2002年3月

3月1日(金)
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●バイトネタ。小ネタ二つ。
 京都府某所の施設で巡回中。長椅子の上に施設内の図書館から誰かが借りた本が4冊。忘れ物と思しきもの故に、思い浮かんだ選択肢は
1:図書館に返す
2:詰め所で保管する
 で、1にしたほうが良いなあと思案しつつ本部に連絡を入れる。忘れ物の本がファンタジー関係の周辺書3冊に赤川次郎のノベルスだったので「これ忘れたの中学生の女の子かなあ」と思っていた。連絡をして、状況を説明し、1の選択肢を実行した方が良いですかねえと言おうとした瞬間、忘れ物をした人が。おばちゃんでした。おお、叙述トリックだ! と驚き(何処か間違ってます)。
 で、もう一個。仕事終了後、施設内の電器屋さんでビデオテープを購入。そこではレシートに当たりがでたらただ、と言うセールをやってて……と、ここまで書けばオチは解りましたね。当たりました(嬉)。日頃の行いが良いからですね(笑)←自分で言うな
●《昭和ミステリ秘宝》の鮎哲の巻に『白の恐怖』は収録されない模様(泣)。その代わり(?)《山田風太郎ミステリー傑作選》の10巻補遺編はもの凄いことになってそう。すんげえ楽しみ。
●『灰夜 新宿鮫Z』読了。結構物語はどえらいことになってます。

3月2日(土)
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MYSCON申し込み完了。で、見直してみると……。
> 昨年、既刊新刊問わずいちばん面白かったミステリは?:殺人症候群
 にしていた(笑)。『殺人症候群』、去年刊行ちゃうやん、今年やん。いや、今年、と勘違いしたからなんだが。決して刊行が延びに延びたことに対する嫌みじゃなくて。
 か弱いのでいじめないでください(笑)>参加される方

3月3日(日)
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●『孔雀狂想曲』読了。北森鴻の巧さを堪能できる一冊。
●最近、下がってるテンションを上げるためにノリのいい曲をかけることが多いのであるが、或る曲を聴いてすんげえ吹き出した。簡単に言うと、結婚を嘆いている男の歌(笑)。その中で過去の女性の名を並べるところがあるんだけれども、7人中5人知ってる人の名前が並んでたりして。異様にウケてしまった。復調の兆しは見えてるね。うん。

3月4日(月)、5日(火)
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●この間は『銀河忍法帖』読了。冒頭が凄い。『なめくじに聞いてみろ』読了。結構楽しめた。
●4日。半村良死す。この人の本は一冊しか読んでないけれども、これから読もうかな、と頭の片隅にあっただけに、或る意味残念。とりあえずは『妖星伝』を……って、今実家に置いてるんだよな(笑)。

3月6日(水)
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●『名探偵はもういない』読了。或る意味やりすぎ。
●『探偵小説論T 氾濫の形式』(笠井潔/東京創元社)★★★☆
 購入当初断片的に読んでずーっとほったらかしていたものをようやく通読。ぢつは通読してませんでした(笑)。
 横溝正史から中井英夫まで戦後探偵小説を縦横無尽に論じた一冊。戦後探偵小説論というべき本だ。
 大戦と長編本格探偵小説の関連性は面白い。だが、実作者がそれを意識していたかというと、やはり疑問。というか、それは言ってはいけないのか(笑)。本書はネタバレ多数なので、結構読むのは勇気いる。ちなみに、私は数冊読んでないのあったけれども。
 戦後探偵小説論という色彩が強いので、個々の作家論と言う意味ではいろんな意味でもの足らない。それは致し方ない事なのであるが。その辺が本書の最大の不満点でもある。
 文庫化の際は是非ともネタバレ勧告はつけておいて欲しいものだ。

3月7日(木)
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●『クビキリサイクル』読了。顔のない死体物好きとしては満足な作品。
●明日は早いのでこのくらいで(?)

3月8日(金)
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●『忍法封印いま破る』読了。ラストが萌えます。否。燃えます。しかし、ハイペースで忍法帖読んでるよなあ……。特に理由はなく、単にはまってるだけですが。
●先日の研修の時の話。「○○、この合図はなんの合図だ」と問われ、「それは、いってよしですね」と答えたわけであるが、脳内変換は「逝ってヨシ」だった(笑)。内心密かに受けて、顔に出ないようにするのが大変(爆)。
●鬼束ちひろの新アルバム未入手。明日休みだったら買いに行こうっと。

3月9日(土)
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●某作家のページで6月の関ミス連ゲスト決定の旨を知るが……(公式発表ではないようなので詳細は控えます)、この人って、絶対に来ないと言う言い伝えがあったんだよなあ……。単なる都市伝説だったのか? 確かに何度か断られたという話聞いたんだけれどもなあ。交渉時期が早かったからだけなのであろうか。
●『謎のギャラリー ―名作博 本館―』(北村薫/新潮文庫)★★★☆
「鳩よ!」(マガジンハウス)に連載後単行本化。待望の文庫化である。
 昨年出た『北村薫の本格ミステリライブラリー』(角川文庫)を読んだときも思ったんだけれども、北村薫の本格のストライクゾーンは異様に広いように思える。本格原理主義者を公言している北村薫であるが、もしかすると、北村薫は「本格」より寧ろ「謎」を愛しているのでは無かろうか、と思ったりする。それまでのエッセイのタイトルが『謎物語』があったり。この辺、関ミス連のゲストに来たとき質問すれば良かった。ああ。
 余談だが、本格の構成要素というか、必須要素は謎と解決(及びそのプロセス)だと思うが、世の本格ファンはどっちに比重を置いているのか。その辺を聞いて回りたい、かもしれない。

3月10日(日)
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●『マスカレード』読了。ミステリ作家率が高いのでミステリファンにお勧めかも。
●須藤尚之=嵐山薫ではないのか? という問いが樋口さんの3月9日付でありましたが、白状します。その通りです。いつ身内以外で問い合わせが来るか、と思ってました(笑)。確か、これで三人目です。なんでこういうややこしいことをやったかというと……別の機会にでも。言うなれば、ディクスン・カー=カーター・ディクスンのような感じでしょうか(チト違う)。

3月11日(月)
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●『火の接吻』読了。戸川昌子初体験だったわけであるが、講談社文庫大衆文学館の『大いなる幻影/猟人日記』を買い損ねたのが悔やまれる。余談だが、この叢書は絶版にしないのがウリだったはずなのに完結と同時に絶版という荒技を噛ましてくれた。もしかして、古本屋協会からリベートでももらったんじゃねえのか、と邪推したいほど(笑)。

3月12日(火)
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●『『クロック城』殺人事件』読了。首切りものとしては『クビキリサイクル』よかこっちが好み。
●「安楽椅子探偵」の応募締め切りが今日までだったことを忘れてた(笑)。ま、犯人が誰かも見当つかないけれども。
●明日は仕事なさげなので色々と片づけよう……。

3月13日(水)、14日(木)
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●この間は『鮎川哲也初期コレクション1 楡の木荘の殺人』『魔界転生』読了。後者はまさに傑作とはこういうもんだな、という感じだ。
●自転車のタイヤパンク。これだけなら日常の風景なので取り立てて書くことではないのであるが……前輪後輪同時にパンクしてました(泣)。自転車やさん曰く「相当珍しい」とのことであるが、余計な出費があった私としては内心「だからなんだ!」と言いたかったよ。珍しいならばその分安くしてくれれば嬉しかったんだけれども(笑)。
●ようやく鬼束ちひろのニューアルバム入手。

3月15日(金)
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●バイトネタというか古本ネタというか(笑)。大阪府某所で工事の警備のお仕事だった。で、思った以上に早く終わった。午前中。行きしなバスの外にブックオフ系の大型古本屋を見つけたのでバスで途中下車をしてそこに行く。大きい店だったので何かあるだろう、と思ったら……店の中一面漫画だらけ。本は一冊も無し(泣)。看板には「本・CD」とあったのにぃ。
●『夢魔たちの宝箱 井上雅彦の異形対談集』(井上雅彦監修/メディアファクトリー)★★★☆
 闇のカーニヴァル《異形コレクション》参加作家から17人の《闇の貴族》を招いた対談+αを収めた一冊。「ダ・ヴィンチ」連載分の+αとして対談後記とショートショート作家座談会と作品ガイド、そして井上雅彦のエッセイが収録。
 雑誌連載時に一通り対談分は読んでいたが、できれば、紙面の関係上割愛した物を増補して欲しいかな、と思った。闇の血族との対談は読み返しても、否、纏めて読んだからこそ圧巻なんだけれども、まあ、そこはそれとして。
《異形コレクション》は途中の紆余曲折を含め、後世に語り継がれることは必至の一大絵巻アンソロジーと言うべき物に成長したが、誰がここまで成長することを予測できたであろうか。闇のカーニヴァルは何処まで続くのか。闇を愛する者は期待してやまない。
 それぞれ作家の持ち味が出ていて面白い。山田正紀はやはり理論的だし、菊地秀行は怪奇への愛を隠さない。失礼な言い方であるが、田中啓文と牧野修両名が思ったよりもまじめだったのが多少驚いた(笑)。いや、この二人の真摯さは以前目の当たりにして知ってたんだけれどさ、やっぱ、なんというか(笑)。
《異形コレクション》ファンは必読。

3月16日(土)
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●「安楽椅子探偵とUFOの夜」★★★★
 綾辻行人&有栖川有栖の挑戦状第四弾。安楽死探偵安楽椅子探偵のシリーズの中で一回目に比する出来ではないかと思う。
 今回は映像トリックはミスディレクションになってて面白かった。また、或る一点に気づけば事件の真相が芋蔓式に分かる、と言うのも良い。ああ、そこに気づいたのに(泣)。この辺、クイーンの『エジプト十字架の謎』に匹敵するかも。
 今回推理する暇なかったので応募できなかったけれども、第5弾こそは……。
●某畸人郷例会。山風を頂く。
『外道忍法帖』(山田風太郎/角川文庫・絶版)
『くノ一紅騎兵』(山田風太郎/講談社ノベルス・絶版)
の二冊。
●『暗い鏡の中で』読了。絶版なのがもったいない秀作。

3月17日(日)
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●角川映画版「魔界転生」★★★☆
 山風忍法帖最高傑作の誉れ高い『魔界転生』の映画化作品。だけど、原作とは全くの別物。骨格だけを拝借して独自の味付けを施したと言っても良い。登場人物も原作にいない細川ガラシアや霧丸など。原作で重要な役割を果たす森宗意軒の役割を天草四郎が兼ねていたり、時代も家光の時代から家綱だったりと無茶苦茶(笑)。しかも妖刀村正の刀工村正もいたり。ここまで来ると、原作『魔界転生』のクレジットが詐欺みたいに思える(笑)。
 もう、ここまで来ると別物というしかなく、翻案と言うにもちとアレだろう。だが、独自の映画と考えるとクライマックスの江戸城炎上シーン(これも無茶苦茶)、その中での最終決戦は面白い。
 原作を読んでなくても楽しめる、否、原作とは別物の作品と言ってもいいであろう。
●『怪人大鴉博士 新宿少年探偵団』読了。ますます面白くなっていきますね。続き読むのが楽しみ。しかし、なんで次の『摩天楼の悪夢』イラストが文庫版は大貫賢一じゃなくなったんだ。このイラスト結構好きなのになあ……。

3月18日(月)
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●漫画版『魔界転生』(画:石川賢、原作:山田風太郎/講談社漫画文庫)★★★★
 ここしばらく『魔界転生』関係のものを漁ってるが、何もはまってるわけではない。ぢつは、先日『魔界転生』を読むまで「忍法魔界転生」で転生する魔人らは地の底から這い出てくるものとばかり思ってたのだ。無論、原作では全然違うし、先日見た角川映画版でもそう言うシーンはない。何かの拍子にテレビで見た角川映画版のすり込みと思ってたんだがなあ。謎。漫画版も、言うまでもなく、地の底から這い出る魔人というのは描かれていない。
 原作者の要望というか、縛りはなかったので自由に描けたとの後書きにあるように、骨格こそは原作に忠実であるが、展開は全くの別物。原作にあった柳生十兵衛VS剣鬼という構図が一層強調されている。鎧を着込み、銃をぶっ放す柳生十兵衛の姿は痛快。予想通りというか、柳生十人衆や三人の娘と小さな坊やのくだりはカットされてるけれども。漫画版でも柳生如雲斎がいないのはなんとも。
●『外道忍法帖』読了。オチは無茶してます(笑)。『世界の終わり、あるいは始まり』も読了。結構興味深いことをしています。

3月19日(火)、20日(水)
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●この間は『偽りの墳墓』『ルチフェロ』読了。
●『オディプス症候群』は関西方面ではまだ出ておらず(泣)。ま、すぐに買うわけではないけれども。寧ろ『探偵小説論序説』を先に読みたい。
●……眠い……。

3月21日(木)
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●京都府某所にて某電器屋に於いてお仕事。
 そこでは100人に1人、お買い上げのレシートに当たりがでたらただ、というキャンペーンをやっていた。とりあえず、100人に1人というのは覚えてて頂きたい。開店1時間して一人目当選。次の当選者は夕方かなあ……と思ってたら、昼食休憩前、もう一名。この時点で「?」と言う感じだったのであるが、この日、当選者は
 10人前後はいたと思う。
 というか、ざっと見、一日の入店者数は多くて500人くらいだろうし(イヤ、そんないないか)、その中で購入する人の数は……。それとも、全店の合計か?

3月22日(金)
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●今日も昨日と同じ場所だったんだけれども、続けて二人当選はどうかと思うが(笑)。
●一刻堂の腹話術に衛星中継というのがあるけれども、この方法で泣く赤ん坊はいやだなあ、と思う今日この頃。腹話術で泣くのでも可。だからなんだ、と言うのは言わない方向で。
●『最後の依頼人』読了。シリーズ最終作としてちと不満が残る。
●明日は更新無いかも。もしかしたらするかも知れないけれども(どっちやねん)

3月23日(土)
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●『中空』読了。竹林の秘境に於ける事件。三段構えの真相にくらくら。チマチマ読んでた『怪奇探偵小説名作選2 渡辺啓助集 地獄横丁』も読了。合掌。
●某所にてお仕事。思ったよりしんどくなかったけれども、それでもしんどかったのは確か。少々距離的に遠かった、しかも阪急一本だったので本は楽々一冊読めたけれども。
●と言うわけで、そろそろ寝ます。

3月24日(日)、25日(月)
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●この間は『ありんす国伝奇』読了。しかし、何故山田風太郎は連作をあっさりと解体したんかなあ。この本収録の短編は、二編ほど他の文庫の短編集の表題作になっとるし。
●24日は朝晴れてたので雨は降らないだろ……と思ってたら降りやがって(泣)。お陰で制服を交換に梅田に出る羽目に。ま、そのお陰で『聯愁殺』と『探偵小説論序説』を買えたから或る意味結果オーライなんだけれども。
●久しぶりに夢の話。チトイヤな夢。知らないおっさんが私に土下座していて、私は「土下座して泣いて済む問題じゃねえんだよ」と怒鳴ってる。……なんだったんだ、ありゃ。
●鬼束ちひろの『This Armor』を聞いているのであるが、前作『インソムニア』に比べ、丸くなった気がする。とんがった、世の中に絶望している感じがほぼ失せてしまったような。メロディに顕著。

3月26日(火)
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●『聯愁殺』読了。ラストの底意地の悪さに戦慄。
●健康診断のために梅田へ。体自体は(多分)なんともなかったのであるが、少し太ってた(泣)。間食控えないとなあ……。
MYSCONのオークションへの出品を済ます。私の出品の目玉(?)は以前関ミス連のオークションに於いて勢いだけで落とした佐々木丸美とか。多分、この先永遠によまなさげなので、ハードカバーの珍しいのをいくつか出しました。前日に東京入りするので、カプセルホテル代くらい出ればいいなあ……と思ってるけれども。
●「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」(大山誠一郎/e-NOVELS)★★★☆
 e-NOVELSオリジナルの犯人当て。ブレイクの『死の殻』などの翻訳を手掛けた京大ミス研OBの犯人当て。カー贋作であるが、フェル博士が手掛けていない目張り密室を持ってきたのはさすが。結構雰囲気は出てたと思う。二階堂黎人のカー贋作「赤死荘の殺人」とタメをはれるかも。
 密室の解法も、犯人当ても、よく考えられてるのでは無かろうかと思う。犯人当ての公募を行ってたようであるが、応募率は低かったようだ。読んでなかったんか、それとも難しすぎて音を上げたか。私? えー、期間中読む暇無かったです(泣)。ま、読んでても音を上げた可能性有りだけれども(笑)。

3月27日(水)、28日(木)
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●この間は『左目を忘れた男』読了。
●明日の昼、京都を発ちます。オレンジの服に黒のジーンズをはいているのが私です。MYSCON参加予定の方、よろしくお願いいたしますです。予定としては、
29日 夜、東京着。カプセルホテルに泊まる。
30日 世田谷文学館で山風展を見た後神保町に行き、MYSCONへ。
31日 京都に戻る。
 のはず。出発前に更新があるか否かは不明。

3月29日(金)〜31日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0203.html#29_31
●では、逝ってきます。次回更新は、多分4月1日以降です。
●と29日朝UPして上京。31日、無事京都に辿り着きました。MYSCONでお会いした方々、本当にお世話になりました。上京記は後日。とりあえず、生還の報告だけでも。
●上京中は『柳生十兵衛死す』『鏡の中は日曜日(再読)』『一八八八 切り裂きジャック』『画狂人ラプソディ』読了。


MYSCON参加始末。30、31がMYSCONだったんだが、私は18切符で東京に向かう故に前日に東京入りしようと計画。
 29日。出発の日。
 9過ぎに家を出て、10時28分の米原行きに乗る。結構トントン拍子に乗り換えが出来て、18時半には東京駅に。途中、小腹がすき、20分くらい乗り換えに時間があったので浜松で駅のホームにある立ち食いうどんを食す。汁が真っ黒でビックリ(笑)。ホントに関東のうどんは汁が黒いです。東京駅では人の多さに一瞬たじろぐ。大阪駅でも時折「おおいにゃあ」とか思うことあるけれども、レベルが違う……。さすが日本一の大都市東京、と思ったり。住んで通勤している人って、すごい。東京駅が恩田陸の『ドミノ』の舞台になっていたのを思い出し、ちとうろうろ。途中、八重洲ブックセンターの看板が見えたので、行くことに。なに、古本屋と勘違いしていただけである。店の入り口に着き、飛んでもない勘違いと気づくが、癪なので中を見ることにする(笑)。怪我の功名で、在庫があった山風の『妖説忠臣蔵』を購入。八重洲ブックセンターを出た後、浅草のカプセルホテルに向かう。ここではフロントの受付の対応にかなりむっときたが、疲れていたので放っておく。大浴場で風呂に入り、22時前にはさっさと寝る。
 30日前半。
 8時頃に目が覚める。非常に怖い夢を見た。MYSCON本番にさっさと寝てしまい、何しに来たかわからないまま終了、と言うもの。すっげえ、怖いでしょ?(笑)。本当は8時半頃に起きてチェックアウトの予定だったんだが。しょうがないので着替えて読書会の課題図書『鏡の中は日曜日』の再読を始める。
 8時半過ぎにチェックアウトした後、地下鉄で新宿へ。新宿から乗り換えて世田谷文学館に行く予定だったからだ。朝食を新宿駅構内で取ったのだが……。高かった(泣)。ま、適当に店を選んだ私が悪かったんだが。少し歩いてマクドを探すべきやったかも。気を取り直して京王線の駅構内で各駅停車を待つが……来ない。おかしい。一旦出発電子掲示板(名称適当)を確認すると……私が待っていた所は各駅停車は止まらない場所でした(泣)。そのお陰で『鏡の中は日曜日』再読が進む進む。結果、世田谷文学館最寄り駅に着く前に再読終了。
 世田谷文学館に着いたのは10時半くらい。さて、山風展でも見よう……と思ったんだけれども山風展はやってませんでした(大泣)。やるのは4月20日頃から。2ちゃんねるの山風板697が情報源だったんだけれども、今読み返すと、現在やってるとは一言も書いてないよ。うう。その代わり(?)「江戸川乱歩・横溝正史・仁木悦子・大藪春彦」に関する展示はあったのでそれらをじっくり見る。横溝正史の書斎から駆り出したと思われる横溝正史の蔵書の中に山村正夫の『推理文壇戦後史』があったり(本人は死後『推理文壇戦後史4』で自分の死去が書かれるとは思ってなかっただろうなあ)、乱歩との往復書簡直筆、戦前の翻訳書などあり、これはこれで大満足。世田谷文学館オリジナル(?)のビデオ映像もあったり。12時頃には世田谷文学館を出る。
 世田谷文学館の次は古本の街神保町へ。この辺の乗り換えは非常にスムーズに行く。神保町を周りこそしたが、回り方が悪かったのか、それとも期待した方向が間違ってたのか。行く店行く店本気で古い本とか、戦記物とか、国文学のふっるーいのとかの店がほとんどで、期待した店は数店。多少高くても欲しいのがあったら一、二冊買おうと思ってたが、結局買ったのは
『忍法剣士伝』(山田風太郎/角川文庫・絶版)300円
 のみ。15時頃ドトールに入り、1時間ほど休憩。16時、MYSCON会場に向かう。

 30日後半。MYSCON本番。
 地図を片手に春日駅から向かうが、着かない(爆)。それもその筈。真っ反対の方向に進んでたんだから。途中で引き返し、鳳明館本館の前を通り、たまたまいた従業員の人に道を尋ね、ようやく到着。受付開始の17時前だったのであるが、なんとか受付をしてもらう。お久しぶりの高橋さん@ミステリ系更新されてますリンクに部屋を案内してもらい、最後にあったのが何年前かとか言う話をする。しばらく一人でほーっと休んでいたら、いわいさん着。はじめましてとあいさつをし、横溝の話などを少々。続々と到着する参加者たち。政宗九さんだったと思うんだけれども「初対面の気がしません」と言われる。フクさんからは「噂はかねがね」とかいわれ、「どういう噂ですか!」と思ったり(どんな噂かは気になる(笑)。噂の源は西の古本女王のようだが……)。開会までの記憶は曖昧であるが、適当にぼーっとし、うろうろして日頃見ているサイト制作者の顔を拝見して「おお、こんな人なんだあ」と内心思ってたのは秘密である。余談だが、政宗九さんは名前は忘れたが、俳優さんの顔そっくりだった。もう一個余談。皆さん結構にこにこ系の顔が多かったです。いや、どっちかというと学究系の顔を思い浮かべてた人が多かったもんで(と言うか、どんな顔だ?)。サイトイメージと一緒、と言う人はいなかったなあ(笑)。
 お久しぶりの人が居たり、はじめましての人が居たり。何故か結構気圧されて、あまりお話しできなかった人が多かったのが非常に残念。市川尚吾さんが髭が似合う方になっててビックリ。昔お会いしたときは(何年前だったっけ)、髪が長かったよなあ。
 18時過ぎ、MYSCON開会。まずは、西澤保彦インタビューである。えんじさんがインタビュアーとなり、進めるが、かぶりつきの席に座ってた女性三人篠田真由美さんたれきゅんさん、光原百合さんが異様に受けてたのが結構印象に残ってたり(笑)。いや、私前の方に座ってたので視界の片隅に入ったんで。市川憂人さんが丹念にメモを取っていたのとか。って、インタビューの内容に触れろよ、というつっこみが来る前に(笑)。インタビュー内容で印象に残ってるのは名前一覧かな。西澤作品には珍しいを通り越してこんな名前ねえだろ、という名前の登場人物が多数登場するが、それをえんじさんがテスト形式にして渡したところ……作者本人も読めませんと言う答えが(笑)。「悔い改めました」というお答えが。。西澤さんにビールをつぐ中瀬みのるさんの姿があったり。というか、今回スタッフではないよね、という囁きが周囲であった気もするが(笑)。チョーモンインシリーズの作家保科のモデルが、あの、×××であったことは意外。作者本人と思ってたし。多分、MYSCON参加者の全員が度肝を抜かれたことであろう。作者がモデルという登場人物も当然いたが、別人。
 19時半、無事にインタビュー終了。買い出し休憩タイム。これ以降誰と喋ったか、とかいう記述が曖昧で(順番が)タイムテーブルが前後しまが、ご容赦を。開会以前の話題も、ここにつっこんでるかも。
 喜国雅彦さんに『本棚探偵の冒険』へサインを頂く。本を箱から出す際、なかなか出なかったり(笑)。余談だが、MYSCONには巻末座談会に出席している人が5人中4人おり、結構ギリギリまで出席者にもサインを頂こうと思っていたが、一名いないなかったので断念。日下三蔵さんにも挨拶をし(以前、某ミス研の山風を特集を送った)、ちくま文庫《怪奇探偵小説名作選》値段UPの理由とか(私は取次鈴木書店の倒産の影響だと思ってたが、採算ラインを低くするための策だったらしい)をお伺いする。しかも、『なめくじに聞いてみろ』の映画化作品「殺人狂時代」を頂く。感想の所で近所のビデオ屋にない、と書いてたから会誌のお礼に、とのこと。書いてみるものである(笑)。
 成田さんにも挨拶(やはり、山風特集を送っていたので)。某K氏と知り合い、と言うのをだいぶん前に聞いていたので「某K氏がよろしく言っておいてくれと言ってましたよ」というと、「あの人、最近どうですか?」と聞かれたので、「多分、ずっと変わってません(笑)」と答えたら、妙に納得しておられたり(笑)。
 書評リンクのmatsuoさんに初対面の挨拶。更新の大変さなど。
 荷物を置いてる部屋に行き、隣の部屋で歓談していたので混ぜてもらう。この辺の内訳は政宗九さんのレポートで(手抜き言うな)。
 そして全体企画。全体企画が始まる直前、深川拓さんにはじめましての挨拶を交わすことが出来る。いや、しかし、初対面というのも意外だ……と言うのを言われた気がするが、気のせいであろう。余談だが、この時点で浅暮三文さん、篠田真由美さん、西澤保彦さん、深川拓さんとMYSCONに参加している《異形コレクション》参加作家が揃い踏みという状態だったことは、或る意味、《異形コレクション》ファンとしては嬉しいかも。だからなんだ、と言われそうだが。
 20時半、全体企画「MYSCON的裏窓」である。最初蔓葉信博さん七沢透子さんが例題のアフレコを読んでいる高橋さんと(確か)花さんに合わせて動く。その辺は他のサイトでも紹介されているので割愛して(だから、手抜き言うな)。グループに分かれ、自己紹介の後にネタ合わせ。私と一緒のグループだったのはスタッフはshakaさん。他は浅暮さん、天野護堂さん、石井春生さん、冴西理央さん、百三さん、matsuoさん、宮澤さん。最初の例題ネタはshakaさんが必死で考えたものと発覚し、結構ひねり出すのに一苦労だった、かも。最初古本女王様の異名をとる石井さんが貼雑年譜ネタを出していたので、他に良い案が無ければそれでいこう、と言うことになるものの、残念ながら他にアイデアが出たので(笑)、それで。わたし達のネタは時事ネタであったが、結構受けてた。この「MYSCON的裏窓」は、実際に聞かないと多分、そのネタの面白さの半分も伝わらないと思うが、とにかく、ウケにウケまくった。
 全体企画の後、個別企画の前の休憩。ここで葉山響さんとお話しすることに成功。余談だが、この人とは話したい、と思ってた人で唯一存分に話が出来たのが葉山さんだった。色々と面白い話を聞かせていただく。でも、あのネタ、結構怖かったです。法月ネタは結構納得。
 個別企画は宮澤さん秘蔵のビデオ鑑賞。BSで放送された「週刊マニアタック」という番組で宮澤さんが出演された回を、カットシーンを含め流すと言うもの。ギリギリまで『鏡の中は日曜日』読書会かこっちか散々迷ったが、『鏡の中は日曜日』自体にそれほどの思い入れはないといういい加減な理由でこっちに。喜国さんのつっこみが異様にウケた、かも最初テレビの近くに座ってたが、結構無理無理な姿勢で腰が痛かったので後ろに移動し、ストレッチをしながら観る。雑談部屋と部屋が共有で多少聞き取りにくい所もあったが、結構面白かった。
 途中、カフェイン補給などでうろうろとする。
 そして、31日。
 オークションの前に浅暮さんにサインを頂く。
 0時15分くらいから古本オークション。結論を書くと、私が出品したのは思ったより値が付かなかったが、『名探偵は九回裏に謎を解く』が思った以上に値が付き驚く。状態が悪い佐々木丸美はともかく、「月刊カドカワ」の京極特集は関ミス連のオークション向けだったよな、とチト後悔。カプセルホテル代は出たので満足する。やはり、関ミス連のオークションとはラベル、否、レベルが違う、と思わせられつつも
『ハスキル人・短編・年譜 高木彬光長編推理小説全集』(光文社・絶版)1300円
『手相占い』(高木彬光/角川文庫・絶版)上記のおまけ
『大鴉殺人事件』(エドワード・D・ホック/ポケミス)500円
 を落札。『白の恐怖』はあまりにもレベルが違いすぎたし、他は言わずもがな。多岐川恭は結構本気で欲しかったが、てつおさんが相手の一騎打ちだったので、勝ち目がないと判断して早々に降りる。購入した二冊は、一冊は資料用(丸正事件に関するものので他では読めない、と言う感じだったので)、もう一個はある意味勢いが着いちゃって(だから、相手の方がもう一声つり上げていたら降りてました)。
 オークション終了後、大広間で滅・こぉるさんとわたべさん、里見さん、カエルさんが話をしているところに混ぜてもらう。『黒い仏』ねたとか、麻耶雄嵩ネタ等々。途中がくしさんも入ってこられ、今度は私、滅・こぉるさんと三人で或る意味不穏な話を(笑)。

 歓談の後、(多分)午前2時過ぎにゲリラ企画、山田風太郎追悼。日下三蔵とストラングル・成田両氏によるものである。山田風太郎に関してはこのタッグに敵う人間は居ません。
 最初は大広間でやっていたが、聞き取りづらい故にオークションをやっていた場所へ。
 まずは山田風太郎新発見について日下さんが発表。山田風太郎は「達磨峠の事件」と「雪女」を投じ、「達磨峠の事件」でデビューとなったわけであるが、「雪女」が学生時代に書かれていたことや、構想メモに『八犬傳』や様々なタイトルがあったこと等々。ミステリのトリックメモから忍法帖になったものから、未完の小説など驚くこと請け合い。
 印象に残ったのは喜国さんの話で雑誌「GQ」での山風特集で我孫子武丸、喜国雅彦、竹本健治、山田風太郎の四人で麻雀をした際、山田風太郎が竹本健治に歳を聞き、「後二十年は書かないといけないね」と言われた話とか、日下さんの話の文春の編集者の話(何十回も会った編集者の名前を覚えなかったらしいが)。
 私は日下さんの真っ正面、成田さんの隣というかなり良いポジションに座っていたのであるが、『太陽黒点』のくだりで『山田風太郎ミステリー傑作選5 戦艦陸奥<戦争篇>』の私の感想に言及していただいたり、某ミス研の山風特集に成田さんが言及してくださったり(しかも、他の山風関連本と共に実物を持ってきてくださっていた)と面映ゆかった。
 忍法帖作品の日下評価を聞けたり、成田さん持参の「GQ」や「別冊新評 山田風太郎の世界」に触れることが出来たりと、大満足。ミステリ、忍法帖、時代小説のオススメを日下さんが言っていく中、一人欠け、二人欠け……最終的には7、8人に。なお、某文庫から早ければ秋より山田風太郎の時代小説集成叢書が始まるとか。
 山田風太郎追悼ののち、雑談で何故か夫婦とはなんぞや、と言う話に(かなり大雑把)。ここで浅暮さんが来て、日下さんを結婚させようと言う話に(笑)。浅暮さん、石井さん、フクさんらの結婚記念日にまつわる話とか(笑)。腰が痛かったので横になり、起きあがりを繰り返し、笑いながら聞く。
 6時頃に少しは寝ないと帰りにひびくので退去。閉会の7時まで横になる。
 7時過ぎ、閉会。MYSCON3は中止の危機にあった話とか、帰るまでがMYSCONです、とか(笑)。
 会場を出る前に日下さんにビデオのお礼を言いつつ、会場を出る。その後、政宗九さん、nakachuさん無謀松さん茗荷丸さん、やよいさん、松本真人さん、戸田さん、今田恵さんらと朝食をご一緒させていただく。食い終わり、まったりとした後に私は9時に先に失礼する。ここでは携帯を持ってる人は古本者では無いという説がでて、妙に納得。
 その後、飯田橋にJRがあったことに気づかず(爆)地下鉄で新宿→JRで東京駅というルートで向かう。途中、一番前の車両から外を見る外国人に場所を譲って大喜びされたことが少し嬉しかったり(よくよく考えてみると、だからなんだ、と言う感じだな(笑))。
 東京駅→熱海→豊橋→米原→京都
 のルートで帰ったわけであるが、東京駅→熱海のルートでは途中大口開けて寝てたり(笑)。さすがに、一時間睡眠でもきつかった。寝てなかったらどうなったかと思うと少々怖かったり。米原で少々電車待ちをしたのであるが、奇怪な光景が。じゃらじゃら音がするので、音の方向を見ると……モー娘。の矢口のバッジをこれでもかこれでもかと体中に張り付けた人間が。まさか、米原ででも度肝を抜かれるとは思いませんでした。不覚(違う)。
 19時半ごろ京都着。ホームの中にある麺倶楽部と言う店で食事。やはり、うどんは関西です(笑)。当初は京都駅→円町→バスのルートで帰ろうと思ったが、電車の時間が結構あったのでバスで帰ることに。
 なんとか無事に帰り着き、生還の旨の文章をUPして22時に就寝。長い道のりであった。
 今回は企画参加に腐心し、あまりお話が出来ずに残念。今回お会いして話をしたかった人間の十分の一くらいしか初対面の挨拶、話をしてないような気がする。そう言う意味では結構もったいなかったかも知れない。この辺、市川さんや政宗九さんも書いていたが、もしかしたら、参加者のほとんどがそう思ってたのかも。やはり、あれだけの参加者数ならばしょうがないか。
 MYSCONスタッフの皆様、お疲れさまでした。相手をしてくださった皆様、本当にお世話になりました。それでは、来年のMYSCONで。って、来年参加できるかわからんけれども。関西でやるなら8割方いけそう……(笑)。


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