航海日誌第三話 PNG編

「受難の旅へのプロローグ」

 前回までは出国前のショッキングな話でしたが,いよいよ出発.PNGでは何が待ちかまえているんでしょうか.今回は取り合えずPNGに到着する前までのお話です.文章が下手なので,何か2〜3話でPNG編を終わらすのは不可能になりました.でも,もう少しおつき合いして下さいね.


 PNGの治安悪化のニュースは非常に僕の不安を掻き立てたが,とにかく福岡を出発する日がやってきた.オーストラリアのケアンズまではカンタス航空を使う(私の搭乗3日前にカンタスの機内食で食中毒が出ていたのを知ったのはこの数日後だった.あたらなくて良かった).ちなみにケアンズからPNGの首都ポートモレスビーまでもカンタス空港である.福岡空港へ行き航空会社のカウンターで荷物を預け,チェックインカウンターへ.国内線の乗り継ぎや同じ航空会社での乗り継ぎの場合,たいてい最終目的地まで一気にチェックインできるので,そのつもりでチケットを渡すと,「ケアンズで一度税関を通過して再度チェックインして下さい」とのこと.乗り継ぎ時間が6時間くらいあるせいだろうと思い取り合えず納得.荷物は最終目的地まで預かってくれると言うのでまあいいかと思って飛行機に搭乗.離陸直後にチーフパンサーが現れ,つたない日本語で,「ケアンズで再チェックインをお忘れ無く」と念を押され,その後英語でチェックインカウンターは飛行機を降りたら直ぐ正面にあるから税関は通らなくていいよ」といっていた.「ああ,そのことを言いに来たのか」と思い,到着までの約6時間を寝てすごそうと無理矢理眠りについた(なぜなら,私の周りの席全て(!)が新婚旅行客で埋め尽くされていたので.でも結局は機内映画(ツイスター)を見ちゃったけど).ケアンズ到着は日本時間で早朝3時半.多分ここで他の研究者と会えるはずである.飛行機を降り,他の客と一緒にまだ暗い空港内へ.直ぐ近くにチェックインカウンターがあるはずだけど見つけることが出来ず,そのまま入国審査を受けてしまった.税関を通り抜け到着ロビーへ出た.東京から来る飛行機は約30分後に来るはずなので到着ロビーで待つことに.2時間待った.来ない. 不安になる.「もしかして,みんな今日の出発はやめたのかな」と思ったが,もしかしたら税関は抜けずに中にいるかも知れないと思い,高まる不安を押さえながら空港内でぶらぶらして時間を過ごした.出発予定時刻の2時間前に出国審査を受け,審査官に「早いおかえりだね,何だPNGに行くのか.入国せずに中で待ってればよかったのに」といわれ??と思いながら出発ロビーへ.到着した際は暗くて分からなかったけど到着ロビーと違い免税店や飲食店がたくさんあり暇をつぶすにはもってこいの場所であった.間もなく他の研究者とも合流できた.あ〜〜,良かった.

 チェックインのことは後で分かったのですが,カウンターは朝8時にしか開かないので,僕が到着したときには見つけることが出来なかったわけです.暗い出発ロビー内で待っていれば,一度オーストラリアに入国せずに済んだ訳です.それをちゃんと言えよな,全く.


 合流した最初の一言

 「山中君,手遅れだけど一応これ飲んどいてくれる」.いきなり,バファリンのような白い錠剤を渡された.「知ってると思うけど今から行くところはマラリア汚染地帯だから.蚊には気をつけてね」.ガビィ〜〜ん.知らなかった.僕が行くところはそんなにすごい所だったのか.改めて自分の無知を思い知った.手早く,ビュッフェで昼食を済ませ,マラリア予防薬「クロロキン」を服用.なんだか妙に緊張してきた.僕は今からどこに連れて行かれるのだろう... AIUの旅行者保険はマラリアも保証してくれるだろうか.食べられてしまわずとも高熱で帰らぬ人になることもあり得るのか... みんなに会えた安心感以上にまた不安がおそってくるのであった.

 でも,一応このときの朗報として,日本語に堪能なPNGの研究者(秋田大に留学中)とも合流できた.皆一様に彼がいれば大丈夫と言ってたし,確かに頼りがいのありそうな人だった.何があっても彼からは離れまい,そう心に誓うのであった.ゲナさん(その人の名前),僕をよろしく.


次回いよいよ上陸!

第四話 「ついに上陸!来いパプア君」編

第五話 「パプア君の居た町は今」編


家主の部屋の扉へ 第二話へ