2001年10月

10月1日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#1
●久しぶりに杉千代でラーメンを食べようと思ったが、見事閉まっている(笑)。既に思考がラーメンで一杯だった故に少々飽きてしまっていた大栄で食べる。が、気のせいか以前ほどの味の切れがなくなっている。うーん。残念。
●もう10月か……。

10月2日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#2
●ここ一年、ミステリは復刊ブームここに極まれりというぐらい色々な本が復刊している。雑誌掲載のまま埋もれてしまったものの初単行本化も含めると結構な量になる。創元は多岐川恭セレクション(第二期希望)、天藤真全集(完結)、下旬刊行予定の大阪圭吉傑作選全二巻。ちくま文庫の《怪奇探偵小説傑作選》の第一期、扶桑社文庫の《昭和ミステリ秘宝》、河出文庫の《本格ミステリコレクション》等々。光文社文庫の鮎川哲也セレクション、《山田風太郎ミステリー傑作選》も忘れちゃいけないか。とにかく、今まで容易に読めなかったものが廉価でしかも簡単に入手できる時代というのは珍しい。嬉しいのだが、ここまで来れば「おかしいぞ、おい」と思うのが正常なのか。
《昭和ミステリ秘宝》が開始された当初、「売れなかったらうち切られるらしいけれど、売れんで第一期でおわるやろうな」と言ってたが、あれよあれよという間に第二期(?)の官能編6冊が出てしまい(今月残りの二冊)、さらに第三期時代小説編が始まるようだ。予想以上に需要があり、採算ラインを割らない程度に売れてるんだと言うことに感動を覚える。《昭和ミステリ秘宝》は現在までのラインナップで一番売れてるのは、恐らく『加田伶太郎全集』だろう。現時点で(多分)唯一重版がかかったもの。このままシリーズを重ねていけば初期の奴は少数ながら重版かかっていくであろうことが(楽観的予想だけれども)予想できるので、今後も変なのがガンガン復刊されるんだろうな。2ちゃんねるの復刊スレッドを見ると、色々と予定はたってるようなので是非ともそこまでたどり着いて欲しいもんだ。個人的には《昭和ミステリ秘宝》のシリーズで小林信彦の『超人探偵』と『神野推理氏の華麗な冒険』をカップリングで復刊して欲しいかも。帯の推薦文は東野圭吾で。この二冊は『名探偵の掟』の源流にある作品。飛鳥高のカップリングや大河内常平の刀剣スリラーのカップリングも興味アリなので出て欲しいが、洒落たパロディーが切れたままというのは悲しい。尤も、《昭和ミステリ秘宝》のシリーズが昭和30年代40年代初刊刊行本を対象にしているらかもしれないんだけれども。あ、横正の『真珠郎』は戦前か。泡坂妻夫のカップリング(『斜光』と『黒いなんとか(タイトル忘れ(笑))』)は昭和50年代、60年代だったか)。《昭和ミステリ秘宝》のシリーズって選定の根拠ってなんなんだろうなあ。
 そんなこんなで、某所でこの状況だと天城一や山沢晴雄が商業出版で出るかもしれないと言うようなことを書いたが、この言葉も二、三年の内に現実になるかも知れない。
 と言うわけで、続く。
●『蜻蛉始末』読了。作者名伏せられたら北森鴻ってわかんねえよなあ。巧い時代小説と思う。

10月3日(水)
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●ぢつに一日中寝ていた(笑)。いろんな意味で疲れてるんだろうなあ……。変な夢見まくったし。しかし、腰がいてえ(苦笑)。
●昨日の続きは明日以降にやるとして。
 最近、ここ一ヶ月間は鬼束ちひろの『infection/LITTLE BEAT RIFLE』がヘビーローテーション。「infection」はドラマ「笑点2001」「氷点2001」(余談だが、「笑点」の語源は「氷点」らしい。「なまもの!」の過去の日記参照)の主題歌だったもの。「氷点2001」自体は見てなかったが、いっぺん「infection」を聴くための為だけに最初の方だけ見たことがある。
 しかし、この「infection」のさびはなんというか。
爆破して飛び散った
心の破片が
そこら中できらきら光っているけど
いつの間に私は
こんなに弱くなってしまったのだろう

 聴いてて心にグサリと来る。精神衛生上よろしくないかも知れない(笑)。よくよく考えてみれば、鬼束ちひろの曲は或る意味精神衛生正常良くないももばっかかも。そこが良いところなのであるが。少なくとも、聴いてて元気が出るような曲ではない(矢井田瞳と全く正反対だな)。
 このさびの部分を聴いていて、己の弱さ加減を改めて確認してしまったことは……むかつく(笑)。
●バークリーの未訳を訳する企画が通ったとのこと。遅まきながらの再評価と言うことになるのか。

10月4日(木)
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●『神のふたつの貌』読了。ミステリを読み解く際、キリスト教というのは(クイーンに限らず)重要なキーワードなのかも知れない。作品的にと言うよりは社会科学的にジャンルそのものを読み解く際に、であるが。
2日から続きます。復刊の話。
 最近の復刊ブームの源流というか、嚆矢はどこにまで遡ることが可能なのであろうか。海外古典翻訳ブームは言うまでもなく国書刊行会の《世界探偵小説全集》であるが(今でもその主流はこの全集であろう)、国内復刊である。国書刊行会の《探偵クラブ》なのか、山田風太郎の廣済堂文庫による《山田風太郎傑作大全》か、出版芸術社の《名探偵登場》のシリーズか、同じく出版芸術社の《ふしぎ文学館》か。はたまた光文社文庫本格推理別冊『本格推理マガジン』叢書か。これだ! というのはないかもしれないが、もしかすると複合かもしれない。……と言ったことはこの際関係はない(ヲイ)。
 名のみ聞く名作を実際に手にとることができるこの喜びは筆舌に尽くしがたく、復刊に水を差す阿呆なんざ(例えば、絶版になったものは面白くない、とかetc)無視する方向で。というか、どうしてこういうアホが居るんだろうなあ。たしか、国書の《世界探偵主節全集》の時もいたらしいし。
 で、よーやく本題に入る。しかも、本題より前置きが長くなる気がするが、この際気にしない方向で。
 ご存じの通り、復刊というものは(悪く言えばだが)過去の遺産の使い回しである。創造性のかけらはほとんどない。だが、そういう或る意味非生産的なものなのに何故復刊がされるのか。一つは需要であろう。鮎川哲也や山田風太郎は根強いファンが多数いて、ファンの要望が一定数に達したからと考えることは十分可能。この辺は「普通の復刊」の話。ここ一年、日下三蔵が噛んでいるちくま文庫や河出文庫での「復刊」は或る意味「誰がこんなもん買うんだ?」と思うくらいマニアックだ。《昭和ミステリ秘宝》も然り。三つの復刊叢書の中で(現時点で)一番マニアックさがないのはちくま文庫の《怪奇探偵小説傑作選》であろう。《本格ミステリコレクション》と《昭和ミステリ秘宝》に比べれば、だが。
 ……続く。

10月5日(金)
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昨日から続きます。
 昨日までの記述を読むと、私が復刊を快く思ってないように見えるかも知れない。だが、実際は大喜びで、私ほど復刊を享受している人間は居ないのではないのか、と思ったりする(大げさ)。
 ところで、何故復刊が行われるのであろうか。それについては昨日も書いたが、もう一個付け加えると、作品のパワーにもよるであろう。個人的に名作の条件の一つとして――絶対的条件というわけではないが――甦る力を持つ作品と言うことを思っている。つまり、復刊されるのはそれだけの魅力を備えている、と言うわけだ。
 えっと、続きます。
●「羊たちの沈黙」★★★★
 ご存じサイコサスペンスにとどめを刺したと言われる超ヒット作。実際、サイコサスペンスという側面でこの「羊たちの沈黙」を越えたのはいくつあるのか? とさえ思う。トマス・ハリスによる原作も同様。最強のシリアルキラー・ハンニバル・レクターを生み出した功績は忘れてはいけない(正確には、ハンニバル・レクター初登場は『レッド・ドラゴン』だけれども)。
 約7、8年ぶりに映画版の方を見直したのであるが、現在私たちが思い描くハンニバル・レクターの造形は、映画版のアンソニー・ホプキンスに寄るところが非常に大きいと言うことに思い至る。映画版は映画版で偉大だ。
 だが、映画と小説、どっちが良いかという問題になると――比べるのが間違ってるという意見もありそうだが(笑)――小説の方に軍配をあげたい。やはり、迫力が違う。小説の方のレクター博士の方が魅力的だ。映画との相乗効果というのもあるのであろうが。
 結論を言えば、小説を読んでなく、映画のみと言う人は小説を読め、小説のみで映画を観てないと言う人は映画観ろ、であろうか。とにかく、これほど原作と映画が強固に結びついた例は珍しいのではなかろうか。敢えて類例を挙げるなら、角川文庫による横溝ブームぐらいしか思い浮かばない。

10月6日(土)
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●のりりんin花園大学。ミステリの連続講演第一弾。
 テーマはフェアプレイについて。ネタばれは御法度故に、そーとー苦労したんだろうな、と言うことが伺える。評論でネタばれを事前に告知し、ネタばれで論を展開できることが非常に贅沢なんだな、と思ったり。ミステリの本質論の講演は難しい。結構興味深いところもあり、評論家法月綸太郎の面目躍如か。会場内からの質疑応答で、ヴァン・ダインの二十則に関しての質問でクイーンの『ギリシャ棺の謎』の犯人をばらしたおっさんがいたのは笑えたが。というか、今日の講演でこれが一番印象に残っているのもどうかとおもう(笑)。
●明日はかなり早いので、今日の更新はここまでと言うことで。

10月7日(日)、8日(月)
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●全くもぉ、なんというか。久々に無茶しました。まずは7日から。
 大阪府某所でお仕事。仕事自体は楽勝で、問題なかったんだけれども、その場所に朝7時に着けとのこと。どう考えても無理で、最初は断ったのであるが、駅からタクシー使って良いというお達しなので渋々引き受ける。でも、5時半近くの電車に乗らねばいけないので起きたのは朝の4時である。前日は22時就寝というものだったので、約6時間の睡眠。
 仕事が終わり、明日の仕事の指示。枚方の某所で施設の夜勤をやれと言われたが、しんどく、眠いので「4時起きであまり寝れなかったんですよ」と大嘘ぶっこいて一蹴。まあ、6時間睡眠は(私には)あまり寝れなかった部類なので完全に嘘ではないのだが。それに、4時起きはホントやし。で、京橋での軽作業を振られたが、持病の癪腰痛を理由にまた一蹴(笑)。最終的に北千里某所を獲得。帰りの車中寝つつ、22時にはもう寝ようと思う。
 途中で飯を食い、家に戻って風呂に入って20時。さて、明日の準備でもしよーかなという時に電話が。急遽夜勤に入ってくれと言われる。しかも、泣きそうな声。結局、京都市内某所で看板関係の作業。看板と思いなめていたのがまずかった。車線変更の車両誘導だったのだ。いや、これぐらいは片側交互通行(片方の車線を停めて交互に車両を通すこと)に比べれば屁のカッパ(古)。問題は終了時間。遅くとも4時には終わるだろうと思ってたら、終わったのは8時過ぎ。5時ぐらいには眠さのあまり、幻覚が見えた(マジな話)。車が来たと思い動作をしたら来てなかったり(笑)。あと、何度か膝が砕けたり。もうボロボロ。
 家に着いたのは9時頃。着替えもそこそこにバッタリと倒れ込み、14時まで就寝。ふう。
●7日は帰りの車中で『姉小路卿暗殺』読了。《昭和ミステリ秘宝》の時代小説編に多岐川恭が入る予定らしいが、カップリングの片割れはこれかな?
●プリケーの残高減らし、残り40分を切る。新しい携帯の番号は某ミス研関係者で旧番号を知ってる人と畸人郷関係者で旧番号を知ってる人と実家、会社しか教えていないのであるが、非通知着信が立て続けに、1時間の間にいくつも来る。通知は問答無用で切る設定にしてたので気付かなかったんだけれども。一回ぐらいなら適当にかけて偶然ヒットしただけ、と言うことも考えられなくもないが、こうまで連続すると何者かの意図を感じざるを得ない。って、大げさな(笑)。
●つうわけで、諸々は明日以降再開です。

10月9日(火)
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●『夏の夜会』読了。人の記憶はなんといい加減なものなのか。
●8日の非通知着信事件。一件落着。昨晩20時半頃、或る人物から電話が。更新後間もなく日誌を見たらしく、「多分私だよ」と白状する。その人はどっちかというと機械音痴系(?)の毛がありそうなので思いっ切り納得したが(笑)。そもそも8日の夕方、メールで問い合わせても良いような件で電話をし、向こうの都合が悪かったみたいなので一旦切っていたのだ。それが16時半過ぎ。すっかりそのまま忘れていたと言うことで(笑)。これにて一件落着也。ベベベン。
●再開しました復刊の話。巷では評論関係について侃々諤々の議論をやってるが、その辺は来週のこの時間に、と言うことで。
 評価軸に続き、着地点をまたもや見失ったが、続ける(笑)←笑い事じゃねーだろ
 復刊という、一度は絶版という名の死を与えられた作品に息吹を吹き込むという事業は何故為されるのか。既に書いたように、要請があるから、と言うのが主な理由と思うが、それだけではないと思う。多分、幾分かは、時代の要請があると思う。
 話を少し他の所に移そう。カバー曲というものがある。最近のカバー曲の話題と言えば、井上陽水とか、ウルフルズの「明日があるさ」や昨年の「夏祭り」など結構ある。また、カバー曲は今に始まったことではなく、小泉今日子の「学園天国」もカバー曲らしいし、「サボテンの歌」も(セルフカバーであるが)カバー曲と言っていいであろう。
 最近、こういうミュージックシーンと本格ミステリシーンが似ているのではないのか? と思うことがままある。どっちも過去の蓄積がものをいうジャンルであり、過去の累々たる屍の上(笑)に現在がある。古めかしいものから新しいものまで多種多様。本格ミステリの中には過去の先行作品をもろに意識させるものがあるが、最近の曲にしても同様だ。鬼束ちひろがもろそうだし、いつの日か何らかの特番で見たモー娘。の過去の曲のいくつかも先行する作品(と言うか曲か)を思い出させる。余談だが、えなりかずきのデビュー曲のプロデュース作詞作曲はモー娘。と同じつんく。えなりかずきのものは、石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」を思い出させる感じだ。モー娘。は、80年代のアイドル路線を。つんくがアイドルオタクと言う話を聞いたことがあるので、この感じはあながち的を大きく外してないはず。
 で、復刊の話に繋げると、復刊というのは懐メロと同じである、というのは考え過ぎか。よーするに、この一文を書きたいが為に今まで延々と引っ張ってきたようなものなのであるが。
 と言うわけで、もう一回続く。次回最終回。着地点を見失ったまま、どうなるのか?

10月10日(水)
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●『犬神家の一族』(原作:横溝正史、画:つのだじろう/講談社マンガ文庫)★★★☆
 つのだじろうによる横溝作品の翻案漫画。原作を大きく逸脱しているが、その逸脱具合が楽しい。ま、『悪魔の手鞠唄』には一歩譲るけれども。
 というわけで、やはり、個人的には横溝正史の漫画化作品はJET以外はあまり成功してないのではないのか、と思ったりもする。原作に忠実なのが良いのかという議論もあるだろうけれどもさ。JETの漫画を知ってるだけに……。
●復刊についての話、最終回はもう二、三日延びます。

10月11日(木)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#11
50円20枚の謎に続く新たなる謎が!? 皆様の知恵を求む。
●『R.P.G.』読了。反則ギリギリと思う。
●『すべてがFになる』(原作:森博嗣、画:浅田寅ヲ/ソニーマガジンズ)★★★☆
 森博嗣のデビュー作の完全漫画化。プロットの流れなど原作に忠実で、作者自身が解説で誉めるだけある。今後、もし『すべてがFになる』を読み直す必要があればこの漫画を読み返せばええな、なんてかなり横着なことを考えたり(笑)。でも、でもなあ。何で犀川がひげ面の悪人顔やねん(笑)。西之園萌絵かわいすぎ、もう少し高慢なお嬢様入ってても良いんじゃないの? と言う二点が不満。うーん、ぢつは根幹的なところで不満なんじゃないか>自分 でも、Dr.SMは良かった。イメージ通り。
 結局の所、面白く読めたが、漫画化という翻案と言う意味では高評価できないかも。って、かなり我が儘ないいぐさやな(笑)。

10月12日(金)
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●と言うわけで、お待たせしました。復刊の話最終回。前回までの話を読み返すと、既に着地してるんじゃないの? と思ったりして。思っててもつっこまないように(笑)。つっこむのはディスプレイの前だけにしてくれ。というわけで、めげずに続ける。
 復刊というのは、言うまでもなく、今に始まったことではない。横溝ブームの余波で高木彬光や土屋隆夫、都筑道夫などが角川文庫から大量に復刊された時期があった。この時期の復刊の源流は今は亡き桃源社が行ったロマンの復活のシリーズにあるらしいが、その辺のことはどうでも良い。今危惧しているのは、角川文庫の復刊した奴が或る日を境に一斉に消えたような事がまた起きるのではなかろうか、と言うこと。この危惧は多分現実のものになるであろうと思う。実際、講談社文庫大衆文学館は全巻完結と共に絶版になったらしいし(ああ、この中で未購入の本が何冊あるやら(泣))。《怪奇探偵小説傑作選》、《昭和ミステリ秘宝》、《本格ミステリコレクション》は完結と同時に絶版と言うことにはならんと思うが、売れなけりゃうち切られるのは目に見えていて。だが、一応、現時点では真っ先にうち切られるんだろうなと悲観していた《昭和ミステリ秘宝》が採算ラインに達して続刊が次々と出ている。こうなると楽観してもいいんだよな、と思ったりもする。また、今回の一連の復刊の動きとは別に過去の名作を掘り起こす、鮎川哲也のアンソロジーの意志を継ぐものも出つつある(芦辺拓編の《本格ミステリマガジン》シリーズや有栖川有栖と北村薫両人が編んだ角川文庫のアンソロジーとか)。向こう何年かは大丈夫だろう(それが実際問題何年かは解らないが。永遠でないことは確かだろう)。
 願わくは、この蜜月がいつまでも続くように。
●「オールナイトロング」★★★
 和製ホラーの話をするとき、ごくたまに話が出てくる作品、だと思う。本作のR指定、続編のR指定拒否、最終章の映倫の査定拒否とかいう逸話故に、どんな酷いものかと思ったけれども……。思ったより普通、というのはおかしいかな?(笑)
 偶然出会った三人。出会い方は尋常ではなく、踏切の前で起きた殺人事件の目撃者。基地外による殺人事件。そして、三人は尋常ではない方向に……。どんなに酷いかと思ってたが、思ったより普通、というか、今ではこんなもんR指定すらかからないのでは? と言うぐらい。昔が厳しかったのか、今がおかしいのか。一番えぐかったのはアキレス腱をラジオペンチでぶつ切りにするぐらいか。思わず「うわ、えぐ!」と思ったし。90分だが、最後の30分のキレっぷり具合は圧巻。
 残り二作、気が向いたら見よう。

10月13日(土)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#13
●チョットいい話(ホントか?)。
 昨日ビデオを返しに行った刀で図書館→河原町と言うラインでチャリを走らせる。飛鳥部勝則の新刊(8月に出てた奴)を買いに行こうと思って。で、四条堀川の交叉点でふっと左側を見ると懐かしい顔らしき人が携帯で話をしていて、目が合う。「あ、○×さんだ」と、数年ぶりで、しかも顔の記憶もおぼろげだったのに心の中で断定。というか、相当痩せてたし。断定したにもかかわらず、通り過ぎようとする(笑)。向こうはバッチリこっちの顔を覚えてたようで、「待ってくれ」と手で制される。結局何が言いたいのかと言えば、何故ここで素通りしようとしてるんだ!>自分 と言うこと。ふつー、そこまで解ってたら余程昔嫌な目に合わせられた奴じゃない限り、そして火急の用事で急いでない限り、素通りしねえよな(笑)。多分、9月27日の邂逅のあまりにもべたさというか、マンガっぽさで麻痺した為と思うけれども。ちなみに、その人は昔のバイト先(地下食堂)ですんげえ世話になった部類に入る先輩だったんだが……(尤も、地下食堂のバイトは先輩、後輩、同期、社員、店長、皆ホントに世話になった)。ぎゃう。別に、今が嫌だとか言うわけではないが、バイトと言うことに限定すると、地下食堂のバイトが一番楽しかったよな……とこの間地下食堂で苦楽を共にした(大げさ)友人と話したけれども。この人、友人との会話ででも話が出てたが、まさか会うとは(笑)。
●『冬のスフィンクス』読了。或る意味トンデモかも。
●畸人郷例会。いつも通りのうだうだした会話、暴言(笑)。特記事項無し。

10月14日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#14
●『DOOMSDAY―審判の夜―』読了。無茶しますな(笑)。『バトル・ロワイアル』系のジェノサイドホラー、か。領域分けはSF。
●昨日行われた北森鴻in花園大学。横になってうとうとしてたら14時半。15時開演故に、超特急で向かう。にもかかわらず、開始は15時5分過ぎ(笑)。
 と言うような個人的事情はともかく、14時40分過ぎに教室へはいる。で、来ていた某ミス研の一人と話しつつ開演を待ってると、15時過ぎてすっと大学のスタッフらしき人が教壇に座る。よく見たら北森鴻その人で(笑)。グラサンで来るんかな? と言ってたが、普通の眼鏡でした。テーマはトリックとバリエーション。乱歩賞受賞作と推理作家協会賞受賞作、受賞時の時事などを纏めたレジュメを元に話が。結構興味深い状況論だったが、かなりシニカルな史観で、北森鴻曰く「ミステリは近い将来SFと同じ道を辿るのではないのか」と言うことを。質疑応答や講演などで身を切り売りしまくってて(笑)、『パンドラ’Sボックス』さながら。質疑応答の際に「何故『メイン・ディッシュ』や『花の下にて春死なむ』のような連作短編に拘るのか」と言うことと、「『鬼が疾る』という時代物の原作をやっていたが、これを小説化する気はあるのか」と言うことを聞こうと思ったが、前者は必要に迫られて(要するに日銭稼ぎ)と言う回答が、、後者は打ちきられた際の話(明らかに打ちきられた形跡あり)が出て来そうな気がしたのでやめにする。いや、あそこまで身を切り売りする話をされたら(笑)。
 かなり興味深い話が数多くあり、聞けなかった人は残念、かも。

10月15日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#15
某ミス研学園祭企画、情報解禁。詳しくはトップにて。関西在住のミステリファンは必見。関西でなくても来る価値はありまっせ。ないという奴はかかってこい。
●『巫女の館の密室』読了。密室トリックに関しては誇大広告な気はするが、それ以外の造りは巧いので満足。

10月16日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#16
●『死にぞこないの青』読了。もの足らない。もう一編欲しかったかも。
●久々に面白いというか、面白い通り越して怖い夢を見た。刃物を持った吉骸に追いかけられる夢。登場人物は半数は知ってる人だったが。で、追いかけられた理由は……。この時点では不明。ただ、吉骸を煽ってたのはお笑いコンビのラーメンズ。なんで「ここで殺さないとあとはいつ会えるかわからんぞ」とか、バタフライナイフを布で手に巻き付けたりするんだ? 俺に怨みでもあんのか、こら。刃渡りから換算してある程度の長さの棒があれば勝てると思い、逃げながら探すがない。最終的には警備員室に逃げ込んだんだけれども。逃げ込んで「警察を呼んでください」というと、何故か手を後ろに回され、手錠を噛まされて一室に押し込められる。何故だ?
 その後もまだまだ続いたのであるが、何故こういう夢なんだ? と言うぐらい納得できない(というか、夢に納得を求めるのもどうよ)。いや、色々差し障りありそうだし(どんな?)。ちなみに、続きの部分で何故吉骸に追いかけられたかは判明する。いわれのない横恋慕なんだが。なんでかなー。余談だが、吉骸の顔、どっかで見た顔だと思ったら……。思い出したよ。しかし、吉骸がそいつだと、整合性が失われるんだよなあ……。って、夢に整合性を求めるなよ>自分
●「名探偵再登場」★★★
 タイトルに「再」の文字があるが、「名探偵登場」とは全く関係ない。それ故、これから見てもOK。
 相棒の妻と浮気してたらその相棒が殺される。事情聴取に警察が来るが、探偵には様々な依頼が押し寄せてくる。ハードボイルドのパロディだと言うことは解るが、元ネタが具体的になんなのかまではよくわからない。結構笑えるシーンはあるんだけれども。
 全体的に「名探偵登場」には一歩譲る(って、比べるのもどうよ)。主演はピーター・フォークなので、コロンボファンは必見か。

10月17日(水)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#17
●昨晩は『小説 スパイラル―推理の絆― ソードマスターの犯罪』読了。『名探偵に薔薇を』と文体が180度変わってるんだが(笑)。
「Auto Store」からお越しの皆様、どうもはじめまして。こんなページですが、よろしくお願いします。
●ネタがないなあ……。

10月18日(木)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#18
●『名探偵対怪盗―フランス・ミステリーの歴史―』(松村喜雄/双葉文庫)★★★★
 日本推理作家協会賞全集の一冊。現時点で(多分)唯一のフランスミステリの歴史的体系書。実在の密偵ヴィドック(現在のフランス警視庁の創設者)から新聞小説、ポオのフランスミステリに与えた影響等々。シムノンやボアロ&ナルスジャック、ステーマンまで話が及ぶ。本書で得た知識は数多い。最大の(個人的)トピックは《ファントマ》シリーズのあたりか。本書を読んで、怪盗/怪人ミステリの源流がフランスにあることが解った。ただ、一方で「名探偵対怪盗/怪人」の構図(特に怪人)は日本独特のものではないのか? と思ったりもするが。ルブランに『ルパン対ホームズ』と言う作品があるが、ホームズは明らかに当て馬で、ルパンに対抗する強大な相手ではない。個人的には「名探偵対怪盗/怪人」ミステリは「名探偵≦怪盗/怪人」の不等式が成立しないと面白くないと思っている。その辺の話は年末あたりに「九日間の不思議」掲載予定の「この闇と光(仮)」にて。「九日間の不思議」は量産が効かないので1年以上ほったらかしになってるけれども。
 シムノンあたりの記述がだるかったが(半分ぐらいスーパー斜め読み(笑))、それ以外はかなりスリリングだった、かも。フランスミステリのファンではないが、もう少しフランスミステリは紹介されてるべきかも、と思ったり。特にステーマンの未訳の奴とか、絶版になってるのの復刊とか。本書以降フランスミステリ研究が進んでないのは日本ミステリ界の損失かも。かといって私には何も出来ないし、する気はないが(ヲイ)。

10月19日(木)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#19
●明日は諸々の雑用を片づける予定が仕事が(泣怒)。ちきしょう……。ま、北千里やからいっか。
●と言う事情で飲みも1時間も居ずに帰宅。
●と言うような、久々に愛想無しの日誌もまた良いでしょう。

10月20日(土)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#20
●仕事。特に何も無し。
●『絶叫城殺人事件』読了。「月宮殿殺人事件」は、そりゃないよ、と言う感じ。表題作の怒り具合は必見。

10月21日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#21
●『マリオネット症候群』、『ブギーポップアンバランス ホーリー&ゴースト』読了。前者はSFネタの処理の巧さに感服。だけど、もうちょい複雑にしても良かったと思う。既刊作品の中では一番一般ウケするかも。後者は相変わらずの上遠野節を堪能。
ネタ拾いお仕事。車に書いてあった「忍塗装」という表記に「ここに塗装頼んだら忍者屋敷仕様にされるのか? それとも作業着が忍者装束なのか?」とか警察病院の送迎バスにびびったりと特にネタはない。
 梅田寄りだったので梅田に出て勤務報告をし、帰宅の途に。隣にはロンゲの兄ちゃんが座ってて、居眠りをぶっこいている。時たま肩にもたれかかってきて、「野郎にもたれかかられてもなあ」と思いつつ本を読み、携帯のメールに着信があったので返信したり。慣れないメールを打ってる最中に……。
ガタッ
 と言う音が。「何事?」と「?」を推定三十個ぐらい頭に乗せて音がする方向を見ると、
隣に座ってた兄ちゃんが寝惚けて椅子から豪快に転げ落ちてました。
 しかも、べったりと背中床に着いてたし。慌てて椅子に飛び戻るも、私に体当たり。いやあ、爆笑をこらえるのに必死。もののついでだから、とそのことをメールに書くと「明日はわが身ですよ(笑)」というコメントが。……。エレガントな寝相と寮にいた時分に褒め称えられた私に向かって……(をい)。しかし、電車の中でネタを拾うとは(笑)。
●明日からミステリ系サイト復活……予定。

10月22日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#22
「ミステリにまつわる100の質問」に答えてみました。
1 月に何冊ぐらい小説を買いますか?
 多分、平均して10〜15冊ぐらい。
2 その中で、ミステリは何冊?
 1の回答マイナス2、3冊ぐらいかな。
3 月に何冊ぐらい小説を読みますか?
 平均10〜15冊。調子がよければ20冊ぐらい。過去に月40冊以上と言う月がありました。
4 月に掛かる書籍代は?
 1万以上2万以下と思う。平均して1万5千ぐらいかな。
5 毎月買っている文芸雑誌はありますか?
 毎月ではないが、「メフィスト」は毎号買っている。
6 ハードカバーと文庫本どっちが好きですか? その理由は?
 どっちも好き。デザインだけの観点から言えば、ハードカバーの方が良いのが多い(それで衝動買いしたこともあるし)
7 探している本が、行きつけの書店でみつからない場合、どうしていますか?
 概ね見つかるので考えたこともない。見つからず、bk1で買ったことはあります。
8 「Book off」を知っていますか? また、利用していますか?
 知ってます、利用してます。買うよりも漫画の立ち読みする方が多い。どっちかというと古本市場派
9 購入する本の何%ぐらいが古本購入ですか?
 古本の定義にもよる。古本屋で買った本と言う意味ならばコンスタントに10%ぐらいは買ってると思う。主に新刊が早く入る古本屋での購入。
10 再販制度は撤廃すべきだと思いますか?
 無論、撤廃すべきではないでしょう。
11 本は毎日読んでいますか?
 聞くまでもない。
12 主に何処で読んでいますか?
 家が7割。電車の中2割、その他1割。
13 一冊を読み終えるのに掛かる時間はどれぐらいでしょう?
 本にもよるので一概には言えない。平均100ページ/1時間かな? 今度測ってみます。
14 普段行き付けの書店は何店舗ありますか? またその範囲は。
 正確に数えたことはないが、梅田と京都を合わせたら15件ぐらいかな。
15 月にどれぐらい書店に行きますか?
 10回以上は行きます。
16 都会に出るとツイツイ大型書店に行ってしまう。という習慣が身に付いている。
 通り道です(笑)。
17 図書館を利用していますか?
 利用してます。京都市内の図書館は品揃えがしょぼい(主に古いの)ので少々残念ですが。
18 読む本の何%ぐらいが借りている本ですか?
 年間読む本の2割は借りた本です。
19 本の値段は妥当だと思いますか?
 ほかの娯楽に比べると安いと思う(例えば映画とか)。近年高くなってきてはいるが、まだ安い方でしょう。
20 今までに購入した中で、一番高い本の名前と値段は?
 関ミス連のオークションで競り落とした『私のすべては一人の男』かな。価格は3100円。
21 読み終わった本はどうしていますか?
 ほったらかしです(笑)。
22 オンライン書店を利用したことはありますか? そのとき利用したサイトは?
 7番ですでに答えました。
23 書籍に関する、メールマガジンを登録していますか?
 今は登録してない。
24 作家のWebサイトをチェックしていますか? 良く行くサイトは誰のページですか?  「ミステリ系更新されてますリンク」に登録されてる作家はほとんど。あとは「田中啓文のふえたこわーるど」かな。
25 新刊の情報は何処でチェックしていますか?
 「安田ママの注目新刊情報」「ミステリー’Z」
26 読書感想のサイトは多数ありますが、読んだことはありますか?
 結構読みます。
27 読書感想系のサイトを利用して便利だと思う点と困ったという点を上げて下さい。
 便利不便利は考えたことはない。たまに参考にする程度。あと、ほかにどういう考えの人が居るのかと言うのを見るのには重宝している。困った点は、芸のないけなし書評を読み、該当図書を読む気が失せたとき。
28 2時間のサスペンスドラマもチェックしていますか?
 そんな暇ありません。原作付きはたまに見ることがありますが。そして文句を言う(笑)。
29 『安楽椅子探偵』と聞いて…。
・その他:第4弾は?
30 『刑事コロンボ』の放送があるとツイツイ見てしまう。
 NO
31 天地茂氏を知っていますか?
 名前だけは。明智小五郎が当たり役だった人だっだよね?
32 甲賀三郎氏を知っていますか?
 無論。名前ぐらいミステリファンなら常識でしょう(をい)。「蜘蛛」しか読んだことがない。
33 ミステリというジャンルが確立されたとされる、エドガー・アラン・ポー著「黄金虫」「モルグ街の殺人事件」「盗まれた手紙」「マリー・ロジェの謎」を読んだことがありますか?
 モルグ街とマリーロジェは読んだ。意外と傑作。
34 江戸川乱歩著『怪人二十面相シリーズ』を読んだことありますか?
 今読んでも意外と面白い。
35 横溝正史著『金田一耕助シリーズ』を読んだことがありますか?
 ほとんど読みました。
36 アーサー・コナンドイル著『シャーロック・ホームズシリーズ』を読んだことがありますか?
 『バスカヴィル家の犬』だけ。
37 夢野久作著『ドクラ・マグラ』を読んだことがありますか?
38 小栗虫太郎著『黒死館殺人事件』を読んだことがありますか?
39 中井英夫著『虚無のへの供物』を読んだこがありますか?
 纏めて三つ。あります。
40 アドベンチャー・サウンドノベルゲームは好きですが?
 やったことありません。たべられますか?
41 アガサ・クリスティ著作品を読んだことがありますか?
 『そして誰もいなくなった』だけ。
42 ディスクン・カー著作品を読んだことがありますか?
 7、8冊読んだと思う。
43 ヴァン・ダイン著作品を読んだことがありますか?
 僧正とグリーン家だけは。
44 エラリー・クイーン著作品を読んだことがありますか?
 20冊は読んだと思う。
45 西村京太郎著作品を読んだことがありますか?
 名探偵シリーズ三冊だけは読んだ。十津川ものは一冊読んだかな……?
46 赤川次郎著作品を読んだことがありますか?
 三冊ほど。『三毛猫ホームズの推理』は傑作。
47 内田康夫著作品を読んだことがありますか?
 6、7冊読んで飽きました。
48 ミステリの賞で必ずチェックしている賞はありますか?
 メフィスト賞と鮎川賞はチェックするようにしている。
49 江戸川乱歩賞受賞作品で好きな作品を一つ上げて下さい。
 読んだ中では『テロリストのパラソル』かな?
50 日本推理作家協会賞受賞作品で好きな作品を一つ上げて下さい。
 探偵作家クラブ賞の名前の時は『細い赤い糸』、現名称以降では『乱れからくり』
51 ミステリ賞の風雲児、メフィスト賞受賞作品を読んだことありますか?
 全部読んでます。暇人言うな!
52 直木賞が続け様にミステリに賞を与えた時期がありましたが、どう感じましたか?
 今まだ与えてなかったから悪いことではないと思う。
53 海外のミステリと国内のミステリではどちらが好きですか?
 読む割合は国内9、海外1だから国内かな……。
54 好きな海外のミステリ作家と作品を5つ挙げて下さい。
 クイーン『エジプト十字架の謎』、カー『三つの棺』、バークリイ『毒入りチョコレート事件』、タッカー・コウ『蝋のりんご』、トマス・ハリス『羊たちの沈黙』
55 好きな国内のミステリ作家と作品を5つ挙げて下さい。
 横溝正史『獄門島』、高木彬光『刺青殺人事件』、鮎川哲也『りら荘事件』、二階堂黎人『人狼城の恐怖』、山田風太郎『明治断頭台』
56 ハヤカワ文庫のミステリ・ハンドブックは読んだことありますか?
 多分あると思う。
57「このミステリーがすごい!」は読んだことありますか?
 ほとんど持ってます。
58  何か、ミステリ作品を選ぶに当たり、参考にしている本はありますか?
 一時期は『本格ミステリベスト100』全作品制覇にやっきになってた時期がありました(遠い目)。
59 好きなミステリ映画はありますか?
「シックスセンス」。ホラーでは「呪怨」
60 好きなミステリマンガはありますか?
『NERVOUS BREAK DOWN』
61 今後、映像化を望む作品はありますか?
 漫画化も含むならば『明治断頭台』
62 さて、あなたが好きな作品が映像化されます。主要キャストを誰に演じてもらいますか? 役名と一緒にお答え下さい。
 映像化しなくていい。
63 無名だけど面白かった! というミステリ作品は何ですか?
 飛鳥高『犯罪の場』
64 犯人が途中で解ってしまうと、面白味が半減すると思う。
 下手なものだと半減どことではない。巧いものだとそうではない。
65 唐突過ぎで犯人が意外過ぎるのも面白くない。
 ものによりけり。登場してないのに犯人というのは頂けない。
66 驚きは意外性ではなく、暴き方だ。
 一理ある。
67 鈴木光司著『リング』はミステリだと思う。
 ミステリの定義にもよるが、ホラーでしょう。
68 映画『シックスセンス』はミステリだと思う。
 バリバリのミステリでしょう。
69 人が死なないのはミステリではない。
 謎があれば人が死ななくても可。でも、死んだ方が面白い。
70 アガサ・クリスティ著『アクロイド殺し』はアンチ・ミステリだと思う。
 初耳です。
71 清涼院流水著『コズミック』はアンチ・ミステリだと思う。
 定義にもよるが、違うでしょう。
72 名探偵といわれて思い浮かべる探偵は?
 明智小五郎?
73 ホームズといえば?
 何が聞きたい?
74 占星術殺人事件のトリックを金田一少年の事件簿で暴かれてしまった。
 関係者、死んでわびを入れてください。
75 暗号を見ると解きたくなる。
 創ってます(嘘)。
76 ミステリの醍醐味は犯人探しをすることだ。
 そう言う考えもある。
77 もし、自分が登場人物になれるとしたら、誰のどの作品に出たいですか?
 北森鴻の『メイン・ディッシュ』。料理が食いたい(笑)。
78 もし、なれるとしたら、どの作品の誰になりたいですか?
 誰にもなりたくない。読むだけで十分です。
79 もし、続編が読めるとしたら、どの作品の続きがが読みたいですか?
 中絶した高木彬光の『地獄の舞姫』。
80 小説以外で、思い出に残るミステリ作品はありますか?
 思い浮かばん。
81 自分でミステリ小説を書くとしたら、どんな作品にしますか?
 ひ・み・つ(はぁと)。
82 ミステリをまったく読んだことのない人に、ミステリ作品を薦めるとしたら、どの本を選びますか? 5冊ぐらいでお答え下さい。
 山田風太郎『明治断頭台』、北村薫『空飛ぶ馬』、横溝正史『獄門島』、泡坂妻夫『亜愛一郎の狼狽』、連城三紀彦『戻り川心中』
83 これから読んでみようかな? と考えている作家、または作品はありますか?
 沢山あり過ぎてキリがない。
84 トラベルミステリというのは、時刻表通りに電車が来る日本ならではのジャンルですが、正直、好きですか? 嫌いですか?(スイス・台湾作品にもあるそうです)
 どっちでもない。
85 今までで一番衝撃的だった作品は何ですか?
 山田風太郎『明治断頭台』、かな? 島田荘司の『暗闇坂の人喰いの木』も衝撃だったかも。
86 では逆に、今までで一番突飛もない展開を見せた作品は何ですか?
 記憶にない。最近では乾くるみの『マリオネット症候群』。
87 超能力を使ったトリックを許せますか?
 使い方にもよる。
88 今まで読んだ中で一番簡単だったトリックを使った作品は何ですか?
 島田荘司の『アトポス』の一部。だからといって、それで評価が落ちるわけではないが。
89 今までに、一番感動したミステリ作品は何ですか?
 有栖川有栖の『幽霊刑事』は泣いた(笑)。
90 今までに、一番投げ捨てたくなったミステリ作品は何ですか?
 つまらなかったから、と言うわけではないが西澤保彦の『依存』。予防のためにサインを頂きました(笑)。
91 今までに、一番面白かったミステリ作品は何ですか?
 順位をを付けるのは難しいのでパス。
92 この作品は変わっていた、と記憶に残っているミステリ作品はありますか?
 色々ある。
93 一度読んだ作品を読み返しますか? 最高で何回ぐらい読み返したでしょうか?
 6回ぐらい読み返したのはある。
94 職業が探偵の作品が好きだ。
 あまり関係はない。
95 ”ミスディレクション”、”アームチェア・ディテクテイヴ”、”フーダニット”、”リドル・ストーリー”という言葉の意味がわかる。
 一応。
96 最初に読んだミステリ作品は何ですか?
 漫画化された『八墓村』
97 読者への挑戦状をどう思いますか?
 いいんじゃないんでしょうか。大見得切ってるのは好きです。
98 ずばり、本格ミステリの定義は?
 謎という方程式に伏線という代数を代入した解。
99 今後もミステリを読み続けますか?
 聞くまでもないでしょう。
100 ミステリの魅力は?
 謎の解明。
 ……。あー、疲れた。

10月23日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#23
●昨日の反動であまり書く気にならんなあ……、と思いつつ『KAWADE夢ムック 追悼特集 山田風太郎 綺想の歴史ロマン作家』を読み、改めてその偉大さに気づく。
●感想の更新は明日に……。できるか?

10月24日(水)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#24
●本日は更新お休み……。これだけです。明日こそは……。

10月25日(木)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#25
●ようやく一仕事終えて灰のように燃え尽きる。校正は他の人間にやらせよう。二度と照合する気にならない故。
●感想更新。トップへゴォ。
●というわけで、今日も愛想ない日記です。すんません。

10月26日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#26
●しばらく、愛想なしの日誌が続いたので、久々に何か書いてみようかとつらつらと考えた。創元から『とむらい機関車』と『銀座幽霊』の二冊が刊行されたが、実はまだ読めていないし、『夜のフロスト』や『模倣犯』も鋭意積読中。いつ読めるやら……。
●と、相変わらず愛想無しが続く。

10月27日(土)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#27
●京都府某所にて。鏡に向かって話しかけ、会話を交わす爺さんがいたり(害はなかったので放っておいた)、60にもなるかと思われる婆さんが赤色のチャイナドレス着てたり。至って平和な一日だった。マル。
●近所の本屋では《昭和ミステリ秘宝》の新刊見あたらず。明日大阪に出るので、その時買う予定。

10月28日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#28
●朝、京都府某所に行ってくれ、と言われたので京都府某所へ。その道すがら、「「虚像淫楽」(註:山田風太郎の代表短編の一つ)と巨乳円楽はチョット似てる」と思いつき、西大路通りを爆走しながら爆笑する(笑)。あ、アホや>自分。 しかし、巨乳円楽っていったい何や?
 至って平和……な筈だったのであるが、中坊の集団の処理(大げさな)に追われたりもした。別にいる分には構わないのであるが(当然やな)、騒いでたりすると苦情が来て処理せねばならないわけで。向こうはこっちが何にも出来ないこと(要するに、法的権限がない、どつくなんてもってのほか)を知ってるのでなめた態度をとること。でも、いくら向こうがいきがって怒鳴ったりガンつけたりしても所詮中坊。全然怖くない(笑)。寧ろ、笑いをこらえるのに必死か。だって、知ってる人の怒鳴り方(正確に言えば、冗談で威嚇する場合か)やガンつけ方そっくりで。「はいはい、怒鳴っても怖くないからね」と満面の笑顔で返したので、傷ついたのか「迷惑防止条例で訴えるぞ」とか抜かす。それ故に撃墜モードを発動させて「自分ら誰か携帯持ってるやろうからさっさとかけろや」と言うと、更に傷つき(笑)、今度は「どつくぞ」という。本当は「やってみれば?」と挑発して楽しみたかったが、本当に向かってこられると面倒なので笑って「はいはい」と流す。尤も、実際になぐりかかられても警棒持ってるし、間合いも十分空いてたので負ける要素は全くなかったんだけれども、事が起きると後ほど書類を書かないといけないし、そもそも争いごと嫌いだし(嘘着け、と思った奴は歯を食いしばって一歩前へ←こういうところが好戦的)。そうこうしてるウチにピッチで呼んでいた常駐の方の応援が来たので選手交代。さすがは常駐。駆除に成功。
●というわけで、ネタ拾い仕事の合間に『明治断頭台』の再読を進める。読み返していて途中の短編のミステリ要素の扱い方の素っ気なさに或る意味唖然としたり。ものによっては長編とまでは行かなくても中編を十二分に支えうるネタなのに。

10月29日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#29
●某所からのメールに欣喜雀躍するものの、一週間クソ忙しくなることに気づく。無論、受けますが。
●梅田へ。阪急梅田駅でどう見ても女装だろ、オイというおっさんに遭遇。そんな老け顔の女子高生いねえよ、と詰め寄りたかった(笑)。ばれてない、と思ってるんだろうなあ……。
●『眩暈を愛して夢を見よ』と『明治断頭台』の再読完了。前者は「んじゃ? こら?」と言う感じ。後者は巧さに改めて感服。山風ミステリの最高峰の感慨を新たにする。

10月30日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#30
●一年半ぶりに「九日間の不思議(仮)」更新。今月頭に復刊について書いたものの再構成加筆版。おまけもあるので、是非とも。
●ここしばらく根を詰めていた来もするので終日のんびり。よく寝たぁ……。ふう。つうわけで、何も無しなのだ。のんびりしていたとは言っても、色々と資料を読んでたりはしたのであるが。

10月31日(水)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0110.html#31
●『ヴェロニカの鍵』読了。文体などは好きなのであるが……。
「甦りし伝説―何故復刊は為されるのか?―」の<付記>がウケてなによりです>政宗九さん 一番反応が気になってました。
《平成本格短編コレクション》へ『奇想の復活』を加えるのは結構面白いかも。ですが、他の巻(歌野晶午編、麻耶雄嵩編、有栖川有栖編)を作れば『奇想の復活』収録作はどうしても削られていくわけで、残りと言うことになると……。『アリア系銀河鉄道』は『三月宇佐美のお茶の会全集(仮題)』で丸々入ります。しかし、これ、20年後はどう読まれるのでしょうかね。
 この話、続きは月を改めてから。


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