2004年3月−4月

3月1日(月)〜3日(水)
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●『コズミック・コミックス』(原作:清涼院流水、画:蓮見桃衣/角川書店)【bk1(AND)】【bk1(END)】★★★
 様々な物議を醸した、ミステリ界の奇書の1つ『コズミック』(講談社文庫)を漫画化。但し、原作に忠実な漫画化ではなく、原作者が新たにシナリオを書き下ろした、或る種オリジナルな漫画作品。無論、展開も結末も原作とは別物。「密室卿」とか言うふざけたネーミングは健在だが(笑)
 小説板に比べ、破天荒さと言うものはほとんどない。漫画に「翻訳」される過程で削げ落ちたのか、それとも元々こういうものだったのか。案外「普通」な作品になっている。
 もしかすると、『カーニバル』も漫画化の射程に入っているかも。ただ、掲載誌が休刊になり、出るとしたら書き下ろしになるのかもしれないけれど。
●『誰か』【bk1】読了。

3月4日(木)〜6日(土)
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●『ミステリイは誘う』(春日直樹/講談社現代新書)【bk1】★★★
 本格ミステリ大賞の評論部門候補作。
 文化人類学を専門とする大学の先生が書いたミステリの本。照準は海外ミステリに完全に絞られており、乱歩や横正すら名前が挙がってこないのが寂しい。
 ミステリの要素を死体、探偵、美女、手がかり、推理に分けて語る。論じるではなく、語ると言う方が似つかわしい内容で、残念ながら中盤からチョット苦痛になり始めた。とはいうものの、終盤で探偵を呪術師になぞらえるくだりはなかなか興味深かった。
 文章ではなく、講義の合間の雑談とかそれこそ飲み会の雑談と言う感じ。「語られる」と全体的に面白いのだろうが、こうして一冊の本の形になって読むとなると……という気がする。
 だが、挙がってる論点の幾つかはかなり興味深いものがあるので、色んな意味で勿体ない1冊、と言うことになるのかも。

3月7日(日)〜8日(月)
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●「盲獣」★★★
 最も原作のイメージに近い明智、というふれこみの天知茂版乱歩作品だが、個人的には陣内版が一番原作に近いと思う……と言うのはさておき。
 原作では明智は出てこないし、しかも、このドラマ版は「一寸法師」と『盲獣』のリミックスという反則技(笑)。加えて『盲獣』のスプラッタ性は削ぎ落とされ、なんとも口当たりの良い家庭の悲劇にすり替えられている。まあ、紳士淑女も観る可能性があるテレビドラマに鎌倉ハムのくだりとか入れるわけにはいかなかった、というのはわかるけれども。なお、このドラマ版のデータはこちらで観ることが出来る。
忍法帖短編集集成の編成はこうなるらしい。楽しみだな。

3月9日(火)〜11日(木)
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●『世界の果てのカレイドスコープ 「ミステリの明日」を解読する』(野崎六助/原書房)【bk1】★★★☆
 文庫解説やムック、雑誌に書いた文章と言うバラバラの傾向のものを、書き下ろしの文章でまとまりあるものにしたもの。
 本格ミステリ系統のものを論じた「三角形の第四辺」、ハードボイルド系を論じた「生者と死者と」、サイコサスペンスを論じた「終わりなき夜に生まれつく」、そして状況論とも言うべき「世界の果てのカレイドスコープ」と言う構成。
 興味ある領域だからか、「三角形の第四辺」と「終わりなき夜に生まれつく」あたりは興味深く読んだ。状況論「世界の果てのカレイドスコープ」は同じテーマで書いている笠井潔の『ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つか?』の方が読んで面白いかな、と言う印象。尤も、向いてる方向性は笠井評論と野崎評論では別方向のような気もするが。
 本書に収められている文章では冒頭に措かれた『哲学者の密室』光文社文庫版の解説や『ハンニバル・レクターのすべて』に寄せられた文章が面白い。『ハンニバル・レクターのすべて』に寄せられた文章はレクターの解析として興味深い。そもそも映画のムックとして発刊された本のようであるが、他の文章も読んでみたくなるかも。
 本書は本格ミステリ大賞の評論部門にノミネートされているが、大賞獲れるのかな?
●『絹靴下殺人事件』【bk1】読了。

3月12日(金)〜15日(月)
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●私もe-NOVELS版の山田正紀編で解説を書かせていただいた『エロチカ』(講談社)【bk1】を戴く。ありがとうございます。
●『看守眼』【bk1】『幻夜』【bk1】読了

3月16日(火)〜18日(木)
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●「乱歩R」★★☆
 乱歩作品を現代に甦らせる試み、と言うより寧ろ乱歩トリビュート。原案江戸川乱歩という感じ。つうか、ノベライズ本【bk1】出てるし(笑)。
 乱歩作品とはほとんど関係ない。かろうじて関係あるのは元小林少年が出てきたり、主人公が3代目明智小五郎だったりするくらい。元小林少年の回想に乱歩作品があったり(第一回目の回想で『盲獣』がでてきたのはびっくりした)。
 3代目だから、と言うことで藤井隆史がどう考えても明智になってないのはご愛敬としても、乱歩を原案に持ってきながらこう言うのしかできないのか……と哀しくなってしまう。原作の雰囲気を書き換えて現代に移植しようとして昭和初期の風俗を無理矢理変えたのは総じて失敗の印象が拭えない。「暗黒星」は逆に力業でそのまんまの華族を持ってきたからか、『乱歩R』の中では一番失敗が少ないように思える。
 で、結局『乱歩R』の「R」は何だったんだろ。
●名古屋から八尾の猫さん来たんで何人かと待ち合わせて古本屋巡り。コレと言った収穫はなかったが、代わりに「これこの間新刊で買ったのにまだ読んでねぇよ」と言う本がかなりあってへこむ(笑)。なんだかんだいって10件以上回った気が。
●『赤緑黒白』【bk1】『エロチカ』【bk1】読了。

3月19日(金)〜22日(月)
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●いかりや長介逝去……か。ドリフは終幕をリアルタイムで見てたと思う。しばらくは年に何回かスペシャルでやってたけれども、それもいつの間にかやらなくなったな……。
 個人的にはいかりや長介はコメディアンとしてよりも寧ろ俳優としての印象が強い。或る年代以降の人間は得てしてそうだと思うけれども。去年、『踊る大捜査線 THE MOVIE2』の後友人に「いかりや長介が死んでパート3は和久さんの葬式で幕を開けそうだよね」と冗談を飛ばしてギロリと睨まれたことは記憶に新しい。病気から復帰して向こう10年は現役バリバリで行くんだろうな、と思ってただけに訃報は下手なミステリの結末より驚きだった。
 ご冥福を祈ります。
●『ウサギの乱』【bk1】読了。

3月23日(火)〜25日(木)
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●『文学賞メッタ斬り!』(大森望、豊崎由美/PARCO出版)【bk1】★★★★★
 エキサイトブックスに昨年6月に掲載された対談をベースにした、文学賞総ガイドブック。
 直木賞、芥川賞や乱歩賞といったメジャーなところから地方の文学賞といったマイナーどころまで押さえた対談内容。選考委員をぼろくそにこき下ろしたりと、本書を読んで我が意を得たり! と溜飲を下げる人も少なくないのでは。
 本書でへぇーボタンを連打したのはホラー小説大賞で牧野修が長編賞の佳作を獲った際のエピソード(依頼原稿を編集者が回したらしい)とか、ライトノベルの語源(ニフティのローカル的な言葉だったらしい)あたり。
 巻末の文学賞の値打ちと称した点数は興味深いけれども、ところどこ両者が揃ってない作品(片方だけしか読んでいない)作品があるのは残念。
 本書が来年の推理作家協会賞獲ったら面白いけれども、なんせ内容的にエンターテイメントの賞だけをあつかったものじゃないから候補に挙がらないんだろうなあ……。
●『呪禁局特別捜査官 ルーキー』【bk1】読了。

3月26日(金)〜28日(日)
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●『超少女明日香 学校編』全3巻(和田慎二/メディアファクトリー)【bk1】★★★☆
「コミックフラッパー」(メディアファクトリー)に於ける『超少女明日香』の連載もこのシリーズで一旦終了。「学校編」で第2期完結。というか、第1期に25年もかかっているという事実に唖然とさせられる。
 この「学校編」に於いて「聖痕篇」「式神編」で謎とされていたターンクロスの正体、謎の組織の全貌等々が明らかになる。さらに、「学校編」では『スケバン刑事』のレギュラーキャラクターの沼先生やムウ=ミサも登場する。この辺は昔からのファンを意識したものなのか。
 作者の急病による休載を挟んだせいか、物語の収斂のさせ方にどことなく強引さやばたばたしたものを感じる。やはり、ここは一つ、もう1巻分の分量を使って、全4巻にするべきだったかも知れない。『スケバン刑事』や『怪盗アマリリス』の華麗なる終わらせ方を知る身としてはこの物語の閉じ方は物足りなくて仕方がない。
 シリーズ第3期があるかは作者のみぞ知るところなのか。まあ、このまま終わらせてもOKと言えばOKなのだが。
●『白昼蟲』【bk1】読了

3月29日(月)〜4月1日(木)
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「このライトノベルがすごい!」の投票が始まった様子。結構注目してたりするんだけれど。
●雑誌『ミステリーズ』の第3巻の感想や魔夜峰央の『ゼロ星』の感想とかたまってるけれども、その辺は明日以降に。
●『審判の日』『ヘビイチゴ・サナトリウム』【bk1】『ミスティー・レイン』【bk1】『さよならの代わりに』【bk1】読了。

4月2日(金)〜4日(日)
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●「犬神家の一族」★★★★
 SMAPの稲垣吾郎が20か21代目かの金田一耕助役。結論を先に書くと、かなり面白かった。偶然に昨年末に原作を読み返していたのだが、かなり忠実に忠実につくっていた。
 冒頭にアメリカ時代の金田一耕助が描かれるのだが、原作はA・Tのあの作品?(金田一耕助が登場することがキモの一つなのでタイトルは割愛)と一瞬思ったりしたのだが、違うようだ。言うまでもなく、山田正紀の『僧正の積木唄』でもない(笑)。何故金田一耕助は帽子を被ってるのか、という理由が提示されてて興味深かった。40へぇー。
 原作に忠実に作っており、しかも、余計な改編(=改悪)がなかったので非常に安心して観れた(ただ、一同に会してのクライマックスシーン直前はちとアレだったが)。脚本家や監督、演出と結構原作を読み込んでいるのがわかり、秋の『八墓村』にも期待がもてる。
 ただ、どこだったか忘れたが、市川崑版とかなり似通っている、という指摘もあるので、100%手放しで誉められるものではないのかも知れない……。

4月5日(月)〜7日(水)
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●『中国ミステリー探訪 千年の事件簿から』(井波律子/NHK出版)【bk1】★★★
「京都新聞」に連載された中華ミステリ案内を単行本化したもの。第3回本格ミステリ大賞候補作。
 中国には「公安小説」と言うジャンルがあり、それは所謂ミステリの原型とも言うべき事件ものなのだが、本書は膨大な「公安小説」から選りすぐりの作品の紹介を行っている。有名な中華幻想小説集『聊斎志異』にも実はミステリが紛れ込んでいるとか、色々と興味深い事実が記されている。言うままでもなく、現在のミステリのような完成された形ではないが、ポオ以前に中国でミステリに似た物語が読まれていたという事実は瞠目せざるを得ない。
 また、現在の中国のミステリ事情にも触れられており、もしかすると、今後何年か(十数年かな)後には中国産ミステリが日本に輸入されるかも知れない、という期待というかそう言うものが持てる。
 なかなか良くできた案内書です。
●『イニシエーション・ラブ』【bk1】『チェーンレター』【bk1】読了。

4月8日(木)〜9日(金)
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●『ゼロスター』(魔夜峰央/秋田書店)【bk1】★★★☆
 魔夜峰央が描く、SF大作。天球という、地球とうり二つの惑星があって、主人公の星明は地球人と思って生活している。だが、彼は天球の皇帝の双子の弟であり、或る日天球の政争に巻き込まれて天球に行くことになる。そこで彼が遭遇するものは……、と言う感じの話。
 本書を読んで気づいたのだが、魔夜峰央のギャグの基本は地口とドリフなんだな、と言うこと。『パタリロ!』本編を70冊以上読んで、更に他のも読んでおいて今頃か、と言う気もするが(正確には、本書を読んでたらいかりやちょうすけ追悼でドリフのコントが流れてたからなんだが)。腹抱えて、とまでは行かなくてもくすくすと笑えるのは確か。
 SF謀略ものとしての水準も低くはない。ギャグを挟みつつ進行するんだけれども、そのとぼけたタイミングが何とも言えない。
 言うまでもなく、地球と天球では文化が違うため、武器の概念とかが天球ではなく、そこが重要になってくる。最終的には心理戦になるのだが、如何にして星明が勝つのか、というののは読んでのお楽しみ。
 そういえば、本書の設定で普通の漫画家ならば大長編になる、と言う評を読んだ気がするが、魔夜峰央ってもしかして長編が苦手なのかな……。『パタリロ!』の長編エピソードを読む限りではそんなことはないと思うんだけれども。
●『小説 スパイラル4』【bk1】読了。

4月10日(土)〜13日(火)
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●9日夜に夜行に乗って上京してました。
 21時30分京都駅発、5時30分東京駅着。というか、この時間、どうにかならんかったんか。
 14時に政宗九さんのオフに参加する予定だったのだが、何しようか……と思ってたのだが、結局は適当な場所で本を読んで時間を潰すことに。だが、それだけではあまりにも勿体ないので光文社にあるミステリー文学資料館に行くことにした。とは言え、10時開館なのでそれまでは適当なところで時間を潰す。とはいえ、2時間は東京駅構内にある飲食所の隅で寝てたんだけれども(苦笑)。場所を転々として10時前に要町駅に。駅前のブックオフでちょっと時間を潰して赴く。手続きをして入場料を払い、入ったら森村誠一展が併設されていた。あと、ちんまりとした書庫が開架として展示されていた。書架にあったのは旧「宝石」とか「EQ」、「EQMM」などのバックナンバーとかカッパノベルスや各賞受賞作など。割と珍しめの作品もあったものの、本当に貴重な文献は協会員オンリーの特別スペース(と言うか寧ろ本館か)にあると思われ、「とりあえず、こんなもんか」という感じしかなかったのが残念。
 昼食は光文社の近所に合うラーメン屋にて。偶然にもそこは「トリビアの泉」で都内一有名人の色紙がある店だった様子(店内にあるビラで知った)。味はまあまあでした。そして渋谷の文庫タワーへ。
 渋谷には12時前後についたのだが、とりあえず、人大杉。なんでこんなにいるんだ、うぜぇ、と思いつつ文庫タワーがあまりにもあっさりと見つかったのでマクドでしばらく休憩。13時40分くらいに文庫タワーに入り、適当に本を眺める。待ち合わせ場所になってた4階ではお久しぶりですの市川尚吾さんに挨拶をしたり、とした横目にモノクルを片手に本を微細に観察して選んでる挙動不審の人を眺めてたりする(笑)。幸いにもこの人はオフの参加者ではなかったんですが。確かに本はきれいなのに越したことはないけれども、ここまでやるのはアレだよなぁ……。
 時間後はカラオケ屋さんへ移動。一曲も歌わず参加者で話し倒すと言うもの。とりあえず、400円分庫の鯨作品と谷川流の電撃文庫の作品は個人的に読まなければ、と思ったり(後者はSFミステリ的に)。
 時間になったので市川さん、おーかわさん、政宗九さん、の私で今回の上京のメインの目的である『エロチカ』刊行記念懇親会へ。e-NOVELS版では私も文章を寄せており、その縁で呼んでいただいたのだ。余談だが、会場は飯田橋なのに何故か新宿と思いこんでおり、もし一人でいたら過剰に辿り着けないと言う大ボケをかます所だったのはここだけの話。
 丁度良い時間帯に会場着。受付で名前を書くシールをもらい、いざ名前を書こうとして一瞬漢字が出てこなくて焦ったりして(笑)。いや、無論間違いなく書けましたが。
 浅暮三文さんの乾杯の音頭で開始。
『エロチカ』のe-NOVELSでの企画の際、山田正紀の回で3人目が決まらなかった際に「ミステリ系ならば嵐山さんが適任でしょう」とSAKATAMさんに推薦していただいた、と言う経緯があったのでお礼と共に、なんで私だったのかというのを聞いたり(この辺は予想通りでしたが)。kashibaさん司会のビンゴゲームでは2回リーチに届くもののビンゴにはならず。くろけんさんに『白昼蟲』で気になったことを聞いたり、田中啓文さんに《UMAハンター馬子》のシリーズの話しとかしたり。初対面のkashibaさんは何故か初対面という気がせず。とある人には最近本を読んでませんね、と言われたり(いや、従来が読み過ぎなだけな気がしますが)。あれよあれよという間に時間が過ぎ、二次会へ。二次会はカラオケ屋で歌い部屋としゃべり部屋に別れていたのだが、私はしゃべり部屋へ。歌い部屋では山田正紀さんによる一曲が為されてたようで、これは聞きたかったかも。途中、山田正紀さんの隣からSFのヒエラルキーが最下層、という発言聞こえて、それが一番インパクトがあって他が飛んでしまった観があるのだが(笑)。
 二次会後は三々五々に別れ、市川さん、くろけんさん、フクさん、政宗さん、私は貫井徳郎さんの所へ。泊めてもらうお礼に持参した飛び道具系のお土産がウケる(どん兵衛のミニカップ。実は関西と関東ではカップうどんの味が違う。ベーシックな京都土産、生八つ橋も持っていきました)。ここでくろけんさんにサインを戴いたのですが、なかなか凄いものです。話す内にあっという間に午前3時になり、就寝。寝る直前に『イニシエーション・ラブ』に関する話がでたんだけれども、伏線の話に於けるフクさんの発言はインパクトがあった……(笑)。ああ、言われてみれば……。
 翌朝、10時に起床。朝昼兼の食事をとり、本格ミステリ作家クラブの執行部の会議に赴く貫井さんとくろけんさん、飛行機及び新幹線という政宗さんとフクさん、探偵小説研究会の例会へ行く市川さんを見送り、私は逆方向にあるブックオフへ。21時10分の新宿駅発の夜行バスで帰る故に新宿にあるブックオフを回ろうと思ってることを話したら2時間は時間がつぶせるという支店を教えてもらい、そこで3時間過ごす。まあ、内訳は1時間は漫画の立ち読みだけれども(笑)。ただ、これだけ大きい店で品揃えも結構よければブックオフも問題になるよな、と思ったりもする。とはいえ、大きくて品揃えもよくて、というのは一握りもさらに一握りなので、実際問題どの程度新刊の売り上げの総数に打撃があるかは謎。コンビニで自分用にどん兵衛を購入。なに、関東版の味はどんなものか気になったもので。
 21時10分の夜行に乗り、京都駅着は朝5時。JRも5時40分にならないと動いてないし、どこも店は開いてないし(笑)。部屋についたのは6時30分くらい。月曜は一日使い物にならず。
 上京の際お世話になった皆様、ありがとうございました。関西にお越しの際は声をかけていただければ幸いです。
●『ビロードの悪魔』【bk1】『さむけ』【bk1】読了。

4月14日(水)
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●どん兵衛東西食べ比べ。
 東京で買ったものは出汁も黒く、何よりお揚げが甘く、どっちかというとくどい。よく食べる関西版は昆布出汁でお揚げもあっさり。
 九州では関西版を販売しているところを見ると、どこで関西版か関東版に別れているか謎。予想では愛知と静岡あたりで別れていると思うんだけれども、どうなんだろう(浜松の駅のうどんは関東仕様だった)。岐阜はどうなんでしょう。目安は原材料に昆布出汁が入ってるのが関西版です。
政宗九さんのレポートを読んでてしまったと思った瞬間が。と言うのも、帰りは新宿から乗ってかえったんだけれども、その前に新宿駅南口にある紀伊国屋に寄ったんですよ。創元の創立五十周年冊子をもらって帰ろうと思ってたから単行本の棚は素通りしたんで、『さよならの代わりに』のポップを見ることが出来なかったというオチ。
●『氷菓』【bk1】読了。

4月15日(木)〜17日(土)
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●さて、先日書いた東西のどん兵衛の違いですが、中橋@書庫の部屋さんの情報によると、関西版はWの文字が、関東版はEの文字が器にプリントされてるという。で、確認したところ、確かにありました。材料表示の場所の右下に。
 とりあえず、公式サイトを見たものの、相変わらず東西の境目がどこかわからず。

4月18日(日)〜20日(火)
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●そういえば、天城一初の商業出版単著はいつ出るんだろ。値段も気になるところなのだが……。
●先日の上京の際に行った大型ブックオフ。電車に乗ってから行ったんだけれども、店内をぶらぶらしているとオフ会らしき集団を発見。どこのオフなのかな? なんて思ってたら2ちゃんのミステリ板のオフだった様子(笑)。この間知ったのだが、かなり驚きました。
●『櫻憑き』【bk1】読了。

4月21日(水)〜23日(金)
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●「妖しい傷あとの美女」★★☆
 乱歩の「陰獣」のドラマ化作品。主演は天知茂。
 大元の枠こそ原作を踏襲しているけれども、その器に盛ったカーアクションとかが邪魔だったかな。原作のトリックを現代に移植しようとして玉砕してあぼーんとなった感じか。
 天知茂の明智小五郎は当たり役だった、と言う話は良く聞くが、ホントにそうだったか謎。と言うより、この「妖しい傷あとの美女」は天知茂明智の最後から2番目のものでマンネリ化しまくってるからあまりピンとこないのかも知れない。
『天城一の密室犯罪学教程』(日本評論社)。2ちゃんの復刊スレ&掲示板の樹木さんの情報より。税込みで3000円切ってるのは嬉しい、かも(ま、覚悟してた範囲内である)。
●どん兵衛の東西の境目、関ヶ原らしい。どうも「探偵ナイトスクープ」で調べたことがあるようだ。同じ事考える人がいるのね。
●『禁じられた楽園』【bk1】読了。

4月24日(土)〜27日(火)
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爆笑の1コマ
●「爆笑問題のススメ」、貫井徳郎登場の巻。謎解きを中心とする小説を書く作家の登場は今回が初めてだったようで、爆笑問題側も色んな意味で緊張しててその辺も面白かった(先週大橋巨泉が出てきた際と比べると緊張具合がよくわかる)。
 後半、イラストにストーリー(或いは意外な解決をつける)と言うのがあり、その中で痴話喧嘩を繰り広げる老人と若い女性の図と言うのがあり、私が思いついたのが「痴話喧嘩プレイ」だったのはここだけの話(笑)。
 さて、今回は「謎のススメ」だったわけだが、例えば、他の作家だった場合
島田荘司→「日本人論のススメ」
有栖川有栖→「ロジックのススメ」
法月綸太郎→「悩んでないで前にススメ」
 って、最後だけ意味が違います。つうか、もう悩んでないし
●『極限推理コロシアム』【bk1】『硝子のハンマー』【bk1】読了。

4月28日(水)〜30日(金)
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●新聞の見出しで「密室」と言う文字を見ると心躍るのがミステリファンの性。先日電車に乗ってるとき「テーマ展見立て≠フ世界」というのを見たときに思わず『獄門島』の俳句や『犬神家の一族』の湖での逆さの死体、ヴァン・ダインの『僧正殺人事件』なんかの再現模型なんかがある会場を思い浮かべたのは逝ってよしですかね(笑)。
●『蹴りたい田中』ですか……。いや、良く編集者がOK出したものだ(笑)。
●明日京都勧業会館での古本市で会うかも知れない皆さん、宜しくお願いします。良い本見落としてね(笑)←をい


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