2007年9月−12月

9月1日(土)〜7日(金)
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深川拓さんのところより。続き作れそうな終わりだったけれども、またやるの? 見るかどうかは未定。
●『青年のための読書クラブ』【bk1】『疾風のヴァンパイヤー』【bk1】『酸素は鏡に映らない』【bk1】『虚空から現れた死』【bk1】『デス・コレクターズ』【bk1】読了。

9月8日(土)〜14日(金)
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●『ミステリーは私の香水』(小泉喜美子/文春文庫/絶版)★★★☆
『弁護側の証人』(出版芸術社)や『ダイナマイト円舞曲』(集英社文庫/絶版)といった名作長編を残して事故で夭折した作者のエッセイ集。様々な媒体に発表されたものの集成のようであるが、初出は不明である(例外として時折文中に初出と思われる雑誌への言及がある)。
 小泉喜美子というと洒落た、都会派小説の書き手としても知られるようだ。ミステリや映画の造詣もさることながら、歌舞伎にも通じた作家であったことは戸板康二の作品の文庫解説をひもとくと良くわかる。
 本書は作者の交友録やミステリに対するスタンス、翻訳家小泉喜美子としての心構えとかが書かれており、非常に興味深いものが。死なずに生きていたら1987年の新本格以降のミステリシーンをどう眺めていたのか、と思ったこともあるけれども、本書を読む限りではぼろぼろだったろうなぁw それは別として、夭折が悔やまれる作家であることは間違いない。とは言え、事故死が本望ていう旨の記述もこの本の中にはあるので或る意味天寿だったのか、なんて事も思ったり。
●『大久保町の決闘』【bk1】『密室キングダム』【bk1】『スラッシャー』【bk1】『離れた家』【bk1】読了。

9月15日(土)〜21日(金)
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●『アヤツジ・ユキト 1996-2000』(綾辻行人/講談社)【bk1
『アヤツジ・ユキト 2001-2006』(綾辻行人/講談社)【bk1
『アヤツジ・ユキト 1987-1995』に続く、綾辻行人クロニクルの第2弾、第3弾。11年に渡る作者の軌跡の一端が伺える2冊であり、前半部分は特にゲーム「YAKATA」の苦労が如実に伺える。後半の途中までは作者最長の作品になったまた、『暗黒館の殺人』(講談社ノベルス)の苦労とかも伺えたりもする。加えて、この間複数の新人賞の選考委員も務めておりその選評も収録されている。
 通読して感じるのは、様々な苦労もさることながら綾辻行人と言う作家の本格ミステリというものに対する愛情、真摯な姿勢である。また、今回元版と同じ形で復刊された『アヤツジ・ユキト 1987-1995』と比べると、今回の2冊はより苦悩を増しているような。正確に言うと、苦悩が見えてくる。やはり、「YAKATA」と『暗黒館の殺人』に相当苦労したからなのか。いずれ刊行されるであろう『アヤツジ・ユキト 2007-20XX』が如何なるものになるのか、それはミステリシーン如何なのかは刊行が楽しみである。
 余談だが、この2冊、重ねて売られていたところがあったらしいが、恐らく2巻同時発売と認識されていないんじゃないのかな。装丁がそっくりだし。まあ、さすがにこの状況は解消されつつあるとは思いますが。
●『ハルさん』【bk1】『収穫祭』【bk1】『疑惑』【bk1】『塩の街』【bk1】『螺鈿迷宮』【bk1】『新本格もどき』【bk1】読了。

9月22日(土)〜28日(金)
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●おお、9月8日は10周年だった。すっかり忘れてたw まあ、思えばここまで来たもので、サイトのテキスト量は10MB超えてしまった。ここまでで44万5千くらいのアクセス。以降どれくらい続くかは不明だけれども、これまでアクセスしていただいた方々に感謝。
●『ミステリクロノ』【bk1】『長く冷たい眠り』【bk1】『バカミスじゃない』【bk1】『木洩れ日に泳ぐ魚』【bk1】『赤石沢教室の実験』【bk1】『トリプルプレイ助悪郎』【bk1】『雷鳴のヴァンパイヤー』【bk1】『浅草色つき不良少年団』【bk1】読了。

9月29日(土)〜10月5日(金)
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●「姑獲鳥の夏」★★★☆
 ご存じ京極夏彦のデビュー作の映画化作品。たしか、『魍魎の匣』も映画化決定クランクイン済みだったはず。
 そもそもこの作品が漫画として構想されたものの漫画化できずにお蔵入り、ひょんなことから小説として書き上げられてうっかり(?)講談社に送った結果デビューと言う経緯を辿ったもの故にどうやって映像化するのか、と言うのが興味の行き所になるわけで。
 更に、あの衒学満載の原作をどう刈り込むか、と言うのも興味の行き所で。原作を読んでいないと解りにくい、と言う指摘が方々で為されていたと思うが、なるほど、確かにその通りとしか言いようがない。が、それは致し方ないことである。とは言え、原作読まずに見るという人を切り捨てているという指摘にも繋がりかねないのでアレなのだが。
 色んな意味で中途半端になってしまった感がある映画ではあるが、キャスティングは妙に嵌っているのでそれだけでも一見の価値はあるかも。
●『ハッピーエンドにさよならを』【bk1】『田舎の刑事の趣味とお仕事』【bk1】『Rのつく月には気をつけよう』【bk1】『リロ・グラ・シスタ』【bk1】『もろこし銀侠伝』【bk1】『道具屋殺人事件』【bk1】読了。

10月6日(土)〜12日(金)
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●『乱歩と名古屋 地方都市モダニズムと探偵小説原風景』(小松史生子/風媒社)【bk1】★★★☆
《東海風の道文庫》と言う叢書から出た、乱歩に関する評論。著者は創元推理評論賞を『虚無への供物』を地図を用いて解析した人……と思ったら乱歩論で佳作になった人の様子。読んでる最中はこの勘違いを引きずっていた故に、故に本書も乱歩を名古屋という都市の当時の地図を紐解いて解析する作品だと思っていたのでそう言う趣向がないのは拍子抜けだったり。とは言え、実に興味深い論考である。
 乱歩が名張で生まれたのは知っていたが、かなり長い間名古屋にいたとは知らなかったし、名古屋という都市の変遷とそれが乱歩に与えた影響というのは更に知らないわけで。その辺の着眼点及び解析は乱歩作品を一度でも読んだことある人間ならば必読とも言えるものになっている。
 また、難解との先入観をもたれがちな評論であるが、そんなことは全くなく、平易でありながらもわかりやすい歯ごたえのある好評論になっており著者の巧さをも堪能することが出来る。もしかすると、来年の本格ミステリ大賞の台風の目になるかも、と思ったりもしたり。
 と言うわけで、乱歩ファン必読の好著です。是非取り寄せてでも読んで欲しい1冊
●『悪魔はすぐそこに』【bk1】『首鳴き鬼の島』【bk1】『赤き死の訪れ』【bk1】『インシテミル』【bk1】『女王国の城』【bk1】読了。

10月13日(土)〜19日(金)
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●先日発売された鬼束ちひろの13枚目のシングル「僕等 バラ色の日々」。だんだんと復調してきたような感じが受ける1枚だが、なんと、休止期間前に収録されたものらしい。タイトルの明るさとは裏腹に、詩は暗いイメージであり、それ故に聴いた後にこの楽曲名を見ると暗さが増幅されるような気がしないでもないのだ。色んな意味で鬼束ちひろらしい、王道の作品であり、このシングルが収録曲が収録された4枚目のアルバムにも期待できるというもの。
 余談だが、この曲をコンビニで聴いた際、既にこの曲を聴いているのにイントロで中島みゆきがニューシングルでも出して、その紹介として流れている曲と勘違いしたのはここだけの話。何故だ。非耽美。
●『神話の島』【bk1】『ソロモンの犬』【bk1】『天使の歌声』【bk1】『心臓と左手』【bk1】『留美のために』【bk1】読了

10月20日(土)〜26日(金)
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●たまにはドラマの話とか。東野圭吾の『探偵ガリレオ』『予知夢』(ともに文春文庫)を原作とした月9ドラマがスタートしたけれども、ミステリのドラマ化としては悪くないような。まあ、いくつかつっこみどころがないでもないが(初回の実験の資金の出所とか)、これはこれでありでしょう。何となく、古畑の後任を狙っている気がするのは気のせいか、と思ったりするけれどもこれは純粋に気のせいでしょう。
 もういっこ。深夜番組で1クールという枠組みでという異例づくしの「ULTRASEVENX」。ウルトラマンシリーズというよりむしろウルトラマンのガジェットをチョット使ったSFという印象が。まあ、今後どうなっていくのかが非常に楽しみであったりするのだけれども。
 ついでにもう一丁。先日NHKのETV特集でSF史特集があったけれども、この辺の史観云々より動く作家の映像や肉声なんかが興味深かったり。内容的には、参考資料にはあがってなかったと思うが、最相葉月『星新一 一〇〇一話をつくった人』を参考にしたのではないのか、と思ってしまうところも多々あり、実は同じ資料を参照したのかな、と思ったりもする。
●『首挽村の殺人』【bk1】『メフィストの牢獄』【bk1】 『雲上都市の大冒険』【bk1】『遠まわりする雛』【bk1】読了。

10月27日(土)〜11月2日(金)
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●「仮面ライダー THE FIRST」が面白かったもののいろいろ不満がなきにしもあらずだった故に「仮面ライダー THE NEXT」を劇場に見に行くか未だに迷い中だったり。まあ、タイミングを見計らっていくんだろうけれどもそれは来週の話……になると思う。て言うか、これを書いてる時点ではすでに見終わっていたり。今の10倍の情報処理速度があれば……とたまに思う。まあ、そうなったらそうなったでさらにほしい、と思うだろうから堂々巡りなのであろうが。
●『深夜の逃亡者』【bk1】『夕日はかえる』【bk1】『天帝の愛でたまう孤島』【bk1】『ジョン・ディクスン・カーを読んだ男』【bk1】『ジェネラル・ルージュの凱旋』【bk1】『QED〜flumen〜九段坂の恋』【bk1】読了。

11月3日(土)〜9日(金)
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●「仮面ライダー THE NEXT」★★★★
 まさかの続編、3号ライダー登場。オリジナルのショッカーライダー篇および「仮面ライダーV3」第1話あたりをベースに新解釈を加えたもの。
 もともと3号ライダーであるV3は1号と2号による改造ライダーだったのであるが、今回はショッカーの改造人間であるという設定。尺の長さ故か、こうもあっさり趣旨替えして反旗を翻すの? というつっこみもありはするし、消化不良の伏線もあったりと不満がなくはないものの全体的には満足なできばえ。途中の、改造人間故の馬力がギャグになってたりといろいろと見所もあったり。なにより、アクションが前作に比べると格段によくなっている。CGを用いた炎の中の決戦シーンやオリジナルのでの風見志郎の妹に対する思いなんかの新解釈など、もあったりしたり。また、怪奇色を前面に出しておりその辺の見所もまたよかったり。
 もしかすると第3弾もあり得るか? と思ったりする終わり方だったり。ここまでくると映画ではなくて深夜枠の放送でもありなのかもしれない。
●『理由あって冬に出る』【bk1】『よみがえる百舌』【bk1】『虹のつばさ』【bk1】『虐殺器官』【bk1】読了。

11月10日(土)23日(金)
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●『SF奇書天外』(北原尚彦/東京創元社)【bk1】★★★★
「SFマガジン」(早川書房)に連載され、東京創元社で早川書房書籍化されるという、作者曰く「夢のような」1冊。確かに、東京創元社も早川書房もSF者にはかなり馴染み深い版元で(まあ、それはミステリも同じか)、本書を以てして「夢のような」1冊というのも十二分に理解できる話で。
 というのはさておき、本書は短くはない本邦SF史に於いて奇書と呼ばれるものを紹介している。その性質故に、メジャーな作品、作者というのはほんの一握りでそれ以外は「誰、この人」という人ばかりだ。が、愛あるつっこみ付きの紹介故に、読んでいるうちに紹介されている本を読みたくなってしまう。まあ、入手にあたってはSクラスの難易度がほとんどなどで、よほど読む機会に恵まれないと読まない(読めない)であろうが。て言うか、ホントに読みたいかは不明だしw(をい)。
 とは言え、戸川昌子の未文庫化作品と言った作品などは本書刊行を機会にどこかで復刊してくれるとうれしいかもしれない。また、是非ともこのミステリ版を誰か書いてほしいな、と思ったりもするんだけれども、どこか企画してるのかなぁ。
●『心霊理論』【bk1】『破璃の天』【bk1】『私の男』【bk1】『フリークス』【bk1】『姿なき怪盗』『未明の悪夢』【bk1】『招かれざる客』『狩野俊介の記念日』【bk1】読了。

11月24日(土)〜30日(金)
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●「しゃばけ」★★★★
 シリーズ累計180万部を超えたという、《しゃばけ》シリーズのドラマ化第1弾。まあ、第2弾、第3弾が制作されるかはこの第1弾の視聴率次第であると思うが。
 実に原作に忠実に映像化していると思われる。シリーズでよく出てくる家鳴りの可愛さといったら一級品で、これだけでも映像化したというものに。その他、妖しを演じる役者の名演(怪演?)もあって非常によくできたドラマとなっている。実に豪華な顔ぶれで、その顔ぶれの豪華さ故に連続ドラマ化は難しいかも、と思ったりもするのだけれども、忠実に過不足なくドラマ化するならば以降は連続ドラマ化がベストなんだけれどもどうなんだろう……と思ったけれども、これは何とかなるかも。ていうか、何とかしてほしいです。まあ、問題は、フジテレビのドラマ枠でどこにこのシリーズをつっこむか何だろうけれども。
 と言うのはさておき、久しぶりに原作ありのドラマ化で満足できるものを見たかも。まあ、CGが安くなって来つつあると思われる今、このような魅力的な時代小説を映像化したくない、と言えば嘘になるであろうて。
●『ドリームバスター3』【bk1】『大久保町は燃えているか』【bk1】 『不気味で囲われた素朴な世界』【bk1】『フリッカー、あるいは映画の魔(上)』読了。

12月1日(土)〜7日(土)
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●「TRICK 劇場版2」★★★☆
 大人気ドラマシリーズの劇場版第2弾。地上波放送録画で鑑賞。
 至る所にちりばめられた小ネタの嵐とか相も変わらずのインチキ霊能者とのバトル(?)、巨○物理学者と貧○マジシャンのコンビの掛け合いetcとシリーズファンにはうれしい贈り物であることは確か。動く巨石という大ネタや炎からの脱出という大ネタこそはあるものの、全般的に(豪華ではあるものの)ドラマの域を出ない作りも健在で――映画映画した「TRICK」は見たくないけれども――予想通りなところも。
 とは言え、面白い作品であることは間違いなく、今後連続ドラマ(或いはスペシャルドラマ)の形、もしくは映画版第3弾の形で新作が出るか非常に気になるところで。是非とも続編希望なので、なんとかしてほしいと思ったりもする。
●『フリッカー、あるいは映画の魔(下)』『舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵』【bk1】『正義の四人/ロンドン大包囲網』【bk1】『不確定世界の探偵物語』【bk1】読了。

12月8日(土)〜14日(金)
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●『ミステリと東京』(川本三郎/平凡社)【bk1】★★★★
 雑誌「東京人」に連載されたもの他を加筆再構成したもの。都市論と東京というのは相性がよいようで推理作家協会賞の評論部門を受賞した乱歩と東京の関わり合いを論じたものがあったりするほど。確かに、古今の国産ミステリの舞台として東京という都市が描かれることは非常に多いのでこういう切り口の評論が今までなかったと言うことが逆に驚きだったりする(まあ、私が知らないだけなのかもしれないのであるが)。そう言えば、《モダン都市文学》と言う叢書があったと思うが、それはミステリには限定されてないし、そもそも評論ではなくアンソロジーだし。とは言え、この叢書の解説なんか今思うと都市論として東京を取り上げたものに結果としてなっているかも。まあ、確認する気は今のところないけれども。
 で、本書。島田荘司の『火刑都市』や中井英夫の『虚無への供物』と東京という都市(或いは下町)を舞台にした作品を取り上げて都市論的な解釈が施されている。いくつか印象に残る論があり、最も印象深いのは松本清張作品に於ける地方から都市への目であろうか。それ以外にも東京という都市を描いた作品、と言う視点で見るとこうも様相が変わるのか、と感嘆させられる論考も多々あってこれが評論を読むダイナミズムなのかと思わされることしばし。プロパー外の著者による評論としては実に、これ以上にないものであり来年の推理作家協会賞の評論部門のみならず、本格ミステリ大賞の評論部門にもノミネートされることは間違いないと思う。ていうか、そう言うのを別として、本書は全ミステリファン必読の1冊ともいえるものといえる。
●『所轄署刑事・麻生龍太郎』【bk1】『妖魔の宴 ドラキュラ編1』『妖魔の宴 ドラキュラ編2』『妖魔の宴 狼男編1』『妖魔の宴 狼男編2』読了。

12月15日(土)〜21日(金)
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●「ガリレオ」★★★★
 東野圭吾原作の連ドラ。原作は『探偵ガリレオ』『予知夢』(共に文春文庫)より。この連ドラで短編原作はほぼ使い切った模様なので、来年秋の『容疑者Xの献身』(文藝春秋)の映画の後は、もし可能性があるとすれば連載中の『聖女の救済』の映画もしくは特番登場くらいか。
 と言うのはさておき、常々映像化には連ドラ枠で短編の映像がテレビ媒体に於いてはベストではないのか、と思っていたのであるが、このドラマ化はそれを巧い具合に体現した一つの例として挙げることが可能であろう。もちろん、改変は多々あるようなのだけれども、この辺は恐らくは許容範囲内と思われる(ていうか、ドラマ版は見ていて面白かったし、改悪と思うほど原作内容を覚えていないw)。総じて安心して楽しめるドラマだったと言うことが出来る。視聴率もよかったようで、映画の方も楽しみではある。何よりこの作品の物理トリックの映像化が最大のポイントであったのであるが、映画の方はどうするんだろう。特に、ハイライトの計算シーンとか
 余談だが、原作には登場しない女性刑事の登場には賛否あると思うけれども、月9枠で基本男しか出てこないむさ苦しいものというのは難しいだろうし(偏見)、華やかでこれはこれでOKと思うが(まあ、柴咲コウが極端に嫌いならばOUTだろうけれども)。
●『妖魔の宴 フランケンシュタイン編1』『妖魔の宴 フランケンシュタイン編2』『国会議事堂の死体』【bk1】『からくり東海道』『麝香姫の恋文』【bk1】読了。

12月22日(土)〜28日(金)
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●『ホラー小説でめぐる「現代文学論」 高橋敏夫教授の早大講義録』(高橋敏夫/宝島社新書)【bk1】★★★☆
 タイトル通り、早稲田の授業をまとめた講義録の1冊。この講義録のシリーズは他にもあるようで、『世界のしくみが見える「メディア論」』というのがヒットした。北村薫の早稲田での講義録もでるようで、もしかするとこのシリーズからなのか。
 ホラーと戦争を結びつける視点、岩井志麻子の「ぼっけぇ、きょうてぇ」を短編の、小野不由美の『屍鬼』を長編の到達点とする史観、宮部みゆきの『模倣犯』をホラーとしてみる試みなどホラーファンのみならずミステリファンも読んで損はないものになっている。
 本書はホラー論と言うより寧ろ、本当に講義録という形であるので物足りないところは多々あるものの、是非とも本書をベースにした評論書を著者には書いてほしいと思わされる。
●『四季 春』【bk1】『四季 夏』【bk1】『四季 秋』【bk1】『四季 冬』【bk1】『首吊少女亭』【bk1】『贋作遊戯』【bk1】読了。
●というわけで2007年の更新はこれにて終了。来年も復刊企画が盛りだくさんなようで、楽しみな年末のと或る日。
 皆様よいお年を。

12月29日(土)〜31日(月)
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●『症例A』【bk1】『楽園(上)』【bk1】『楽園(下)』【bk1】読了


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