2005年5月−6月

5月1日(日)〜15日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0505_06.html#a1_15
●と言うわけで5月に入ってからは恒例の京都勧業会館の古書市にいったり、京都に仕事で来られた牧人さんの迎撃オフに参加したりとそれなりに過ごしております、マル。って、小学生の日記か、これは(笑)。
 えーと、このサイトをずっと放置していたのは、更新及び読書にあてていた時間をゲームにつぎ込んでまして(笑)。やっていたのはクローンゲームと呼ばれるもので、かかった費用はゼロ。クローンゲームとは何かというと、わかりやすく言うと贋作或いはトリビュート作品。「クロンゲームパーティ」で玉石混合様々なものが紹介されており、はまり込んでしまったのは「クローンゲームパーティ」でも紹介されている「ドラゴンクエストU−U」と「ドラゴンクエストW外伝」の2作品。というか、今は大元の配布先は諸事情で閉まっており、「クローンゲームパーティ」でしかダウンロードできないんだけれども。
「ドラゴンクエストU−U」はPSでドラクエ8のシステムを援用して1〜3をリメイクするならば、ベースにして徹底的に練り上げたらクリア後のおまけシナリオとしても十分に通用するんじゃないのか、と言うくらい出来がいい(まあ、思い入れがないと投げそうなところ――主に戦闘バランスの悪さと言うより難易度の高さ――があるのだが)。ドラクエの初期三部作が好きな人ならば絶対にはまる。内容はと言うと、ドラクエ2の50年後の世界で2の主人公らの子供が邪神復活をもくろむ残党討伐に行って……と言うもの。初期三部作での重要アイテム野獣妖人物(あまりにもアホな変換なので残します)や重要人物の子孫(或いは本人)が至る所にちりばめられ、実に懐かしさに浸ることが出来ます。格闘場で戦えるという本家のドラクエにはないと思われる画期的システム、3でキーとなるラーミアと戦えるという意外性などお金取っても良いくらい。裏ダンジョンのラストのあまりにもの鬼さ加減はどうかと思ったけれども(笑)。この作品の作者が作ったもう1つの作品が「ドラゴンクエストW外伝」。
「ドラゴンクエストW外伝」は4の世界観をほぼそのまま継承し、4の勇者の子孫が運命に導かれるままに巨大な悪を倒すというもの。モンスターのグラフィックをPS版からとっているからか、じつにきれい。さすがにアニメーションの仕様はないけれども、かなり楽しめます。表のラスボスの意外性とか転職システム(これは3でもあるし、4〜6の間で転職システムがあるのは6だけだけれども)、仲間モンスターシステムなどドラクエの4〜6、特に4が好きな人ははまると思う。キャラクターのネーミングが6からの引用というのはニヤリとさせられたりするんだけれども。尤も、4〜6は私は6しかやってないけれど、4はパロディの「モナゴンクエストW―導かれしモナたち―」をやってたので違和感なく(?)楽しめました。ただ、転職システムを使ってキャラクターを育成するとHP999とか言う鬼みたいなキャラクターに成長してしまうので裏ダンジョン及び裏ボス戦の緊張感皆無。この辺をもう少し調整できれば手放しの高評価なんだけれども。この作品で結構感動したポイントがあって、『ロトの紋章』(註:これはドラクエ関連の漫画です)で出てきた合体魔法メゾラゴンが修得できるというところだったり。どうせならもう少しこの合体魔法を増やして欲しかったかも。ドラクエ4をやっていないと謎解きできないんでは? と思う箇所があったりしてチョット評価は「ドラゴンクエストU−U」に比べると落ちますけれども、やはり良くできた作品でしょう。
 で、ついでに(?)「モナゴンクエストW」について。「謎街日記」(更新停止中)で昨年紹介されていた「ドラゴンクエストプロローグ」と言う作品が面白く、似たようなものがないのか、と思い漁ったら「ドラゴンクエストW」のパロディ作品「モナゴンクエストW」を引き当て、これにそこそこはまる(昨年11の月末から今年の1月末にかけて)。ドラクエ4の2ちゃんアレンジバージョンでPS版リメイクが出る前に制作、配布された作品。様々な2ちゃんネタがちりばめられており、更に、移民集めシステム(これは7で最初に出てきたようだが、7はやってないので詳細は不明。4のリメイク版ではあるようだ)なんかもあったりと、少なくともFC版は完全に越えているでしょう。ラスボスのグラフィックの元ネタがアレ、と言うのは或る意味時代を感じさせたり。ただ、本家に思い入れがある人が実際にやってどう思うかはわからないけれども(拒絶反応出るかも)。移民の街が完成したときに出来るカジノにある2じゃんねるは結構面白かった。
 でまあ、「モナゴンクエストW」に続けて、と言うわけでもなく、間があいて「ドラゴンクエストU−U」と「ドラゴンクエストW外伝」にブチ当たり、この有様でして。おかげで4月は3冊しか本を読んでないと言う、サイト開設以来の最小冊数を更新と言うことに。そろそろこちら側に戻ってこようとは思ってます。しかし、ゲームにはまり込んだらやばいと思って封印してきたけれども、やはり案の定こういう有様になって苦笑するしかないよなぁ。なんか、PS2買ってドラクエ5をやりそうな勢いを止めてるんだけれども、PS2か3で初期三部作がリメイクされたら買って再びサイト放置になりそうで怖い(笑)。

5月16日(月)〜23日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0505_06.html#a16_23
●しかし、bk1、リニューアルして1ヶ月以上もたつのに検索機能が使えねぇ……。昔は詳細な検索が可能で、結構データベースとしても活用できてたのに。加えてブリーダーIDも自動につかなくなったし。まあ、書籍注文に際しての重さが解消されてはいるので、リニューアルの意味はあったんでしょうが。いや、検索機能が、ブリーダーIDだけではなく、上手く作動しないときもあるので、もう少し延期して完璧になってからリニューアルオープンすれば良かったのに……と思ったりもする。
●ふと思い立ち、goo映画で駄目元でとある映画の検索をしてみる。ここでは結構詳細な内容がわかるのだ。見事ヒット。検索した映画のタイトルは「高校生と殺人犯」。以前山風のミステリ関連の調査をした際に存在だけ判明していたもの。が、内容がわからず、タイトルから『青春探偵団』っぽいけれども、雑誌に掲載された年と月を考えると可能性は低い。となると、『青春探偵団』の原型となった「天国荘奇譚」か? と言うことになりそうだが、「天国荘奇譚」では殺人事件が起きない。と言うことは、発掘されていない短編が原作でいつの日か日下さんが発掘してくれるかも知れない、と思っていたのだが、実は既に本に入ってる作品だったのだ。「明星」連載の作品を脚色したとあるので、その作品は『青春探偵団』の中の「幽霊御入来」か「泥棒御入来」(初出不明のようだが、となると、初出は「明星」?)のいずれか。恐らくどちらかが原作であると見て間違いなさそうだ。どうもこの作品を脚色したものが「高校生と殺人犯」のようである。初出は未だ不明なようなのだが。今秋『甲賀忍法帖』の映画化作品「SHINOBI」が公開されるが、これが大ヒットしてこの辺の作品がDVDになればいいなぁ……。

5月24日(火)〜31日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0505_06.html#a24_31
●「交渉人真下正義」★★★★
 前売り買い損なって、ビデオ化か地上波待とうかな……って思ってたらこちらで大絶賛していたのでチケット屋に駆け込んで前売り買って見てみました。
 この作品、ドラマ「踊る大捜査線」のスピンオフ作品でありながら一個の独立した作品としても十二分に楽しめ、ドラマの方を見たことがないと言う人でも楽しめること請け合い。ドラマのレギュラーメンバーはほぼ出てこず、一見さんでもすんなりと作品世界に入り込めるようになっている(逆に言えば、このストーリー造りやプロットならばわざわざ「踊る」作品にしなくても大丈夫だった、と言うことなのだが)。
 地下鉄テロ犯と交渉をする真下警視の活躍は、ドラマ版などで彼の成長を眺めてきた人にはなんとなく違和感が……ないか。犯人とのぎりぎりの交渉、狭い地下鉄の線路内でぶつかるか否かの緊迫感……など見所はたくさん。なかなかうまいプロット造りをしており、更に言うなら、映画ならではの迫力もあり、実に満足させてくれる。
 ただ、一個だけ謎が残ってしまい、なんか小骨がのどに引っかかったような感じなのだが、もしかして、謎の答えは続くスピンオフ作品「容疑者室井慎次」で明らかになるのか?(この作品とリンクしていてもおかしくない感じだったし。つうか、放置されたら暴れるかも(笑))。
●『柳生忍法帖』の漫画化作品、『Y十M』を読んで思ったのだが、せがわまさきって顎に特徴がある人出すの、好きなんだろうか?(今回は加藤明成の顎が長い(笑)。『甲賀忍法帖』の漫画化作品『バジリスク』では徳川家康の顎に特徴が)。
●『ヴァンパイヤー戦争 全11巻』、ひと月近くかかり、ようやく読了。bk1へのリンクは張るのがめんどいので省略。こちら参照。
『誰のための綾織』【bk1】読了・

6月1日(水)〜19日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0505_06.html#b1_19
●再びサイトの更新を放置してる間、関ミス連にいってきました。
 政宗九さんと京都駅で待ち合わせ、会場に。地下鉄の車内で安眠練炭さん(元滅・こぉるさん)を発見したり、朱鷺野くんと待ち合わせた今出川構内で朱鷺野くんが驚いたり。まあ、なごやかな、うららかな日差しの日の出来事でして(笑)
 会場は昨年の横山秀夫講演会と同じ場所だったので、場所を見つけることはあまり心配してなかったり。入り口では某ミス研の人間が固まってたので、昨年本の整理をした際に某古本屋では確実に値が付かない本を数冊持ってきていたのをばらまく。ものは今でも新刊で容易に手に入るものです。ここで会誌をもらう。
 で、乾くるみ講演会。配布されたパンフレットに記された質問を見ると(記憶が確かなら)ほとんど質問募集掲示板に寄せられたものだけだったので大丈夫かな……と思ってたら司会の人の腕が良かったせいか結構興味深い話が多数出てきて満足。司会の情け容赦ないつっこみは結構笑ったけれども、やはり「をいをい」ものですかね(笑)。印象に残ったのは登場人物の名前のくだり。作家によって拘るところは多々あると思うけれども、そこまでやるのはこの人だけだろうと1人で感心してたり。
 講演及び質疑応答が終了してサイン会までの休憩時間は何人かで歓談。サイト移転したなら告知しろよ、とか後輩のオチ研と掛け持ちしてる人に落語研究会の人間的に「タイガー&ドラゴン」はありなのか?(有り体に言えば面白いのか?)とか色々話した気が(「T&D」は別の時だっけ? その人は落語を知ってるからオチは読めるけれども、面白いとのと)。サイン会後に政宗さん、元さんと喫茶店で歓談。戻ってみるとオークションが終わってなく、丁度いいタイミングで機会があれば欲しいな、と思っていた本が出ていたので競る。予想以上に安く競り落とす。で、競った本は
『ディン家の呪い』(D・ハメット/ポケミス)絶版・150円
 500円から1000円は出しても良いかな、と思ってたので大満足です。だぶりの可能性もあったけれども、それは大丈夫でした。余談だが、この時mustphaくんに「どっから湧いてきたんだよ」と言われたのは笑ったが(まあ、オークション開始前に消えて終わり間際に後でせり出したらびびるわな)。
 なにはともあれ、皆様お世話になりました。
●『特急あおば』『三百年の謎匣』【bk1】『蒲公英草紙』【bk1】『あなたまにあ』【bk1】『恋刃《Lancet》』【bk1】『鉄路に咲く毒花』『扉は閉ざされたまま』【bk1】読了。

6月20日(月)〜21日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0505_06.html#b20_21
●オフラインで朱鷺野くんから回ってきた、Bookshelf Batton。これ、読書系で流行ると面白そうですね。
 と言うわけで
1.部屋にある本棚の数
大きい棚2本、カラーボックス4本(内1本は漫画整理用)。後は段ボール7箱に収納。
2.今読んでいる本
『ゴーレムの檻』『魔地図』
3.最後に買った本
『島崎警部のアリバイ事件簿』。あの厚さや版元を考えると、3000円は安い。「別冊シャレード」で収録分はあらかた読んでいるので単行本で通読するのは当面先になりそう。
4.よく読む、また思い入れのある5冊
 再読を何度かしているものから……の観点から5冊挙げて書き上げたけれども、急遽予定を変更して手に取る回数が少なくないガイド本5冊。
・『本格ミステリベスト100』(探偵小説研究会編著/東京創元社)
 1975年から1995年までに発表された本格ミステリから重要な作品を100挙げてランク付けしたもの。余談だが、これが「本格ミステリベスト10」の始まりだったらしい。ここで挙げられている100冊を全部読もうと未読潰しに勤しんでいたのが懐かしい。
 
・『本格ミステリ・クロニクル300』(探偵小説研究会編著/原書房)
 1987年に刊行された『十角館の殺人』を嚆矢とするミステリムーヴメントをまとめた本。挙がっている300冊はミステリ読み必読のものが少なくない。そう言えば、本書刊行当時赤本と呼ばれてて既読何冊かというアンケートがありましたね。
 
・『J’sミステリーズ KING&QUEEN』(相川司+青山栄編/荒地出版社)
 姉妹編として海外編があるけれども、海外編は国内編の本書の出来があまりにも素晴らしすぎるために評価が低いかも。本書は国産ミステリのガイドブックとしては最強の1冊で、ミステリ読み初心者にすっと渡したい本だ。カバー範囲は本格系のみならず冒険系にまで及ぶ。これがベストセラーになればミステリ界は未来永劫安泰かも。
 
・『夜明けの睡魔』(瀬戸川猛資/創元ライブラリ)
 言わずと知れた、海外ミステリ評論の古典。本書は扱っている内容そのものよりも(さすがに取り上げられている作品は古い)、作品に対する愛情ある視点やいまもなお新しい切り口が読んでいて飽きさせない。或る意味ミステリ評論の理想でしょう。
 
・『ニューウエイヴ・ミステリ読本』(千街晶之、福井健太編/原書房)
 内容的にちょっと古くなっちゃったかな。1997年刊行で、この段階での(新)本格ミステリ界を総括する感じの本だし。でも、今読み返しても結構面白く、新たな発見がなくもない。
5.バトンを渡す5人
 最近「発覚」したサイト(はてなダイアリー)3つ+αで行こうとも思ったけれども、主にQ1の答えが多そうな人、と言う観点から(笑)。
政宗九さん
深川拓さん
八百の猫さん
市川憂人さん
フクさん
 に渡したいと思います。
●『砂楼に登りし者たち』【bk1】読了。

6月22日(水)〜30日(木)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0505_06.html#b22_30
●『小説以外』(恩田陸/新潮社)【bk1】★★★☆
 恩田陸のデビュー以来の、『夜のピクニック』で本屋大賞を受賞するまでのエッセイや5解説を収録したもの。ちりも積もれば山となるというか、デビューして10年以上もたてばこれくらい溜まるものなのか。初出年を見てたらここ2、3年分が半分以上を占めてそうだが。この勢いだと、4、5年後にはエッセイ集の2冊目が出ていそうな気がする。
 読んでいて一番共感したのが、読んだ記録はあるのに昔読んだ本の内容が記憶にないよぉ、と言う感じのところ。ああ、こういう人私だけではないのねと安心しました。他にも、料理な感系の話は旨そうだなぁと思わされたり、『ネバーランド』のドラマって実は作者的にも不評だったんかな、と感じたり(私は3回くらいで見るのをやめた記憶が)。
 とりあえず、本書の評としては、bk1の書評の表題にある「面白い舞台裏エッセイは、名店のまかない料理のような味がある」が一番的確かと。確かにそうだよなぁ。
●『ゴーレムの檻』【bk1】『窓際の死神』【bk1】読了


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