2003年9月−10月

9月1日(月)〜3日(水)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0309_10.html#a1_3
●私は以前アーノルド坊やに似ていると言われたことがありますが、最近こんな人に似てると言われました。「仮面ライダー555」で最大の敵役として満を持して登場したオルフェノク、北崎。こちらに載ってますのでご覧ください。似てないと思うけれどもなあ……(私の方がいい男です)
●この間は『心洞《Open Sesame》』【bk1】『阿弥陀滝の雪密室』【bk1】読了。

9月4日(木)〜6日(土)
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●不況の影響でつぶれるところもあります。先日、近所を歩いていると看板が裏返っているところがありました。そこで発見したんですが、金閣って裏返し、遠くから見ると
闇金
 に見えることを発見。そこは学生ローン会社だったようで、路上で笑う笑う。端から見れば危ない人でした(笑)。
●この間は『林真紅郎と五つの謎』【bk1】『黄昏の百合の骨』読了。

9月7日(日)〜9日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0309_10.html#b7_9
●『戻り川心中』(原作:連城三紀彦、画:花村えい子/白泉社)★★★★【bk1
 花村えい子の画による連城三紀彦作品の漫画化作品。「戻り川心中」「宵待草夜情」の2編を収録したものなのだが、初出を見て驚いた。1990年と1991年のものなのだ。あー、ビックリした。この調子だと、雑誌掲載のまま埋もれている連城三紀彦作品の漫画化作品は単行本3、4冊分ぐらいはあるんじゃないのかな。もしかしたら《花葬》は全て花村えい子によって漫画化されているかも。そう言えば、『越境する本格ミステリ』(小山正、日下三蔵監修/扶桑社)のリストでも結構埋もれた未単行本化の漫画化作品あったっけ。
 原作の連城三紀彦が巻末のエッセイに於いて自分が書いた小説はこの漫画のノベライズなのではなかろうか、と言う趣旨のことを書いているが、言い得て妙な表現だ。原作者が度肝を抜くくらい巧く漫画に翻案されているのだ。
 前に日本のミステリを海外に輸出する際に文体の問題とかで果たして巧く翻訳できるのであろうかと思ったことがあるけれど、こと連城三紀彦作品に関しては花村えい子に漫画化させてそれを英訳して輸出すれば全然問題なのではないのか、と読みつつ思ったりもした。ほら、金田一少年とか『ドラゴンボール』とか輸出されてるし。案外漫画化による日本ミステリの輸出というのは盲点かもしれない。尤も、原作を租借して漫画に「翻訳」出来ている漫画は少ないのであるけれども。
 とにかく、原作ファンは言うまでもないけれども、連城三紀彦ってどういう作風なの? と思う人には打ってつけ。ただ、耽美的な画風が勝ちすぎてトリッキーな要素が薄れてしまっているきらいはあるけれども。
●この間は『透明人間の納屋』【bk1】『忍法女郎屋戦争』読了。

9月10日(水)
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●「振り返れば奴がいる」★★★☆
 織田裕二×石黒賢のコンビが有名な医療ドラマ。織田裕二扮する司馬と石黒賢扮する石川の対決を描いたもので、脚本は三谷幸喜。キャストには今泉西村雅彦もいたりする。なんで今頃これを見ていたかと言えば、関西ローカルで再放送をやってたから。本放送当時きちんと見てなかったし。
 大まかな設定の説明はこのサイトに譲るとして(はい、手抜きです)、見ていて気づいたんだが、悪役っぽい司馬が実は正論をかなり言い放ってた、と言うこと。第1話で救急患者がいるのに非番だから麻雀する、仕事はしねぇというかなり感じ悪いのもあったんだけれども、後は概ね正論で石川らが気分を悪くするのがどうかしてる、という場面が結構ある。
 石川は癌に冒され、自分の余命は司馬を倒して病院から追い出すのに懸ける、と言うのはいくらドラマの設定でもをいをい、と言いたくなるほど(笑)。他にやることあるよな? とつっこみっぱなしでしたが。
 放送年を調べたら1993年だったんだけど、もう十年なんだよねぇ。見てて驚いたのは既に携帯電話の普及が始まっててそれなりの小ささになってたところ。いや、1996年以降と思ってたもんで。あと、女優の化粧が濃い濃い(笑)。主要キャストで口紅真っ赤な人が2人もいて、ケバ、って思ったり。
 この「振り返れば奴がいる」は緊迫した雰囲気のものだったけれども、それは脚本段階であったコメディタッチを削った結果だったからとか。もしかすると、このコメディタッチのところに石川の造形部分があり、結果偽善の嫌な奴になってしまったのかもしれない(個人的にこのドラマ、偽善対偽悪と言う構図で見てたので)。
 たしか、ビデオレンタルはあるはずなので、織田裕二の猿っぽさを確認するのに見るのも一興かもしれません。

9月11日(木)
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●最近思ったんですが、洗剤のブルーダイヤのCMを観たことありますか? アレを観てて思ったんだけれども、白いシーツをまとったあの姿は拘束衣を着せられてるようにも見えるのは私だけでしょうか。観る度に「あ、レクター?」と思ってしまう(笑)。
●えー、昨日の日誌がUPされてなかったようで(泣)。ついでだから、久々の連続更新♪ 通報ありがとうございました。

9月12日(金)〜14日(日)
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●アクセス解析の検索語、割とポピュラーというか普通の語彙が多いんだけれども、この間のはちょっと吹き出した。以下、再現(?)
トリック
 ああ、そういえば来月から「トリック3」放送されるよね
流星群
「トリック2」の主題歌これだったしね。

(ぶっ!)どういう絞り込みやねん。
 そう言えば、先日教えていただいたリファ漏れ(その節はお世話になりました>OKさん)なんだけれども、リファ漏れを見てるとこのサイトに来る人はこういうところも見てるのね、となかなか興味深い。リファ漏れのことを知る前は「なんでやねん!」と思ったこともしばしなんだけれども。
●現在、bk1の検索機能をりうして山田風太郎のアンソロジー収録作リストの準備中。データは揃ったので残るはリスト化のみ。bk1はアンソロジーや短編集の目次までフォローしてくれているので調べものに非常に便利です。
●「ミステリーズ!」創刊第2号【bk1】の「本格ミステリ・フラッシュバック」で多岐川恭が取り上げられたが、レビューが付された作品に未読がないのは残念。つまり、創元で再刊されたもの以外では必読! と言うのはないのね。ま、単行本化の際に作品が加わるのを期待しましょう。
●この間は『13の密室』読了。

9月15日(月)〜17日(水)
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●「ミステリーズ! 創刊号」(東京創元社)【bk1】の感想というか、プチコメントを今更。短編のみ。
「蕩尽に関する一考察」(有栖川有栖)★★★☆
 読みつつ学生編の短編は皆日常の謎系で統一するのかな? と思った。
「少年探偵はキネオラマの夢を見る」(芦辺拓)★★★
 少年時代の森江春策の事件簿。そういえば、森江春策って昔はずんぐりむっくりの体型だった描写があった気がするんだけれども、いつの間にかスマートな好青年に変わったような(笑)。
「しゃべくり探偵のゴルフ騒動」(黒崎緑)★★★
 うれしなつかししゃべくり探偵シリーズ。バカさにパワーが足りないような……。。
「春のひとや」★★★☆
 ショッキングなラストシーンと耽美的な描写は皆川博子を意識したのかな?(確か、この短編を書いてる前後に『彼方の微笑』の解説を書いてると日記に書いてたような)
「ピンキー」(ディーン・クーンツ)★★★
 こんなものでしょうか。
「レリクト・クリムゾン」(菅浩江)★★★☆
「カーマイン・レッド」が好きな短編だし、この人の短編は好きなので安心して読めました。
「遠い遠い街角」(井上雅彦)★★★
 雰囲気がすき。
「アトランティス大陸の秘密」(鯨統一郎)★★★
 相変わらずバカやってくれます。
 と、こんな感じ。なお、泡坂妻夫の犯人当てはそのうち手をつけよう、と思い読んでなかったら2号が発売されました(笑)。で、2号に載ってる解答と続けて読んだんだけれども、やっぱ、犯人当ての大半はきちんと参加して考えないと驚けない面があるよね、と言うのを再確認しただけだったり(つまり、真相をきちんと考えたか否かで面白さの度合いが上下する、と言うこと)。
 2号の感想はいずれ。
●この間は『上高地の切り裂きジャック』【bk1】読了。

9月18日(木)
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●続けて、「ミステリーズ! vol2」(東京創元社)【bk1】のプチコメント。またもや短編のみ。
「ストーンヘンジの秘密」(鯨統一郎)★★★★★
 個人的に大ヒット。こんな大技で来ようとは。
「書肆に潜むもの」(井上雅彦)★★★☆
 やっぱり雰囲気がいいなぁ。貸本屋が舞台なんだが、行ったことないけれどもノスタルジーを感じるのは何故?
「クラウディ・グレイ」(菅浩江)★★★
 なんか、泣けるね。
「遊泳する青」(田中啓文)★★★☆
 意外と普通のミステリでビックリ……なんて言ったら怒られますかね。
「インディゴの夜」(加藤実秋)★★★☆
 ホスト探偵団大活躍(笑)。そう言えば、「イブニング」(講談社)に連載のホスト漫画の登場人物にどこか被るところを感じるのは気のせいなのか。
「神国崩壊」(獅子宮敏彦)★★★
 トリックの半分は容易に読めるけれども、残り半分が読めない。残り半分が狙いなのかな?
「深夜のドライブ」(ジャック・フレットル)★★★☆
 フレットルは「十三号独房の問題」くらいしか読んでません。本編は驚かせてもらいました。
 と言うわけで、今度は第3号発刊後に。
●新雑誌「ファウスト」(講談社)が新書サイズと言うのは画期的かもしれない。もしかすると、雑誌が売れないのは内容もだが版形の問題かも……と思ったりもするが、どうなんでしょうか。
●そう言えば一時期「社会派諸悪の根元論」と言う社会派が本格を一旦駆逐してしまったと言う史観があった気もするが(記憶違いかも)、果たしてそれは正しいのか。それは、正しくもあり間違ってもいると言うのが私の認識なのだが、その辺は機会を改めて。

9月19日(金)〜21日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0309_10.html#a19_21
●最近思うんだけれども、あの人は今! と言うコンセプトの番組って残酷だよね。過去可愛かったり美しかったした人ほど今を比べると使用前使用後な感じで時間の残酷さをまじまじと見せつけるんだから。特にリアルタイムでファンだった人にはショックだろうなあ……。ま、例外はいたけれどもね。
●この間は『夏のグランドホテル』【bk1】『ヨギ ガンジーの妖術』読了。

9月22日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0309_10.html#a22
●ああ、関西ローカルの深夜映画で流れた映画版『人間の証明』撮り損なったよ(泣)。近所のレンタル屋さんで置いてないのよ。痛い。原作は森村誠一の出世作の1つで、映画公開当時かなり話題になったらしい。余談だが、角川文庫版の解説は横溝正史である(何へぇーでしょうか)。近年再刊されたハルキ文庫版は解説は北村薫です。補足トリビア。角川文庫版は今でも現役である→【bk1】、ハルキ文庫版と角川文庫版の値段はほぼ同じでくらいである→【bk1
 我ながらビックリです(65へぇーくらい)
●大河ドラマの「武蔵」は武蔵対宝蔵院胤瞬の決闘前後から見ているけれど、宮本武蔵譚としての最大のクライマックスは人口に膾炙した巌流島の戦いだろう。先日その巌流島の戦いの回が放送されたんだけれども、あの有名な台詞「武蔵、待ちかねたぞ」「小次郎……破れたり!」はやはり、
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
 だったけれども、肝心要の戦いのシーンは10分もなかった。大河ドラマは殺陣より寧ろ「ドラマ」部分に比重を置くので(割合としては0.5:9.5くらい)、巌流島の戦いくらいもう少し殺陣の時間とっても良いじゃねぇか、と思う。尤も、殺陣とかより何故武蔵が決闘の時間にわざと遅れたのか、と言う理由が兵法のそれだけではなかったという解釈とかが新鮮だった。しかし、この有名な決闘、どこで最初に知ったんだったっけ……。
 原典を確かめてないんだけれど、聞くところででは確か吉川英治の原作は巌流島の戦いで終わりだったはずで、以降は脚本家のオリジナルなのか。以降は大坂の役とかに武蔵が絡んでいきそうで、真田幸村とか出てくるようで。以降は伝奇的な展開が待ってるのか。NHKだからその辺は期待してないんだけれども。山田風太郎の『魔界転生』を読んでるだけに、柳生宗矩や柳生兵庫助(後の柳生如雲斎)あたりと武蔵の関係は微妙に面白い。
●『重力ピエロ』【bk1】『月の扉』【bk1】読了。

9月23日(火)〜24日(水)
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bk1の売り上げランキングで『ハヤカワ・ミステリ総解説目録 1953年−2003年』【bk1】がベスト10に入ってるのを見てびっくり。欲しい人って案外多いのね。しかし、5年前のポケミスの復刊フェアで再刊されたポケミス版『そして誰もいなくなった』は果たして売れたのでしょうか。気になってしょうがないんですが。
●この間は『本格的』【bk1】『くらのかみ』【bk1】『天正マクベス』【bk1】読了。

9月25日(木)〜26日(金)
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●「探偵スルース」★★★☆
 ミステリ映画の古典として名高い作品。『越境する本格ミステリ』(扶桑社)のデータではビデオが廃盤になっており、観れないものとあきらめていたらレンタル屋の片隅で眠っていた。人生何があるかわからないものである。
 そもそもこの作品は舞台劇だったものを映画にしたものらしく、一軒の屋敷内だけで物語は進む。最初に登場するのは若い妻を取られそうになっている老作家とその妻の愛人。妻をくれてやる、宝石もあげよう、でも泥棒が入ったことにしたいと言うことで愛人は協力するが、それは老作家の策略だった。
 小気味よいどんでん返しが繰り返される。リビングに所狭しと置かれた人形やオートマタはオカルトな雰囲気を醸すわけではなく、コメディックな雰囲気を醸し出している。ビジュアル的には不気味ななんだか笑うところなんだかよくわからないところがあるが、所謂イギリスミステリという雰囲気があることだけは確かだ。
 この作品はミステリの様式を借りつつもミステリにならないようにしているふしがあるが、それは気のせいか。ミステリのパロディとはなってないしなぁ。尤も、ミステリのパロディと言う意味では「名探偵登場」に敵うものはないと思ってるんだけれども。
 なお、邦題は「探偵スルース」とはなっているものの、所謂名探偵は登場しない。そう言えば、劇団四季によってこの映画が舞台化されているが(正確には大元の日本版リメイクなんだろうが)どんなものだったんでしょうか。もしかすると、この作品は舞台というライブ性をもった形式で最大限の効果を発揮するものだったのかもしれない。
●『青いリボンの誘惑』『安楽椅子探偵アーチー』【bk1】読了。

9月27日(土)28日(日)
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●古本市場で文庫の95円セール(一部作家の本除く)をやってたので、
『魔都』(栗本薫/講談社文庫・絶版)95円
 購入。
●ポケミスの復刊で買おうかな、と思ってるのが
『自宅にて急逝』クリスチアナ・ブランド
『悪魔とベン・フランクリン』シオドア・マシスン
『パリの狼男』ガイ・エンドア
 の3冊で、
『殺人を選んだ7人』 ロイ・ヴィカーズ
『旅人の首』ニコラス・ブレイク
 の2冊は迷い中。ブレイクは買わないかも(前の復刊の時買った『雪だるまの殺人』まだ読んでないし、ブレイクは『野獣死すべし』以外相性悪そう)。ヴィガーズは積読の1冊目を引っ張り出して読んでから決めます。
この辺以外で買っておかないと損するぞこの野郎、と言うのがあれば教えていただければ幸い。あ、『アデスタを吹く冷たい風』は前の復刊の時に買いました。
●『まひるの月を追いかけて』【bk1】『テンプラー家の惨劇』【bk1】読了。

9月29日(月)〜30日(火)
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●ポケミスはとりあえず『悪魔とベン・フランクリン』を購入。他を実物を手にとって粗筋とか見たところ、『旅人の首』は首切りものなので購入決定。逆に『パリの狼男』はホラーミステリならば買いだけれど、純粋ホラーならば後回しになる可能性大。後は購入計画通りでしょう。たぶん。
 しかし、ブランドはポケミスで再刊するより文庫化した方が売れると思うんだけれどもなぁ。やっぱ、版権の問題でしょうか(そうじゃなかったらただのアホだと思うが)。なんせ、来月は『ハイヒールの死』が文庫化するんだし。そのうち『自宅にて急逝』も文庫化したりして。
 なお、哀しいことにbk1ではポケミスの復刊フェア作品は扱わなさそうです。
がくしさんおめでとうございます
●『ヨリックの饗宴』【bk1】『「密室」傑作選』【bk1】読了。

10月1日(水)〜2日(木)
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●『ホラー小説時評 1990−2001』(東雅夫/双葉社)★★★★【bk1
 1冊に纏まると非常に壮観な、「SFマガジン」(早川書房)に11年に渡って連載されたホラー小説時評。何故か双葉社からの刊行。「小説推理」(双葉社)で時評をやってる関係だからなのか。
 時評というのは、雑誌を立ち読みする人には流し読み、有り体に言えば読み捨てられるものだと思うけれども(とりあえず、私はそうだ)、11年分一挙に集まると流し読みするにはもったいものがある。そう言えば、香山二三郎の『日本ミステリー最前線』(双葉文庫)もかなり壮観でした。
 ホラーが徐々に勢いを盛り返しつつあった1989年末からリアルタイムでの「証言」はなかなか興味深い。1998年に刊行開始された《異形コレクション》シリーズにエールと苦言を贈っていたり、鈴木光司の『リング』や瀬名秀明の『パラサイト・イヴ』に狂喜乱舞をしてたかと思えば貴志祐介の『黒い家』に不安を感じていたりとその辺の自分との評価の違いや考えた方の違いというのはスリリングだったり。
 実を言うと、本書を紐解いたのは未読或いは埋もれたSFミステリが発見できないかな、というスケベ根性からだったのだが(笑)。とりあえず、貴志祐介の『天死の囀り』はSFミステリとして読み解き直せるかな……と感じたのがその辺では唯一の収穫だったり。
 なお、ホラーの興隆とミステリの興隆との相関関係を検証する際には結構重要な資料になるんではないかと考えたりもするがその辺はいずれまた機会があれば(あるのか?)
新コーナー地味に開設
●『割れたひづめ』【bk1】『妖盗S79号』『帝都探偵物語 私が愛した木乃伊』【bk1】読了。読了。

10月3日(金)〜4日(土)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0309_10.html#b3_4
●この間見た夢は、或る意味笑った。殊能将之の正体が大橋巨泉であると新聞の一面を飾っていたので。テレビをつけたらどのチャンネルもそのことを報道してるし(笑)。何なんでしょうね。
●入るつもりはなかったけれど、成り行きで入った古本屋で
『ファントマ』(スーヴェストル&アラン/早川文庫NV・絶版)150円
 購入。
●『キッド・ピストルズの妄想』【bk1】『キッド・ピストルズの冒涜』読了。

10月5日(日)〜7日(火)
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●最近寝ても寝たり無い……。冬眠しろと言うのか……(笑)。
 ニッセイのCMは懐かしいけれども、旧バージョンは何年前に流れたものだったっけ。10年以上前だと思うんだけれども、最後に聞いたのはいつだったかな……。CMといえば、NOVAのCMで久々に関西弁を喋る宇宙人が出てくるものを観たな。そう言えば、一時期関西弁を喋る宇宙人ネタは関西ローカルと思ってたなあ……。
●『スモールボーン氏は不在』【bk1】『悪魔とベン・フランクリン』【bk1】読了。

10月8日(水)〜9日(木)
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●そういえば、もうすぐ感想の総本数が1000本越えます。継続は力なり、というかよくここまで続いたな……と或る意味感無量。
 過去の分は大幅改稿したいのも多々あるけれども、容量的にまだ大丈夫なのでとりあえずこのまま晒しておく予定(笑)。
●『マイナス・ゼロ』【bk1】『13人目の探偵士』【bk1】読了。

10月10日(金)
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●『キッド・ピストルズ―パンク=マザーグースの事件簿―(1)』(原作:山口雅也。画:霜月かいり/幻冬社)【bk1】★★★★
 山口雅也の代名詞的シリーズ(?)《キッド・ピストルズ》シリーズの漫画化。『キッド・ピストルズの妄想』からは「ノアの航海」、『キッド・ピストルズの慢心』からは表題作が漫画化されている。
 実に原作に忠実な漫画化で、本書を読む前に原作を再読しておこうと思い再読したが(余談だが、うっかり他のも再読してしまった(笑))、キッド・ピストルズやピンク・ベラドンナが「なんだかな……」と思う以外は原作のイメージを損なうことなく(いや、2人の造形が重要かもしれんけれども)漫画化している。
 原作はそんなに多くないので、もしかすると、《キッド・ピストルズ》シリーズは全部漫画化されるのかな? なんて思うけれども、どうなんでしょうか・

10月11日(土)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0309_10.html#b11
こちらを見て驚いた。山田風太郎の時代小説の大傑作と言われる『妖説太閤記』が講談社文庫から再刊されるらしい。てっきり徳間文庫の《山田風太郎妖異小説コレクション》の1冊として刊行されるとばかり思ってたからね。まあ、大衆文学館のバージョンを持ってるから講談社文庫版は買わないけれど (新刊ではね)。『妖説太閤記』は最後の楽しみにとっておく予定ですが。
 と、話は前後したけれども、《山田風太郎妖異小説コレクション》。
 MYSCON3の時に日下さんが言ってたものがようやく姿を現したけれども、解説によるととりあえず第1期で4冊出すらしい。予定されてるものは長編及び連作短編は『女人国伝奇/妖説忠臣蔵』『韋駄天百里/白波五人帖』(後者は第1期で刊行すると解説では明記してないが)があるとのこと(情報元)。
 ところで、《山田風太郎妖異小説コレクション》では、少なくとも1冊は切支丹もの集成が出ると見た(第1期かどうかはわからないけれども)。廣済堂文庫から出た『売色使徒行伝』は切支丹ものの時代小説短編を一挙に収録した好編集だったけれど、これに『ユリイカ』の山風特集に載った単行本未収録短編2編に「不知火軍記」を加えれば(確か、これも切支丹ものだった気が)山田風太郎の切支丹もの短編はぼぼ揃うと思う。でも、切支丹ものだけでは10編かそれくらいだから、もしかすると、『幕末妖人伝』と題された短編集を復元してカップリングにするのかな?(容量的には結構妥当な気もするが)
『地獄太夫』は傾向がバラバラな作品を発表順に並べた編集(で良いと思うんだけれども、なんか共通する傾向あったらやだな(笑))だけれど、インパクト的にはちょっと薄いかも。1発目に『女人国伝奇/妖説忠臣蔵』を持ってきた方がインパクトは強烈だったかもしれない(もしかして、1発目には『妖説太閤記』を予定してたけれども講談社文庫が出るから急遽変更したのか?)。しかし、『女人国伝奇/妖説忠臣蔵』のカップリングは結構強力なラインナップだよなぁ。
 とりあえず、山田風太郎は光文社の《山田風太郎ミステリー傑作選》よんで興味は出たけれども、徳間のはどうなん? と言う人はとりあえず押さえたが吉なので押さえておくように。買う人はここをクリックして(笑)
 余談だが、遠い将来山田風太郎全集がハードカバーで出る際、補遺というか番外編として山田風太郎の文庫の解説など山田風太郎に関する評論を集めた巻がでるといいな、と書いたことがあるけれども既にそれをやってる全集があってビックリしたことがある。藤沢周平の全集の最終巻あたりで文春文庫の解説など収録してた巻があったのだ。同じ事考える人はいるのね。

10月12日(日)〜14日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0309_10.html#b12_14
●ここ2、3週間騙し騙し使ってた携帯電話がそろそろご臨終あそばしそうな感じ。もう少し持つと思ったんだけれどもなあ……。
●『キングとジョーカー』読了。

10月15日(水)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0309_10.html#b15
●トップでも告知されてるとおり、来る11月22日、山口雅也が某大学に来ます。
 さらに、その前の週の11月15日、16日は推理劇が催されます。関西の方は是非とも足を運んでください(推理劇では推理のプロセスを含めて正解された方には賞品が出ます)。と言うか嫌がらせなのかこの野郎(違う)。偶然とは恐ろしいもんです(泣)。
 しかし、皆さん情報早いですね。14日の寝る前に「とりあえず講演会のページ作ったから貴様のページで告知しやがれ、あほんだら!(ちょっと誇張)」とのメールを受け取ってすぐに寝て、翌朝早めに起きて回ってたら既に「航海日誌」のこされたことばのかけらで取り上げられてるんだもん。ミステリ系更新されてますリンクで更新時刻見たら深夜1時過ぎだし。皆さん、学祭の講演会楽しみにしていらっしゃるのね。
 あ、山口雅也講演会に来れば偽物の北崎に会えるのでお得です(笑)。
●『怪盗ニックの事件簿』読了

10月16日(木)〜17日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0309_10.html#b16_17
●「ロープ」★★☆
 初ヒッチコック。ヒッチコックとエッチコップはちょっと似てる(だからどうした)。
 この「ロープ」は先日深夜放送してたのをビデオに撮って見たわけだけれども、何というか。最大のキモはワンカット通しで撮ったというその技術への挑戦なんだろうけれども、それがプロットと結びついているかというと、多少疑問が残るところがある。
 本編は倒叙もので、如何にして犯行が露見したのか? と言うのが最大のポイントなのかと思ったけれども実はポイントはそこではなく、単に技術への挑戦がしたかっただけの映画なのではないのか? と言う気もしないではない。殺人芸術論や死体の隠した場所でパーティを催したりする稚気(無謀とも言う)は楽しめたけれども。
●『怪奇探偵小説名作選6 小栗虫太郎集 完全犯罪』【bk1】読了

10月18日(土)19日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0309_10.html#b18_19
《山田風太郎妖異小説コレクション》の刊行予定のラインナップは凄い。是非とも第4期まで刊行されて欲しいものですが……。基本的に初刊刊行順に発刊するのね。『妖説太閤記』と「幻妖桐の葉落とし」「黒百合」らとのカップリングは巧いを通り越してしまうのだけれども。全巻完結すれば(その間に忍法帖短編全集もでることだし)、山田風太郎作品が9割方読めるという、山田風太郎作品が入手近難だった暗黒期を知る人には夢を通り越して現実なのか? と思ってしまう事態が起きるかもしれません。
●私をオフラインで知ってる人はご存じと思うが、私はしょっちゅうくだらないジョークを会話に挟む。そんな私をして「小ネタ職人」と言う人がいるけれども、最近「小ネタ職人」仲間をブラウン管に発見。「行列のできる法律相談所」と言う番組にでてくる橋元弁護士って「小ネタ職人」だよね、と思うこのごろですが、どうでしょう。賛同者……います?
●死亡寸前の携帯電話。先日着信音が着信しているのに鳴らないという事態に再び陥ったので(さすがにダメ出しされた)、重い腰を上げて機種変更。カメラ付きに変えたので、そのうち本棚とか本の画像がUPするかもしれません。
●『安吾探偵控』【bk1】読了

10月20日(月)〜21日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0309_10.html#b20_21
●マクロイの絶版本『殺す者と殺される者』を借りたのであるが、表紙を見て唖然。カバーがあったのね。『バカミスの世界』(BSP)での書影ではカバー無しだったのでびっくりしました。下に画像を張っておきます↓ こういう事ってあるんですねぇ。

●『ジ式ザゼツキー』【bk1】『山ん中の獅見朋成雄』【bk1】読了

10月22日(水)〜23日(木)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0309_10.html#b22_23
●『死にぞこないの青』(原作:乙一、画:山本小鉄子/幻冬社)【bk1】★★★☆
 乙一のノヴェラ(長めの中編で単行本化されてるもの)2本と短編1編を漫画化。『死にぞこないの青』『暗いところで待ち合わせ』(以上幻冬社文庫)、「しあわせは子猫のかたち」(『失踪HOLIDAY』(角川スニーカー文庫))収録。乙一の文体を画にするとこんなんなんだろうな、と言う感じで巧く漫画化されている。
 漫画にしてみると、『死にぞこないの青』の奇妙さ(≒恐ろしさ)が際立つ。『暗いところで待ち合わせ』に関しては、何となく薄ぼんやりした暗闇をイメージしていたので明るい絵柄は逆に印象的。
 乙一による原作者後書きもいい味を出していていい。一応乙一の作品を原作にして山本小鉄子が画にしたと言う体裁だけれども、どこをどう切っても乙一と言う感じで色んな意味で微笑ましいかも。
●『殺す者と殺される者』『ラミア虐殺』【bk1】読了。

10月24日(金)〜27日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0309_10.html#b24_27
●ひっじょうにどうでも良いことだが、今度発売される鬼束ちひろの新譜は「いい日旅立ち・西へ」という、山口百恵の名曲のカバーなんだが「西へ」ってついてるからついつい「科学特捜隊西へ」という、ウルトラマンの1エピソードのタイトルがでてくるのは私だけでしょうかね(ええ、そうでしょうね)。
●何とはなしに入った古本屋にて
『霧子、閃く!』(多岐川恭/KKベストセラーズ・絶版)100円
『鏡の国のアリス』(広瀬正/集英社文庫・絶版)100円
 の2冊を見つける。『鏡の国のアリス』はこれにて広瀬正コンクリート、否、コンプリート。割と簡単に集まったなぁ。多岐川恭は一歩前進。先は長いです……。
●『知恵の輪殺人事件』『蒸発』『女王蜂』【bk1】『はだかの太陽』【bk1】読了。

10月28日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0309_10.html#b28
●指摘があり、前回更新時の小ネタ、かなり恥ずかしい間違いをしていたことが発覚。
「科学特捜隊西へ」(ウルトラマン)
 は間違いで、本当は
「ウルトラ警備隊西へ」(ウルトラセブン)
 でした。今度レンタルで借りてきて観ます(笑)(遠い昔にテレビの再放送で観た覚えはある)。
 教訓:ネタに使う際はあやふやな知識はきちんと調べよう(当たり前だ)
 あ〜、日本のどこかで〜私を待ってるヒキガエル〜♪(ゲコ)
●『おさかな棺』【bk1】読了。

10月29日(水)〜31日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0309_10.html#b29_31
●と言うわけで、鬼束ちひろの新曲、「いい日旅立ち・西へ」。山口百恵の名曲「いい日旅立ち」のカバー曲なのだが、歌詞が微妙に変わっている。オリジナルの
 
いい日旅立ち 夕焼けを探しに
母の背中で聞いた歌を道連れに

 

 
いい日旅立ち 朝焼けの風の中
今も聞こえるあの日の歌を道連れに

 
 になってたりするな、と思い調べたところ、こんなところに行き当たり、歌詞がかなり変わっていることがわかる。つうか、鬼束版、歌詞はほとんどオリジナルじゃねえか。原形をとどめてるのはメロディ(たぶん)、「いい日旅立ち」ああ 日本のどこかで私を待ってるヒキガエルああ 日本のどこかに私を待ってる人がいる」くらいなもので。
 オリジナルはテレビとかでしか聞いたことなく、「嗚呼、懐かしい」と言うには聞き込みというかその辺が足りないんだけれど。だがしかし、この鬼束バージョンを聞いていて「嗚呼、懐かしい」と思ってしまうのはなんでだろう〜♪ たぶん、それは鬼束ちひろの歌唱力と言うか声の質の問題なんだろう。鬼束ちひろの出世作「月光」を初めて聞いたときは昔の歌の使い回しかな? と思ったくらい鬼束ちひろの声にはどこか懐かしさがあった。もしかすると、科学的な、音声学的な解析をすれば山口百恵と鬼束ちひろ、波長とか結構重なる部分があるのではないのかな?(「いい日旅立ち」を聞いてだけの思いつきなんだけれども)。
 あ〜、日本のどこかで〜私を待ってるヒキガエル〜♪(ゲコ)←しつこい
●『魔法人形』【bk1】読了。


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