航海日誌 マリアナ編 第三話

恐怖!なかなか目的地に着かないタクシー

 風邪ひきました.なかなか更新できません.しかも,数日後には再び2週間の航海です.今回はこれで許して下さい.取り敢えず,ポンペイ島の話です.次回に期待.


 しけた機内のdinner serviceに意気消沈しつつも,飛行機はまずミクロネシア連邦のチュウック(トラック諸島と言えばご存じ?)に着陸.すでに現地時間で夜の11時であるため,外は真っ暗.すぐ離陸し,次なる空港が我々の目指すポンペイ(ポナペ)島.この島にはミクロネシア連邦の首都が置かれている.時刻は現地時間の0時を回った.激しい着陸の末,ポナペ国際空港に到着.真っ暗で外の様子は分からないが首都の空港とは思えないほど小さい空港のようだ.パプアニューギニアの首都の空港も小さかったがこの空港は1機着陸すると後は小型機しか着陸できそうもないくらい小さい.タラップを降りてテクテクと入国審査へ.驚いたことに案内標識は英語と日本語の2カ国語が表示されている.結構日本人がたくさん来るみたい.入国審査を受ける.最初,怪しげな言葉を話す入国審査官だなあ,と思っていると日本語で「ふね(白鳳丸)にのるんですか?」と聞いているらしかった.さすがに小さい島らしく,情報はちゃんと回っているらしい.でも,訳わかんない日本語は止めてね(税関でも日本語話してくれるけど最初わかんなかった).背後で轟音がし,飛行機が離陸していった.飛行機はこのまま島を転々としながらハワイまで行くのだ.みんなでホテルにどどっとなだれ込む.古いホテルで,シャワーの蛇口や部屋のロックなど壊れているが,空港のそばで,かつ,すぐ裏手が港となっており,明日から僕らが乗る船も見えていた.この日ホテルで同室となった初対面の学生さんとは,その後船の居室でも一緒となったのだが,共通の知人がいることが分かり話が盛り上がった.

 翌朝,ホテルのレストランで食事をし,取り敢えず荷物を船に運んだ.結構大きい船である.これまで乗ってた「なつしま(しんかい2000の母船)」は1500トンだがこっちは約4000トン.やはりでかい.船まで岸壁をテクテク歩くがさすがに熱帯の島だけあって照りつける太陽がきつい.

 この日は一日フリータイムだったので町に買い物に行くことにした.金をケチって歩く.暑い.昨日暗くてよく見えなかった空港にまず着く.平屋の石積みの作りでびっくりするほど小さい.以前行った奄美大島の空港よりずっと小さかった.滑走路は,海に張り出した横長の半島にいっぱいいっぱい作られていたが(オーバーランすると即海にぽちゃん),その雰囲気は奄美の空港にそっくりだった.こんなところに飛行機を降ろすパイロットはプロ中のプロに違いない.空港と港のある部分そのものがまた半島状になっており,本島と繋がる一本道(海の中道と志賀島をつなぐ道にそっくり)を太陽に焼かれながらぽつぽつと歩いた.人口は少なそうな町だが,パプアニューギニアと違い,日陰でボサっとした人は少なく,皆働いている.特に,タクシーの多いのが目に付く.

 この国のタクシーの話をしよう.料金はどこまで乗っても一人1ドル.でも,目的地を告げても決してまっすぐにそこに向かわない.座席が全部埋まっていれば向かってくれるのだが,基本的に相乗りタクシーで,乗客を捜しながら走るので,一人で乗るといつまで立っても目的地に着かない.一瞬,怖いことを考えるが,この島は日本人観光客で成り立っているし,人口も少ないので治安はいいらしい(詳細はまた次号で話しますが).たまたま,5人でタクシーに乗ろうとなった時,日本なら2台に分乗となるが,一人になった奴がいつまでタクシーで連れ回されるか分からない.無理矢理5人乗ってもいいか運転手に聞いたらすぐOKの返事が来た.何か結構効率優先なのね.

 これがポンペイ国際空港.夜中のハワイ行きの便と,夕方のグアム行きの便が来る前後1時間ほどしか人気がない.おみやげ物屋があるが飛行機のいる時間しか開いてないし,売ってるものもほとんどない.どうなってるの?

 ポンペイ島のシンボル,ソケースロック.変わった形ですね.港の正面にそびえてました.この上に登れるらしいのですが,上の平らな所には戦時中の日本軍の大砲があるそうです.あと,右端には現在の空港用の標識灯があります.

 これが,今回乗った東京大学海洋研究所の白鳳丸.潜水艇は持ちませんが,調査船だけあって船内には沢山の研究室があり,とっても広々.居室も二人部屋で結構快適です.(ちなみに「なつしま」は四人部屋)


長い空白期間をおき,ようやく更新.

第四話「裏道は無知なガキの天国」編


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