2009年1月−6月

6月20日(土)〜30日(火)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#f20_30
●「名探偵の掟」★★★
 東野圭吾大ブレイクの露払いとなったあの作品の映像化作品。
 原作を踏襲していろいろとやってはいたものの、なんだかんだで空回り気味だった気が否めない。「探偵物語」で松田優作が小鷹信光に呼びかけたエピソードを踏襲して主演の松田翔太が東野圭吾に呼びかけるシーンがあるかな? と思ったけれどさすがにそれはなかった。あったら個人的に高評価だったのに(理不尽だな、我ながらw)。最終回のアレを叙述トリックというのはあんまりな気がしてならない。と言うか、最終回の脚本を書いた人ミステリのことなんもわかってないんじゃないの? と思って調べたら結構ミステリ系の原作ドラマのシナリオを書いているようでびっくり。いくつかは見ていて出来が悪くはなかったので叙述トリックのことだけ知らなかったのか。これは謎。
 今度この作品が映像化するときは是非とも深夜のアニメで(ノイタミナ枠希望w)。
●『男爵最後の事件』【bk1】『史上最大の誘拐』【bk1】『六つの手掛かり』【bk1】『11枚のとらんぷ』【bk1】『タカイ×タカイ』【bk1

6月13日(土)〜19日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#f13_19
●木村拓哉主演のドラマ、「MR.BRAIN」。最初、原作が首藤瓜於の『脳男』だと思ったのはここだけの話だけれども結構こう思ったミステリ読みは少なくないと思う。
●『奇蹟審問官アーサー 死蝶天国』【bk1】『学ばない探偵たちの学園』【bk1】『私たちの退屈な日々』【bk1】読了。

6月6日(土)〜12日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#f6_12
ホントにあるなら見てみたいw 以前、北村薫を女性作家に分類しているのを目撃したり、詠坂雄二の『遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?』をノンフィクションとして売っている本屋も見たけれどもいきなりネタバレっていうのもなんとも。よっぽど親が犯人という小説でびっくりしたんだろうなぁ。
●『南極(人)』【bk1】『カンナ 吉野の暗闘』【bk1】『ST 黄の調査ファイル』【bk1】『密室の如き籠るもの』【bk1】読了。


1月1日(木)〜2日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#a1_2
●「福家警部補の挨拶―オッカムの剃刀―」★★★☆
 原作は大倉崇裕の『福家警部補の挨拶』(創元推理文庫)収録の同題作品。
 コロンボが好きでノベライズも書いて、『越境する本格ミステリ』(扶桑社・品切れ)に於いてコロンボに関する文章を寄せる作者の原作がNHKでドラマ化というのは因縁を感じる。と言うのも、「刑事コロンボ」はそもそもNHKで最初に紹介されたのだ。BSでは1月3日より全作品再紹介のようだが、この作品のドラマ版はその露払いなのか。
 福家警部補と言うと、刑事には見えない風貌というのが一つのネタになっている。原作を読んで想定していたのは、個人的には蒼井優だったんだけれども、今回の永作博美もありと言えばありかも。その他、微妙な小ネタなんか苦笑したりはするものの悪くはない、かも。ドラマとしては結構よくできてものと思うので、是非とも続編制作に乗り出してほしいところである。まあ、続編できるほどの視聴率がとれていてなおかつ役者のスケジュールとかが押さえられれば、であるのだけれども。余談だが、犯人役を演じた草刈正雄、和製コロンボを目指したもう一つの雄である「警部補 古畑任三郎」でも犯人役を演じており、この辺に制作者のコロンボ愛をチョット感じたり。まあ、たまたまの可能性が高いと思うけれどもね。
●あけましておめでとうございます。
 というわけで、2009年も昨年同様基本週1ペースで更新予定。
●『誘拐』【bk1】『凶宅』【bk1】『狂血』【bk1】 読了。

1月3日(土)〜9日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#a3_9
●『本格ミステリ・フラッシュバック』(千街晶之他/東京創元社)【bk1】★★★★★
「ミステリーズ!」(東京創元社)創刊号から10回にわたってそのさわりが連載されていたガイドブックが、その全貌を表した。何度か予告に挙がっては消え、としていたので出ることを危ぶんでいたのだがようやく出た、という感じ。なんせ、創刊当初の「ミステリーズ!」の楽しみの一つがこれだったからなぁ。いつぞやはホックの『サイモン・アークの事件簿T』に関する2ちゃんでのブラックジョークにウケたけれども、本書も同様のことを思ったし。なんせこのほんの予告が出たのが2003年……。本書が出た昨年が2008年だったから、5年くらいにわたっての難産だったわけで。とりあえず、出たことがまず喜ばしい。
 むろん、内容も非常に喜ばしいものが。本格ミステリ史観の中には、松本清張の登場以降猫も杓子も社会派で、綾辻行人の『十角館の殺人』が出るまで本格はその命脈をほぼ絶たれていたという説もある(思うに、リアルタイムでその時勢に触れていない読者のその論拠は島田荘司のエッセイ等だけだったかも)。その説に真っ向から反旗を翻してそうではない、その史観は被害妄想だと息巻く人もいる。前にも書いたと思うが、両者の意見は両方正しくもあり、間違っていると思う。そして、その傍証になるのが本書だ。
 何を以て本格というか、と言うのはそれこそ評者によって違う。綾辻以前ではコード型(正確に言うと、超人タイプの名探偵登場型?)の本格は確かに命脈をほぼ絶たれていたと思う。例外的に「幻影城」という牙城はあったが、その命脈もあっさりと絶たれて『十角館の殺人』(正確にはそれ以降の90年代の新本格の登場まで)まではぽつぽつとあるかないかの状態だった。が、なかったのはコード型の本格だけで他のタイプの本格はあった。それか、本格絶滅史観の読者がその存在を知らなかっただけという話。まあ、本格のとらえ方の問題と結論づけてもいい気がするけれども。しかし、今のように年間ベストを選出して賞を創出するくらいの分量が出ていなかったというのは間違いない話だと思う(とは言え、該当期間中のSRの年間ベストの表あたりは見てみたい気がする。もしかして、参考資料として使っていたかもしれない)。本書で紹介されているのが480冊らしい。探偵小説研究会が編纂した『本格ミステリ・クロニクル300』(原書房)が本書以降15年で300冊。異論はあると思うが、綾辻以前の本格というのは量という意味に於いては単純に数だけ言えば少ないと思う。
 取り上げられているのは1957年から1987年までの、鮎川哲也や土屋隆夫、横溝正史に高木彬光という大御所から赤川次郎や笹沢左保、西村京太郎と言った量産タイプの作家の初期傑作にこの人誰? というマイナーどころまで著者名五十音順。個人的には山田風太郎のミステリ作品の中で『おんな牢秘抄』が挙がっていたのはうれしかった。もっと言えば『忍びの卍』も挙がっていると更に喜んだんだけれども、さすがにそれは言い過ぎか(とは言え、以前出てた『バカミスの世界』で『忍びの卍』が紹介されていたんだけれども)。和久俊三の作品がないのが結構意外だったりはするんだけれども(何作かはありそうな気がするのだが)
 何れにせよ、本書が今まで罵倒合戦にもならないでいた綾辻以前の本格ミステリについて一石を投じうるガイドブックであることは間違いない。そういったことは抜きにしても破格のガイド本であることは間違いなく、長く読み継がれんことを願うばかりである。今年の本格ミステリ大賞の候補作として申し分のないものと思うので、受賞するか否かは別として、是非とも候補に挙がってほしいと思う。できれば日本推理作家協会賞も。
●『溝鼠』【bk1】『幽談』【bk1】『ギフト』【bk1】『傍聞き』【bk1】『追跡者』『魔術師』【bk1】読了。

1月10日(土)〜30日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#a10_30
●稲垣吾郎版「悪魔の手毬歌」★★★☆
 結構順調に回を重ねている稲垣吾郎版金田一。今回もまた横溝正史がその出来に自信を持っていた作品が原作に選ばれている。
 何度も映像化されているが、市川崑による石坂浩二版以降、皆原作に忠実に作ろうとしているのは興味深い(まあ、それ以前は見たことはないのだが)。むろん、今回のもその例に漏れない。それ故に、それまでの映像作品を見ていると物足りなさがあったりして。なんとなくいらん改変をして滑る制作者の気持ちがわかった気が。
 見ていて突っ込みたかったのが、冒頭のポケミス版の『そして誰もいなくなった』。ポケミス版が小道具に使われていることに関しては、どうやら大丈夫らしい。というより、なんで原書じゃないのだと言うのがつっこみどころでして。まあ、見つからなかったんだろうなぁ。あと、手毬歌を聴くシーンのあの手毬の弾み具合の不自然さが笑えたりする。また、「青い山脈」を歌う青年団がどことなくオペラっぽい印象を出している(演出意図としては映画だったのかもしれないのだが)。余談だが、撮影場所は岡山ではなく岩手だったようでエンドロールでつっこみを入れたくなるとは思わなかったのでびっくり。
 なんだかんだいっても、全体的に満足できるものだったのは確か。是非ともこのシリーズが続くことを願います。そろそろ『獄門島』の登場なるか。それとも、『本陣殺人事件』か。何れにせよ、楽しみなことは間違いないところです。
●『吸血鬼』【bk1】『純情期』【bk1】『大鬼神』【bk1】『取調室』【bk1】『推定少女』【bk1】『書物狩人』【bk1】『神獣聖戦(上)』【bk1】『神獣聖戦(下)』【bk1】『覇王の番人(上)』【bk1】『覇王の番人(下)』【bk1】『東日流妖異変』【bk1】読了。

1月31日(土)〜2月6日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#a31_6
●泡坂妻夫逝去、か。75歳というのは、今の平均年齢を考えるとまだまだこれからと言う年齢だったのに、と言う気がしなくもない。。亜愛一郎シリーズや『乱れからくり』、『11枚のとらんぷ』といった初期作品や『奇術探偵曽我佳城全集』と言ったものまで神がかった傑作も少なくない。その中でも『生者と死者』は超絶技巧の奇書として長く記憶に残るものであることは間違いない。また、個人的には『妖盗S79号』とかどこかで復刊してほしいと思う。また、『奇術探偵曽我佳城全集』も復刊してほしい。読みづらい状況というのは結構もったいないし。まあ、『奇術探偵曽我佳城全集』は図書館で容易に手に取りやすいとは思うんだけれども。
 亜智一郎シリーズなど未完のシリーズがいくつかあったはずなので、この辺がかなり残念だったり。『幻影城の時代』の刊行記念パーティでも元気な姿が見られたようなので、いきなりという感じが結構する。いつか人は死ぬとはいえ残念でならないと思う。
●『伯林水晶の謎』【bk1】『イナイ×イナイ』【bk1】『ST 毒物殺人』【bk1】『探偵くらぶ 奇想編』『探偵くらぶ 本格編』読了。

2月7日(土)〜13日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#b7_13
●「警官の血」★★★☆
 このミスで1位になった同名小説のドラマ版。テレ朝開局五十周年記念作品の一つ。三代にわたる警官の生き様を描いた大河ドラマで2夜連続放送となった。尺は、CM抜いて4時間半くらいという大作である。原作者はおおむね満足だったらしい。
 それはさておき。個人的には、現代の3代目のパートが普通のドラマになってしまって残念だったり。それまでクロニカルに物語が進んできていて、戦後パートや学生運動への潜入パートと見所は多々。この辺は結構面白かったと思う。そして3代目。現代の3代目も描かれるのは必定なんだけれども、そこだけ妙に普通のドラマっぽくなっているのだ。これは致し方ないし、いちゃもんみたいなものであるのは重々承知しているんだけれども。
 何年か後に連ドラでリメイクされるならばもう少し違った面が見えるかもしれない。正直、大作ではあるものの原作自体が大作なので、結果的には物足りなさは否めない。
●『探偵くらぶ 浪漫編』『shelter(シェルター)』【bk1】『平井骸惚此中ニ有リ 其伍』【bk1】『EDGE5 ロスト・チルドレン』【bk1】『警視庁特捜班ドットジェイピー』【bk1】『豪華客船エリス号の大冒険』【bk1】『少年たちのおだやかな日々』【bk1】『タイタス・クロウの帰還』【bk1】読了。

2月14日(土)3月20日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#b14_20
●『探偵小説は「セカイ」と遭遇した』(笠井潔/南雲堂)【bk1】★★★☆
 ミステリ関係の短い評論をまとめたもの。その大半はいわゆるセカイ系と『容疑者Xの献身』論争に関するものである。
『容疑者Xの献身』の論争に関していえば、『誰の死体?』と並べて論じたところが興味深かったり。また、或るものが見えない読者に関していえば、思うに、地方出身の読者が多いのではなかろうかと思われる。と言うのも、地方の都市部では『容疑者Xの献身』で重要な役割を担う或るものはほとんど見かけないのだ。まあ、この重要な要素を「或るもの」としてるのは我ながらどうかと思うけれども。それは別として、「容疑者Xの献身」論争を経た現在、笠井潔の書いたものだけではあるもののまとめて読むと興味深いものがあると思う。正直、この時期に書かれた『容疑者Xの献身』論争関係の文章をまとめて本にするところないかな、と思わなくもないけれどもさすがに無理だろうなぁ。
●『〈新パパイラスの舟〉と21の短篇』【bk1】『ファミリーポートレイト』【bk1】『スリーピング・ドール』【bk1】『カンナ 飛鳥の光臨』【bk1】『無貌伝 双児の子ら』【bk1】『プラスマイナスゼロ』【bk1】『儚い羊たちの祝宴』【bk1】『ガリレオの苦悩』【bk1】『モダンタイムス』【bk1】『刀語 第一話 絶刀・鉋』【bk1】『刀語 第二話 斬刀・鈍』【bk1】『刀語 第三話 千刀・殺』【bk1】『刀語 第四話 薄刀・針』【bk1】『刀語 第五話 賊刀・殺』【bk1】『刀語 第六話 双刀・鎚』【bk1】『刀語 第七話 悪刀・鐚』【bk1】『刀語 第八話 微刀・釵』【bk1】『刀語 第九話 王刀・鋸』【bk1】『刀語 第十話 誠刀・銓』【bk1】『刀語 第十一話 毒刀・鍍』【bk1】『刀語 第十二話 炎刀・銃』【bk1】読了。

3月21日(土)〜27日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#c21_27
●「アフタースクール」★★★☆
「本格ミステリ・ベスト10」(原書房)やミステリ系サイトやブログで話題の作品。
 が、しかしである。この作品はこの界隈で話題になる、即或る種のネタバレになると言う非常にやっかいな作品なのだ。これをミステリファンが十全に楽しむには、公開時になんの予備知識もなく見に行くしかなかったのだ。個人的には、この辺の感覚は山田風太郎の『太陽黒点』に対する思いに似ていると思う。失踪人探しの発端から結末まで一気という感じで非常に出来のいい娯楽映画ともいえるのだが、随所に張りまくられた伏線をいくつ拾えるかというのもポイントだったり。まあ、あまり書くと本気でネタを割りそうなのでこの辺でやめておくけれども、こういうタイプの映画に人気が出るというのは――キャストの豪華さもあるんだろうけれども――この手の作品が大好きな人には一つの希望といえなくもないと思う。
●『東京夢幻図絵』【bk1】『維納音匣の謎』【bk1】『神の家の災い』【bk1】『あげくの果て』【bk1】読了。

3月28日(土)〜4月3日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#c28_3
●「帰ってこさせられた33分探偵」を観て思ったんだけれども、堂本剛って太った? 気のせいじゃないよね? まあ、どうでもいいことですが。にしても、まさかこの33分探偵の帰還にあの『名探偵の掟』がドラマ化とは。いったい何が起きているんだか。
●『ヴァンパイア』【bk1】『虚栄の肖像』【bk1】『凍った太陽』【bk1】『退出ゲーム』【bk1】『ジウ 警視庁特殊犯捜査係[SIT]』【bk1】読了。

4月4日(土)〜10日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#d4_10
●今クールは「帰ってこさせられた33分探偵」に「名探偵の掟」、「臨場」と注目どころが目白押しかも。これにサスペンス劇場の単発原作ものとかあったら結構きついなぁ。まあ、なんとかしてみていると思うけれども。まあ、「帰ってこさせられた33分探偵」はもう終わりらしいけれども。ていうか、「名探偵の掟」って「帰ってこさせられた33分探偵」同様の脱力系か。「33分探偵」の後継者的ものが出てくるとは思わなかったので、結構びっくりかも。まあ、「33分探偵」がそれなりに成功したし、「名探偵の掟」の原作の東野圭吾は売れてるし、ということでこういうセレクションになったと予想しているので、実際にどんなものになるのかはあまり期待していなかったり。個人的には「サウスパーク」系統のアニメにしたらいいな、と思ってたんで。
●『ジウU 警視庁特殊急襲部隊[SAT]』【bk1】『ジウV 新世界秩序[NWO]』【bk1】『ザビエルの首』【bk1】『巴里人形の謎』【bk1】『過ぎる十七の春』【bk1】『唯一の神の御名』【bk1】読了。

4月11日(土)〜17日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#d11_17
●太田忠司の狩野俊介ものが創元推理文庫入り、と言うニュースは慶賀なことである。なんせ、あまり言及する論者はいないけれどもその実結構しっかりした骨格の本格ミステリ連作なので。未読の方はこの機会に是非とも一読を(個人的には『天霧家事件』なんかのロスマク的なところが好きだったり。無論、初期の何気に大がかりなネタとかも)。
●『青薔薇荘殺人事件』【bk1】『ゴメスの名はゴメス』【bk1】『ST 黒いモスクワ』【bk1】『ハムレット復讐せよ』【bk1】『永久の別れのために』【bk1】読了。

4月18日(土)〜24日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#d18_24
●「帰ってこさせられた33分探偵」★★★☆
 何故3回だけの放送で復活になったか、の経緯はともかく短期復活でも純粋に嬉しい。
 今回は関西ロケとかもあったようで、もしかすると2時間サスペンスのお約束である京都編をやるために今回帰ってこさせられたのか。脱力具合もいつも通りで結構安心して笑っていられたり。また、情報屋に関する扱いも笑えるところがあってマンネリを目指しつつもマンネリにならないような工夫が見られて面白いと思うところも多々。
 この調子だと、また復活しそうな気がしないでもない。その日を願いつつ、しばらくは「名探偵の掟」のドラマを楽しみたいな、と思ったり。
●『タラント氏の事件簿』【bk1】『一九三四年冬―乱歩』【bk1】『カンナ 天草の神兵』【bk1】『『東京『失楽園』の謎』』【bk1】『エヴァ・ライカーの記憶』【bk1】読了。

4月25日(土)〜5月1日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#d25_1
●「天才神津恭介の殺人推理(2) ふた組の夫婦のからみ合う殺意!昇進祝いのパーティで毒殺トリック!」☆
 原作はカーの『プレーグコートの殺人』に挑んだような雪の密室も扱われる『魔弾の射手』……のはずなんだけれども、この雪の密室のかけらもくそもない。というか、原作は原形をとどめていない。ちなみに、原作のあらすじはここにドラマ版の詳細はここに。『魔弾の射手』を原作に掲げる意味あったのか? と思うくらいの勢いで、正直これはひどすぎる。正直見る時間の無駄だった、と思う。せっかく原作高木彬光の神津もの、と言うことでほんのチョットは楽しみにしていただけに残念。
●『サイモン・アークの事件簿T』【bk1】『不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界』【bk1】『イノセント・ゲリラの祝祭』【bk1】『秋期限定栗きんとん事件(上)』【bk1】『秋期限定栗きんとん事件(下)』【bk1】『ST 青の調査ファイル』【bk1

5月2日(土)〜8日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#e2_8
●『ミステリーとの半世紀』(佐野洋/小学館)【bk1】★★★☆
 佐野洋というと「小説推理」(双葉社)で今もなお連載されている『推理日記』の作者、と言う認識が強い。が、実は推理作家協会が編纂する年鑑には毎年短編が載るという短編ミステリの名手でもあったりする……というのは今更ここで描くまでもないこと。
 本書は戦後ミステリの黎明期からミステリ界を見てきた作者だから書けるところが多々あって興味深い反面山村正夫の『推理文壇戦後史』とかぶっているところもあって――それは作者は百も承知で描いているんで問題はないんだけれども――物足りなさを感じてしまうところも。また、結構自分語りな面が多く、そこがいいのであるのだが佐野洋という作家に思い入れがないときつい面もあったりはする。
 しかしながら、本書は日本ミステリ史を鳥瞰するに於いて間違いなく重要な資料であることは間違いはなく、願わくは本書にある隙間や空白を埋める続編が出んことを。まあ、出なさそうな感じですけれどもね。
●『マリオネット・エンジン』【bk1】『天帝のみぎわなる鳳翔』【bk1】『悪党パーカー/人狩り』【bk1】『猫島ハウスの騒動』【bk1】『ホワイトクロウ』【bk1】『残酷号事件』【bk1】『警官の紋章』【bk1】読了。

5月9日(土)〜15日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#e9_15
●本格ミステリ大賞および日本推理作家協会賞決定(後者は今更感も)、で各選評が気になるところ。特に田中啓文さんの協会賞の受賞は喜ばしい限りで。『幻影城の時代』はかなり残念。何はともあれ、ようやく2008年のミステリの総括が終わった、という感じである(後者は昨年のベストオブベストを決める、と言うわけではないのだけれども)。
●『白の協奏曲』【bk1】『回転木馬』【bk1】『紫の悲劇』【bk1】『悪の華』【bk1】『虎の首』【bk1】読了。

5月16日(土)〜22日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#e16_22
●『探偵になるための893の方法』(我孫子武丸原作、坂本あきら画)【bk1】★★★
 ひょんなことから大学の先輩の仕事を手伝うことになった青年。その仕事は……。タイトルからヤクザがらみ? と思わせるものだけれどもその実まっとうな推理もの。ただ、登場人物に一癖もふた癖もある人物がそろっているのはご愛敬。全三巻ではあるものの、予定通りの終わりではなく不本意な終わり方っぽい感じがちらほらしているのは残念なところで。もっとこのメンツの活躍を読みたかったよorz
●『乱反射』【bk1】『真庭語』【bk1】『黄昏の罠』『紅の悲劇』【bk1】『聖殺人者』【bk1】読了。

5月23日(土)〜29日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#e23_29
●栗本薫逝去。グインサーガは全く読んだことないけれども、伊集院大介シリーズは『弦の聖域』や『鬼面の研究』『優しい密室』『天狼星』と名作がひしめいていて何げに嫌いではない作家だったなぁ。まあ、近年の伊集院ものはチョットあれな感じで離れていたんだけれども。クリスティのひそみにならって伊集院大介最後の事件(或いはシリウスとの最終決着編)がひょっこり出たら嬉しいんだけれども、それはさすがにないよなぁ。余談だが、栗本薫の初体験は『時の石』というSF短編集で結構印象深いものだった。
 それにしても、「幻影城」関係の訃報が続くなぁ。
●『キラレ×キラレ』【bk1】『フリッツと満月の夜』【bk1】『サーズビイ君奮闘す』【bk1】『UFOの捕まえ方』【bk1】『臓物大展覧会』【bk1】『誰かヒロイン』【bk1】読了。

5月30日(土)〜6月5日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#e30_5
●魔夜峰央の新刊4冊同時発売! が5月19日だったんだけれども、その記念というかフェアとして帯に一コマ漫画がついて4冊そろえると4コマ漫画になるという仕掛け(?)が。こういう版元をまたいだ仕掛けというものをしたのはこのケースが初めてではなかろうか、と思ったり。まあ、こんなこと魔夜峰央だからできたんだろうなぁ。と言うか、過去にもやった人がいそうな気がしないでもないのだけれども。
●『光る地獄蝶』『幻想探偵』【bk1】 『四隅の魔』【bk1】『藍の悲劇』【bk1】『猫と針』【bk1】読了。

6月6日(土)〜12日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#f6_12
ホントにあるなら見てみたいw 以前、北村薫を女性作家に分類しているのを目撃したり、詠坂雄二の『遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?』をノンフィクションとして売っている本屋も見たけれどもいきなりネタバレっていうのもなんとも。よっぽど親が犯人という小説でびっくりしたんだろうなぁ。
●『南極(人)』【bk1】『カンナ 吉野の暗闘』【bk1】『ST 黄の調査ファイル』【bk1】『密室の如き籠るもの』【bk1】読了。

6月13日(土)〜19日(金)
http://ha1.seikyou.ne.jp/home/arasiyama/diary0901_06#f13_19
●木村拓哉主演のドラマ、「MR.BRAIN」。最初、原作が首藤瓜於の『脳男』だと思ったのはここだけの話だけれども結構こう思ったミステリ読みは少なくないと思う。
●『奇蹟審問官アーサー 死蝶天国』【bk1】『学ばない探偵たちの学園』【bk1】『私たちの退屈な日々』【bk1】読了。


館の日誌トップ
玄関