2003年5月−6月

5月1日(木)〜4日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0305_06.html#a1_4
●5/1は京都市某所で行われた古書市の初日に赴く。新刊で買いそびれてたのを1冊購入したのみで、これといった収穫は無し。本来の目的の知人との会食も諸事情でパスせざるを得ず、非常に残念。或る意味何しにいったんだ……と言う感じなのだが。
●『越境する本格ミステリ』、未購入なんだけれども、タイトルをいじるとあまり読みたくなくなるかも。
例1『絶叫する本格ミステリ』→ホラーに変わりそうです。
例2『説教する本格ミステリ』→まず誰も買いません
例3『越冬する本格ミステリ』→綾辻以前に出ていそうです。
例4『活況する本格ミステリ』→書籍業界関連の経済書っぽい。
例5『仏教する本格ミステリ』→日本語になっていません
例6『国境する本格ミステリ』→日本g(略)
 監修のお二人に怒られそうです。
●「物置の間」を閉鎖。それに伴ってlzhファイル等一部サーバーから削除。新コーナーは主に過去の日誌からの抜粋というか纏まった文章を抜き出して加筆する予定の文章を収める……はず。名称未定ですが。書き下ろしと再録のごたまぜコーナーになると思う。名称が正式に決定し次第稼働予定。
●この間は『九十九十九』『怪盗ニック登場』読了。

5月5日(月)〜7日(水)
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●昼間は暑く、夜は冷える。この体調を崩しやすい時期、いかがお過ごしでしょうか。とりあえず、あっしは元気でやす。←誰だ、おまえ
「インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2003」は残すところ『探偵小説論序説』だけなのだが、読めるかなあ……。小説評論両方投票したいのでがんばりたいところ。
●この間は『第三の時効』読了。

5月8日(木)〜9日(金)
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2ちゃんの復刊スレでも触れられていないので、多分誰も気づいてないんだろうけれども、今月の「ダ・ヴィンチ」の「ミステリー・ダ・ヴィンチ」の特集は日下三蔵特集復刊もの特集。日下三蔵インタビュー他(また髭伸ばしてるんだねえ)復刊ムーブメントを俯瞰した記事になってます。復刊スレの住人が騒がなくてどうする、と言う感じなのだが。

5月10日(土)〜12日(月)
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●「Weekly Mag2」を読んでたら、あまりにもバカ受けしたのがあったので転載します(笑)。いやあ、良い話ですわ。「Weekly Mag2」は転載OKなので問題は無し。
 
○息子が小学一年生だった時、「3+2」を使って問題を作りましょう、という宿題が出ました。息子が「こんなの、ありかな?」と聞くのでノートを見ると、「おんどりが3羽いました。めんどりが2羽いました。おんどりはなんと鳴くでしょう?(答え)おんどりゃー」…先生に提出する勇気、あるんかい?
●この間は『アベラシオン』『鎮火報 Fire's Out』読了。

5月13日(火)
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●幾つかのサイトで既に知らされているが、本格ミステリ大賞が乙一の『GOTH』に決まったようだ。思いっきり意外。一番評が少ないと思ってたのに。どれくらい評が割れてこの結果になったのか興味ある。なんでも、笠井潔の『オディプス症候群』と一票差の僅差だったとか。で、私が対抗馬として予想していた西澤保彦の『聯愁殺』が一番得票数が少なかったらしい。『オディプス症候群』と『聯愁殺』で得票争いになるんだろうなあ……なんて思ってたんだけれども。今気になるのは得票一覧とコメント一覧。『GOTH』に投票した人はどこに本格を見出し、一番としたのかと言うのが一番重要。私の本格観が王道まっしぐら、と言い張る気は毛頭ないけれども、一応は本格のプロとも言える本格ミステリ作家クラブの面々の本格観とどれくらい乖離しているのかと言うのが気になるところである。
 評論が『探偵小説論序説』というのは順当と言えば順当かも(1/3でストップしている私が言うのもなんだが)。『殺す・集める・読む』はともかく、残り2冊(有栖川有栖の『迷宮逍遥』と千街晶之の『怪奇幻想ミステリ150選』)は評価するし、好きな本だけれども解説集とガイドブックを評論の尺度で評価できるかというと別の話だし。「インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2003」に評論の方は参加できなかったけれども(予想外の用が色々入って結局『探偵小説論序説』が読めなかったのよ)、評論は間違いなく『殺す・集める・読む』か『探偵小説論序説』で迷ってたな。
 こういう賞の選考を投票制にするか選考委員制にするかでメリットデメリットはあると思うが、その辺の話はいずれ。

5月14日(水)〜16日(金)
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●『越境する本格ミステリ』(日下三蔵、小山正編/扶桑社)★★★☆
 本格ミステリの紹介を、小説から飛び出して映画、漫画、加えてゲームにまで広げて行うことを目的としたガイドブック。映画に関しては、SF、ホラーはたまに見かけるが狭義の意味のミステリのガイドがないものかねと思ってたので結構嬉しい。一個だけ問題があるとすれば、「近くのレンタルビデオ屋にねえんだよゴルァ」と言うものが多々ありそうなことか(笑)。映像は、本という媒体以上に努力しないと楽しめない場合が多い。小説以上に「攻め」の姿勢が求められます。
 本書の半分以上を占めるのは映像分野のミステリ作品なんだけれども、無知だった故にスルーしたものがかなり多い。うーん、暇になったらがしがし借りよう。出来れば深夜放送で流して欲しいものも多数(放送関係者、よろぴく)。前半の映像関係は満足この上ないんだけれども(いや、細かいところ――たとえば三大名探偵の内神津恭助の映像化に触れてない!――は不満はあるんだが。これは妥協するしかないところか。)、後半が少し不満。
 まずは大方の人にはどうでもいいことかもしれないが、私は「コミカライズ」という軟弱な言い回しが嫌いだ(笑)。素直に漫画化といいやがれ。好きな原作が漫画化され、単行本化された際に買おうかな、と思ってたら帯に「コミカライズ」と書いてたので買う気が失せて買ってないのもあったり。こういうこというのは私が古いからなのか。
 昔、「ダ・ヴィンチ」でミステリ漫画の特集があった際にかなりのミステリ漫画が紹介されていたのでそれ以上の作品が紹介されてるのかな、と思ってたら数的には(当該のバックナンバー引っ張り出さないと確定的なことは言えないんだが)少ない。その分質というか各紹介の文章のボリュームでカバーしてある。全体的にマンガの項はミステリコミック概論と言う感じで、物足りないが、しょうがないのかなあ。出来ればミステリマンガに絞ったガイドブックが読みたいかも。金田一耕助漫画化一覧とかあったら嬉しいんだけれどもなあ(笑)。
 余談だが、この本で紹介されてないもので私の隠し球が一個(隠し球っていうんかな……)。『らんま1/2』のアニメの方でたこ焼きが全部消えて(要するに誰かが喰った)犯人は誰? という日常系の話があるんだけれども、これには某大トリックが用いられていてかなり驚いた記憶がある。「天道家・消えたたこ焼の謎」と言うもの。レンタルビデオ屋で見つけてみる価値はちょっとはあるかも。
●私の格観はここここここここここここの6回に分けて書いてます。この辺の話はいずれ一つに纏めて加筆修正したいところなんだが。新コーナー出来たらね(まだ名前が決まってないらしい)。
●この間は『スパイク』『スイス時計の謎』読了。

5月17日(土)〜19日(月)
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本格ミステリ大賞、結果訂正。人間だから間違いはあるでしょうが、なんつうか。
 しかし、「インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2003」で私が真っ先に外した2作が受賞というのは個人的に興味深い。
●余談だけれども、芦辺倶楽部掲示板で予告されてる「伽羅荘事件」でキャラものへの批判が入ってそうだなと予想するのは私だけでしょうか(いや、どうでもいいことなんだが)。「呪縛再現」以来の両雄の対決のようなので楽しみかも。。
●この間は『君の夢はもう見ない』『旅人 国定龍次(上)』読了。

5月20日(火)〜22日(木)
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●22日、朝。ちょいと早めに起きて「目覚ましテレビ」に鬼束ちひろが出演して歌うのを鑑賞。なんか、めっちゃくちゃ緊張してるのが丸わかりでかわいらしかった(笑)。で、神曲、もとい新曲の「Sign」なんだけれども、段々丸くなってきてるねえ、としか言いようがない。余談だが、紹介の際に「癒し系」として鬼束ちひろがの曲が紹介されてたが「Sign」はおいておいても、他は癒し系からはほど遠いもののような気がするが気のせいなのであろうか(笑)。CD買いに行く暇とれるかなあ……。ポイントが溜まるから古本市場で新譜買いたいんだが。あきらめて最寄りのCD屋で買うかも。
●この間は『旅人 国定龍次(下)』『ゲームの名は誘拐』『被害者は誰?』読了。

5月23日(金)〜25日(日)
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●すでに旬を過ぎた気もするが、推理作家協会賞受賞作決定。浅暮さん、おめでとうございます。それと、王道中の王道が獲りましたね。批判はいろいろあるだろうけれども。尤も、どの様な賞でも批判がないものはないよね。ところで、『幻影の蔵』って文庫化の際どうするんでしょ(笑)。
●鬼束ちひろ「Sign」プロモーション活動のテレビ出演、「笑っていいとも」のテレホンショッキングと「ミュージックステーション」出演分鑑賞。22日の奴は、もしかして朝が辛かったからあんなんみえたんかいな(朝に弱いどころか吸血鬼かあんたはという生活を送ってるようだ)。後はビデオ録画を依頼した「Japan Countdown」だけ。うう、先週の「FUN」を忘れてたのは痛い。肝心の新譜はまだ買ってなかったりするんだが(をい)。あ、そういや来週の「ポップジャム」にも出るんだっけ
MAQさんの所の一千億の理想郷に於いて当サイトの本格に関する文章が選ばれました。他のサイトの本格論や古今東西の本格に関する文章も色々あるのでまだの方はどうぞ。
●この間は『顔 FACE』『首切り坂』読了。

5月26日(月)〜28日(水)
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●某所でエレベーターに乗ったときのこと。ぼーっと考え事をしながら「開」のボタンを押したつもりが「閉」のボタンを押してしまい、見知らぬ人をドアで挟みそうになった(笑)。いや、笑い事じゃないんだけれどもさ。最近ボケボケ気味です。
●しかし、気のせいか今月は例年に比べ気温が低いんじゃないのかなあ。まあ、これからは解らないが(私の記憶が確かなら、去年のこの季節はもう半袖を着てたような)。
●あ、そうそう。鬼束ちひろの「Sign」買いました。古本市場になかったのは残念至極なのだが。かなり売れてるようで、四条大宮のブックファーストで品切れ(一昨日というか、26日閉店間際にはすでになかった)でした。オリコン4位だったようで、そろそろ初登場1位かな、という期待もあります。と言うわけで、「Sign」そのものに関しては日を改めて。
●この間は『街の灯』読了。

5月29日(木)〜31日(土)
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●「Japan Countdown」は撮れなかったようです(泣)。新曲「Sign」を聞いて「丸くなったな」と思ったのは私だけではないようで。ただ、鬼束ちひろ本人が映画監督になった気持ちで書いた曲と「めざましテレビ」で言ってたんで「Sign」は彼女の作品の中では異色作でしょう。多分。尤も、「鬼束ちひろ丸くなったな」とは「流星群」とかでも感じたんだけれども。と言っても、「Sign」に「おっ!」と思うフレーズがないかというとそうではなく、例えば冒頭の
 
冷静さを売り飛ばして
泡になった僕を
世界は笑ってくれるだろう
 
 という冒頭のフレーズは個人的には「Sign」の白眉かも。こうしてみると、ふれーずよりもメロディが丸くなったのかな。セカンドアルバム『This Armor』を聞いたとき、このまま丸くなっていくのかな? と思ってたら『Shugar High』冒頭の「NOT YOUR GOD」は鬼束節全開だったんだが(尤も、『Shugar High』収録曲の幾つかは『インソムニア』収録の際に作ったものもあるらしいから、一概に昔のとんがった調子に戻ってるとは言えないんだけれども差)。果たして次はどうなるんだろう? という気はする。
「Sign」のさびは聞いていて心が温かくなるものを感じるが、鬼束ちひろにはそんなもん期待してない! と思うのはかなり我ががまな勝手な言いぐさ。でも、文句は言いつつも異色作として気に入ってたりはするんだけれども。CWの曲はあまり聴いてないので省略します。
●この間は『ダイスをころがせ!』読了。

6月1日(日)〜4日(木)
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●『緑の黙示録』(岡崎二郎/講談社)★★★★
「アフタヌーン」(講談社)に掲載された、植物をテーマにした連作。
 植物というものは身近で、あるのが当たり前になっている。都市部でさえも植物はありふれてると言っても良い。だからこそか、植物というのは正面切って扱われることは少ない。本書は「黙示録」という語彙があることからも伺えるように、本書で描かれる植物は僕らのお友達という面ばかりではない。それどころか、下手をすれば牙をむいて向かってくる。読んでいて少々考え込んでしまったんだけれども。
 さすがは『アフター0』の作者、と思うところが随所にあり、昨年再刊された『アフター0』で作者を「発見」してはまってしまったという方にはものすごーくオススメです。
●この間は『密室殺人傑作選』『流れ星と遊んだころ』読了。

6月5日(木)〜7日(土)
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政宗九さんの6/4の日記を読んで目から鱗が落ちる。ちゃりーん。蔓葉さん「ある意味清涼院は彼らにとっての島田荘司に見える」という言葉は至言。伝聞でしか知らない新本格バッシングと新本格世代による新世代へのバッシング(と言うのは語弊があるか?)は似たようなものもないではないし、新世代が(新世代の)同世代の支持を集めて人気を得ているのもシンクロする。
 だが、過去の新本格バッシングと現在のそれは方向が違ってるような。新本格バッシングは「今更古典的なミステリ書いてるんじゃないよばーか」みたいなのだったのの対し、新世代に関しては「これはミステリではない」或いは「ミステリをバカにするな」というたぐいのものなんじゃないのかなあ。具体的な否定意見はあまり見かけないので想像なんだけれども。両者の相似点や相違点を比較検討すると面白いかも。
 余談だけれども(と言うか、ホントはこれが書きたかったんだが)、清涼院流水の『コズミック』や『ジョーカー』(共に講談社文庫)は(読んでないのにこう言うのも何だが)実はカミのルーフォック・オルメスの系譜なんじゃないのかなと思う。いやね、各種ガイドの紹介とか、芦辺拓の『名探偵Z』(角川春樹事務所)がカミのリスペクトであると言うのを考えるとね。と言うことは、『名探偵Z』は清涼院流水の源流の一つなのか……。「あんな輩と一緒にするな!!」((C)暗闇大使)と言われそうだが(笑)。実物読みたいけれども、あいにくどこにもないんだよね。カミのルーフォック・オルメスが纏まった本。どっか再刊しませんか? 例えば創元とか。角川春樹事務所でも可(笑)。
●この間は『『アリス・ミラー城』殺人事件』読了。

6月8日(日)〜12日(木)
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先日の日誌ですが、正確に言えばカミよりも寧ろ、『名探偵Z』と《JDC》シリーズを一緒にしてるだけだったりします。まあ、源流を同じにしていると言う意味ではカミと一緒にしてるようなものですが。
インターネットタウンページのCMを見てて毎度毎度思うんだけれども、フランス人だと言うのはは真っ先に言えよなかと思うのは私だけか(つうか、名前の段階で気づかないのか?)。
●最近はアンソロジーをちょこちょこ読む日々。
●この間は『ぼくらはみんな閉じている』『新本格猛虎会の冒険』読了。

6月13日(金)〜16日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0305_06.html#b13_16
安楽死探偵安楽椅子探偵、今回は諸事情で問題編解決編一挙鑑賞の予定だったが、成り行きで問題編2回鑑賞、アンド推理。土曜に何人か集まってディスカッションしたんだけれども、議論は紛糾。私は翌日用があったので途中で帰ったが、結局結論は出なかったようだ。
 今回の安楽椅子探偵はかなり横溝をパロってたりして、見ててその辺楽しかった。あ、そう言えば元ネタを解説すると言ってたけれどもしてなかったなあ。ここで思いつくままに。
地蔵の前で出会う老婆→『悪魔の手鞠唄』。峠でおりんさんと出会う金田一耕助のシーンを意識したのか。
包帯男→『幽霊男』には包帯の怪人が。更に言うならば、『本陣殺人事件』に於ける3本指の男も意識してるんだろうね。あと、深読みするならば『犬神家の一族』の佐清もか。
キャンプファイアーの老婆(笑)→『八墓村』でしょう。津山三十人殺しをモチーフにした、映画でも有名な田治見要蔵(字、間違ってる可能性大あり)の鬼気迫るあれを意識したんだろう。
登場人物が言及したコントラバスケースの中から死体が発見されるミステリ→『蝶々殺人事件』。あ、この間関西ローカルで石坂浩司版『蝶々殺人事件』の再放送があったけれども、意図してたんか?
フェリー事故→クイーンの『Yの悲劇』にそう言うシーンあった気が。法月綸太郎はとあるインタビューで戦後横溝作品と『Yの悲劇』の関連性を指摘したことがあるので広い意味での横溝くすぐり……かも。途中、見ながらだれかマンドリンでしばかれないのかと思ってました(笑)。
 で、この辺の「横溝」から導き出されたのは以下。あまり余計な情報を入れたくない人がいたらいけないので反転させるようにしました。
 横溝正史のパロディが頻出した時点で冒頭に死んだとされる音ちゃん(音衛門)が実は生きていて包帯男として現れてるのではないのか、と最初に見た段階で考える(横溝正史が戦後何作かで拘った顔のない死体のパターン)。所謂。ついでに言うならば犯人も音ちゃんではないのか、と思いつつ1回目の鑑賞終了。2回目の鑑賞は複数名集まり、ディスカッションする前に復習とこの時点でまだ見てない人のために再生したとき。全員が集まってるシーンで音ちゃんが影ながら映ってないか目を皿のようにして映ってそうな箇所を見てたんだけれども映っておらず。ただ、2回目の途中花瓶に言及した人がいて、その辺の、花瓶のロジックで音ちゃん生存は決定(音ちゃん生存説はもう1人賛同者というか出した人がいて私が同意するという形だった)。で、私は一瀉千里に音ちゃん犯人説を提示。残るははプロセスだけ。
 ただ、音ちゃんを犯人にすると、どうしてトランクに死体を詰めたのか、真夜中の電話は誰が何のためにやったのか(これは被害者が副社長故に、事件とは別に誰かがかけたんだろうと言う説が出て一旦納得したが、ヤッぱ腑に落ちない面がある)、と言ったところが全然解らない。一個だけ言えるのは、誰が犯人でも死体発見、そして警察の捜索の段階では音ちゃんは沼に沈んでるんだろうなと言うこと。
 もう1人犯人足り得そうなのは弁護士。弁護士は副社長の愛人なんだけれども、実は、被害者は自分からトランクに入ったのではないのかと言う仮説が。つまり、閉所プレイとか(笑)。
 音ちゃん犯人説は物言いが入ったけれども、確かに安易と言えば安易。音ちゃん生存というのはいいとして、それを犯人に結びつけさせる為のミスディレクションなのではないのかと思ったりもしないではない。ただ、誰が犯人であっても、音ちゃんが謎解きに関係しないとは考えられないので難しい。
 一個、メタ的な視点から見た犯人当てを。問題編終了後、有栖川有栖と綾辻行人の対談が放送されたんだけれども、今回はプロセスをすっ飛ばし、犯人だけを書いて送って犯人を当てた人から抽選で20名にTシャツが当たるというらしいが、普通音ちゃんが生きてるとは想像しないだろうから、つまり音ちゃんは犯人リストから真っ先に消えるだろうからこういう趣向というかプレゼントが用意されてるんだないんだろうか。あと、問題編で異様に屋敷にいた人の中に犯人が居るに違いない! と強調してたし。この辺もミスディレクションか否か迷うところです。

6月17日(火)〜19日(木)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0305_06.html#b17_19
●アクセス解析つけてないのでイマイチルート的には解らないけれども、フクさんの日記経由で今回の安楽椅子探偵の横溝元ネタを見に来た人が多かったのかな。参考になったんでしょうか。犯人は未だ絞り込めず(というか、2回見て駄目だった時点で投げたが(笑))。
●この間は『本格ミステリ03』読了。

6月20日(金)〜22日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0305_06.html#b20_22
●「安楽椅子探偵と笛吹家の一族」★★★
 視聴者対制作者の盤面の闘いの、安楽椅子探偵シリーズ第5弾。
 とりあえず、思いっきりミスディレクションに引っかかったのは脇にどけておいて(笑)、今回はそう言う解釈か! と言う発想がジャンプさせられるのがほとんどなかった(キチンと考え抜いたというか、一応まじめに犯人当てに行きました! つうのはのが1回目だけなんだが。これはジャンプしまくりで良かった)。良くも悪くも予想の範囲の衛星上と言うかなんというか。まあ、ミスディレクションに引っかかった人間なんで(笑)、あまりえらそうに言えないが。
 とりあえず、今回はエレガントと言うよりもアレが正解だぞうという「エレファントな解答((C)なまもの!)」であると考えて引き下がります。犯人も当たってなかったし(笑)。でも(以下ネタ割り)、
何故被害者があそこにいたのか、とか結局真夜中の携帯は意味なかったんかよ! とか、映像伏線なくても音ちゃん生存導き出せるやん! とか色々と文句言いたい所はある。映像伏線も近所の子供のいたずらの可能性も100%否定できないわけだし(笑)。和まない人が犯人である、と言う根拠にしてもアレだけというのは非常に安易というか、薄いというか。
 って、文句結構言ってるやん、というつっこみはなしの方向で。あー、そうそう。有人くん役の人、昔ちびのりだーやってたよね、と言う話をしたら「そもそもちびのりだーってなんやねん」と言う顔をされてジェネレーションギャップを感じたのはここだけの話。
●新コーナーの名称を、ひねりも何もないけれども「地下室」にすることに。7月開設の予定。
●関ミス連の話は明日以降にでも(泣)。

6月23日(月)〜24日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0305_06.html#b23_24
●と言うわけで、関ミス連の話。
 まずは、柄刀一の時の場所と勘違いして別の所へ行きそうになりました(笑)。幸い、同志社ミス研の方々が立ってたので間違えませんでしたが。諸事情で寝たのが2時間に満たない、という状況だったので(サッカー見てたわけではない)結構眠い。だからか、記入の際に名前、所属と書くべき所を、名前、所属と書きそうになった(笑)。名字を書いた時点で気づいたので受付の人は後で笑ってたに違いない(泣)。
 代表挨拶の後、予定より30分早く講演会。今回のゲストは芦辺拓で、話なれてる人だからどこまで暴走してくれるか期待してました(をい)。死体に萌えたといううら若き乙女の話(一部誇張表現有り)など、講演会録が起こされる際には削られるであろう話が冒頭に。以降、我が輩は如何にして探偵小説作家になりしか、と言うのを当時の状況と絡めつつ色々と。この中で一番印象に残ってるのは「幻影城」時代の話。佐野洋と権田萬治の対談でこういう復古運動は許さん! と佐野洋が息巻いてるのを権田萬治がなだめるシーンがあった、と言うもの。あと、当時の推理文壇の横溝ブームに対する冷淡な反応とか(これは他の所でも聞いた記憶が)。加えて、桃源社による、時代を考えればトチ狂ったかとしか思われなかった可能性もある復刊つるべ打ちは社長さんがマニアで、テキストは社長さんのコレクションから出されたものだったという話も印象深い(このくだり、つまり、出す人がテキストを提出していると言う復刊つるべ打というの、を聞きながら日下○蔵? と思ったのはここだけの話)。
 デビューまでの話に続き、デビュー前後の話、ターニングポイントとなった『時の誘拐』の話など創作秘話も。いやあ、ここまで喋っていいのか? と言う話の連打で面白かったんですが、本格を取り巻く現状の話の所は2時間未満の睡眠だった故に頭がぼやけてて平均1/4くらい聞き流してたら若い読者の話になって、いきなりこのサイトに言及されました。ぐはっ。まさかやられるとは思ってなかったので、その後の質疑応答で逆襲何も質問できなかったのが残念ですが(笑)。身内は爆笑、質疑応答の際に盛んに隣に座ってた後輩からせっつかれるが、こう言うわけで質問できず。
 講演の合間とか、終了後には久しぶりの方に挨拶をして、オフレコな話を多々聞かせていただく。どうも最近は関ミス連の目的の1/3以上がこの辺の久しぶりな人に会うことになってる気が。その際の会話の一こま。
「最近いろんな本を読んでますね」「いやあ、それで収集つかなくなってどうしようかと思ってるところですよ」「われわれが収集ついてると思ってるんですか」
 確かに、そう言われればそうかもしれません(笑)。答えそびれましたが、両方やりたいな、と言うのが正直な気持ちです(どちらかに絞った方がいいんでしょうが)。
 オークションは参加せず早く帰り、お子さまも寝ないであろう時間に沈没。
 と言うわけで、芦辺さん、そして同志社ミス研の方々、お疲れさまでした。講演会の話を総合すると、『紅楼夢館の殺人』は『時の誘拐』や『十三番目の陪審員』同様傑作になりそうなので楽しみにしております(おまえのポイントはそこかい! と言うつっこみは無しの方向で)。
●この間は『風水火那子の冒険』読了。

6月25日(水)〜26日(木)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0305_06.html#b25_26
店員だって人の子です経由で書店員さんへ100の質問。ミステリ系サイトの管理人さんには書店員さんも少なくないので、紹介してみました。
●「ミステリーズ!」の創刊号をちょいちょいつまみ食いしてたらほとんど読み終える。小説雑誌は買った当初は全部読まず(特に連載)、コストパフォーマンスがよろしくない私にしては非常に珍しい。
 北村薫のクイーンパスティーシュの連載とか、江神もの短編とかあるけれども、個人的な目玉は「本格ミステリフラッシュバック」。前々からこの辺の、『虚無への供物』から「幻影城」間のミッシングリンクとか笹沢佐保や西村京太郎などの量産作家のおいしいどころのガイドがないのかなと思ってたんで連載もさることながら、本になるのが楽しみな企画。

6月27日(金)〜30日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0305_06.html#b27_30
●とりあえず、来月以降も今のペースで更新する予定です。
●なにはともあれ、一旦一段落したのでこれから2、3日のんびりする予定。
●この間は『OZの迷宮』読了。


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