2004年11月−12月

11月1日(月)〜3日(水)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0411_12.html#a1_3
●先日購入した江戸川乱歩推理文庫版『畸形の天女』、落ち着いて解説などに目を通すと連作の全編を収録したのは表題作だけで、後は皆乱歩の分だけ(泣)。そういえば、春陽文庫から乱歩の連作を集成したものが出たけれども、何冊かになってたっけ……。
●『太陽と戦慄』【bk1】『アルファベット・パズラーズ』【bk1】読了。

11月4日(木)〜7日(日)
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●というわけで、鬼束ちひろの新曲「育つ雑草」について。
 事前にロックナンバーだ、と言うことは聞いていたけれど、いざ聞いてみると結局は鬼束ちひろというか、根底にはいつも通りのスピリットが流れてると思う。例えば、サビの
 
経験を忘れる 育つ雑草
気分は野良犬 綺麗だと
何度でも言い聞かせて
落ちるように浮き上がる
これじゃ始まりも終わりも無い
気分は野良犬
私は今死んでいる
 
 あたりに顕著と言うか。アップテンポながらもどこか暗さを忘れないのはさすがというか。とは言え、あまりにもアップテンポ故に戸惑うところもあるんだけれども。新境地ということで、以降もたまにこの系統の曲が出れば嬉しいかも。余談だが、
 
もう必要もない あらゆる救済
気分は野良犬 次第に勘付いて行く
両目は閉じないまま
 
 というのを
 
もう必要もない あらゆるキューサイ
気分は青汁 次第に勘付いて行く
両目は閉じないまま

 
 と替え歌にしたくなるのは私だけであろうか(笑)。なお、引用した歌詞のメロディは公式サイトで試聴可能なので、是非とも替え歌バージョンを脳内に(笑)。
最長の長編小説とギネスで認定されるには分冊では駄目らしい。栗本薫のグインサーガがそれでアウトだったとか。ということは、二階堂黎人『人狼城の恐怖』はギネスでは世界最長の本格ミステリとは認めてもらえず、ギネス基準では京極の『絡新婦の理』が世界最長の本格ミステリということになるのか?
●『学校を出よう!@』【bk1】読了。

11月8日(月)〜10日(水)
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●先日の6日の事。12時半前に近所のコンビニで雑誌を立ち読みしてたら、後輩より携帯電話に着信が。何事かと思ったら同志社ミス研主催の横山秀夫講演会に来てないけれどもなんでやねんということ。先月末からこの日迄、やらねばならないことが立て込んでいた事に加えてどれもなかなかうまくいかなかったプチ修羅場で、5日の夜にとりあえず最後の1つの目処が立ったという状態。その間にこの日が横山秀夫講演会だったことを全力で忘れていたのだ。13時開始という状況で、全速力でチャリをこいで12時40分前に着。かかった時間10分弱。普通にちんたらこいでいけば17、8分という距離なので如何にスピード出してたか(笑)。
 会場は新築の建物の地下にて。かなり話慣れてる印象で、観客いじりもちらほら(笑)。司会の方がしきりに「先生」というのを「「先生」はやめれ(註・実際は「横山で良いです」と言う感じでした)」と返すもその後も「先生」をつけてたりと横山秀夫という作家のキャラ故のおかしさもあってなかなか面白い講演になってたと思う。途中ちらほらと気になるフレーズがあったが、多分この辺はオフレコもしくはネタと思うので割愛。聞いてて「をいをい」と思ったのが、横山秀夫が倒れた際のエピソード。倒れる前の1年半は睡眠時間3時間だった、というのはどこかで読んだ気がするのだが、問題はそれ以外にあり、寝るために風邪薬など睡眠系の薬効があるのを飲んで眠って、起きてからは目を覚ますためにカフェインがぶ飲み状態(コーヒーではなく、コンビニで売っているカフェイン成分を圧縮したドリンクを飲んでたようだ)というありさま。私も短時間睡眠で乗り切るために短期間だがカフェイン成分を圧縮した薬品を連投した時期があり、その時は2、3日それを続けると心臓に違和感を感じたというか正確には体調が悪くなったから慌ててやめたんだけれども、それを1年半続けりゃ誰でも心筋梗塞を起こして病院に運び込まれるって。多分、空手など体育会系で鍛え上げ、新聞記者生活を経た横山秀夫だったから1年半この状況で保ったのだと思うが(多分、私なら半年も保たない)。
 講演終了後サイン会があったのだが、上記のような力一杯忘れていた状況で当日の開始30分前に思い出さされた状況だったから本は用意できておらず。なんか、結構話できた状況だったようだから……(泣)。
 なにはともあれ、同志社ミス研の方々、お疲れさまでした。
●『十三番目の人格ペルソナ』【bk1】『ワイルド・ソウル』【bk1】『西城秀樹のおかげです』【bk1】読了

11月11日(木)〜13日(土)
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●「ゴシカ」★★☆
 CMで流れる映像やパッケージングから「呪怨」のアメリカバージョンかと思ってたが、まったくの別物。医療刑務所の女医が雨の夜帰宅途中で女性を轢きそうになったがなんとか回避することは出来た。が、その直後からの記憶が失われ、気づいたら医療刑務所のベッドの上で裁判前に拘束される状態でいたのだが……。
 ホラー的な展開も、サイコミステリとしての意外性も中途半端に終わっている印象がある。両者をミックスさせよう、と言う意欲自体は非常に買うのだが、「シックスセンス」の出来損ないと言いたくなるような映像はどうにかならなかったのか。刑務所の中の描写なんかは結構面白かったんだけれども。というか、アレが医療刑務所であるというのは私の思いこみで、実際は違うかも知れないんだが。
 色んな意味で残念な作品。
●『幻世の祈り』【bk1】『遭難者の夢』【bk1】『贈られた手』【bk1】『巡礼者たち』【bk1】『まだ遠い光』【bk1】読了。

11月14日(日)〜15日(月)
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●トップでも告知しましたが、e-NOVELSと東京創元社の合同の企画「川に死体のある風景」の歌野晶午登場の回に「オススメの歌野晶午作品」の原稿を書きましたe-NOVELSと提携してレビューを書いてるメンバー(MZTさんを除く)に加え、ネットミステリ界随一の歌野ファンのえんじさんの布陣です。取り上げる作品、各者各様で歌野作品の幅広さが伺えるものになっています。
●積読本は人並みに、というかそれなりにはあるが、その9割5分は古本屋で買ったものである。新刊で買って積んでる、というのはあまりない。が、その数少ない割合の新刊積読で増えているのが笠井潔の《ヴァンパイヤー戦争ウォーズ》と山田風太郎の《山田風太郎忍法帖短編全集》の2種類。前者は全く読んだことがなく、何度とあった買う(或いは読む)機会を逃していたので色々と評判の悪い表紙でも買ってるんだけれども(開拓したい読者層を考えると、個人的にはこの表紙絵の選択は間違っていないと思う)、問題は後者で。
 忍法帖の短編は角川文庫版や講談社文庫版あたりで9割5分読んでおり、角川文庫版で入手かなわず読めなかったのは「ガリヴァー忍法島」だけ。《講談社文庫大衆文学館》で云十年ぶりに収録された「天明の判官」も読めなかった。いずれも、1000〜1200円出せば恐らくは読むことが出来たのであろうが、短編1編のためにこのお金を出す気にはなれず、忍法帖短編をあらかた読み終えようとしていた時期ときびすを接して《山田風太郎忍法帖短編全集》の刊行が2ちゃんの山風スレで予告されて「じゃあそれで読もう」と思いこれらの作品が収録されている本を探すのを放棄していた。尤も、お金を出して探してもこれらの本が入手できたかは定かではないが。
 で、最近気づいたのは、ちくま文庫の《山田風太郎忍法帖短編全集》を新刊で毎月買うのって、結局のところ、発想としては「ガリヴァー忍法島」と「天明の判官」収録の本を1000〜1200円だして買うのとあまり変わらないどころかそれより金かけてるよな、ということ。各巻おまけとして既刊本未収録のボーナストラックがあるし、なにより編者日下三蔵による詳細な解題があるから平均900円くらいも決して高いとは思わないのだが。そういえば、予定ではこの時期を目処に順次《山田風太郎忍法帖短編全集》購入分読もうかな、と予定は立ててたのだが、とりあえず読むのは早くて来年早々かな……。これもずれ込んで、更に言うなら、来年の今頃も同じ事思ってるか書いているかしてそうな気もするのだが(笑)。
●『嘘猫』【bk1】読了。

11月16日(火)〜18日(木)
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●1年ぶりにリンク更新。リンク先のURL変更とかローカルではこまめにやってたんだけれども(笑)。
●『魔術師イリュージョニスト』【bk1】読了。

11月19日(金)〜23日(火)
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第2弾は喜ばしいことなんだが、タイトルは変えた方がいいような……(笑)
●2ちゃんの山風スレみてて、『甲賀忍法帖』の映画化作品「忍―SHINOBI―」見に行きたい、と思う山風ファンがいたら正座させて一晩かけて説教したい気分になった(笑)。私は行く気が一気に減った。10対10の人数が減るのはしょうがないけれども、それ以外が……。原作と言うより寧ろインスパイアされたオマージュの元ネタとしか思えないんだけれども。
●『暗殺心』『お見世出し』【bk1】読了。

11月24日(水)〜26日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0411_12.html#a24_26
確かにそうですな。とりあえず、別冊シャレードの鉄道もの特集のタイトルの『鉄道に咲く毒花』がベストとは言わないが、ベターと思う。『島崎警部のアリバイ事件簿』だと十津川警部の何タラっぽくてイヤなので。1冊目と合わせるのも考えて『天城一の現場不在証明犯罪教程』というのも……イマイチかも。というか、全編アリバイものではなさそうだし。まあ『天城一の密室犯罪学教程』があまりにも決まりすぎているので、どんなタイトルや装丁が来ても、そのあたりは不満が出そうなんだが(あくまで、個人的にだけれども)。2冊目も売れて、そしてランキングで上位に行けば、再来年には長編が出るのかな……。
●『産霊山むすびのやま秘録』【bk1】読了。

11月27日(土)〜30日(火)
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●天城一の商業出版第2弾が決定、と言うことで、慌てて「別冊シャレード」の未読分潰しにかかる奴(笑)↓
『鬼道は果てて』がそれで、やっぱ面白い。2ちゃんの情報が確かなら、ランキングで上位に入ったようで、売れ行きもよくてそれはそれで嬉しいのだが、天城一はマニアが片隅で高笑いをあげながら読む本でメジャーに出る作品じゃないのにな……と思うのはかなりひねくれているのでしょうか?(笑)
●『fの魔弾』【bk1】『鬼道は果てて』『風精ゼルフィスの棲む場所』【bk1】読了。

12月1日(水)〜3日(金)
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●『亡国のイージス』の漫画化の連載が「週刊モーニング」で開始されたが、この作品、別の作者の手によって漫画化されていたと思う。ただし、掲載誌があっさりとぽしゃったので中絶になったんだけれども。実は、この最初の漫画化作品をちらりと覗いて原作を読む気になったんだよな。読んだらもう無茶苦茶面白くて、あの分厚いのを一気に読んでしまったのを今でも覚えている。ただし、内容の詳細はイマイチ覚えていないので、「週刊モーニング」の連載第1回を読んで「あれ、こんな話だったっけ」と思ったのはここだけの話なのだが。
 来年は『終戦のローレライ』『ハサミ男』『亡国のイージス』『姑獲鳥の夏』等ミステリ系原作映画ラッシュ。とりあえず、『ローレライ』と『イージス』はなんとしても行きたいかも。あ、「忍―SHINOBI―」は見に行かない可能性大です。
●『黄昏ホテル』の著者紹介を見て驚いたんだけれども、我孫子武丸って漫画原作をやってたのね。『スライイハンド』という作品の原作をやってる様子。こりゃマスターズの作品も遅れるわけです。
●『二人で泥棒を』【bk1】『黄昏ホテル』【bk1】読了。

12月4日(土)〜7日(火)
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●と言うわけで、4日は某大学で行われた関ミス連、講師貴志祐介に行ってきました。
 貴志祐介が喋って間々に観客からの質疑応答が入って、と言う構成。ワセミスの時のと変わって、こっちはこっちで結構楽しかったです。被ってそうだから、とスルーした人、居たら残念でした、と言っておきましょう(笑)。講演録は、来年の会誌に載るか否かは聞いてません(載らない可能性も?)。サインは『黒い家』の初版帯に戴きました(ぎりぎりまで『硝子のハンマー』か『黒い家』かで迷った)。
 オークションでは、買わないつもりだったんだけれども、思わぬ拾いものがあったんで、思いっきり本気を出して(笑)
「ミステリマガジン 1970年5月号(SFミステリ特集と称し、SFミステリ短編3編収録)」250円
『眠り姫は魔法を使う』(霧咲遼樹/ジャンプJブックス・絶版)
『リバーゲーム』(霧咲遼樹/ジャンプJブックス・絶版)
『D室の小猫の冒険』(霧咲遼樹/ジャンプJブックス・絶版)
 3冊合計で250円
 購入。霧咲遼樹の3冊は、上限500円で落としにかかってたので、それを悟られずに助かりました(笑)。この3冊は、誰かが面白いと挙げてた気がするので。
 オークション後、学祭で行わたミステリ喫茶(観客参加型推理ゲーム)の劇を上演。私がアイデアを出した方で、完全正答率は1割前後だった様子。マニアにも通用するのね(笑)(学祭でも似たような正答率でした)。
 とりあえず、お疲れさま>スタッフ
●ということで、「本格ベスト」「このミス」、クイーン読本や『貫井徳郎症候群』あたりの話は明日以降に。全部年内に何か書きます。
●『切断』【bk1】読了。

12月8日(水)〜10日(金)
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●「ヤングマガジン」でそのうち連載開始される、『Y十M』の原作、『柳生忍法帖』の再読完了。あの辺とか、この辺とかどう漫画化してくれるか楽しみだが、最大のクライマックスの柳生十兵衛と沢庵和尚の問答の果ての名台詞をどう絵にするのか。直前とかそのものとか、漫画にすると或る意味だれそうな気もするんだが。とはいえ、せがわまさきならば思いも寄らぬ方法でビシッと見せてくれるに違いない、と言う期待感はあります。アッパーズの終刊号の広告で12月連載開始と書いてた気がするが、年内最終号から開始なのでしょうかね。
●出逢い系のスパムはよく来るが、その中で面白いのが一丁。そこから一部抜粋
 
最初ですので、自己紹介を致しますね☆
平田智美、22歳でフリーターをしております♪
趣味は旅行と読書で、好きな作家は筒井康隆さんです。
筒井さん、初期の不思議な実験的な短編が
特に平田のお好みでございます☆

(下線引用者)
 
 なかなか微妙なところを突いてきますね。案外読書系サイト管理人をねらい撃ちにしてるかも知れません。
●『渦まく谺』『水底の森』【bk1】『柳生忍法帖』【bk1】読了。

12月11日(土)〜15日(水)
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2ちゃん復刊スレで予告された来年の復刊予定この辺も。徳間で第1期完結御礼になってしまった《山田風太郎妖異小説コレクション》の残り、『妖説太閤記』も再刊されたし、講談社文庫で出たら丁度いいかもしれないんだけれども、どこに落ち着くんだろうなぁ……。来年結構復刊系で楽しみなの山盛なので、下手すりゃそれだけでもう充分、かも。
●『蠅の女』【bk1】『模倣の殺意』【bk1】『漆黒の王子』【bk1】『殺しの双曲線』【bk1】読了。

12月16日(木)〜20日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0411_12.html#b16_20
●「キル・ビルvol2」★★★☆
 私は「洋画は字幕でみるべし」という人間なんで、借りるのにチョット苦労しました(吹き替えは何度か遭遇)。タランティーノ監督が贈るチャンバラアクションの後半。いよいよ憎むべく大ボスとの対決を控えたところである。
 殺陣はvol1に比べると少なくなり、ドラマの方により重点がかかってくる。殺陣で面白かったのが師匠との修行のところと大ボスとの対決。特に最終決戦は「おお!」と思わせられるものがあり、こういう技を劇場で見たかったな、と思わせられる。ドラマ部分も、べたではあるが意外性が用意してあり、その意外性故にラストシーンはチョット泣けるものになっている。
 vol2という表示故に知らなかったらパート2、という印象を受けるが、実質後半。とはいえ、vol1とvol2を間を置かずに見るのはあまり薦められないような。殺陣血しぶきどばーのvol1に比べるとvol2はあまりにも物足りない。やはり、或る程度の間を開けて見るのがこの作品に関しては正解かも知れない。そう考えると前半後半でわけて公開したやり方は非常に理にかなってるのね。
●『大相撲殺人事件』【bk1】『生け贄を抱く夜』【bk1】『準急ながら』【bk1】読了。

12月21日(火)〜22日(水)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0411_12.html#b21_22
●『貫井徳郎症候群』(宝島社)【bk1】★★★★
 宝島社が何冊か刊行した、作家特集ムックの1冊。『慟哭』が売れて一時期話題になった貫井徳郎に焦点を当てた1冊。
 評論家による作品分析あり、作者自身による作品の思い出話ありと盛りだくさん。その中での最大の目玉が430枚の未発表長編『死の抱擁』。とはいえ、完結した作品ではなく、その第1部で、諸事情により執筆が中止されてそのプロット及び文章の一部が連載中の『空白の叫び』に使われているというもの。この作品、長編の一部とはいえこれはこれで面白い物語であり、もしこの話がきちんと完結していればどのような長編になったであろうかと思うと残念でならない。
 かなりしっかりした造りなので、貫井徳郎作品に親しんだ人は元より、『慟哭』で知ったという人も他の作品を読むための足がかりとして読むといいかもしれない。
●年内にクイーン読本に言及するのは無理そうだな……。
●『エドの舞踏会』【bk1】『切断都市』【bk1】読了。

12月23日(木)25日(土)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0411_12.html#b23_25
●暮れも押し迫ったという事で、今更ながら「このミス」と「本格ベスト」について。
「このミス」は伊坂幸太郎3作品ベスト20にたたき込む、とか圏外を見ると『幻夜』と『剣と薔薇の夏』はあと一歩だったのに……というのはあるけれども、特筆すべきかというとそうでもなくて。なんか、ここ何年か「このミス」はあんまり面白くないなぁと言う感じだ。20位までで既読14でそのうち何冊かは読もうかな、と言うところ。なお、天城一は元版で読んでいるので、本の形では読んでいないけれども数に入れております。隠し球も例年の持ちネタがなくなって寂しい限りだが(笑)。昔はわくわくして読んだものなんだけれどなぁ……。昔の勢いはどこに行った。『綺譚集』と『アベラシオン』はベスト20には入ると思ったんだがなぁ……。
「本格ベスト」は、表紙の色刷新! とかインタビュー2本とか、各解題とか、投票しているからこう言うわけではないが、私は「このミス」よりこっちの方が面白い。ライトノベルミステリ紹介の中にSFミステリっぽいのがちらほらあったり。読者票と本投票を比べても、多少の異同はもちろんあるものの、大きくずれているわけでもなく(1位〜4位までランクインした作品が同じと言うのが興味深い)、しがらみとか権威とかなんだかんだ言っている人はこの結果をスルーせずに、組み込んでから言ってもらいたいものだけれども。まあ、去年か一昨年も似たようなことを書いた気がするが、読者投票で投じている人がどれくらい読んで投じているかは全く不明だし、極端なことを言えば3冊しか読んでなくてその3冊を入れている人もいるかも知れないし(とはいえ、それは本投票もおなじことではあるが)。しかし、今年は本格が豊作すぎてうわぁー、と思ってたが、ベスト30まで見ていると、とりあえずほぼ入ってたりするわけで。というか、鮎川賞が30位以内に入らなかったのは珍しいかも(個人的には一般受けは『密室の鎮魂歌』、本格ファンには『鬼に捧げる夜想曲』とおもう)。歌野晶午の『家守』はすっかり忘れ去られている(笑)、年度内の作品で入っていないのではオススメ。
 ……というか、なんか、去年と似たようなことを書いてるような(笑)。
●2004年の更新はこれで終了。今年はe-NOVELS関係で上京したり、モニターを始めたりと、プライベートを含めていろいろとわしゃわしゃした1年でした。来年は更にわしゃわしゃとしている気もするけれども(笑)。さすがに暮れの最後の一撃と言うべきアレは参ったけれども、とりあえず早々と復帰しましたが(その節はお世話になりました<私信)。
 来年は一部で予告した某企画を年始に開始する予定。あと、早ければ来年の今くらいに別の企画が動き出すと思うが、多分起動は再来年の半ばくらい(笑)。もしかすると企画倒れになる可能性もあるけれど。しかし、話は違うが、相変わらず積読が減らねぇ。
 と言うわけで、来年もよろしくお願いいたします(更新頻度は多分今年くらい)。
●『お喋り鳥の呪縛』【bk1】読了。

12月26日(日)〜31日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0411_12.html#b26_31
●帰省の際、県立図書館で山風全集の月報をコピーしようと思い赴く。出してもらって本をめくったら……ない。全然ない。一応月報だけ保存していないか確認したが、それもない様子。年月を経て誰かがパクッたか、それとも元からない状態で書架にあったのか。さて。いずれにせよ、国会図書館へ依頼しないと……。
●『太陽の刃、海の夢』【bk1】『燃える地の果てに』【bk1】『七人の証人』【bk1】読了。


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