航海日誌第六話 PNG編

「パプア君はやっぱり素敵だった」

 話が長くなりすぎて,一部の友人からクレームを頂きました.取り合えず,PNG編は今回で一度切り上げることにします.ちょっと,尻切れ蜻蛉ですが,そのうち,続編もやろうと思います.乞うご期待.


 都会独特の人間の生活に伴う異臭の漂うポートモレスビーを立ち,「なつしま」に乗船するため,PNG最北端の町,ケビエンに飛行機で移動.ポートモレスビーとは比べものにならないほどの田舎町らしいケビエン(首都と比べるのがそもそも間違いか...).一体どんな所だろうか?  小型(50人乗りくらい)ながらジェット機に揺られ,ケビエンの空港に降り立つ.着陸寸前に下を見たが,どこに人が住んでいるか探すのに苦労しそうなくらい,家が少ない(ちょっと窓から見た角度がいけなかったみたいだけど),緑の多い海岸の町であった.海が非常に綺麗だったのが印象的だった.相変わらずトラクターで荷物が運ばれてくるのを待ち,ホテルからの迎えの車を待った.この人口5千人程度の町にホテルがあるのが驚きだったが,白人のホテルの経営者がぼろぼろのバンで迎えにやってきた.ちなみにホテルは二懸あるらしい.

 最初の説明では,このホテルは部屋数は少ないが裏手にゴルフ場があり,プールもあり,衛星放送のテレビも各室から見れるとのこと.結構いいホテルがあるんだなと思いながら到着した先はかやぶき屋根の質素な建物... かやぶきはオーナーの趣味のようだったが,2階建てで結構歴史を感じる年季の入った感じだった.2階の部屋をあてがわれたが,エアコンの故障が判明し隣室に移動.やっぱり何かあるね.ホテル内にテーブルが10個ほどのレストランがあったのでそこで12時に昼食を取る約束をみんなと交わし,シャワーを浴びようと裸になった.こう言ったホテルではお湯が出ないことがよくある.覚悟を決めてお湯の蛇口をひねる.やっぱり出ない.まあ,暑い所だから水でもいいかと思い直し,水をひねる.出ない.洗面台の水も出ない.いそいそ着替えてフロントに行って訪ねると,「2階なら1階の数部屋が水を使ってたら圧力が足りなくて水は出ませんよ」と当たり前のように言われた.やはり多くを期待してはいけない.

 やっとシャワーを浴び,昼食のためレストランへ.このホテルは海から離れているがその代わり緑に囲まれて感じがいい.レストランには窓がない.というか,壁がない.テーブルにつく.ふと足がかゆくなり何となく掻く.「?」 今,足が痒いかったぞ? 「??」.「あれっ?」.  「ぎゃ〜〜.」 そう,ここはマラリア汚染地帯だった.蚊には咬まれないようにしておかなくてはならないのに早速やられてしまった.第一号の被害者だった.単パン半袖の格好でいるのは僕だけ.皆警戒してズボンだけは長いのをはいていた.ちきしょ−.どうせなら,みんなやられて運命共同体だと思い,蚊に咬まれたことはしばらく黙っていることにした(結局,皆かまれる羽目になった.僕って鬼? でも,皆薬は持ってたしね.).海岸から離れている分,蚊などの虫が多いようだ.その後,フルーツバットのでかいのやトカゲの大きいのを何度も目撃.みんなと「爬虫類や両生類に食われて死にたくはないよね」などと話しながら,ホテルでの一日を過ごした.ちなみに,プールは消火水槽くらいだったし,ゴルフ場は小学生の通学路と化していた.なんか,代理店の前評判とは遠いものだった.ベットもくたびれてスカスカで,とっても寝苦しかったしね.


ケビエン海岸

ケビエンの海

 この後は,「なつしま」に乗り「しんかい2000」の潜航調査が約3週間行われ,その間優雅な船旅でした.乗船まぎわに,「パラダイスアイランド」とかいうオーストリア人の住む島でダイビングしたり,下船後,ケビエンの海岸沿いのもう一軒のホテルで蚊が居ないことをいいことに営業時間外までドリンクスタンドにたむろしたり,蚊の居るホテルで週1度のバイキングディナーを食べに行き,11キナ(約800円)でマッドクラブ(オーストラリアなどで食べれる大きなカニ.高級食材.)をたらふく食べたりと思い出のつきない旅でした.

 左の写真は,ケビエンの海岸の景色です.とても海が綺麗で,また,陸の緑も綺麗でした.開発途上ですが,多くの自然が残された楽園の雰囲気があります.

 また,機会があれば,書き忘れたことや,書けなかったこと(ちょっとHなネタ)を披露したいと思います.長い間おつき合い有り難うございました.


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