2008年1月−4月

1月1日(火)〜4日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0801_04.html#a1_4
●と言うわけで、新年あけましておめでとうございます。今年も昨年同様、週一で更新の予定。
 去年は積読がかなりいいペースで消化出来、なおかつ本もさほど増えなかったので今年も積読を減らすのを目標の一つに挙げようと思います。まあ、どこまでいけるかはわかりませんが。
●『J』【bk1】『針』【bk1】『牝狼』『魔都』読了。

1月5日(土)〜11日(金)
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●「手紙」★★★
 直木賞候補にもなった、東野圭吾の同名小説の映画化作品。
 犯罪者となった兄とその弟を手紙でつなぎ、弟の苦悩を描く作品と言うのは原作通り。やはり、刑務所からの手紙に関しては渡辺○一の「刑務所からの手紙がこんな弟を気遣うものというのはあり得ない。私が受け取ったものは女の話しか書いていなかった」といういちゃもんにもなってない罵声は、未だに忘れようにも思い出せない(?)。
 しかし、映像作品としては文句ないものだし、それなりに、時間分は楽しめるものではあったのであるが、これを映画にする理由が今ひとつ見えてこないというか、ドラマでいいやん、と思ったりするところも。実際、自分自身も地上波放送時に鑑賞したのであるが、「映画館で見るべきだったorz」とならなかったし。個人的に、映画というのは映画館で見てその魅力が最大限に発揮されるべきであると思っているので地上波放送で十二分に楽しめるこの作品に「映画」としての魅力は感じなかったりする。まあ、映画に関する思いは人それぞれなので、この意見が的外れという意見もあるだろうけれども。
●『屍船』『烏金』【bk1】『異界』【bk1】『監禁』【bk1】『果断』【bk1】『獣王』【bk1】読了。

1月12日(土)〜18日(金)
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●先日直木賞に桜庭一樹の『私の男』が選ばれたわけであるが、選考に於いて侃々諤々喧々囂々の議論があったようだ。産経新聞のページによると「こんな作品を世の中に出していいのかという論議もあったが、それも覚悟してあえて受賞作とした」というお言葉をどなたかが発したようだが、そもそも出版されて選考の俎上に乗ったものを「世の中に出していいのか」と言うのはどうかと思うのであるが。まあ、こんな事をおっしゃるのは大体見当がつくけれどもw それは別として、『私の男』は直木賞の文脈からして獲れないと思ってたので反対を説得した選考委員はすごいと思う。これで東野圭吾作品にさんざんイチャモン以前の文句をたれていた、くだんの暴言を発したと私が思っている作家が大賛成だったら驚くけれども。選評が非常に楽しみです。そして、受賞おめでとうございます。
●『うしろ』【bk1】『甘い毒』【bk1】『沈底魚』【bk1】『警官の血(上)』【bk1】『警官の血(下)』【bk1】読了。

1月19日(土)〜25日(金)
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●『探偵小説の論理学 ラッセル論理学とクイーン、笠井潔、西尾維新の探偵小説』(小森健太朗/南雲堂)【bk1】★★★☆
 ミステリに於いてロジックは重要視されるものの、そのロジック(=論理)を詳細に検討した評論というものは存在しない気がする。まあ、過去にあるのかもしれないが、私はその存在を知らない。で、本書はそのロジックを見当することを中心に据えた評論書である。
 ラッセル論理学の解説とか正直解らなかったがorz とは言え、本書で見当されるミステリに於ける論理の検討はそれはそれで面白いものがある。他にも西尾維新作品や「ひぐらしのなく頃に」への検討も為されており、幅広い所に様々な検討が為されている。この辺の、西尾維新や「ひぐらしのなく頃に」への言及がある評論書は、今のところこの本しかなく貴重だ(あ、先日出た『探偵小説のクリティカルターン』でもあるか)。
●『嘘は刻む』【bk1】『越境捜査』【bk1】『おまけのこ』【bk1】『ノスリの巣』【bk1】読了。

1月26日(土)〜2月1日(金)
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●『幻想と怪奇の時代』(紀田順一郎/松籟社)【bk1】★★★★
 本格ミステリ大賞の候補作にもなった、『戦後創成期ミステリ日記』(松籟社)の姉妹編。タイトル通り、幻想と怪奇方面の、その創世記のリアルタイムの証言を集めた1冊である。
 紀田順一郎というと、どうしても古本屋探偵とか初期の鮎川哲也賞の選考委員という経歴や『戦後創成期ミステリ日記』という著書からミステリ方面もやっている、書誌学の大家というイメージがあるので本書の内容は結構驚きだったり。『戦後創成期ミステリ日記』の過去の文章の再録はいろいろと(若書きとはいえ)アレな面はあったものの(主にそこまで無根拠に言うか? というもの。まあ、根拠はありはするものの、あら探しっぽいイメージがあったので)、本書に再録された解説等は、プロへの移行の過渡期に書かれたものだったのか、それとも本当はこの方面が大好きだったからなのか。非常に好ましいというか、幻想と怪奇の方面を日本にも根付かせようという心意気が伺えて貴重なものとなっている。
 更に、もっと貴重なのは何故か本書の巻末に付された「密室論」。アンチ本格、密室なんか糞喰らえなんて言う論調の評論として藤原○太郎のネタバレ本で紹介されていた記憶があるが、実はそんなことはなかった。実に真っ当な、寧ろ新しいタイプの密室を待ち望んだ評論と読むことが可能なのだ。今の一部のSFミステリ(或いはホラーのガジェットが前提となるような作品)を図らずも予見したようなものとなっており、この「密室論」は今のミステリファンから見ても真っ当な評論と言えるのだ。これが本書最大のサプライズかもしれない。この評論の中で批判されているのは、(本稿発表時に於ける)旧来のパターンの焼き直しであり、扉に如何に閂を掛けるのかと言うことに腐心したものである。最後はそうではないものを望んだ結びとなっている。やはり、何事も一次情報にあたることが肝要ということであろうか。まあ、この「密室論」は本書刊行まで読むのはほぼ不可能だったと思うけれども。と思ってたら、20〜30年前に刊行された評論アンソロジーに載ってたw ずっと積んでるので、この辺もいずれ読む予定。
●『双面獣事件』【bk1】『図書館革命』【bk1】『Φは壊れたね』【bk1】読了

2月2日(土)〜8日(金)
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2008年の本格ミステリ大賞候補が決定したわけなのであるが、このエントリーの末尾に結構気になることが。ピーター・アントニーとかリチャード・ニーリイの予定があるとかないとか。
 あ、評論の方に好著『ミステリと東京』とか『乱歩と名古屋 地方都市モダニズムと探偵小説原風景』なんかがない。チョット残念。
●『悪魔の収穫祭(上)』『悪魔の収穫祭(下)』『サイン会はいかが?』【bk1】『ダイヤルAを回せ』【bk1】読了

2月9日(土)〜15日(金)
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●「このミス」の20年のベストがようやく出た。ついでに、「SFが読みたい」の2008年度版が出て2007年のエンターテイメント系総括ランキングが一通り出そろったことになる。
 前者は急遽「別冊宝島」の1冊として刊行されることが決まったからなのか、全体的にやっつけ仕事感が漂ってしまう。とは言え、インタビューはそれぞれ力が入ったもの。紙幅の関係で掲載できなかった分があるであろうと思うと、もう少し紙面を割いてもよかったのではないのかと思ったり。更に、20年間ならではの集計があったりとその辺は面白い。まあ、ランキング結果そのものは投票者が前回と半分も入れ替わっていないであろうから代わり映えしない面があるのは致し方ない面があるかも。というか、このメンツならば「過去にランキング入りしなかったけれどもこの作品はオススメ!」というコンセプトの「このミステリーすごい」という企画のアンケートを改めてとってねじ込んでもよかったのではないのかと思ったり。そう言えば、過去に探偵小説研究会の初期の企画『本格ミステリベスト100』(東京創元社)が刊行された際、謎宮会がこの100冊から漏れた作品紹介の本をつくってたっけ。
 後者のランキングをつらつらと眺めていたら、桜庭一樹の『赤朽葉家の伝説』がベスト10圏内に入っていた。この作品が傑作であることは否定しない。て言うか、傑作であると言いたいし、桜庭一樹の代表作として挙げられないことはないであろうと思う。が、SFなのか? と聞かれるとSF要素はあるもののSFではないと思うし。また、「本ミス」で19位にもなっていたけれども、これは本格ミステリではないような。まあ、ランキングというのは得てして人気投票の面もあるのでどうこう言うのは野暮なのかもしれないけれども、なんだかなぁ。
●『チベットから来た男』【bk1】『θは遊んでくれたよ』【bk1】『セレーネ・セイレーン』『ダ・ヴィンチ・コード(上中下))』【bk1】『レイニー・パークの音』【bk1】『ドリーム・バスター4』【bk1】読了。

2月16日(土)〜22日(金)
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●『21世紀本格』(島田荘司/講談社文庫)【bk1】★★★★
 幻想的な謎と論理的解決といった所謂島荘理論を提唱した『本格ミステリー宣言』(講談社文庫)やハイブリッド・ヴィーナス論など刺激的な論考を収めた『本格ミステリー宣言U』(同)に続く評論集の第3弾。
 親本以降に開催された福島での島田荘司展のパンフレットに収録された『リベルタスの寓話』等の裏話なども収録されている故に、本書の方が値段から見てもお得な1冊となっている。……と言うのはさておき。「本格ミステリ・ベスト10」でのインタビューで「のんきにX論争なんかやっている場合ではない」という事を述べていた島田荘司であるが、本書の21世紀型の本格に関する評論でも似たようなことを既に書いている。初出が「ミステリーズ!」の創刊号や「創元推理21」(共に東京創元社)といったものであるからかなり早い段階で今の本格に対する危機感を島田荘司が持っていることが伺える。
 その他、大藪春彦論や森村誠一論、鮎川哲也や高木彬光への追悼と言ったものも収録されており、あらなたなる本格の求道者島田荘司という面以外のところも垣間見られたり。創作論も刺激的なものがあり、今更ではあるが、非常に刺激的な1冊という事が出来る。
●『ブラックペアン1988』【bk1】『パラダイス・クローズド』【bk1】『紳士ならざるもの心理学』【bk1】『フランケンシュタインの子供』読了。

2月23日(土)〜29日(金)
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●『日本SF全集・総解説』(日下三蔵/早川書房)【bk1】★★★★☆
《怪奇探偵小説傑作選》《本格ミステリ・コレクション》《昭和ミステリ秘宝》《山田風太郎ミステリー傑作選》《中村雅楽探偵全集》と言ったミステリの復刊好企画をつるべ打ちして後進のミステリマニアに多大なる恩恵をもたらしてくれた、日下三蔵の著作。ミステリ以外ではハルキ文庫での小松左京の短編集とか堀晃の『遺跡の声』(創元SF文庫)や『地球環』(ハルキ文庫)の編纂といったものやちくま文庫の山田風太郎の明治小説全集(再刊希望!)といったものも。まあ、国産の復刊ものはこの人抜きにして語れないというお人です。って、言うまでもないことか。
 本書は「SFマガジン」(早川書房)に連載された架空の国産SF全集の解説をひとまとめにしたもの。奇しくもというか、意図していたと思うが、国産SFのガイドブックなっており、これからSFをガシガシ読んでいこうとか読み落としの名作はないかと物色するのに最適な1冊となっているSFミステリの知られざる作品への言及もあったりとかゆいところに手が届く所も。
 SFに特化した1冊故に、推理作家協会賞の評論部門に挙がるかどうかは解らないが(とは言え、大森望のSF書評集成『現代SF1500冊』の「乱闘編」「回天編」の2冊が候補に挙がっているので候補になること自体あり得ない話ではない?)、「SFが読みたい」(早川書房)のベスト10圏内にあるかも。 ……と言うのは別として、SFファンだけではなくミステリファンも必読の1冊と言えるかも。
●直木賞の選評を読んで、案の定某スカタン愛欲作家が『私の男』にイチャモンつけていたことが解り、爆笑してしまう。アレを幻想的にせよ云々ってわかってないよなぁ。ていうか、自分の領域に片足つっこんでいたからああだったのか。『私の男』に関して言えば、あのタッチだからいいのだろうし、ある種の「怖さ」を感じるのだろうに。と言うか、直木賞っていつ「文学」の賞になったのか。そもそも直木賞は大衆文学(今で言うエンターテイメント)の賞なのになぁ。他の選評の中では林真○子が意外にも(?)まじめなというか真っ当な事を書いていたので驚いたw
●『マルドゥック・スクランブル The First Compression――圧縮』【bk1】『マルドゥック・スクランブル The Second Compression――燃焼』【bk1】『マルドゥック・スクランブル The Third Compression――排気』【bk1】読了。

3月1日(土)〜7日(金)
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●「このミス」「本ミス」文春のベストと各種ランキングがあるが、今更ながら(いや、このネタ書こう書こうと思ってはいたんだけれども)「このミス」「本ミス」「早ミス」3冊の投票を比較した愛・蔵太さんの結果。確かに、近年「このミス」と「本ミス」が被ってきているのが少なくないが、それは投票者が結構被ってるからなのね。「このミス」と「本ミス」で投票の仕分けが出来るほど読んでない投票者が多いと言うことなのであろう。まあ、本格に特化して読んでいるからこうなる、と言う人もいるだろうからこれはこれでいいのであろう。差別化を図るには、恐らくは新規の投票者を「このミス」側が増やすしかないと思うんだけれど、可能なのであろうか。が、その結果本格の影響力が低下するかは別の話だろうし、的確な投票者を増やせるかの問題もあるだろうし。
 で、リンク先を読んで思ったのは、「「本格」の保守的回帰現象は少し痛いな」と言うのは「このミス」における現象に於けるものなのか、それとも「本ミス」に於けるものなのかということ。前者であれば、昔から「本格」の領域の作品はコンスタントに入っていたし、近年「このミス」の上位に本格作品が多い印象を受けるのは、冒険小説系が力が落ちてきているからであろうし。後者であるならば、大きなお世話であるし、そもそも本格ミステリの年刊総括の役割を果たすムックである以上、本格の保守的なところが皆無ならばそっちの方が痛い、と思うのだけれども。まあ、この場合、何を以て保守的な本格というかは別の話なのであるが。
とは言え、2006年のミステリ総括ランキングが5つと言うのは、さすがに多すぎ。「このミス」と「本ミス」と文春のベストで十分すぎると思うんだけれども、そう思わない人もいるんだろうなぁ。
 余談だが、先日刊行された「このミス」の20年のランキングを見ると、先に述べたように本格系が結構入ってるし、20年のベストにも本格系が一定の割合を占めている。なんだかんだいって、結構バランスとれてるんじゃないのでしょうか。まあ、確かに、投票された作品が似たり寄ったりだとか共通する投票者のバランスの悪さなど問題点がないとは言わないけれども。
●『マルドゥック・ヴェロシティ1』【bk1】『マルドゥック・ヴェロシティ2』【bk1】『マルドゥック・ヴェロシティ3』【bk1】『ヴァンパイア・コレクション』『ギャングスターウォーカーズ』『山口雅也の本格ミステリ・アンソロジー』【bk1】『有栖川有栖の鉄道ミステリ・ライブラリー』【bk1】読了。

3月8日(土)〜14日(金)
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●先、《本格ミステリ・マスターズ》から刊行された『弥勒の掌』が文庫化されたのであるが、この作品が初版刊行されたころの話。後輩と話していて、このとき私はこの作品を読み終わり、後輩は道半ばだった。で、突然「この作品のネタって<ピー>で<ピー>で<ピー>じゃないですよね」ともろそのネタであることを確認された。わかりやすく言えば、聞かれた内容そのまま『弥勒の掌』のネタだったのだけれども、さすがに「そのとおり」とは言えず、「いや、それは違う」と応えた。で、読み終えた後輩は私の言葉が嘘だったことがわかって文句を言われたのであるが(正確にはブログで文句を書かれた)、この場合どうせい、と言う話ではないのか。ていうか、読んでいる最中にネタの確認するなよ、と言う話なのであるが。この場合、どうするのが正解なんでしょうね。と書いて、そう言えば自分も島田荘司の某作品で同じ事やらかした記憶がw その時はうん、と言われた気が。色々奥が深い、と言うことですね(違う)。
●『天才探偵Sen 公園の七不思議』【bk1】『QED 諏訪の神霊』【bk1】『本格ミステリ館焼失』【bk1】『指し手の顔 脳男U(上)』【bk1】読了。

3月15日(土)〜21日(金)
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●「笑う大天使」★★★☆
 川原泉の人気コミック、『笑う大天使』を原作とした映画。結構忠実に作っている反面、かなりむちゃくちゃをやらかしているところもあって、そのバランスが絶妙。原作の名シーンを如何に映像に落とし込むかと腐心したところ多々で、原作のものすげー熱狂的なファンはともかく、普通に原作が好き、と言う人は結構満足できるものになっているのではなかろうかと思われる。
 原作の本編と外伝を巧く組み合わせたもので、その組み合わせ方が巧い。原作を映像化するのはこうあるべきだ、と言うお手本みたいなものになっており、新鮮な気持ちで笑わせてくれる。また、原作のクライマックスとなるところは映画でも同様で、映画は殺陣があるのだが、その殺陣が或る意味ギャグの領域にまで行っちゃったものが。殺陣そのものが微妙にミスマッチで、そのミスマッチ具合が更に笑いを誘う(まあ、これは評価が分かれるところであろう)。
 余談だが、舞台となるのは超お嬢様学校なんだけれども、こんな露出の高い制服の学校なんてあるか! とつっこみたくなったのは私だけであろうかw まあ、胸元がざっくり開いていると言うだけなのであるが。
●『指し手の顔 脳男U(下)』【bk1】『赤い羊は肉を喰う』【bk1】『真田三妖伝』【bk1】『忍・真田幻妖伝』【bk1】読了。

3月22日(土)〜28日(金)
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●『探偵小説のクリティカル・ターン』(限界小説研究会編/南雲堂)【bk1】★★★☆
 西尾維新、北山岳邦、辻村深月と言ったところや「ひぐらしのなく頃に」というゲームまで幅広いところを論じた評論を集めた1冊。某所では本書をして新たなる『本格ミステリの現在』、と言う旨の指摘があったが言われてみればその通りかも。
『本格ミステリの現在』と違い、ライトノベル領域の作家が多い故に――割合読んでいる部分があるとは言え――どこか取っつきにくい面も。が、論じられているのはライトノベルとミステリの両方から支持されている作家だけではなく、今1996年以降のミステリ界の新人作家と言うところにも焦点が当たっていたりと割と幅広いチョイスもあったり。
 全般的に物足りなさ、と言うものはありはするものの、この手の評論書というのはライトノベルという領域が注目を集めている今(と言うか、そう言う意味ではもう時期はずれ?)だからこそ出てくるべきであるし、出るべくして出たという印象はある。個人的には『本格ミステリの現在』収録の各論のようにもう少し内容に踏み込んだ評論があって欲しかったかも。まあ、犯人像の分析で犯人名を書かずに書いているところがあるので、内容に踏み込んだ評論は割とあったと言えなくもないが(トリックの分析とかはあまりなかったけれども)。
●『闘・真田神妖伝』【bk1】『ナナフシの恋』【bk1】『TOKYO YEAR ZREO』【bk1】読了。

3月29日(土)〜4月4日(金)
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●「シャレード」★★★☆
 オードリー・ヘップバーン主演のサスペンス映画。名著『越境する本格ミステリ』(扶桑社)でミステリ映画の見落としてはならない傑作として紹介されている。故に結構な期待を持って視聴に望んだ。結論を言えば、ミステリ映画としては今となってはそれほどでもない、と言うところ。オードリー・ヘップバーンの華麗さを味わうには絶好の作品かもしれないが、意外なお宝の隠し場所や意外な犯人像など定石の域を出ず、物足りなさしか残らない。とは言え、最後の最後はチョットウケたので、これはこれでいいかな、と言う気もしないではないのであるが。ただ、やはり、ミステリ映画としてみると今ひとつ。と言うか、この感想ってすれにすれまくったミステリ読みの感想なのかなぁ
 余談だが、「リメイクの誘惑」で井上夢人が指摘しているが、この作品のミステリ的仕掛けは、公開当時でも既に手垢がついた手法だったようだ。井上夢人の文章を読み、なんとなくこの映画の楽しみ方を間違えている気になるのだが、気のせいであろうw
●『ひとにぎりの異形』【bk1】『ビッグ・ボウの殺人』【bk1】『ロジャー・マーガトロイドのしわざ』【bk1】『日本版 シャーロック・ホームズの災難』【bk1】読了。

4月5日(土)〜11日(金)
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「リメイクの誘惑」は洋画のそれを主に取り扱っているが(ていうか今はそれのみ)、そのうちドラえもんの映画のリメイクについて取り上げて欲しいかも。少し前に2007年に公開された「のび太の新魔界大冒険」は旧バージョンが大好きだったので云年ぶりにドラえもんの映画を観たのだが(と言っても劇場に足を運んだわけではない)、手に汗握るわくわくする映画で出来が非常に良かったのだ。恐らくリメイクとして非常に成功したものではなかろうかと思われる。余談だが、これをみて私の時間SF好きのルーツが判明して驚いたのは別の話。
● 『蓬莱洞の研究』【bk1】『邪馬台洞の研究』【bk1】『天岩屋戸の研究』【bk1】『ノヴェンバー・ジョーの事件簿』【bk1】『香菜里屋を知っていますか』【bk1】『不思議なミッキー・フィン』【bk1】読了。

4月12日(土)〜18日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0801_04.html#d12_18
●最近映像関係で気になるのは「相棒」の映画だったり、『奇術師』を原作とした「プレステージ」やようやく原作を読了した『アイ・アム・レジェンド』とか。映像関係に時間を割く暇が欲しいorz とは言え、ドラマ関係はちょこちょことチェックしているのだけれども。
●『アイ・アム・レジェンド』【bk1】『消滅島RPGマーダー』【bk1】『もう誘拐なんてしない』【bk1】読了。

4月19日(土)〜25日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0801_04.html#d19_25
●話題沸騰の「クラシック・ミステリのススメ」、bk1の入荷第3弾でようやく注文&出荷済み、の状況。到着が非常に楽しみ。
●『湘南ランナーズ・ハイ』【bk1】『ミステリ講座の殺人』【bk1】『犯罪ホロスコープT』【bk1】『τになるまで待って』【bk1】読了。

4月26日(土)〜30日(水)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0801_04.html#d26_30
●『ウォッチメイカー』【bk1】『夢見る黄金地球儀』【bk1】『倒立する塔の殺人』【bk1】読了。


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