2002年5月

5月1日(水)
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●こんなタイトルはイヤ! シリーズ1
『頭の中は日曜日』(殊脳雅之)
 ……当然ながら、続きはありません。
●京都府某所で行われている古本市へ。一度手に入れるとよく見るという古本マーフィーの法則通り、いくつか見かける(笑)。山風忍法帖長編とか。しかも、持ってないのはない(爆)。角川の忍法帖短編集がいくつか並んでいたが、講談社文庫の三冊の内の二冊と丸々被ってるのがある気がして購入せず。

5月2日(木)
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●昨日買い損ねた三冊を買いに京都府某所へ。ま、別に某所と書く意味は全くないがそこはそれ。
『忍法陽炎抄』(山田風太郎/角川文庫・絶版)800円
『忍法流水抄』(山田風太郎/角川文庫・絶版)500円
『忍者六道銭』(山田風太郎/角川文庫・絶版)800円
 安くはないが、高くもない買い物。

5月3日(金)
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●『バラバの方を』読了。飛鳥部節が堪能できる一冊。
●『超少女明日香』(和田慎二/白泉社文庫)★★★★
 和田慎二と言えば死ぬほど昔にドラマ化された『スケバン刑事』のイメージが未だに抜けきらない。『怪盗アマリリス』や『超少女明日香』、そして漫画版(と言うか原作)を読んでも、である。
 白泉社文庫から出た『超少女明日香』は5冊分だが、単行本にして11冊分はあると思う。それだけの分量を圧縮したもの。現在ではメディアファクトリー版で全7冊に再編成されたものが流布されているようである。多分、白泉社文庫版全5冊の再編成分だと思うが……。
 砂姫明日香と田添一也のすれ違う恋愛模様を縦糸に(これがもう、お前は『君の名は』か、この野郎って言いたくなるくらい)、明日香と何ものかとの闘いを描いていく。闘う女性を描かせたら巧いことは『スケバン刑事』で既に証明されているが、ここでは巧いを通り越してその姿に美しささえ感じてしまう。
 やはり、白眉は最後の「救世主編」であろうか。それまでのストーリーが伏線となり、大いなる闘いを紡ぎだしている。各編のそれぞれのクライマックスと言うべき闘いは、分量的には少ないが、存在感はある。この辺の構成はなんとなく山風の『魔界転生』を思い出したり。言うまでもなく、両者は全くの別物なんだけれどもね。
 版元を変えて明日香の闘いは続いているようである。早く続きを読みたい……。

5月4日(土)、5日(日)
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●この間は『怪奇探偵小説名作選2 水谷準集 お・それ・みを』読了。
●北村薫の『ミステリは万華鏡』をちょいちょい読んでるけれども、やっぱ、北村薫は謎そのものが好きなんだなあ、と思う。
●しかし、最近の天候はなんなんだ。気温はもう6月並な気もするし。この様子だと、夏はもの凄いことになりそうだなあ……。

5月6日(月)
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●『死んでも治らない』読了。タイトルが良いねえ。
●色々気分悪いこと多し。こういう日は『パタリロ!』でも読んで笑って寝るが吉。

5月7日(火)
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●久々にウイルスメール来る。無論、速攻削除で感染はなかったんだけれども差出人を見たら……「Kazuhiro Uraga」……。えーと、5月の密室本『浦賀和宏殺人事件』買え、っつう脅迫ですか?(笑)。

5月8日(水)
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●『切腹禁止令』『暗いところで待ち合わせ』読了。
●『超少女明日香 聖痕編』(和田慎二/メディアファクトリー)★★★☆
 版元を変えて再開された砂姫明日香の物語。巻末のメイキングによれば、掲載誌が青年誌らしく、制約がないぶんのびのびと描けたとか。制約がないぶんぶっ飛んでるかと言えば、良くも悪くも今までのシリーズの枠内と言う所。
 新シリーズ開幕、と言う感じで、新たなる闘いの予感を感じさせる二冊である。続く「式神編」で本編に於いて現れた逆さ十字はどう絡んでくるのか、また、本当に大いなる敵が現れるのかどうか、幕引きの巧さは巧い。唯一の残念な点というか、もの足らなかったのは一也との絡みがないとこ。どうも、古くからのファンに噛みつかれたようで(笑)、今後は出てくるようだが。
「式神編」早く読もうっと。

5月9日(木)
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●街で見かけたチョットいい風景。
 先日、所用で梅田に出たときのこと。「ひじ鉄を食らわせる」と言う言葉があるが、これはあくまでも比喩。私は見た。ナンパしている男が本物の「ひじ鉄」を喰らっていたその瞬間を。痛そうだったなあ(笑)。
 もう一個。エスカレーターでの出来事。阪急梅田駅には長いエスカレーターがあるが、或る日のこと。丁度人通りが少なく、スキスキな状態だったのでタッタッタと歩いて登る。で、爺さんがぼんやりと上を見てボーとしている。それを横目に登ると女子高生を追い抜く。爺さんが立ってた位置と女子高生の場所を考えると……爺さん、パンツ覗いてたんですか?(笑)。
 以上、チョットいい風景。どこがや、と言うつっこみ来る前に退散します。

5月10日(金)
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●『奇蹟審問官アーサー 神の手の不可能殺人』読了。不可能犯罪てんこ盛り。
●そうそう。「メフィスト」ちょいちょい読んでおります。『ウロボロスの純正音律』結構面白いことになりつつありますね、とか、二階堂黎人「黒の魔術王」は続き物かよ! とか。貫井徳郎「目撃者は誰?」はアンソロジー『「ABC」殺人事件』登場の探偵役再登場。本筋のミステリ的なところもさることながら、別の描写で笑った(笑)。間違ってないかも。★★★☆。法月綸太郎「縊心伝心」は名探偵のりりんもの。結末の味の悪さは何とも言えない。同じく★★★☆。
 と、こんな感じ。

5月11日(土)
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●さて、先日《山田風太郎ミステリー傑作選》全十巻が目出度く完結した。「帰去来殺人事件」削除問題という紆余曲折はあったが、とりあえず完結を素直に言祝ぎたい。この十巻と出版芸術社刊の『天狗岬殺人事件』と刊行予定の『十三の階段』を合わせれば山田風太郎ミステリの全貌がほぼ明らかになる。孫引きで恐縮であるが、金井美恵子の言葉に「誰一人として山田風太郎の小説を批評する言葉を持っていない」と言うのがある。これがどういう文脈で発せられたのかは不明であるが、ひとつ言えるのは、これでようやくミステリに関してはほぼ全貌が明らかになったので、ミステリに限っては「山田風太郎の小説を批評する言葉」を持ち得るのではないのかと思われる。特に、少年ものは今回の全集に於いての最大の快挙であろう。「補遺篇」のあれだけの未収録の収集も言うまでもないけれども。時代ミステリはイマイチよくわからないが、重要な未発掘ものと言うのはないであろう。
 とりあえず、『眼中の悪魔<本格篇>』『十三角関係<名探偵篇>』『夜よりほかに聴くものもなし<サスペンス篇>』『棺の中の悦楽<悽愴篇>』『戦艦陸奥<戦争篇>』迄は読んだが、それぞれ再読であったにもかかわらず、否、再読だからこそかなり楽しめた。残りの『天国荘奇譚<ユーモア篇>』は8割は既読。『男性週期律<セックス&ナンセンス篇>』は多分3割か4割くらい既読。『怪談部屋<怪奇篇>』『笑う肉仮面<少年篇>』『達磨峠の事件<補遺篇>』に至ってはほとんどが未読という幸せな有様。
 とりあえず、既読(再読)の5冊はミステリファンは必読と思う(個人的な嗜好では『夜よりほかに聴くものもなし<サスペンス篇>』は少し落ちるが、凡作読むよりはマシです)。
 多分、以降山田風太郎ミステリを再刊する際は今回の全集は基本中の基本と言うことになるであろう。
 編集に当たった日下三蔵様、及び関係者の方々、本当にお疲れさまでした。引き続きの時代小説全集、忍法帖全集(講談社文庫版のリベンジマッチ!)楽しみにしております。
●『見えない精霊』読了。ネタの見せ方が巧い長編だと思う。

5月12日(日)、13日(月)
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★今日のオススメ:『明治断頭台』(山田風太郎/ちくま文庫)
 先日《山田風太郎ミステリー傑作選》が完結したことは記憶に新しいが(と言うか、ここで散々書いております)、時代小説に於いても山田風太郎のミステリテクニックは遺憾なく発揮されている。忍法帖作品で顕著で、『くノ一忍法帖』『忍びの卍』『外道忍法帖』あたりはミステリそのものと言っても間違いではない。時代小説短編でも探偵作家クラブ賞候補作にものぼった「みささぎ盗賊」や異色フーダニット「幻妖桐の葉落とし」など某文庫から出るらしい時代小説全集では是非とも時代ミステリ短編の巻をつくって欲しいものである。
 今回紹介する『明治断頭台』は、明治ものでありながら本格ミステリであるという前代未聞の離れ業。プロローグ二編、島田荘司も真っ青の奇想が連発される短編五編にそれらの底にある構図を暴き出す最終話「正義の政府はあり得るか」の計八編の作品が収録。『明治断頭台』は、現代ミステリに於いて無視し得ない潮流ともいえる長編化する連作短編の最高峰とも言える一冊である。とにかく、読んで驚けこの野郎、としか言い様がない。
 最終話は言うことがない、文句がつけようのない程のものであるが(あの、全体構図の綺麗さは凄い)、敢えて瑕疵を見出すとすれば、各独立した短編。それぞれ、島田荘司も真っ青、柄刀一が卒倒しそうな大トリックを投入しているのであるが、それらの扱いが軽いこと軽いこと。それぞれも凄いのに、あっさりしすぎている故に物足りなさを感じてしまうかも知れない。逆に言えば、物足りなさを感じさせるくらい最後の締めがもの凄いのであるが。
 正直、山田風太郎は長編化する連作短編の嚆矢かつ完成させ、極北まで辿り着いた作家だったのかも知れない。結末の衝撃と言う意味ではこの『明治断頭台』を越えた連作短編は未だ現れていないであろう。ここだけの話、もう出てこないかもしれない、とすら悲観してしまう。
 とにかく、未読ならば読め。

5月14日(火)
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●う゛わ゛ーん ヽ(`Д´)ノ 、漫画版『柳生十兵衛死す』、打ち切りだよ(泣)。せっかく宝蔵院胤舜や天草四郎ら転生衆が出て来ていよいよこれから盛り上がる、という状況やったのに。ま、正確には漫画版『柳生十兵衛死す』の彼らは転生衆ではないけれどもな。せっかく原作を越えつつあったのに。今回の打ち切りは非常に残念。どっかで続き描かないのかなあ。「少年ジャンプ」あたりで連載したらウケるかも。
●『マレー鉄道の謎』読了。佳作。

5月15日(水)
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●『ヤマトフの逃亡』読了。
●そう言えば、仲間由紀恵主演の「ごくせん」。原作の漫画があるのはクレジット見ればわかるけれども、原作、めっちゃっそっくり。いや、逆か。仲間由紀恵が原作にそっくりなのか。良く見つけてきましたねえ……と感心。
●雨ですねえ……。微妙に忙しい……。地雷を踏むべきか踏まざるべきか。

5月16日(木)
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●『龍は眠る』再読完了。
●そういえば、本家の「本格ミステリ大賞」は明日が発表ですね。やっぱ、長編の大賞は『ミステリ・オペラ』でしょうか。評論は『ミステリ・オペラ』論の「中国の箱の謎」が獲れば面白いんだけれどもね(って、このネタ前もやった気がするな)。
●しかし、今年はかなり良いペースで本が読めてるなあ……。

5月17日(金)
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●『沈黙者』読了。今年の100冊目。
●そういえば、リンクを貼っていただく際のコメントって結構気になります。そうか、こう言う視点もあるのね、と自分のサイトながら目から鱗が落ちたり。良い話ですね(?)。
●うーん。うーん。うーん(考え中)。

5月18日(土)
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●本家の「本格ミステリ大賞」長編が『ミステリ・オペラ』というのはまあ、順当というか。評論の方は読んでなかったので、機会が有れば読むつもり。せっかくだから評論の方は(以下略)。
●『オディプス症候群』読書中。よーやく半分。

5月19日(日)
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●心配は杞憂に終わりそうな感じ。ま、石橋を叩きすぎて壊す結果にならなくて何より……で終わればいいけどな。
●昨日は少々飲み過ぎたようで、多少二日酔い気味。そう言うわけで、『オディプス症候群』読み終わらず。
●と言うので終わる日記もたまには良いでしょう(たまにならばね)。

5月20日(月)
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★今日のオススメ:『蒼白の城XXXトリプルエックス』『慟哭の城XXX』(田中啓文/集英社スーパーファンタジー文庫)
「かまいたちの夜2」発売決定記念、ということで(半分嘘)。
 田中啓文といえば『水霊 ミズチ』(角川ホラー文庫)や我孫子武丸と牧野修とのセッション小説『三人のゴーストハンター』(集英社)、「こんなSFが読みたい」でベスト10入りした『銀河帝国の弘法も筆の誤り』(ハヤカワ文庫JA)と基本がグロと駄洒落というのはあるが、バラエティにかなり富んでいる。
 今回紹介するこの二冊は、タイトルこそ独立した二冊だが、実質上は上下巻と言う構成の作品。『蒼白の城XXX』『慟哭の城XXX』の順番である。惑星警察(だったっけ?)の捜査官が刑務所XXXに潜入して捜査すると言う話なのであるが、とにかくハチャメチャというかなんというか。一応スペースオペラなのであろうが、スペースオペラと言うより刑務所を舞台にした冒険小説……と言うわけでもない。じゃあなんなんだ、というつっこみもあるだろうけれども(笑)。様々なジャンルをぶち込んだ作品と言うべきであろうか。無論、ミステリ的な要素も多分にある。というか、ミステリと言っても間違いではない。結末の味の悪さと言う意味では若竹七海クラス。本書ではミステリ的なセンスが大いに発揮されていて、ミステリファン必読と言っても良い。
 一つ残念なのは、結構入手が困難なこと。是非ともどっかで再刊して欲しいところだ。例えば徳間デュアル文庫とか……。集英社文庫でも可。
ネットミステリ者が選ぶ「本格ミステリ大賞」の結果が公開されましたが、意外というかなんというか。少なくとも『ミステリ・オペラ』以外になるとは思っていたけれども。
 オフィシャルの結果に対する意見とかはこれからもっと出てくるだろうけれども、多分、『ミステリ・オペラ』に投じた人はなれ合いとかそう言うのではなく、『ミステリ・オペラ』の圧倒的な迫力に押された人だと思う。迫力という意味では残念ながら残りの候補四作は、明らかに格負けしてると思う。まあ、迫力があればそれで良いのか、というつっこみや意見はあるだろうが、やはり、今回の結果の最終的なところは投票者の選評次第、と言う所であろうか。

5月21日(火)
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●『オディプス症候群』の合間にと言うわけではないが(単に持ち運ぶのが面倒なだけ)、『長脇差枯野抄』『メトロポリスに死の罠を』読了。
推理作家協会のサイトに協会賞候補がUPされているが、やはり、『ミステリ・オペラ』が有力? 明日選考のようだけれども。
某ミス研ページ移動

5月22日(水)
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●今日は更新しないつもりだったが、日本推理作家協会賞受賞作が決定したようなので。受賞者の方々、おめでとうございます。長編は、『ミステリ・オペラ』に関しては「やはり」と言う感じ。他の候補作は全然読んでないけれど。
●気が向いて過去の候補作や受賞作を見ていたのであるが、結構いろんな作品が候補にのぼったり受賞してるんですねえ。たまに「これ推理小説?」と思うのがあるのはご愛敬だが。

5月23日(木)
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●『オディプス症候群』読了。とりあえず、お腹一杯(笑)。
●そういえば、来月原書房は《ミステリー・リーグ》から出る氷川透の新作、或る意味ストーカー探偵? ストーカー探偵といえば、2000年12月23日の日誌で冗談で書いてたんだけれども。そう言う意味では結構楽しみです。
政宗九さんのページ経由で知った辻加護判別ゲームですが、さすがにレベル3迄行くと歯が立ちません。二回目のチャレンジでクリアした政宗さんって……。8回ほどチャレンジしましたが、レベル3で全滅です。
●話は変わって。『本格ミステリ02』をようやく買って後ろの方をちまっと眺めたのであるが(主に解説部分)、ネットで収録短編のベスト投票というのをするのも面白いかも知れませんね。長編5本読むより投票数は集まりそうな気が。
 余談だけれども、本格ミステリ大賞の評論部門の投票数の少なさは、単に候補作を全部読めなかったからなのでは。だって、「メフィスト」とか「小説推理」とか出た月に買ってないと後でそれだけ買うというのは出来ないだろうし。せっかく『本格ミステリ』という年鑑を毎年発行するのだから、その印税で雑誌掲載のみの評論のコピーを会員に送付というのにすればいいのに(こういうシステムをとっていて今回のような感じならば大いに問題なんだけれども)。

5月24日(金)
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●最近原因不明の鬱状態だったが、なんとか多少は持ち直す。ああ、しんど。
●という愛想無しで今日は終わる。

5月25日(土)
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●フリーウエアのゲームソフトにはまり、半日を棒に振る(笑)。やっぱ、私はゲームはやったらあかん人間やな。
●と言うわけで、本日もネタ無し。

5月26日(日)
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★今日のオススメ『3000年の密室』(柄刀一/光文社文庫)
 第8回鮎川哲也賞を『未明の悪夢』と競った作品。この時候補に登ったものは一作を除きすべて商業出版され、それぞれ活躍している(城平京『名探偵に薔薇を』、氷川透『密室は眠れないパズル』)。『虚無への供物』や『陽気な容疑者たち』が候補に登ったときの乱歩賞に匹敵するレベルの高さかも。『虚無への供物』と『未明の悪夢』の因縁というか、両者が人為的ではない大量死を扱っているのは興味深い……という話は別の機会に。
 今回紹介する『3000年の密室』は3000年前の地層から発見された石室に於ける密室殺人と現代に於ける殺人事件のコントラスト。この両者は乖離しつつも呼応し、実に見事な作品に仕上がっている。最大のキモは、3000年前の密室のトリックで、それはもう唖然とさせられる。私的密室トリックベスト3のひとつ(残り二つは『ローウェル城の密室』と『衣裳戸棚の女』)。
 個人的にはこの作品を《時を翔る不可能犯罪》シリーズと呼んでいるのだが、実際問題、どう位置付ければいいのであろうか。同じように過去と現代の事件が絡む作品として『4000年のアリバイ回廊』がある。
 とにかく、未読ならば是非とも手に取っていただきたい作品である。

5月27日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0205.html#27
●今「スパイダーマン」が劇場公開されているが、主人公のスパイダーマン、変態仮面に似てませんか?(笑)。これを先日話したら、「スパイダーマンを見かけるたびに思い出すからやめてくれ」と言われる。って、変態仮面知ってる人どのくらいいるんだろうか……。
●横溝正史の自伝は京都ではまだ見あたらす。最近本を読めていないのでリハビリ代わりに読もうと思ったのであるが。

5月28日(火)
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●今年の5月25日は横溝正史生誕100周年だったようである。つまり、「最後の探偵小説作家」と言われた横溝正史が関西は神戸に生を受けて100年経ったと言うこと。乱歩の時のような大々的なイベントはなさげだが(映画とか)、角川から関連企画本が3冊(2冊は確実に買うだろうな。横溝正史への手紙云々の奴は買わない可能性高し)、既刊金田一耕助ファイルのリニューアル(たしか、5冊ほど既刊。それぞれ帯に作家の推薦文付き)が予定、或いは続行中。さすがは角川と言うべきか、空前の横溝ブームで受けた恩義を忘れていないと言うか。記念映画なんてのはなさそうだなあ。
 そう言えば(と言うのもこのサイトの読者の方には空々しいだろうが)私のミステリ原体験は横溝正史。小説ではなく、影丸穣也による漫画化作品だった。廃品回収のどさくさで実家に紛れ込んだのを読んだのが「探偵小説」に触れた最初だ。それが小学校3、4年生の頃だったと思う。尤も、本格的にはまるのはそれから7、8年後。高校2年生の夏まで待たねばならないのであるが。以前原体験はジュブナイル版『悪魔の紋章』の『呪いの指紋』だと書いた覚えがあるが、これも正確ではなかった。人間の記憶は当てにならない好例と言えよう(自分で言うな)。
 横溝正史の小説で最初に読んだのは『悪魔の手鞠唄』。以降、学校の帰りちょくちょく本屋に寄って(しかし、今考えるとすんげえしょぼい本屋だった。今でも横溝作品が並んでいた幸運には或る種の戦慄を覚える)次はどれを読もうかと黒背の角川文庫の前で本を眺めつつ、ひっくり返しつつワクワクしたものである。あの時のワクワク感、高揚感は二度と味わえないだろうと思うと哀しい。最近では山田風太郎の忍法帖の講談社文庫版で多少味わえた程度(多分、これが最後だと思う)。
 以降『獄門島』『犬神家の一族』『悪魔が来りて笛を吹く』『本陣殺人事件』『女王蜂』『夜歩く』など、まさに「美味しいところ」を立て続けに読んだものである。この辺の読書経験が私の現在のミステリ観というか嗜好に少なからぬ影響を与えていることは言うまでもないであろう。また、私が古本を買うようになったのも横溝正史の影響であろう。私が読み始めた頃は金田一耕助ものの一部や『蝶々殺人事件』は絶版状態。古本屋を回って探すしかなかった。幸い、角川文庫に入っていたので地元の古本屋でも結構入手はしやすかったが、『魔女の暦』や『貸しボート十三号』は当時通っていた整体の病院の本棚(要するに患者の暇つぶし用ですね)にあるものを頼んで譲っていただいたものである。今では角川文庫と春陽文庫でジュブナイルを除く金田一もの全部読めるもんなあ……。とりあえず、横溝正史を一冊も読んだことがないと言う人は角川文庫及び春陽文庫の横溝正史作品を一括して買いやがれ!(笑)。概ね損はないと思います。余力があれば光文社文庫の2冊とちくま文庫《怪奇探偵小説傑作選》の一冊『面影双紙』、扶桑社文庫《昭和ミステリ秘宝》の一冊『真珠郎』もどうぞ。
 最後に、私的横溝金田一ものベスト5を挙げておこう。
『獄門島』『犬神家の一族』『夜歩く』『本陣殺人事件』『病院坂の首縊りの家』
『夜歩く』と最後の『病院坂の首縊りの家』は挙げる人は少ないが、結構好きな作品です。特に前者は横溝正史の作品で挙げよ、と言われる際にあまり挙がりませんが、傑作です。多分、カーの同題作品に多大なる影響を受けていると思う。高木彬光の『刺青殺人事件』とセットで読めば面白さ倍増。
 とにかく、横溝正史は面白い、と言うことで。

5月29日(水)
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●『仮面の島』読了。建築はどこにいったんか?
●眠い……。

5月30日(木)
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●昨年発行の某ミス研の山風特集に掲載した労作(自分で言うな)、「作品年譜・ミステリ編」を一部加筆改稿してUP。気が向いたら時代小説編及び忍法帖編も作成……しません。年譜は絶対につくらないだろうなあ。かなりしんどいのです。『十三の階段』と某文庫で時代小説集成に於いてミステリ色が強いものの巻が刊行されたらその時に加筆予定。前者はともかく、後者は出るか否かわからないけれども(ミステリ色が強いものというくくりの巻が、と言う事ね)
●しかし、『パタリロ』はいいねえ(また読み返しているらしい)。

5月31日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0205.html#31
●『永遠の森』読了。
●パソコンクラッシュ(泣)。かなりデータ飛びました(メール関係全滅)。完全復旧まで如何ほどかかるやら……。


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