2005年7月−9月

7月1日(金)〜4日(月)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0507_09.html#a1_4
●んー、すっかりサイトをサボる癖がついたこのごろ。皆様お元気でしょうか。
 ここ2、3年の間、古本の憑き物は概ね落ちたと方々で言ってたりする(前にも書いた気がする)。実際、手元に置きたい本でSクラスAクラスのものは大体手に入ったし、Bクラスのものもまあ欲しいものは半分くらいは入手できている。後は古書市とか目録を見ないと手に入らないものばかりで、なんか、このあたりのものをしゃかりきになってまで入手せねば! と思わないだよなぁ。持ってないものの半分以上は今後日下さんが復刊してくれそうだし、と言うのが憑き物が落ちた理由の2/3かも。
 でも、これって、かなり寂しい。だって、古本市場とかブックオフに言っても全くと言っていいほど胸がときめかないんだもん(笑)。アレがあるかな、あったら嬉しいななんて思うことはないし。だから、めっきり足が遠のいたかと言えばそうでもなく、月平均2回くらいは行ってたりするんだが(笑)。
 で、ブックオフでときめきを! を実現する為に思いついたこと。本が出たときにわざと買わないで、品切れになってから探すという事をしたらどうか、というのだが、かなり本末転倒なのでこれは却下なんだよなぁ(これを話した相手の顔には「アホか!」の文字が書いてあった)。
 ……と言うわけで、なんか良いアイデアはありませんかねぇ。
●つうわけで、上半期ベストは次回以降の更新で(しかし、ゲームにかまけていた時間、積読処理に充ててたらどれだけ処理出来てたか(笑))。
●『カーマロカ』【bk1】『弧虫症』【bk1】読了。

7月5日(火)〜6日(水)
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●つうわけで、上半期ベスト、読了順。
『1001秒の恐怖映画』(井上雅彦/創元推理文庫)
『笑酔亭梅寿謎解噺』(田中啓文/集英社)
『キルケーの毒草』(相原大輔/カッパノベルス)
『三百年の謎匣』(芦辺拓/早川書房)
 あたり。んー、読書量が少ないせいか、本格系以外が『1001秒の恐怖映画』のみになっております。いずれもオススメなので、是非とも。特に『笑酔亭梅寿謎解噺』はドラマ「タイガー&ドラゴン」に嵌った人は必読。そうでない人も必読です。
『キルケーの毒草』は所謂探偵小説が好きな人は必読の1冊。まあ、色々と文句がなくもないですが(笑)、個人的に戦前を舞台にした探偵小説の香気漂う作品には無条件に弱いのでして。『三百年の謎匣』は個人的に久々のスマッシュヒット。芦辺倶楽部で刊行当時この作品が長編か連作短編かという議論があった記憶があるけれども、これは長編と言った方が良いでしょう。
●『痙攣的』【bk1】『リッパー』【bk1】読了。

7月7日(木)〜13日(水)
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●『箪笥』★★★★
 何でも、韓国では有名な怪談である「薔花紅蓮伝」を下敷きにしたらしい。
 入れ小細工の作品は小説や映画、演劇に限らず色々あると思うけれども、ホラー映画で巧く使うと、効果が異様に出るのは意外。どれが現実か過去か、妄想なのか否かというのがめまぐるしく立ち替わり入れ替わり提示され、宙ぶらりん感を演出する。加えて怖がらせ方も巧く、ホラー映画と銘打つには最低限これくらいは怖がらせて(驚かせて)くれなきゃ、という水準も満たしているし。
 この作品は吉村達也が角川ホラー文庫でノベライズしているので、近い内に読んでみるつもりです。というか、これ、ハリウッド映画化されるらしいけれども、モンスター映画に変わっちゃうんじゃないかなぁ……。
●『終末の海』【bk1】『天啓の殺意』【bk1】『模造殺人事件』【bk1】『神様ゲーム』【bk1】『花の棺』読了。

7月14日(木)〜22日(金)
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●かなり遅れましたが、去る7月16日、大阪で行われた「何の意味もないオフ会」に行っておりました。詳しい経緯はこちらとか、こちらの7/18付けの雑記とか、こちらとか石野休日さんとはこの日が初対面だったんだけれども、安眠練炭さんに初対面だったのを意外に思われたのはなんででしょ。
 なにはともあれ、色々と収穫のあった一日でした。えと、今更ですが、出席者の方々、お疲れさまでした。
●『館島』【bk1】『電送怪人』【bk1】『ニッポン硬貨の謎』【bk1】『そして、警官は奔る』【bk1】『クドリャフカの順番』【bk1】『トリックスターズ』【bk1】読了。

7月23日(土)〜28日(木)
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●毎年恒例、真夏のルパン。とりあえず、去年よりは面白かった気が。以上。と言うか、かなり安直なシナリオなので、正直、無理して毎年しなくても、と思う。やはり、視聴率がとれるのでしょうか。つうか、去年も同じ事書いてるんだよね。来年も同じ事書いてそう(笑)。
●かなり今更な話題だが、N○Kに京極が出てた奴。ようやくビデオ消化。内容は過去のインタビューなんかで既出の話題がほとんどだったけれども、文学的な意味を求めるアナウンサーに対する解答がウケた。と言うか、事前準備どれ位してるんでしょうね、ああいう人たちは。あと、『姑獲鳥の夏』の冒頭部分の朗読の際、眉間にしわが寄ってたけれども、そこが一番笑えたところだったり。内心「朗読やめろー!」って思ってたんだろうなぁ(笑)。
●『本格ミステリ05』【bk1】『瑠璃の契り』【bk1】『カーテンの陰の死』【bk1】『ドリームバスター2』【bk1】『謎のジオラマ王国 ネオ少年探偵』【bk1】『帝都探偵物語G パノラマ座の惨劇』【bk1】読了。

7月29日(金)〜8月7日(日)
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●去る7月30日。e-NOVELS懇親会@大阪に参加させていただきました。参加していたメンバーや模様などは、いずれe-NOVELSにてレポートがUPされる模様なので省略(書くのは私ではありません)。色々と貴重なお話を聞かせていただき、楽しい時間を過ごさせていただきました。今日(8月7日)は東京の部が開催されているはず。
 で、懇親会の時間まで結構あったので、2ちゃんの山風スレで流れていた「本の雑誌」の山風関連の記事をコピーする為に市立図書館へ(いや、先日のオフの際は密かに課題本になっていた『クドリャフカの順番』を読んでなかったので、慌てて読んでいて行く暇がなかったんですよ)。該当号を100円でブックオフ等で購入するよりは安上がり(梅田から図書館までの交通費とコピー代合わせても600円くらい)。そこでは何故か本を10数冊ゴムで固定して背表紙のコピーを取るおっさんが。それが3セット1枚で。何故このようなことをしていたのか、と言うのは日常の謎チックでインパクトがありました(あ、懇親会でネタにするべきだった……)。
ちょっと和んだ
●『夭都七事件』【bk1】『魔地図』【bk1】『雨恋』【bk1】『上陸』【bk1】『鏡陥穽』【bk1】読了。

8月8日(月)〜14日(日)
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●恒例夏の下鴨古本市。とは言え、買う本はほとんどなく、珍し目なのは
『密約幻書』(多島斗志之/講談社文庫・絶版)100円
 くらいか。14日は知人らと待ち合わせ、下鴨以降何件か古本屋を回る。その途中で
d『虹男』(角田喜久夫/春陽文庫・絶版)100円
 入手。これの嫁ぎ先は既に決定済み。と言うか、コミッ○ショックってたまに古い珍し目の春陽文庫があるから油断できない(以前三橋一夫の明朗小説を拾い、一儲けした覚えが)。散々古本屋を回った後、三条のアーケード内にある喫茶店で話し込む。
 途中で帰る、と言う八尾の猫さんを送り、三条から四条大宮まで歩く。途中、関ミス連ゆかりの旅館を通り、OBにその時のエピソードを聞かせてもらいながら歩いたのだが、なんと、目的の店は休業中(泣)。四条大宮で仕方なく入った店は「魔法のレストラン」という、関西ローカルの情報番組で紹介されていたらしいところ。が、味はぶっちゃけ鰹節で出汁をとったスープで袋入りのインスタントラーメンをつくった奴が何倍も旨いものだった。最後の最後にケチは付いたが、まあ楽しい一日ではありました。
 しかし、八尾の猫さんが遭遇したトラブルって……(16日付日記参照)。いや、確かに無茶苦茶困るトラブルではあるが(もっと凄いのを想像していたんで)
マー、実際はこんなもんでしょう(笑)
●『腕貫探偵』【bk1】『龍の議定書』『内宇宙への旅』【bk1】『イベリアの雷鳴』【bk1】読了。

8月15日(月)〜19日(金)
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●「亡国のイージス」★★★★
 福井晴敏の出世作になった同題作品の映画化。この映画化が一旦とん挫して新たに映画原作として書かれたのが『終戦のローレライ』だったのは有名な話だが、映画化作品が同じ年に重なったのは全くの偶然という。
あれよあれよという間に物語が進む。あの厚さをさくさくとこなさねばならぬ為に、どうするかと思っていたのだが、思った以上に巧く映像化できている印象が。イージス艦内でのシーンが大半を占め、緊迫したシーが続く。7割くらいイージス艦内のシーンが。かなり面白かった。無い物ねだりというか、かなりわがままな書き方になるが、敢えて不満を書くならば、もーすこし火薬シーンを増やして欲しかったかなぁ。いや、もっと爆発シーン多いと思ってたんで。
 いずれにせよ、この作品は劇場で見ることで真価を発揮するタイプの作品であることは間違いない話で。行くか否か迷ってる人は、是非とも。
●で、予告編で「SHINOBI」が流れていたけれども、アレ、思ったより酷い映画にはならなさそうな気も。とはいえ、山風原作のクレジットは勘弁して欲しい出来にはなりそうだが。 原案のクレジットならば結構冷静に楽しめる映画になってそうな。「恋人はスナイパー」の劇場版みたいな感じを想像していたりする(これは西村京太郎作品原案)
●『QED〜ventus〜熊野の残照』【bk1】『大尉のいのしし狩り』【bk1】『ビートのディシプリン SIDE1』【bk1】『ビートのディシプリン SIDE2』【bk1】読了。

8月20日(土)〜24日(水)
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●『メフィストの漫画』(喜国雅彦、国樹由香/講談社)【bk1】★★★★★
「メフィスト」(講談社)に連載された「ミステリに至る病」と「国樹由香のあにまる探偵団」を中心にその他媒体で書いたミステリ関係の漫画を1冊にまとめたもの。
「ミステリに至る病」は初出段階で一通り読んではいたもののまとめて読んでみるとかなり笑える。しかし、初出一覧を見ると、ジャイアント馬場ネタはまだ彼が生きている時期なのねとしんみりさせられたり。「病の10」では絵はがき風のネタが披露されているのだが、結構芸が細かい。風鈴ネタの差出人の住処が岡山になっていたり(これは横溝の『病院坂の首縊りの家』ネタだね)、御手洗ネタがロサンゼルスだったり。彩胡ジュンネタ、差出人の住処福島県になってるんだけれども、これって初出でも福島だったっけ(確か、彩胡ジュンの片割れの愛川晶は福島在住だったはず)。
 余談だが、10幕の喜劇のひとつ「カラオケ最終戦争」で「プロの前で平然と歌う云々」を見て「あれ、この中プロの歌手いないよな?」と2、3日思ったのは秘密(正解は大槻ケンヂ。いや、最近《異形コレクション》で短編読んだし、小説の単行本を何冊か出してるし)
 しかし、最初の犯人当て、かなりまじめに考え込んだ挙げ句に真相はあまりにも堂々と書いていることに気づいて腰が抜けました(笑)。と言うか、アレもギャグでしょうねぇ。
●『ビートのディシプリン SIDE3』【bk1】『ビートのディシプリン SIDE4』【bk1】『れんげ野原のまんなかで』【bk1】『すべてのものをひとつの夜が待つ』【bk1】読了。

8月25日(木)〜31日(水)
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●「容疑者 室井慎次」★★★
「交渉人 真下正義」に続く、「踊る大捜査線」外伝シリーズ第2弾。本編や映画で時にはぶつかり、時にはサポートしてきたキャリア警察官の室井警視正が逮捕される衝撃の幕開け。裏にはなにやら陰謀が? とかなり期待を持たせられるものである。が、しかし。
 尺の問題か、練り込みの甘さか、真相は今ひとつだし(これはミステリ的な期待が大きすぎたためで、「リアリティ」という意味では及第か。尤も、この場合の「リアリティ」が良いか悪いか別の話)。これは映画ではなく、スペシャルドラマ前後編の尺でやるべき話だっただろうと思われる(とは言え、これだと少し間延びした黄もするが)。話を進めることに腐心したのか、各キャラの掘り下げるところがイマイチだったし、全体的に説明不足な気も。あと、室井を弁護する女性弁護士が弁護士になるきっかけになったという右頬後よりの傷跡が最初に映って以降、なかったかの如くきれいさっぱり消えていたのは誰のミスでしょ。この辺の甘さもチョットいただけない(あの傷は女性弁護士を印象づける重要な記号なのに)。
「交渉人 真下正義」が良かっただけに、チョット期待はずれな作品でした。
●『御手洗潔対シャーロック・ホームズ』【bk1】『犬はどこだ』【bk1】『月光亭事件』【bk1】読了。

9月1日(木)〜22日(木)
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「川に死体のある風景」オススメの綾辻行人作品に参加しました
こういう感じで映画化されればねぇ……。しかし、『甲賀忍法帖』映画化作品の「SHINOBI」がハリウッドでリメイクされる際、現代の企業を舞台にして云々というのを見て軽く殺意を覚えたのは私だけでしょうか。ハリウッド版は原案というクレジットすら出して欲しくないと思います。原作というクレジットは言うまでもなく。
 さて、日本版はレンタル待ちか、怖いもん見たさで行くか、未だ迷い中(いや、方々で見かける山風ファンの罵倒があまりにも気持ちいいので(笑))。そうそう。京都のKBSで深夜に放送されていたアニメ版『バジリスク』、思い出したときに録画してみてましたが、見た範囲内では思ったより良かったです。
●ギャレットの『魔術師を探せ』が復刊されたけれども、なんで長編の『魔術師が多すぎる』ではないのでしょうか? 版権の問題なのかな……。よく短編集は売れないと言われるのに。ガセなの? 加えて、カーの『夜歩く』も再刊されたのだが、これ、創元推理文庫版が現役であるから寧ろ他の作品を再刊させるべきだったのでは……。版権の問題が絡むとはいえ、毎回思うのだが、ハヤカワの復刊の基準が謎です。何故かポケミスでルブランの(確か)『強盗紳士』を去年か一昨年復刊させてたし、その何年か前にはクリスティの『そして誰もいなくなった』をポケミスで復刊させていたし(当然ながら文庫版は現役でした)。
●『女王様と私』【bk1】『聖夜の越境者』『斬首人の復讐』【bk1】『モーダルな事象』【bk1】『旧宮殿にて』【bk1】『逆説探偵』【bk1】読了。

9月23日(金)〜30日(金)
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●『スライハンド』(原作:我孫子武丸、画:藤谷陽子/マッグガーデン)【bk1】★★☆
 タイトルの「スライハンド」とは、元々マジック用語のようだ。本書は我孫子武丸原作の超能力サスペンス。追いしものと追われしものパターンで、徐々に扱われる特殊能力の正体が明らかになっていく。
 明らかに大河ドラマのプロローグと言う感じで、つかみという意味では十分なのではあるが、これ一個で完結と言われると評価は低くなる。様々な美味しい伏線を投げ出さざるを得なかったであろう心情を思うと心苦しいのだが(多分、これは打ち切りによる不本意な完結)。
 どこか別の場所で、別の形(小説とか)でもいいから続きを書いて欲しいところ。色々と勿体ないです。
しかし、まあ、何度見ても笑えます
●去年か一昨年に大阪はまんだらけに行った際、買った同人誌に載っていた、或る意味(私の中で)伝説になっている鶴太郎版金田一をイラスト化した人のサイトを偶然見つける。で、くだんのイラストが再録されてるページがこちら。なんか、サイトは放置状態っぽく、残念であります。
●『写楽・考』【bk1】『幻竜苑事件』【bk1】『未来獣ヴァイブ』【bk1】『悪党たちは千里を走る』【bk1】『少女には向かない職業』【bk1】『亡都七事件』【bk1】読了。


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