2003年7月−8月

7月1日(火)〜2日(水)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#a1_2
●つうわけで、上半期ベスト。読了順に。順位無し。
『明智小五郎対金田一耕助』(芦辺拓/原書房)
『終戦のローレライ』(福井晴敏/講談社)
『葉桜の季節に君を想うということ』(歌野晶午/文藝春秋)
『クレイジー・クレーマー』(黒田研二/ジョイノベルス)
『空を見上げる古い歌を口ずさむ』(小路幸也/講談社)
『アベラシオン』(篠田真由美/講談社)(註: 「メフィスト」連載分 )
 あたり。おお、ミステリ系サイトらしいラインナップです(笑)。いや、最近自分はミステリ読者であるというのは錯覚ではないかとたまに思うんで。と言いつつも、この中で一番好きなのは『終戦のローレライ』なんだけれどもね。
『葉桜の季節に君を想うということ』『クレイジー・クレーマー』の2冊はサプライズエンディングが印象に残ります。どちらも思いがけない方向から一撃を食らわせてくれました。『空を見上げる古い歌を口ずさむ』はミステリとしてではなく、牧歌的な雰囲気がすき。『アベラシオン』はグランギニョールな真相に拍手。『明智小五郎対金田一耕助』はパロディ、パスティーシュ好きには外せません。
 こうしてみると、自分がミステリ読みとしてどこに比重を置いてるかよくわからなくなってきますが、その辺の話はまた来週。というか、わかってる人が少ないのかもしれませんが(笑)。
●この間は『魔術師が多すぎる』『半落ち』読了。

7月3日(木)〜5日(土)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#a3_5
●ちょいと遠出。と言っても、自転車で三十分ほどの距離だが(笑)。鞍馬口のブックオフに久々に行こうかな、と思い赴くが途中工事で警備員さんが通行止めしてる。通行を止められた際、その向こう側に見知った顔が。すれ違い様に「どうも〜♪」と挨拶したが、もしかすると、警備員さん、自分が挨拶されたのかと勘違いしたかもしれない(笑)。
 ブックオフでは全然期待してなかったが、密かに探してなくもなかった
『ジゴマ』(レオン・サジイ/中公文庫・絶版)300円
 を入手。
●この間は『誘拐の果実』『分岐点』『神のロジック 人間のマジック』読了。

7月6日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#a6
●新コーナー開設は全然手つかず。理由は簡単で、HTMLの概説書がないから(このページを解説するに当たっての本は紛失)。いやね、フレームという高度なテクニックを使おうと思ってまして(をい)。と言うわけで、概説書が入手できるまで延期です
●『ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎』読了。

7月7日(月)〜9日(水)
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●長崎の少年墜死事件だけれども、犯人が12歳の少年というのは――最近報道されてた情報を勘案すると意外ではないかもしれないが――驚き。もうちょい上を想定してたからなあ。しかし、そうなると、事件現場より10キロ離れた複合施設や現場近辺で出没するらしい変質者は未だに捕まってないと言うことになるわけで。個人的にはそっちの方が問題と思うけれども(余談だが、変質者が出るという複合施設、実家よりバスで15分の場所です)。
●この間は『帝都探偵物語@ 人造生命の秘密』『捕虜収容所の死』『酒の夜語り』『死が招く』読了。

7月10日(木)〜12日(土)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#a10_12
●某経由で注文していた本到着。
『鉄塔の怪人/海底の魔術師』(江戸川乱歩/江戸川乱歩推理文庫・絶版)600円
『黄金豹/妖人ゴング』(江戸川乱歩/江戸川乱歩推理文庫・絶版)600円
 割と集まったが、光文社文庫の乱歩全集で少年ものフォローするならば集め続けるか検討しなければいけないなあ……。
●またアクセス解析導入しました(冷麺始めました、みたいだな)。
●この間は『呪い亀』『桜宵』『半身』読了。

7月13日(日)〜14日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#a13_14
●創元推理文庫内ミニ叢書《安楽椅子探偵傑作選》(だっけ?)から小沼丹の『黒いハンカチ』が復刊されたけれども、これを店頭で見かけた人の何割かは「小沼タン(;´Д`)ハァハァ 」とやってるに違いない(そんなわけはない)。
●今度のアクセス解析は結構優れもの(?)で前使ってたのに比べると格段の差です。ここ2、3日のアクセス解析を見ると、検索エンジン経由で来てる人が何人かおられます。で、そのキーワードで一番多いのはなんでしょう。答えは次回の更新以降で(正解者には何かでるかもしれません←でない可能性大(笑))
●この間は『赫い月照』『帝都探偵物語A』『怪盗ニックを盗め』『陽気なギャングが地球を回す』読了。

7月16日(水)〜18日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#a16_18
●というわけで。検索語彙で一番多いのは「嵐」。たぶん、ジャニーズの嵐の関連を探してウチに来たと思うんだが(笑)。いや、すみませんねえ。他には「大阪 安い 古本 店」と絞りに絞ってウチに来た人も。で、一個嫌なのがGoogleのキャッシュに過去の「独り言の間」の文章残ってるんだよね(泣)。せっかくサーバーから削除したのにさ。
●この間は『ブギーポップ・スタッカート ジンクス・ショップへようこそ』『ヒトクイマジカル』『亜愛一郎の狼狽』『亜愛一郎の転倒』読了。《亜愛一郎》シリーズは3冊纏めて1つのファイルにするので後日UP。

7月19日(土)21日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#a19_21
●あ゛ー、なんか最近九州ではろくな事がねぇよなあとJR九州は長崎線に於ける列車転覆の報道を見て改めて思うこのごろ。余談ですが、くだんの長崎線、帰省する際に必ず乗ります。更に言えば、昔てんぷくトリオっていましたよね。
●と、軽く前ふりをしたところで今更ながらの話題だが、ミステリ系サイト黎明期の話でも。

ネットにおける書評家というのは当初(ミステリ・ネット創生期)、多かれ少なかれ、プロのライター・書評家に対するアンチテーゼを持っていたと思います。
 と述べられているのは「郭公亭讀書録、2003年7月12日付」。創生期、或いは黎明期とも言える時期は今のように「探偵小説美味礼賛」の連載(『小説推理』にて鷹城宏と佳田山大地が月代わりで連載中)も「e-NOVELS」の「週刊書評」も存在しなかったわけで。週刊誌の書評も今のようにミステリにはあまり目が向いてなかったような(余談だが、休刊してしまった「週刊週間宝石」の「永遠のQ盤」という連載は結構好きだった。確か4人の評者が週1人ずつ連載を持ち回りで受け持ち名作を紹介するという奴だった。その1人に日下三蔵の名前があったことは良く覚えている)。創元の新雑誌「ミステリーズ!」で「本格ミステリ・フラッシュバック」と言う過去の名作に目を向ける連載が始まったが、これはホントに最近の話だし。読みたい書評というのがない、そんな時期だったからネットの書評と言うのは今以上に参考になったし、読み応えがあったと思う。現在でもこれらの媒体のキャパや本(或いは雑誌)になるスピードを考えると、ネットの書評というのはかなり参考になり、有益である……と言うのは今更言うまでもない話。何よりそのサイトが無くなる、該当ファイルを制作者がサーバーから削除すると言うことでもない限りはいつでも読めるという利点があるわけでして(紙の媒体はなかなかそうはいかない)。
 書き手側の意図はどうあれ、この「郭公亭讀書録」に於ける記述は核心をついていると思う。プロがやらないならば俺たちがやってやれ、みたいな明確な意図はなかったかもしれないし、実際無かったかもしれないが(私も含め、単にコンテンツの1つとして立ち上げただけだろう)、結果的にはそうなってる気もする。一個例を挙げるなら、基本的に各種媒体で取り上げられるのは新刊であり、絶版本が取り上げられる機会は皆無ではなかったにしても機会は少ない(これは今でもほとんどそうだが)。なにより、様々な視点から一冊の本を俯瞰できるのが楽しいではないですか。黎明期に関しては、個人サイトもであるが謎宮会の更新が一番の楽しみだった。おもちゃ箱をひっくり返したような雑多な記事が読めるガイドという認識だった。
 このサイトでは、「館の書庫・別館」の文章の中ではファイル名が「syoko○○.html」のうち12、3から51迄はやたらと一個一個の文章が多い。この辺、今から考えると従来の所謂プロの書評よりも寧ろネットの書評へのアンチテーゼというか不満感がああさせたような気もする。一言で言えば、みんな文章が少ない或いは短い、と言うこと。無論、長ければいい、と言うものでもないけれども、短い文章では何も伝えられないことが少なくないわけで。心ない言葉を幾つか浴びせられたけれども、あの辺の頃は少なくとも自分が読んでみたいタイプのものは書けてたと思う。で、なんで今のような形になったかというと、屈したからではなく(屈したって……(笑))、単に疲れた、書くよりももっと読みたいと思ったから。全てに於いてあの分量を維持するには結構な労力がいるのです。
 とりあえず自分の視点というか今になって振り返ってみると……と言うのを書いてみたけれど、この辺の認識って多少被害妄想入ってる気もするが(笑)、そこはそれとして。続くか否かは未定。
●この間は『亜愛一郎の逃亡』読了。

7月22日(火)〜24日(木)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#a22_
●フレームを館の書庫・別館に導入しようと思ったけれども、フレームは管理が異様に面倒なことが判明したので導入するのをやめにする(フレーム用、ノンフレーム用の目次のファイル作成が面倒)。更に言うなら、新コーナー「地下室(仮)」の開設ももっと先になりそう(いっそのこと、20万アクセス突破記念にしますか)。開設時期未定かも。
●さりげなく前回更新分修正。更に。アンチテーゼは書評家ではなく、寧ろ、風潮というか主流に対してと言うか。この辺、又日を改めて。
●この間は『無言劇』読了。

7月25日(金)〜27日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#a25_27
●先日「マゾの宅急便」「魔女の宅急便」がテレビで放送してたのを途中から見たけれども、画のクオリティの高さを故に、これが1989年の作品であるとを新聞で知ってビックリ。てっきり1990年代半ばと思ってたんで。ジブリのレベルって、今更ながらですが凄いですね。
●この間は『俳優パズル』『甦る疑惑』読了。

7月28日(月)〜31日(木)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#a28_31
●「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ」★★★★
 帰ってきました青島刑事。開発が進み、一大観光都市になったお台場は湾岸署。管内でSMの縛り方で縛られた他殺体が発見される。一方、絵に描いた家族のような窃盗団や噛みつき魔も管内を跋扈し、混迷を極める。殺人事件捜査のために警視庁が派遣した管理官は沖田警視正。初の女性キャリアによる管理官の捜査、という「政治」の元に所轄署の刑事は動く。第2の殺人事件も発生し、犯人と思われる人間から捜査本部に電話が。逆探知したら電話は湾岸署内の公衆電話からのものだったのだ。
 CMで流れる数々の台詞が現れる場所と言うのは「おお、こういう文脈で使ってるのか」とわけわからん所で感動したり(笑)。前回の「事件は会議室じゃない。現場で起きてるんだ!」という台詞を逆手に取った台詞は「うわ、きっつー」と思ったが。
 前回はモジュラー形式だったけれども、今回はどっちかというと一本調子。噛みつき魔とか署長の不倫相手探しとか脇筋もあるけれども、あくまで脇筋だし(一個は本筋と意外なところで結びつく)。
 今回の個人的なハイライトは湾岸署署員vs警視庁特殊部隊SATだったり(笑)。冒頭なんだけれども、迫力があって見物です。劇場で見て良かったなあ、と思った瞬間(ぶっちゃけ、全体のウチ1/3はテレビでも良かったな、と思う)。結構笑えます。幾つかネガティブな意見もあったけれども、個人的には劇場で見て良かったと思うし、結構楽しめました。
 以下、ちょっとネタバレ気味なので見てない人はご遠慮を。
1:結局沖田管理官の捜査は失敗に終わり、室井管理官が引き継ぐ。それまでが女性であるが為に突っ張り続けていたという描き方だった故に、男性社会に於ける女性の敗北という構図を見てしまうのは私だけであろうか(この辺に安直さが感じられた為に☆減点)。
2:冒頭でSATを制圧してしまったのは爆笑。ただ、これが原因で湾岸署全員が減俸にされてたけれども、実際問題されるのかなあ。SATのマスコミへのお披露目演習というセレモニーに於いてのものだったからなのか。減俸されるのはSATの面々だと思うが。尤も、この冒頭のSATの登場が終幕の確保へ繋がる伏線なので、あんまりつっこむのは野暮かもしれないけれども。

●ところで、アクセス解析のリンク元を見ていると、時々「なんでここからなの?」とどうしてこのサイトに来たのか首を360度ひねってしまうことがある。いやね、ここへのリンク無いのよ。先日もここ(URLはどう見ても2ちゃんのミステリ板)からのリンク元の結果があって見て「2ちゃん キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!! and  ((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル」って思ったけれども(「ミステリサイト観察スレ」と思った)、確認してなんじゃこら? となる。リンク張ってねえし、どう考えてもウチと関係ないやん。謎です。更に謎なのは、ここなんですが……(笑)。この謎、誰か解いて。このアクセス解析はかなり便利なんだけれども、たまあにこういうことあるので、またなんかあったらネタにします。
●この間は『ZOO』『模倣密室』『歌の翼に』『吼える海流』読了。

8月1日(金)〜3日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#b1_3
●「魔界転生 聖者ベアトの行進」(原作:山田風太郎、画:九後奈緒子/角川書店)★
 開いて一言「なんじゃこりゃ!(C)松田優作」、読みながら二言三言「なんじゃこりゃ!」。本書は山田風太郎の傑作『魔界転生』の映画化に合わせたコミック化作品と思うけれども、画が生理的に合わない(泣)。我慢して読んだけれども、私は駄目でした。いや、表紙を見た瞬間「やば!」と思ったけれども、原作山風やしと思ったんだよ。
 内容はページ数とかでしょうがないんだけれども、はしょりすぎてて問題外な感じ。キャラだけ借りてきました♪ と言うか、何というか。盛り上がりにも欠けるし。終幕の天草四郎と柳生十兵衛の会話にかろうじてオリジナルな翻案(矛盾)と言う感じがしたので、そこは悪くなかったかなあ。
 と言うわけで、表紙の画で「うげ」と思った原作ファンは読まない方が吉と思います。
●この間は『凍れる密林』『帝都最終決戦』読了。

8月4日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#b4
●「ルパン三世 お宝返却大作戦」★★★
 恒例の真夏のルパン。今回は、盗むのではなく盗まれたものを元の場所に戻す、と言うもの。友人の泥棒の依頼で行ったこの作戦、作戦完成の暁に明らかになる事実は。
 如何にして元に戻すか、という発想自体は良いけれども、メインはそこではなく、作戦完遂の後に手に入れるであろうお宝の話がメイン。スペインにホントにある未完の教会に話は飛ぶ。そこで明かされる秘密が本当にやりたかったことなんだろうけれども……。スペクタクルは良いけれども、そこに至るまでがイマイチ。
 今回で15回目の真夏のルパンらしいけれども、そろそろ打ち止めのにした方が……。まあ、放送されればまた見ることは必至だが(笑)。
●『聖女の島』読了。

8月5日(火)〜7日(木)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#b5_7
●「8人の女」★★★☆
『越境する本格ミステリ』(小山正、日下三蔵監修/扶桑社)でも紹介されていたフランスミステリ映画。雪の山荘という定番過ぎるシチュエーションに主の死。コテコテの古典的舞台設定を総天然カラーミュージカルという意匠で味付けしたミステリ映画と言うべき作品だ。
 二転三転し、いじめか! と言うくらい現れる「意外な事実」。8人の女性それぞれ、誰がホントのことを言って誰が大嘘ぶっこいているのか五里霧中状態で訳がわからない。見ていて思い出したのは豪華キャストのミステリパロディ映画「名探偵登場」だ。両者に共通するスピリッツは常套句クリシェなんてくそ食らえ、と言うものなんだろうと思う。クリシェがねじ曲げられて行く様は笑うしかない。
 ミステリ映画としてもなかなかのもので、真相が明らかになる直前には多少すれたファンなら見抜けると思うけれども、逆に、真相が明らかになる直前までに解る人は少ないかも。パッケージ裏にクリスティに捧ぐ、と書いてた気もするが、確かにクリスティへのオマージュとしては成功してるかも。
 なかなか楽しめる作品でした。
●この間は『笑う怪獣』『獣人』『真相』読了。

8月8日(金)〜10日(日)
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●映画版「呪怨」★★★
 ビデオでじわじわと人気が出て、映画化されたあの「呪怨」。豪華キャストで新たなる恐怖が描かれる……。はずなんだが、怖さと言う意味ではオリジナル版に1歩も2歩も譲る。
 無論、オリジナル版を見ているのでパターンが解ってしまい、それで怖さを感じなくなっているという点もあろう。だが、今回の映画版とオリジナル版(正確に言えばオリジナルの第1弾と)の最大の相違点はストーリーがあるか否か。オリジナル版はストーリーらしきストーリーはなく、ただひたすら怖がらせることに淫したものだった。それはお化け屋敷的な怖さと言うべきものであるが、それが巧すぎてあまり怖がらない私でさえも恐怖を感じてしまったほどだ。「呪怨」の目的が観るものをただひたすら怖がらせると言うものであるならば、この映画版はストーリーを入れることで間違いなく失敗している。
 とは言え、一カ所は怖がらせてくれたし(そもそも、真っ昼間に窓を開けて工事の音を耳の片隅に置いて観る方もどうかしてるが(笑))、きちんとムードつくって観ればもう少し恐がれたかなあ、と思ったりもする。
 そう言えば、パート2がそろそろ公開だったはずだけれども、やっぱ、パート2も「レンタルで十分」(アイフルのCMのお父さん風に)なんでしょうか。
●この間は『黄金豹』『迷蝶の島』『消えた玩具屋』『帝都探偵物語B』読了。

8月11日(月)〜13日(水)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#b11_13
●下鴨古本市初日は大不作。こんな事なら、均一棚にあった『新厳窟王』(谷譲次/教養文庫)買っとけばよかったかも。いや、一瞬心揺らいだんだけれども、たぶん買うべき本があるだろうと思ったんで。結局買ったのは100均にあったクイーンの国名シリーズのみ。
 ここで、明日使えない無駄知識→嵐山薫は国名シリーズ全作品を読んでいるわけではない。
 本当に使えないや(笑)。「3ヘェー」くらいですか?(笑)。読んでいないのは『シャム双子の秘密』『スペイン岬の秘密』『ニッポン樫鳥の秘密』の3冊。そのうち読もうと思いつつ幾年……。
 余談だが、もうちょい丁寧に見ていればいい本はあったようである(まあ、図書館で読める本でそれほど欲しい本でもなかったから悔しくはないんだが)。
 日を改めて3日目。某氏と下鴨神社の古本市で待ち合わせたついでに、もう一回りして
『T型フォード殺人事件』(広瀬正/集英社文庫・絶版)100円
 購入。広瀬正はM1。そのうち読まねば。
 その後食事をし、文庫堂に赴くが定休日(笑)。京都市美術館に赴くと言うので別れ、高野の古本市場に行こうと思ったら道を間違えて(笑)そのまま帰る。
 個人的に、今年は不作でした。はい。
●この間は『陰摩羅鬼の瑕』『支那そば館の謎』読了。

8月14日(木)〜16日(土)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#b14_16
●最近どうも許せないもの2つ。一個は非通知設定で携帯に書けてくる奴。最近2件ほど非通知でしかも出られなかったので誰からの電話かわかりやしない。かなり居心地悪いのでやめて欲しいよ、と思うこのごろ。
 もう一個は熟カレーのCMの松田聖子。娘のSAYAKAと並んでぶりっこぶるのはやめれ、と見るたび思う。殺意もついでに沸くよ(笑)。
●この間は『思い乱れて』『奇術探偵 曽我佳城全集 全2巻』『七度狐』『海を失った男』読了。

8月17日(日)〜19日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#b17_19
●『山田風太郎 幻妖のロマン』(志村有弘編/勉誠出版社)★★☆
 映画『魔界転生』は大コケしたようだが(笑)、そのおかげか山田風太郎関連の評論を編んだ本がでた。編者は最近妙なアンソロジーを新書版で勉誠出版社から何冊か出していてごく一部で話題になった人。記憶が確かなら、この人、春陽文庫で伝奇時代小説のアンソロジーもだしてたような。
 紐解いてみたら、(恐らくは)大学の研究者を中心に集められた執筆者が書いた評論アンソロジー。視点はどうしても研究者視点になってしまうようだ。それで面白ければ問題はないんだけれれども、全体的に既存評論の(或いは解説)の焼き直しのような感が強い。それでも幾編かは結構斬新な視点で書かれたものもあり、興味深い。不用意にネタを割ってる面があるので未読作品に関わり有りそうな所は飛ばしたけれども。ま、こんなもんか、という感じが強い。
 ただ、一個非常に気になる点が。書誌学的なミス多すぎ。例えば、『魔界転生』のタイトルの変遷が『おぼろ忍法帖』→『妖異魔界転生』になってたり(正確には『忍法魔界転生』)、作品年譜にはあり得ない文庫化があったり(『剣鬼喇嘛仏』が平成9年に廣済堂文庫に入ってたり)、出版芸術社の《山田風太郎コレクション》が抜けてたり(最低でも『忍法創生期』入れるべきでしょう)と杜撰もいいとこ。一言で言えばいい加減。
 と言うわけで、きつい言い方をすれば、このレベルで税抜き2000円は高かった(泣)、と言うところでしょうか。
●「週刊ポスト」に乙一のインタビューがのってたので読んでみたら、『ZOO』収録の「SEVEN ROOMS」は「CUBE」ではなく島田荘司の『アトポス』の一挿話がヒントだったとか。――作者に生きられると論評はし辛い(笑)。
●この間は『グレイヴディッガー』『愚者のエンドロール』読了。

8月20日(水)〜22日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#b20_22
●おかげさまで20万アクセス突破しました。日頃のご愛顧、ありがとうございます。
 20万アクセス記念として「地下室」とbk1のブリーダープログラムに参加したオンライン書店「嵐山書店(仮)」を近日開店予定。たぶん、「嵐山書店(仮)」の方が開設早いです。
●この間は『小説スパイラル3』『虹の家のアリス』『忘却の船に流れは光』読了。

8月23日(土)〜25日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#b23_25
●先日某古本屋に本を持ち込んだ際、角川の山田風太郎忍法帖がぎょうさん積んでたので駄目モトで「『忍法女郎屋戦争』あります?」と聞いたら、あった(笑)。と言うわけで、
『忍法女郎屋戦争』(山田風太郎/角川文庫・絶版)1000円(?)
「?」がついているのは、持ち込んだ本の売却価格から本の値段を引いた金額を受け取ったので、概算で。これにてとりあえず山風忍法帖は99%読む目処がつきました(「ガリバー忍法島」収録の角川文庫版『忍法破倭兵状』は未所持だが、これ1編のために金を出す気はない)。『忍法女郎屋戦争』読了後は、ちくま文庫から刊行予定の忍法帖短編全集を刊行順に読む予定ですが。年内に忍法帖は読み終える可能性大。
●正式名称未決ですが、「嵐山書店(仮)」開設。なんか思いついたらさりげなーく名称変わる予定です(笑)。
●この間は『仮面劇場の殺人』『新世界』読了。

8月26日(火)〜28日(木)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#b26_28
●朝の情報番組に「とくダネ!」と言うのがあるんだけれども、この番組、微妙に危ない発言が。半年くらい前か、小学生の化粧関係の話でコメンテーターとして出てきていた室井祐月が「化粧なんて男をたぶらかすためにするものですよ!」と力説していて思わず「おいおい……」って思ってたけれども、この間のよりは穏当。アレは凄かった。お父さんの夏休みの話題で、子供がいると大変だねという流れで司会の小倉が「子供は作るときは楽しいんだけれどもね。後が大変でしょう」なんて言うからみそ汁吹きそうになったよ(笑)。NG大賞に出そうな失言(?)だね。
●この間は『怪奇探偵小説名作選5 橘外男集 逗子物語』『コッペリア』『蛇行する川のほとり』読了。

8月29日(金)〜31日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0307_08.html#b29_31
サウンド・ルネッサンス VOL.1 鬼束ちひろ UNPLUGGED SHOW を録画するのすっかり忘れてたよ(泣)
 せっかく関西で放送してたのに……。しかも、2週間くらい前から楽しみにしてたのに……。ちくしょー!
●と言うわけで、気を取り直して。先日発売された鬼束ちひろ「Beautiful Fighter」について。鬼束ちひろにしては珍しいアップテンポなナンバーで意外。彼女の新境地とも言うべき感じで、なんと、明るい楽曲なのだ(これ重要)。従来はどこか暗い影を引きずった感じのものだったのであるが、何があったのか明るい。以前どこかのテレビ番組で鬼束ちひろを評して「癒し系」とのたまってたことがあったが(このときは首を180度ひねりました)、この「Beautiful Fighter」が癒し系と言うわけではないが、言い意味で変わってきたことは間違いないようで(といつつ、これが昔書いたもののストックとか言われたらへこむなあ)。「Beautiful Fighter」は鬼束ちひろの楽曲にしては珍しく元気が出ます。まあ、所々毒はあるけれどもね。だが、「Beautiful Fighter」より個人的にツボだったのがCW曲の「嵐が丘」。これは名曲ですよ、奥さん。
美徳は「信じて裏切ることの速さ」だというのに
何故まともでいられないの

 といったフレーズや、これに続く
そして私は怪獣になった
 と言ったフレーズにやられました。更に言うならば、鬼束ちひろの楽曲には珍しい英語の歌詞がない楽曲……と思ったら「Sign」も英語の歌詞ないよ(笑)。まさしくIt's鬼束ちひろ! と言う感じの曲で初期の「イノセンス」や「螺旋」を思い起こさせる一曲。しかし、CW曲が名曲というのも珍しいかも。
●この間は『妖人ゴング』『似非エルサレム記』読了。


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