2008年5月−8月

5月1日(木)〜2日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#a1_2
●一部の翻訳ミステリファンで話題沸騰の「クラシックミステリのススメ」読了。感想は次週に。
●『虎落笛鳴りやまず』【bk1】読了。

5月3日(土)〜9日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#a3_9
●『クラシック・ミステリのススメ』(ヴィンテージ・ミステリ・クラブ編著/エディション・プヒプヒ)【bk1】★★★★
 国書刊行会の《世界探偵小説全集》の第1回配本、『第二の銃声』に端を発する(?)一連のクラシックミステリの翻訳作品全作レビューを行った1冊。扱われているのは《世界探偵小説全集》《ミステリーの本棚》《新樹社ミステリ》《エラリー・クイーンのライヴァルたち》《ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ》《クラシック・クライム・コレクション》とかなりの数になっている。各レビューも読み応えがあり、また、巻末にはオススメ一覧もあってガイドブックとしてはこの上もなく嬉しいものとなっている。加えて、ムーブメントの担い手の1人として《世界探偵小説全集》等を編集した藤原組長インタビューもあり、クラシックミステリに少しでも興味があるならば必携と言うべき1冊に仕上がっている。そのインタビュー内で明かされた驚愕の事実は唖然とさせられたり。
 まあ、異様にでかいとか(サイズは「ダ・ヴィンチ」と同じくらいの大きさ)レビューが一個の奴と四個もある奴の扱いのアンバランスさとかありはするものの、一番気になったのはと或る訳者が関わった本に関する扱い。その訳者への恨み辛みがあまりにも酷く、別に二人もこのことについて書かなくてもいいんじゃないの、と思ったほど。また、各叢書の総論的なレビューがあると良かったかもしれない。
 とは言え、こういう本が出ること自体いいことだとおもう。また、第2弾もあるようなので、今後は叢書だけではなく、創元推理文庫やポケミスなんかで散発的に出たものや国産復刊系統の1冊というものを出して欲しいと思う。
●『サファリ殺人事件』【bk1】『狩人は都を駆ける』【bk1】『ビーコン街の殺人』【bk1】『グリンドルの悪夢』【bk1】『クリスマス・イヴ』『ランボー・クラブ』【bk1】読了

5月10日(土)〜16日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#a10_16
●忙しい……orz でも、本は何とか読めているんだよねw
●『ミステリクロノU』【bk1】『君の望む死に方』【bk1】 『愛する者に死を』【bk1】『空のオベリスト』【bk1】『サクリファイス』【bk1】読了。

5月17日(土)〜23日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#a17_23
●「相棒-劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン」★★★☆
「本格ミステリ・ベスト10」の映像関係のミステリ紹介でもおなじみの連続ドラマが、まさかの映画化。連動して漫画化やノベライズが進んでいる、知る人ぞ知るミステリドラマシリーズである。まあ、映画化して番宣というか宣伝に主演の水谷豊が出まくってフジテレビの情報番組でも言及されるシリーズ故に、知る人ぞ知る、と言う言葉はふさわしくはないか。とは言え、ミステリファンでこのシリーズをまだ見たことない、と言う人は結構損していると思う。
 それはさておき。
 元々、シリーズのスペシャル版のエピソードの幾つかが映画っぽい造りだったりしているのでこの劇場版の映画としての新鮮さというのはない。まあ、いつものスペシャル版を劇場に移しましたという感じがしなくはない。が、映画と言うことで予算が大量に取れるからなのか、或る意味大がかりなミスディレクションを仕掛けることに成功していると思う。このミスディレクションの使い方に山田正紀の某シリーズの1作目を思い起こしたのは私だけであろうか。とは言え、これが成功しているかは様々なところでの感想を見ると――気づいてないのか、それとも気づいていて敢えてなのかは定かではないが――この辺の評判は芳しくない。
 シリーズを通しで見ている人は懐かしのあの人物の再登場とか色々あって、そう言う意味でも楽しめる。尤も、登場人物のデフォルトの掛け合いがないのが寂しいと言えば寂しいのだが。とは言え、スケールという意味では結構大がかりなので、映画という意味に於いては成功と言えるかも。
●『ネクロダイバー』【bk1】『堕天使拷問刑』【bk1】『大聖堂の殺人』【bk1】『墓標なき墓場』【bk1】読了

5月24日(土)〜30日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#a24_30
●石原さとみ主演の「パズル」、既に言われ尽くされているとおりミステリとしてもドラマとしてもアレだが、石原さとみの怪演ぶりは特筆に値するかも。このドラマ内での彼女はどうみても若作りの30代にしか見えず、実年齢を考えると驚嘆すべき事かも。とは言え、彼女の女優生命というかキャリア的にプラスになるかどうかは定かではないのであるのだが。あと、映像関係ではアニメ「図書館戦争」が結構ツボだったりして。原作大好き故に、思い入れはあるのであるがそれにもかかわらず結構安心してみられるのはさすがとしか言いようがないかも。
●『掘割で笑う女』【bk1】『夜明けの街で』【bk1】『この指とまれ』【bk1】『i.d.T』【bk1】『i.d.U』【bk1】『i.d.V』【bk1】『三幕の殺意』【bk1】読了。

5月31日(土)〜6月6日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#a31_6
●『パタリロ!』っていつまで続くんでしょうね、と意味のないつぶやきでお茶を濁してみる。微妙にまとめに入っている気がするのだが、そう思うのは私だけであろうか。
●『空白の起点』『人形の部屋』【bk1】『残酷な童話』【bk1】『吹雪の山荘』【bk1】『目黒の狂女』【bk1】読了。

6月7日(土)〜13日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#b7_13
●時折ニュースで熊云々というものがあって猟友会が出動したりする風景が映ることがあるけれども、猟銃ではなく釣り竿で釣ればいいのに、と思うのは以下のAAが思い浮かぶから。私だけ? しかし、このAA、何故熊なんだ。
         \   ∩─ー、    ====
           \/ ● 、_ `ヽ   ======
           / \( ●  ● |つ
           |   X_入__ノ   ミ   そんな餌で俺様が釣られクマ――
            、 (_/   ノ /⌒l
            /\___ノ゙_/  /  =====
            〈         __ノ  ====
            \ \_    \
             \___)     \   ======   (´⌒
                \   ___ \__  (´⌒;;(´⌒;;
                  \___)___)(´;;⌒  (´⌒;;  ズザザザ
●『新世界より(上)』【bk1】『新世界より(下)』【bk1】『片耳うさぎ』【bk1】『レテの支流』【bk1】『少女ノイズ』【bk1】読了。

6月14日(土)〜20日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#b14_20
●舞城王太郎の『好き好き大好き超愛してる。』が先日講談社文庫に落ちた。で、親本が刊行された際これを図書館で予約して予約の電話が来た際に書名を読み上げさせたら面白いかも、と思ったのは私だけではない……と思う。
●『εに誓って』【bk1】『オチケン!』【bk1】『嗅覚異常』【bk1】『東亰異聞』【bk1】読了。

6月21日(土)〜27日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#b21_28
●そろそろ新刊にも手をつけないとなぁ……。だいぶ積読がたまってます
●『制服捜査』【bk1】『流氷民族』【bk1】『銀弾の森』【bk1】『道化の死』【bk1】読了

6月29日(土)〜7月4日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#b29_4
一刻堂……。鬼太郎ファンにもあの一刻堂はかなりのインパクトを与えたのでしょうか(註:一刻堂は「ゲゲゲの鬼太郎」第4期第101話「言霊使いの罠!」に登場する。この回の脚本が京極夏彦)。
●『死写室』【bk1】『忌品』【bk1】『泉』【bk1】『鬼』【bk1】『鼻』【bk1】読了。

7月5日(土)〜11日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#c5_11
●「図書館戦争」★★★★
 小説版の四部作が大好評で、漫画化及び外伝の刊行とノリにのっている《図書館戦争》のシリーズの、『図書館戦争』『図書館内乱』『図書館危機』(いずれもメディアワークス)から大きな流れをチョイスしてアニメ化したもの。それ故に、スピンオフ作品『レインツリーの国』(新潮社)へ繋がるエピソードが割愛されていたり。また、図書館を巡る内部抗争もチョット物足りないものになっていたりする。が、しかしである。
 アニメ版では原作のお笑い要素はさほど削らず、と言うより寧ろそこをメインに持ってくるという選択をしているのだ。更に、図書館に関する諸々もないがしろにせず、アニメながらも原作に負けない骨太の作品に仕上がっている。こういう質の高いものが深夜枠で、なおかつ全国同時ネットでないのが残念というか不可解というか。まあ、その辺大人の事情というのはわかっているけれども。
 もしかすると、最終刊『図書館革命』の映画化なるか、なんて妄想したりするんだけれども。今回のアニメが好評で、アニメの続編が作られるならば今回そぎ落としたところとか別冊の内容も含めて描いて欲しい、と思う。ていうか、絶対今後このシリーズの別冊読んだり再読したらこのアニメの画が浮かんでくるだろうなぁ。ついでに言うと、実写になったら結構嬉しいけれども、さすがにそれは無理でしょう。
●『最愛』【bk1】『聖域』【bk1】『荒野』【bk1】『MM9』【bk1】『エデン』【bk1】『黒い森』【bk1

7月12日(土)〜18日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#c12_18
なんか、見てたら病んできそうで怖い……
●『霧と雪』【bk1】『猫路地』【bk1】『官能的』【bk1】『ブランク』【bk1】『バベル島』【bk1】読了

7月19日(土)〜25日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#c19_25
久々にこういう議論見たなぁ……。まあ、優劣つけて比べること自体がナンセンスと思うけれども、それを言ったら何も始まらないか。
●『道化の街』【bk1】『狐火の家』【bk1】『流星の絆』【bk1】『笑う警官』【bk1】『猿の肖像』【bk1】読了。

7月26日(土)〜8月1日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#c26_1
●今年もやってたルパンスペシャル。まあ、ここまで来ると可もなく不可もなくであるが、五右衛門って邪念を以て最強だっのねw と言うのが妙にウケた。それにしても、何年前かのものと言い、最近は五右衛門って散々だなぁ。余談だが、このルパンスペシャル、声優が存命の間は半永久的に続くような気がしてきたなぁ。まあ、『ドラ○もん』みたいに総入れ替えして続く可能性もあるかもしれないけれども。
●『完全恋愛』【bk1】『国境事変』【bk1】『阪急電車』【bk1】『芝浜謎噺』【bk1】読了。

8月2日(土)〜8日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#d2_8
●『ニアミステリのすすめ 新世紀の多角的読書ナビゲーション』(探偵小説研究会編著/原書房)【bk1】★★★★
「ジャーロ」(光文社)に連載されていた「ニアミステリな関係」に新たなる原稿が加えられて刊行されたもの。しかし、評論関係って掲載誌の版元以外から出る事って多いよなぁ。
 それはさておき。
 比較して論じる、と言うのはある意味評論の基本なのであるが本書に収録された各論考はその基本を推し進めていったものである。「真っ当な」ものから、どうやったらこのふたつが繋がるんだ! と絶叫したくなるものまで多様なのだ。ここまでやられると逆にすがすがしいというか、ここまでやらないと敢えてこういうテーマでの論考をまとめる意味がないというか。本書は非常にスリリングで、興味深いものであることは間違いない。尤も、各論考のページ数はそんなに多くないので逆に物足りなさをも感じるものがなきにしもあらずなのであるのだけれども。
●『ラットマン』【bk1】『深泥丘奇談』【bk1】『裁判員法廷』【bk1】『百舌姫事件』【bk1】『漂流巌流島』【bk1】『医者のたまご』【bk1】読了。

8月9日(土)〜15日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#d9_15
●「SAW4」★★★
 スラッシャー系サスペンスの第4弾。
 このシリーズは3作目で完結と思っていたので第4弾の報を聞いたときは我が耳を疑ったものである。第5弾も今年公開か否かはわからないが、ここまでくればもうしばらくはやるだろうなぁ。
ゲーム≠フルールに則ったことをやらせて惨事を招くというのはいつも通り。今回はかなりシンプルな印象を受ける。こうきたか、と言う感嘆はないもののそつない作品というのが正直なところ。一方でこの作品を絶賛する向きもあるので、その辺は人それぞれなんだろうけれども。
 なんか、このシリーズ半永久的に作られそうな気がしないでもない。果たして第何弾まで作られるのか……それがこのシリーズに対する興味になっていくのかもしれない。
●『賢者の贈り物』【bk1】『壁抜け男の謎』【bk1】『ジーン・ワルツ』【bk1】『過去からの手紙』【bk1】『或る豪邸主の死』【bk1】『サトシ・マイナス』【bk1】『ロスト・メビウス』【bk1】『ダイイング・アイ』【bk1】『ホームズのいない町』【bk1】読了。

8月16日(土)〜29日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#d16_29
●「キサラギ」★★★☆
 密室劇という、舞台っぽい造りの映画。如月ミキというD級アイドルが死んで1年。一周忌の日に彼女のファンが集い、そこで如月ミキを偲ぼうとする。が、と或る参加者が如月ミキ死は殺人だ、と主張したことからおかしくなってきて……。
 登場人物の属性が色々と判明する件は名作(迷作?)「名探偵登場」を彷彿させるものがある。また、次々と新事実がわかって如月ミキの死の真相が二転三転するのもツボでこの辺の造りはバークリーの名作『毒入りチョコレート事件』(創元推理文庫)を彷彿させるものが。真相の或る種のピタゴラスイッチっぽさもまたツボで、ここまでくるとこの作品はミステリ映画の微妙なパロディとでも言いたくなってくるほどである。
 この作品、十年もすれば知る人ぞ知るミステリ映画として挙がりそうな、そんな気がしてならない。
●『美しきもの見し人は』【bk1】『クラリネット症候群』【bk1】『ライノクス殺人事件』【bk1】『山魔の如き嗤うもの』【bk1】『残虐行為記録保管所』【bk1】『ゴールデンスランバー』【bk1】『耳をふさいで夜を走る』【bk1】『平井骸惚此中ニ有リ 其参』【bk1】『ランドルフ・メイスンと7つの罪』【bk1】『ボルヘスと不死のオランウータン』【bk1】『探偵小説のためのエチュード「水克火」』【bk1】読了。

8月30日(土)〜31日(日)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0805_08.html#d30_31
●『探偵小説のためのヴァリエイション「土剋水」』【bk1】 『なぜ絵版師に頼まなかったのか』【bk1】読了。


館の日誌トップ
玄関