるんだけれども。その蠢きを加速させてくれたのが田中博の解題。責任取れ! と詰め寄りたいほど(笑)。
 『火蛾』は二十位内にはいるだろうと踏んでいたが、まさか二位とは、とか『怪人対名探偵』は予想通りベストテン圏内には行ったな、とか『アリア系銀河鉄道』はもう少し頑張って欲しかったな、とか『ifの迷宮』は入って無いなあとか、森博嗣に入れてる人少なかったなあとか考えることは色々。
 本書で個人的に一番嬉しかったのは柄刀一インタビュー。チャットルーム使用というのは当世的というかなんというか。長編デビュー作『3000年の密室』に代表される「時を翔る不可能犯罪」のシリーズにおいて、5000年前を題材にしてはかけないと言う結論が出てるとは驚いた。この辺、興味深いかも。
 と言うわけで、続きは後日

12月12日(火)
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●『ヴィーナスの命題』読了。好みの範疇ではあるが、読み返さないと……。
日本推理作家教会のホームページが出来たようである。これは、しばらくは遊べそうだな。資料価値は、めちゃめちゃ高そう。リンクも更新しないとねえ……と思ったので、半年ぶりに非常口を更新。コメント無しの横着は相変わらずです(笑)。19増やしました。とりあえず、整理した方が良いよなあ……。
●「メフィスト」を読む。「ガラスの家の秘密」(二階堂黎人)★★★☆、「見えない人、宇佐見風」(柄刀一)★★★☆の2編読了。
●「2001 本格ミステリベスト10」について、昨日から続く。
 ベストに挙がってる作品が面白い、人気のある作品であるというのは、言うまでもないが、「本格ミステリ」という形容詞が付いている以上、本格ミステリとして優れた順に並んでると勘違いする人間がいるのではないか? と思ったがいねえよな、そう考えてる人なんざ。というか、たぶん、今年度に関しては「本格」として優れたものの取りこぼしはないと思う……と思ったら、『ifの迷宮』が入ってないのを見落とすところだった。個人的には、この作品、もう少し評価されてしかるべきと思う。と思い『ifの迷宮』の点数を集計してみたら14。お、おしい。って、かなり不毛な事してるな(笑)>自分 とにかく、未読の人はこっちもどうぞ。同じ柄刀一の『400年の遺言』は、ヤキの入りかけている館ミステリファンにお勧め、かも。
 まあ、所詮人気投票故に、順位をどうこういうのは不毛なので他のことについて。毎年楽しみにしているところに「国内復刊ミステリ総括」と言うのがある。これをを読んでて「自分が編集した本を絶賛してないかい、日下さん?」と思ってたら書いてるのは日下三蔵氏じゃなかったり(笑)。間抜けやなあと苦笑しつつ相も変わらず復刊が盛んだなあと嬉しかったり。
 時代ミステリは一つの金脈かもしれないなあと『ぼんくら』を読んだり「七人みさき」を見たときに思ってたのであるが、時代ミステリを末國氏が数多く紹介していて、それらが異様に面白そうだったり。
 各作家の近況報告も楽しく読んだりした。と言うわけで、また後日。に続く。
『凶笑面』(北森鴻/新潮社)を読み進める。鬼封絵きふうえ読了。

12月13日(水)
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●ちと訳あって『どんどん橋、落ちた』を収録作を2編ほど読み返し出す。って、考えてみれば初出で全部読んでるけど「本」として通しで読んだこと無いよなあ……。
●「メフィスト」を読む。「女神が殺した」(田中啓文)★★★☆、「桜の森の七分咲きの下」(倉知淳)★★★★の2編読了。
●某所用の原稿に着手する。着手した原稿はレビューだったりするんだけれども。結構長いものになりそうな予感。某MLのローテーション作品にも再着手。しきり直したの何度目かな。とりあえず、曲もシチュエーションもしきり直さないと……。両方とも年内に何とかしたいところ。あと、長編とか、某所に応募したのの(落選確実(笑))再構築作業とか。年内にどれだけ終わるかなあ……。九日間の不思議(仮)も年内に一本加えたいところ。

12月14日(木)
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●というわけで、12日から続けてみる。「2001 本格ミステリベスト10」についてである。
 探偵小説研究会の面々が侃々諤々のミステリ統括を行う座談会は、今回のは一読するとどこかの大学のミス研(特定のとこではありません)で交わされてそうな会話であるが、よく読むとやっぱ評論家だわと思わせてくれる。座談会で印象に残っているのが『大年神が彷徨う島』を世紀末横溝の一冊として挙げられてたことと(私もそう思う)、北川歩美の短編集『もう一人の私』に関するところ。短編集『もう一人の私』に関しては、「ネタばれと思うんだったらカットするか、伏せろよ!(笑)」と思ったんだが。恐らく、本当はネタばれじゃないんだろうねえ。
 古典翻訳は、読んだ中では「大当たり!」と言うのが無く小粒な印象だったが、ベストのリストや各者のコメントを見ると結構収穫があったんだなと言うことがわかる。とりあえず、『タラント氏の事件簿』は年内に片づけたい。あとは、『夜の記憶』どうしよっかな、と言う所。その他は気にはなるが、気長に読んでいく組かな。
 今年から始まった千街氏の映像ミステリに関するコーナーが嬉しいかも。
 というわけで、後は後日。次回で終わります。
『凶笑面』(北森鴻/新潮社)を読み進める。凶笑面きょうしょうめん不帰家かえらずのや読了。

12月15日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0012.html#15
●というわけで、昨日から続きます。「2001 本格ミステリベスト10」を巡る文章、目出度く最終回(笑)。Maniac Pavilionの2000年12月10日付けの日記のひそみに倣い、もし投票権があったなら……。
1位 アリア系銀河鉄道(柄刀一/講談社ノベルス)
2位 ifの迷宮(柄刀一/カッパノベルス)
3位 木製の王子(麻耶雄嵩/講談社ノベルス)
4位 美濃牛(殊能将之/講談社ノベルス)
5位 依存(西澤保彦/幻冬舎)
次点 怪人対名探偵(芦辺拓/講談社ノベルス)
 と言った所かなあ。未読の『壷中の天国』を読んだら、差し変わるかも知れないけれども。見事講談社ノベルスの回し者になってるっぽいけれども(笑)。と書いて気付いたが、「2001 本格ミステリベスト10」のトップ10って、講談社の一人勝ちやん(笑)。10作中8作が講談社、8作の内のベルスは5冊。やはり、《第三の波》において講談社は偉大なんだな。
 「2001 本格ミステリベスト10」に関する文章、一カ所に纏めようかなあ……。なお、「このミス」も店頭に並んだので、明日以降はしばらく「このミス」について書いてみます。
●「メフィスト」を読む。「ギニョールアイの城」(上遠野浩平)★★★、「不測の死体」(西澤保彦)★★★の2編読了。
●『聖獣都市 土竜の聖杯』読了。

12月16日(土)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0012.html#16
●昨日の更新時時がいつになく早かったのは呑みを後に控えていたからなのであるが、飛ばしすぎて二次会はずっと撃沈状態(泣)。ああ……。本日は某畸人郷の忘年会。あまり呑まない予定。本日は、某所に泊めてもらう予定故に、また更新時間早し。
●たまに「このページ見てますよ」と言われることがある。どうやら、私の生活を書いてるのが面白いらしいがそんなに書いてないはずなんだがなあ(笑)。身近な人間が沢山見てる故に、あまり下手なことは書かない方が良いな(苦笑)。
●「このミステリーがすごい! 2001年度版」が書店に並んだのでこれについて。
 予想通り、国内は各順位間の点差は僅差。海外は1位と2位間の点差は結構あって、興味深い、かも。興味深いだけで読みたいというのとは別な話。海外2位の『Mr.クイン』は読みたいかも。
 「私の隠し球」では笠井潔懸案の長編『オディプス症候群』がいよいよ出るのか、とか(何年前から言ってるのだろう(笑))、梅原克文の非SF作家宣言はどうかと思うが、とか……。
 一番印象に残っているのは、千街氏の「21世紀に復刊されるべき絶版・品切れ本」かも。
 って、あんまり書くこと無かったなあ……。ランクイン作品で既読は海外2、国内9。未読で読もうかな、というのは数冊。気長に行きますが。
●というわけで、今からお出かけ。掲示板のレスは、明日以降に。

12月17日(日)
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●昨日は終わった時刻がまだ帰れる時間帯だったので帰宅することに。皆から「おとなしいね」と言われる忘年会。私はいつもおとなしいっつーの(笑)。
 行きの電車内で『凶笑面』は読了してたので、帰りの車中のお供は友成(笑)。隣に座ったねーちゃんが携帯で、しかも、でかい声で喋るので内容が聞こえてくる。曰く、「部屋もぬけの殻だったの?」「騙されたんじゃないの?」「それ、三角関係だよね」etc……。ケメルマンの「9マイルは遠すぎる」の如く推理を展開させるも面白いかな、と思ったがやめにする。でも、車中の隣の携帯の会話から推理をスタートさせるという趣向は面白いかも……。
●結局、私が精神的に忙殺された原因の一旦というのは、私自身の甘さに起因するんだよな。いや、事態そのものの原因というわけではないんだけれども。と言うのを考えたのはようやく一年越しの問題に「私の中で」完全に決着が付いたからなんだけれども。この場合の決着が付いたというのは、手を引くことが出来ると同意義で、以降は一切関わらずにすみそうだということである。恐らく、私が精神的に忙殺されたと同様なことに他人が陥ったと言うことを聞いたら「そいつ、アホやな」と思わず口にするくらいなこと。今後、自分の甘さが原因で妙なことにならなければいいが(今回の件ではなく、一般的な(?)、未来的な意味で)、結局こういう甘い自分が好きなんだろうなあ……。どうにかした方が、良いのかもしれないが放っておくことに決めた。
 ちなみに、くだんの件は最悪の場合も或る意味想定されなくはないが、仮にそうなったとしても(9割9分あり得ないけれども)、私には何も出来ないし、する気もない。ここら辺の割り切りというか、見当が付いたから決着が付いたのかな。
●と言うことを書くから面白いのか? と思いつつ『凶殺都市』読了。
『凶笑面』(北森鴻/新潮社)を読み進め、双死神そうししん邪宗仏じゃしゅうぶつ読了。

12月18日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0012.html#18
●『獣神都市』読了。なんじゃ、このオチの付け方は(笑)。
●「メフィスト」を読む。「粉雪はドルチェのように」(高田崇史)★★★読了。

12月19日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0012.html#19
●『不可解な事件』読了。
●某日の失態に関連して関係者各位に電話。お酒は程々にね……。
『奇術探偵 曾我佳城全集』(泡坂妻夫/講談社)を読む。「天井のとらんぷ」「シンブルの味」読了。
『バルーン・タウンの手品師』(松尾由美/文藝春秋)を読む。「バルーン・タウンの手品師」読了。

12月20日(水)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0012.html#20
なまもの!で「20世紀の十冊」の集計結果が発表されているが、20世紀に読めてよかったと思う作品を挙げてみよう。
・『戻り川心中』(連城三紀彦/ハルキ文庫)
・『宝石泥棒』(山田正紀/ハルキ文庫)
・『炎都 City Inferno』(柴田よしき/徳間文庫)
・『六番目の小夜子』(恩田陸/新潮文庫より2001年1月再刊予定)
・《亜愛一郎》シリーズ(泡坂妻夫/創元推理文庫)
・《異形コレクション》シリーズ(井上雅彦監修/廣済堂文庫or光文社文庫)
 あたりかな。ここら辺は確実に読み返すだろうなあ。《異形コレクション》は、反則技かも(笑)。ここに挙げたのでミステリは『戻り川心中』と《亜愛一郎》シリーズぐらいか。ミステリは、他は選ぶのに苦労して挙げ句に投げた(笑)。大好きな作品と20世紀に読めてよかったというのは別の話である。
『奇術探偵 曾我佳城全集』(泡坂妻夫/講談社)を読む。「空中朝顔」「白いハンカチーフ」「バースデイロープ」「ビルチューブ」「消える銃弾」「カップと玉」読了。『天井のとらんぷ』収録分の再読完了である。

12月21日(木)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0012.html#21
●「ケイゾク」★★★★
 再放送が終了。本放送でも見ていたが、このドラマの造りは結構特異では無かろうか。連続ドラマでは一個一個が独立した造りになっているもの、物語が連続しているものの二種類があると思うが、この「ケイゾク」は二者が融合したものと言えよう。すなわち、前半部分の本格推理ドラマ、後半部分のvs朝倉のサイコサスペンス。前半部分は柴田純が「名探偵である」と言うことを証明する為の、ただの布石であったかのように後半部分との展開のギャップがもの凄い。言い換えると、前半部分は普通の本格推理刑事ドラマなのに、後半部分は凡百のサイコミステリ顔負けのサイコサスペンスなのだ。
 本格とサイコサスペンスは或る意味相容れない存在で、或る意味相性がいい存在という矛盾した関係である。が、前半部分から張られた伏線が最終話に近づくにつれて明らかになっていく様は最初に見たときもツボだったが、今回もツボ。やっぱ、「ケイゾク」はいいなあと改めて思う。
 前半部分と後半部分のギャップについて、山田風太郎の大傑作の一つ『妖異金瓶梅』(廣済堂文庫)との暗合を含め比較対照したい誘惑に非情に駆られる。それは年が明けてから以降の予定だが……。おそらく、このドラマがあまりにものカルト的人気を誇るのは前半と後半の落差というのが大いに関係しているに違いない。この落差、結構賛否両論有るようで興味深い。
 ところで、ノベライズの文庫版のサブタイトルが「シーズン壱」なのであるが、「シーズン弐」はあるのか? 有るとして、映画などで死んだ面々はどうなるのか。もしかして、「シーズン壱」〜映画までの話は柴田純の夢で、「シーズン弐」は起きたところから始まる?(笑)。仮に「シーズン弐」が有るとして、もし再び朝倉が出るようなら、「シーズン弐」は失敗に終わる可能性があるかも。
 まだ見たことがない人は、「ケイゾク」は見る価値は大いにあると思う。是非。
●噂の推理ドラマ「安楽椅子探偵の聖夜」いよいよ。準備はOK。後は見るだけ。
『奇術探偵 曾我佳城全集』(泡坂妻夫/講談社)を読む。「石になった人形」「七羽の銀鳩」「剣の舞」「虚像実像」「花火と銃声」読了。
『バルーン・タウンの手品師』(松尾由美/文藝春秋)を読む。「バルーン・タウンの人形師」読了。

12月22日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0012.html#22
●諸事情で予定狂いまくり……。コノイカリ、ダレニブツケルベキナノデアロウカ。
●「安楽椅子探偵の聖夜」、100万円はもう無理だろうなあ……。何で到着順なんだ! 特別賞が抽選であるかもしれないので(有るのか?)もう少し頑張ってみようっと。

12月23日(土)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0012.html#23
●こんな名探偵イヤだ! シリーズ1:ストーカー探偵。君は僕が守ると行ってつけ回し、影で謎を解いている。頼りない探偵役の一人称で、謎は解くものの最後に逮捕されて探偵役がストーカーだったと判明するオチは面白い、かも。って、ホントに面白いか?
 シリーズ1とありますが、当然ながら続きません。
●或る意味効率が(私にとってだけれども)悪い館の書庫・別館のシステムを改めるべく考慮中。
●「安楽椅子探偵の聖夜」、投げる(笑)。応募は諦めた。現時点での犯人の候補は赤の服を着たナルシストの兄ちゃん。テディベアがないのは、被害者がダイイングメッセージの代わりにテディベアの前掛け(赤い)を掴んで引きちぎったから。仕方なくテディベアを回収。あと、偽装遺書メールで「っ」が「つ」になっていることから、犯人はワープロ(或いはパソコン)を使い始めて間もない人間である事が伺える。キーがローマ字かカナかのデータがないので弱いんだけれども。この二つから犯人を絞り込んだが、ミスディレクションっぽいしなあ……。しかも、伏線を全部拾えてない気がするし、私が犯人と目している人物には動機がない。入れ替わったトナカイとサンタの衣裳は関係有るのか? とか元女子プロレスラーの人が50kg持ち上げることが出来ることとか、40でも現役のおっさんが右手使えないとか、なんか関係有りそうだなあ……。
 ホントは一日中画面に張り付いている予定だったが、近所の郵便局が閉まってたためにお金がおろせず(祝日と言うことを忘れていたのだ)、河原町の中央郵便局まで行き、寄り道してたら帰宅は20時前(笑)。応募でけへんわ(苦笑)。
●のんびりと「メフィスト」を読む。「おおきくなりません」(白倉由美)★★★、「赤い革装の本」(太田忠司)★★★読了。

12月24日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0012.html#24
●朝から体調が悪く、くたばっている。夕方には回復。火曜に借りてきたビデオをようやく見ることが出来る。
●「トーマス・クラウン・アフェアー」★★★
 モンキー・パンチ絶賛の現代の怪盗もの、とパッケージにあったので観てみた。
 最初の美術館から如何にして絵を盗むか、と言う所は「おお!」と思った。単純ではあるが、よく考えられているではないか。そして、現れる保険会社の美人調査員。怪盗対捜査側という血沸き肉踊る構図か! と思いきや、なんと、恋愛ものにシフトしてしまう。
 90〜100分の映画故に、正直な話個人的には撤頭撤尾如何にして盗むか? に拘って欲しかったと言うところ。盗んだのは絵だけでなくハートでした、というべたな恋愛ものを期待してたわけではなかったので肩すかしっぽい。が、最後の如何にして盗んだ絵を厳重な包囲網の中で返すかという所は膝を打った。この辺り、若干期待通りか。
 全体的には怪盗もののアクションと言うよりむしろ恋愛ものと言った方がしっくりくる出来である。

12月25日(月)
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●プリペードの使用期限が明日までなので近くのコンビニでプリペードを買おうとしたら五千円分しかなく、遠くまで夜の暗い中えっちらおっちらと。一件目で目的の三千円分が見つかったので良しとするか。
●「安楽椅子探偵の聖夜」解答編今夜いよいよ放送。昼間解答について某Tから電話。私の考えは、見事ミスディレクションにはまってるっぽいですか。私もそう思う(笑)。
『バルーン・タウンの手品師』(松尾由美/文藝春秋)を読む。「オリエント急行十五時四十分の謎」「埴原博士の異常な愛情」読了。最終話の纏めっぷりがツボ。詳しくは後日。

12月26日(火)
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●「安楽椅子探偵の聖夜」★★★
 見事にはずれた(笑)。二点腑に落ちないのが、
・被害者の女性の体重に関してデータが……(このあたり、常識なのか? 見落としたのか?)
・テディベアの大きさが被害者の女性の身長(折り曲げたのか?)と変わらないというデータは(やっぱ、常識?)?
 と言うのが。負け惜しみだ(笑)。見事に騙されてるし。くくく……。カナかローマ字かの伏線もバッチリあったしよ……。第四弾、ありますか?
『奇術探偵 曾我佳城全集』(泡坂妻夫/講談社)を読む。「ジグザグ」「だるまさんがころした」「ミダス王の奇跡」「浮気な鍵」「真珠夫人」「とらんぷの歌」「百魔術」「おしゃべり鏡」「魔術城落成」読了。この辺りは後日

12月27日(水)
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●というわけで、20世紀最後の更新。21世紀最初の更新は1月4日以降となります。
●昨日の更新後に『砂漠の薔薇』読了。詳しくは年明けに。
●しかし、2000年も、ホント色々ありました。3月には第一回「嵐の館」オフを敢行したり(いずれ第二回を……)、長年の探求本を見つけたり(結構憑き物は落ちつつある、か?)、安楽椅子探偵も定期的なシリーズ化の可能性もあるし(あれだけの反応だからいずれあるでしょ)。個人的には一年がかりの問題に(私の中での)ケリが付いたことが最大のトピックかも。100%とはいえないが、恐らく今後直接関わることはないでしょう。傍目には全然根本的なことは解決してないように見えますが、そこは当事者の意識次第なので、第三者がどうこういったりしたところでどうにかなるというレベルを確実に超えているし。当事者が思いきった決断をしないとどうもならないような……。と、(私の中で)終わらせたことはさておき、もう一個のトピックは雑誌でこのページが紹介されたことか。あ、掲載紙買うの忘れてた(笑)。
 しかし、一年間の収支決済をすると、恐らく、プラスマイナスゼロ。来年はプラスの方向に行ければいいなと思う。
 21世紀も私及び「嵐の館」をよろしくお願いいたします。
 それではよいお年を
●っつーわけで、今から部屋を出て新幹線に乗るべく駅に向かいます。

12月27日(水)−2
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●帰りの車中で『騙し絵の檻』読了。うーん、評判良すぎて……。
●車中ガキがずーっとうるさい(笑)。気が散ってしょうがない。

12月28日(木)
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●散髪ついでに古本やまわるが収穫は無し。「トリッパー」掲載をまとめたガイドぐらいか。珍しいのは無し。やっぱ、そうそう良いものは拾えないということなのね。

12月29日(金)
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●大掃除の手伝いをさせられる(苦笑)。
●『エクソシスト』読了。映画、観に行くか否か考慮中。ビデオ待つか?
●資料を読み進める日々。

12月30日(土)
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●読む本が尽きた、というわけではないのであるが『i――鏡に消えた殺人者』の再読に入る。今邑彩は北川歩美同様に評価されるべきにもかかわらず評価されていない作家の一人であることは間違いないと思う。
●同時に『2001年宇宙の旅』を読みはじめる。20世紀中に読み終えようと思っていたのであるが、最後の一冊がこれになりそう。ベタだな(笑)。

12月31日(日)
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●『i』読了。やはり、今邑彩はもっと評価されるべきと思うけれどもなあ……。
●『2001年宇宙の旅』も読了。積残しの宿題を片付けた気分である。


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