くらしと協同の研究所
第17回総会 議案書

はじめに

2008年9月15日のリーマンブラザーズの経営破綻は1970年代から続く新自由主義への見直しを迫るものであるが、少なくともしばらくは先行きの見えない状況が続くことが予想される。この「100年に一度の経済危機」は10年を単位にしばらく続く可能性がある。1979年のサッチャー政権誕生にみられる新自由主義の登場は1970年代に顕在化した「協同組合の危機」と密接な関係があった。そして、中長期の視点に立てば、この経済危機のもとで、協同組合がアイデンティティの危機に直面する可能性を否定できない。この経済危機の乗り越え方次第で協同組合の姿が大きく変化する可能性がある。

財政危機と官僚主義によって各層間の利害の調整不能に陥った「政府の失敗」への社会の反応として新自由主義が登場してきたことはよく知られている。この「政府の失敗」は「中間団体の失敗」と一体のものだった。1970年代にヨーロッパの生協が経験した、連合会の解散から、単協の統合を経て、株式会社化、そして倒産に至る一連の過程も、より大きな広がりをもった「中間団体の失敗」のひとコマだった。そして、この「中間団体の失敗」が労働組合や協同組合の衰退を招き、1980年代以降NPOや社会的企業を登場させることになる。

この間ヨーロッパとは違う道を歩んできた日本の生協運動も、かつての優位性を失いつつある。生協は「安心安全」の取り組みをはじめとして消費者の社会参加を実現してきた。その結果、今日では、消費者としての社会参加は進んだが、生産者として、市民としての社会参加の後れがさまざまな社会問題を引き起こしている。こうした状況の変化を踏まえた消費者運動のあり方が求められている。

生協は女性の社会参加を実現してきた。社会参加が進んで女性が家事と子育てと仕事の選択に直面した結果、社会保障制度や労働基準法などの制度改革が切実な課題として浮上してきた。

新しい流通形態(ビジネスモデル)であり、かつ新しい社会運動(消費者運動としても生産者運としても)でもある「産直」に生協は先鞭をつけた。しかし現在では社会運動としての側面は弱くなり、またビジネスモデルとしても必ずしも新しくはなくなった。ここでも消費者運動のあり方が問われている。

組合員参加をその体系の一部とする新しいマネジメントのモデルを生協はつくりあげてきた。営利ではなく、社会的使命を目的とし、かつ一定の経済規模を実現したという意味で、生協の到達点は企業形態の歴史において貴重である。新しい課題にもこうした蓄積の上で取り組むことになる。生協のマネジメントにあらためて注目し、その特質を明らかにすることが必要である。

これらの課題に取り組むためには生協も研究所もより広い社会的視野をもつ必要がある。研究所としては、これまでの調査研究に加えて、協同組合の長期的な課題を問う研究が求められている。

(第1号議案) 
2008度 活動のまとめ、会計報告(案)

1. 全体のまとめ

(総会シンポジウムと調査研究)
・ 第16回総会記念シンポジウムは、一昨年に引き続いて「地域社会と協同」をテーマに開催した。今回は一昨年から注目点を移して、主に大都市部の事例に焦点をあて、都市社会におけるくらしの変化のなかでの生協の位置や役割を考える、という趣旨からの開催であった。
・ 基調講演では、「高度成長」期以降のくらしの長期的な変化を、生活の個人化、流動化、生活関係の希薄化、生活の都市化、社会化、貧困化と不安定化などとして改めて捉え直し、都市社会の変容のもとで社会的課題となってきている人々の「つながり」づくりにおける生協の独自の位置や役割などについての問題提起や解明が行われた。
・ 事例報告では、孤立化し、困難化する高齢者や子育て層のくらしを支え、住民のつながりを回復する生協やNPOの活動、諸団体の連携を促進する生協の取り組みが報告され、またそうした活動を担う主体となっている生協の組合員をはじめとした人々の姿が明らかになった。総括コメントでは、基調報告やこれらの事例報告をふまえて、今日の地域社会やくらしの状況に生協が応えていくための課題が提起された。
・ 人のつながりとしての生協組織とその事業が既に社会の生活インフラとなっている現在、個々の生協がこうした事例や問題提起をどう受け止めるかは生協運動の実践的課題でもあるが、研究所には引き続き、現在の社会経済情勢のもとでのくらしと地域に根ざした協同運動、そこでの生協の存在意義、可能性と変革課題を解明していくことが求められている。

 (研究会と調査活動)
・ 研究会は、特別研究会と自主研究会で、くらしと協同の事業にかかわる様々な課題、関心をテーマに調査研究活動をすすめた。
・ くらし調査プレ・プロジェクト(特別研究会)は、くらしや食生活の変化(ライフスライル、価値観、購買行動など)について、プレ調査の分析とその結果をふまえた本調査票の設計をすすめ、理事会に中間まとめを提出した。今後については、本調査を実施するプロジェクトに再編して、09年にアンケート調査を実施し、年度内に報告書をまとめる計画となっている。
・ 現代家族研究会は、「地域における協同の重要性が指摘される中、組合員とその家族の現状を把握し、そこから、どのような地域における協同にむけたライフスタイルを見出せるのかを考える資料を得る」ことを目的に、当研究所の会員生協である生活協同組合コープしがの協力を得て、「組合員家族とそのネットワークに関するアンケート調査」をすすめている。
08年度は、今年に予定している郵送によるアンケート調査の予備的調査として、郵送調査では得にくい「本人・配偶者・子ども」という「家族セット」のアンケート調査を、同生協エリア委員会の協力を得てグループインタビュー+雪だるま方式で実施した。大量アンケート調査とあわせて分析をまちたい。
・ 昨年は、中国製冷凍ギョーザ問題など、食の安全と生協への信頼が大きく揺らいだ中で、運営委員会での論議を経て、研究会「食の懇話会」が若手の研究者会員の参画を得て発足した。同研究会では、各メンバーの研究報告や交流とともに、09年度の総会シンポジウム企画にもつながる調査研究もすすめられた。
・ そのほかの自主研究会は、生活圏市場、生協と福祉、地域と医療、食育、現代生協、くらしと地域の協同など、それぞれのテーマをもって研究会を重ねている。これらの研究の成果は研究会に参加している個々の会員・メンバー間で共有され、様々に活かされているが、研究会としても何らかの形でまとめられ、発表されることが期待される。
・ 08年度は、京都生協からの受託調査として、「組合員満足度調査」を実施した。これは、京都生協の新第6次中期計画にある「組合員満足の向上」についての定量的評価を得ることを目的として実施したものである。調査の結果、生協の諸活動と商品・サービス等への組合員の評価(満足度)が明らかになるとともに、その分析結果からは、満足度向上のための重点実施項目も明らかになった。研究所では、この調査の成果を会員にも還元すべく、京都生協の許可を得て報告会を開催し、好評を得ることができた。

 (研究企画、セミナー・講演会)
・ 公開研究会は、今年度も総会シンポジウムの準備や各研究会のテーマ、研究委員の調査研究活動の成果などとの関連性をもたせ、同時に研究所会員への還元の目的をもって開催した。
・ 具体的には、「生協事業の特質―民間企業との比較―」、「京都生協組合員満足度調査報告会」「コミュニティの再生をめざす福祉クラブ生協の運動と事業」「格差社会のなかで『非営利・協同』を考える」などのテーマで開催し、研究所内外から参加を得、生協と協同について様々な角度から深めることができた。特に「格差社会のなかで『非営利・協同』を考える」はロバウト・オウエン協会との共催企画として開催し、好評を得たが、今後もこうした外部の研究機関との連携なども行いながら、研究成果の発表機会として、また研究情報や様々な知見の入手機会として、開催していくことが求められる。
・ セミナーは、団体会員(生協)の構成メンバーを対象に「第5回有識理事・監事研究交流会」「10回生協組合員理事トップセミナー」を実施した。これまでに引き続き、今回も研究委員・研究者会員の協力と団体会員の参画を得て開催を継続し、内容的にも充実させることができた。
・ 今年度も研究委員・研究者会員の協力を得て、団体会員をはじめとした諸団体への、講師紹介活動をすすめ、好評を得た。

 (出版物の発行)
・ 『協う』は、引き続き定期発行を行うことができた。毎号の企画は編集委員会を中心に、研究所内外の研究動向や社会情勢等を踏まえてテーマを設定し、企画編集をすすめた。一昨年の紙面リニューアルで設けた研究委員・研究者会員の紹介企画の連載も継続し、会員間と研究活動の相互理解に役立てている。
読者からは紙面評価のレスポンス(生協の部内報・広報誌等への転載要望、記事を見ての講師要請、記事の大学ゼミへの活用、国会国立図書館、大学図書館への常備、協同組合関係の研究所との発行誌交換要請など)をいただくとともに、会員以外の執筆者の入会など、編集・発行をとおした研究所への参加も広がりをつくることができた。今後も編集内容を充実させ、こうした流れを継続することが求められる。
・ 研究所の諸企画を中心に、通巻本、ディスカッションペーパーの発行も継続した。今後はさらに研究会の成果なども適時にまとめ、その発行をとおして会員内外へ研究情報を発信することが求められる。

こうしたの取り組みの具体的な内容は、以下のとおりである。

2.第16回総会記念シンポジウム
@ 「地域におけるくらしの変化と協同力― 都市社会における新しい「つながり」づくりと協同組合 ―」をテー マに、2008年6月28〜29日にコープイン・京都で開催しました。
A 今回も実行委員会を中心に、地域調査をすすめながら全体企画を準備しました。
・2007年10月運営委員会より検討スタート、準備会合・実行委員会は計5回、主な調査活動は8回、準備に関わる研究会等は4回でした。
B  企画内容および参加者は以下のとおりです。

【1日目】 
シンポジウム『地域におけるくらしの変化と協同力― 都市社会における新しい「つながり」づくりと協同組合 ―』
基調講演 都市社会における新しい「つながり」づくりと協同組
浜岡政好氏(佛教大学)

司 会
上掛 利博 氏(京都府立大学)

報告1  安心して暮らせるネットワークを呼びかけて
向井 忍氏(めいきん生協) 

報告2  まちのとけこみ まちとふれあう―組合員と協同の介護福祉事業づくり―
中村 八重子氏 (南医療生協)

報告3  みんなが生きがいをもって元気に暮らせるまちづくり
塚越ヘ子氏(NPOくらし協同館なかよし)

総括コメント
二場邦彦氏(立命館大学名誉教授)

【2日目】
第1分科会 『都市社会における新しい「つながり」づくりと協同』
座長/上掛利博氏(京都府立大学)
報告/服部悦子(NPOエム・ツゥ・エム・窯のひろば)

第2分科会 『協同組合らしい福祉事業の展開方向を探る―生協の福祉事業展開と現場の実践から』
座長/鈴木 勉氏(佛教大学)
報告/
守川洋子氏(生協ひろしま)
奥野雅史氏(南医療生協)
西岡泰樹氏(めいきん生協) 

第3分科会『あたらしい組合員活動の方向を探る ― ネットワーク・コーディネート ―』
座長/井上英之氏(大阪音楽大学)
報告/
辻 由子 (市民生協ならコープ)
中村依子 (当研究所・組合員組織と活動研究会、めいきん生協)
渡辺明子 (京都生協)

第4分科会『健康格差社会における、医療生協や非営利医療機関の役割を考える』
司会/山一夫氏(京都橘大学)
報告/青木郁夫 (阪南大学・当研究所会員)
コメント/吉中丈志氏(京都民連中央病院)

<参加者数> 総参加者数 215人
【6/28】 基調講演・シンポジウム 166人  (懇親会 104人)
【6/29】 分科会(計/166人)第1/57人、第2/33人、第3/55人、第4/21人  

3.研究会
(1) 特別研究会 
@ 「くらしの調査」プレ・プロジェクト(座長:玉置了/研究委員 近畿大学)
(ア) このプロジェクト(研究会)は、「くらしの調査活動」(本調査のためのプロジェクト設置)に向けてプレ調査を実施し、問題意識の整理や本調査の分析視角を明確にすることを目的として設置されました。

(イ) 今年度は、予備的な調査として、07年11月に実施した「プレ調査」(アンケート調査 回収率:62%<124/200配布>)の結果を検討、本調査のアンケート設計の検討をすすめました。
(プレ調査分析の主な着目点)
@ 利用額の大小から見た組合員意識の差異
A 餃子事件前後の利用額の変動と組合員意識について
B 農産利用と意識の差(農産部門の利用が利用点数の多さに影響しているため)、ほか

(ウ) 09年4月理事会にプレ・プロジェクトの「まとめ」と本調査の調査票(アンケート)を提出し、プレ・プロジェクトを締めくくりました。
(エ) 09年度は、研究会名称を「くらしの調査プロジェクト」として本調査を実施し、最終報告を09年度内にまとめる予定です。

(エ)研究会の開催
4/24、5/29、7/3、7/31、8/28、10/9、11/20、12/26、1/22、2/23、3/27、4/14

(2)自主研究会の開催状況
@ 生協と福祉研究会
代表:上掛利博氏(京都府立大学)、ほか6名
(ア) 研究テーマ
生協の福祉事業と活動の相互関連

(イ)今年は「中国製冷凍ギョーザ問題」という外部要因と、メンバーの日程調整という内部要因の両方の事情で、十分な活動ができなかった。とはいえ主な原因は、代表者が多忙にかまけて意欲的に動こうとしなかったことは、反省しなければならない。
「生協と福祉」については、これからの生協のあり方を考える上で最も重要な課題になっていると考えられる。これまでの研究会で得た知見は、総会シンポジウムをはじめ、運営委員会、研究委員会、企画委員会等の議論のなかで、あるいは『協う』のなかに反映させることができた。

(ウ)研究会の開催
    4/27  21世紀型地域福祉システム研究会編『このまちでともに暮らそう〜新たなセーフティネットづくりをめざして〜』(筒井書房)を材料に、地域社会と生協福祉の課題を考える


A 現代生協研究会
代表:田中秀樹氏(広島大学)、ほか8名
(ア)研究テーマ
現段階の生協の存在形態と展開方向についての実証的研究をすすめる。

(イ)今年度もメンバーの集まりやすい休みの時期に計2回の研究会を行い、各メンバーの問題意識と研究を報告いただき討論した。連帯経済論、最近の農協論など、いずれも現代生協論に関わるテーマであり、参加者の意見や情報も交流でき、貴重な検討機会となった。しかし、冬休みにも行う予定でいたが、代表者の事情により行うことができず、開催が少なかったことが反省点である。

(ウ)研究会の開催
3/31 北島健一氏報告「連帯経済論の提起するもの」
9/22 増田佳昭氏報告「農協をめぐる状況と最近の農協研究」

B えひめ・くらしと協同の研究会
代表:冨長泰行氏(愛媛医療生協)、ほか7名
(ア)テーマ・目標
「地域の中での福祉ネットワークと生協の役割」をテーマに調査研究をすすめる。具体的なモデル地域を設定した調査をもとに「どのような取り組みが地域の福祉力をより豊かにすることにつながるか」の研究をすすめる。

(イ)立川会員の問題提起に基づく、「生協と福祉」のテーマから、生協の本来のあり方論議をすすめてきたが、一方で継続的開催が困難になっている。

(ウ)研究会の開催
6/3 「医療構造改革下の愛媛の地域医療」をテーマに、愛媛医療生協専務理事冨長会員から報告を受け、討議した。2008年度研究活動テーマを検討。
7/15 立川会員より問題提起「地域における福祉のネットワークづくりと、それを進める上での生協の役割や可能性」を受け、討議した。
8/29 松本会員より東温市の地域特徴について報告を受け、討議した。
10/2 小川会員より、見奈良きどさんち開設以後の状況について報告を受け、地域調査の方法、ヒアリング用のアンケートの項目を検討した。
11/27 あったか拓南施設長・和木氏より施設の紹介を受け、見学。施設建設に当たっての組合員の参画や、地域との関係性作りなどの報告を受け、討議した。

C 尾崎経済思想史サロン
代表:久保建夫氏(研究所)、ほか7名
(ア) テーマ・目標
尾崎芳治先生の深い歴史認識と広い学識から学んで、世界とくらしのかかわり、そのなかで生活者の歴史的性格と役割を考え合います。

(イ) 先生の体調により、本格的な尾崎世界史論への助走的な2回の開催にとどまった。体調の回復はすすみ、来期に再開と世界史論の展開に期待が集まっている。

(ウ) 開催  6/ 大塚史学と山田『日本資本主義分析』に触発されて
7/15 大塚史学の意義と限界について

D 食育活動研究会
代表:あざみ祥子氏(NPO法人コンシューマーズ京都)、ほか9名
(ア)「食育活動とは何か」「望ましい食育活動」「京都らしい食育の提案」をライフステージにあわせて調査研究する。

(イ)新年早々に中国製冷凍ギョーザ問題が起こり、事件解明とその背景をめぐり多数の学習やシンポに対応、改めて食や加工食品・輸入問題に我々も直面することになった。その後9月に新たな問題として汚染米問題が浮上。老人施設や学校ことに京都の保育園に搬入消費されてしまったという事件が起こり、その対応に追われた。「京都らしい食育活動」とは何か、充分な研究ができなかった。他団体、他の研究活動との交流のため4月20日食育シンポジウムを主催した。

(ウ)研究会の開催
7/5 学習―坂本氏「食の安心・安全とは何か」
10/21 京都橘大学朝食活動報告
            ギョーザ事件と我が食育活動 各自リポート報告
3/27「研究会シンポ」または「食育ネットワークフオーラム」参加について
 
E 生活圏市場研究会
代表:三好正巳氏(立命館大学名誉教授)、ほか6名
(ア)テーマ・目標
組合員の生活圏の構造や行動の調査研究を通じて地域性を持った生活財市場の形成と展開を追究する。

(イ)08年度は、京都生協・コープにしがもコープ委員会の「クリニック活動―来店調査」、開拓的なサロン活動などから学びながら、他方では、メンバーからの問題意識やテーマ設定に向けての報告・討論を主眼に取り組んできた。また、それぞれの実践的な課題から発する報告や調査の内容が生活圏市場論の中でどう位置づけられるのかという理論的課題を共有するための第一歩として「中間報告会」を開催した。3月のコープ委員会お二人の報告によって、生協、生産者、流通(卵)、生協組合員(消費者・住民)という立体的な視点から議論ができたことは大きな成果といえる。

(ウ)研究会の開催
6/13「京都生協の産直・ふぁーむねっと政策°yび日本の食糧・農村と生協産直」(福永報告)と討論
8/9 話題提供「研究会でこの話題が受けられるか?―『生活圏市場』の魅力をめぐって」(報告:井上英之)
―新しい市場社会の構想、“生活圏+市場”雑感、「地域の概念」をめぐって―遠距離交際と近所付合い、「食の共同体」への挑戦、ララパーティと生活圏市場―の話題提供と討論
10/1「農村コミュニティと生活圏市場論の課題―地域循環型経済・地産地消と農村生活圏の再生」「畜産の産直産地の現場・現状」(報告:鎌谷)と検討
11/7 「コープしがの商品・産直政策とその到達点」(報告:千葉)と検討
12/13 「卵―飼料米からみた生活圏市場」(報告:高橋)と討論
1/15 「来店者アンケート調査」に学ぶ(コープにしがもコープ委員との交流)
1/24  生活圏市場研究会中間報告会:1)三好報告「日本資本主義の現段階における戦略分析―生活圏市場展開の現実的基礎を理論的にいかに構築するか?」(コメント:芦田、鎌谷)および討論
3/7  「コープにしがも店クリニック活動」(報告:佐堀・平田)と討論・問題意識の交流
4/25 「まとめ」に向けての意見交換(第1回) 

F 現代家族研究会
代表:中川順子氏(立命館大学)、ほか4名
(ア) テーマ・目標
現代家族の家族構成や地域でのつながり方(家族資源)などについて調査研究をすすめる。08年度は会員生協の協力のもとにアンケート調査を実施することをめざす。

(イ) コープしがに協力を頂き、12/5第7エリア(長浜市)、12/18第2エリア(大津市)の協議会メンバーアンケート調査を実施しました。
アンケート回収(47通) → 中間集約(3/30)
<今後の計画>
全エリアの協議会メンバー組合員にアンケート調査を実施(5〜6月)したのち、全地域を対象に無作為抽出調査の実施を予定する。

(ウ)研究会の開催
7/15、7/31、8/5、11/11、11/18、2/24、3/2、3/12、4/9

G 地域と医療研究会
代表:山一夫氏(京都橘大学)、ほか2名
(ア)テーマ・目標
医療政策・経済学分野の最新の原著論文等を素材に、格差拡大社会における望ましい医療のあり方について検討

(イ)第16回シンポジウムでは、第4分科会(交流会)として「健康格差社会 における、医療生協や非営利医療機関の役割を考える」を企画した。

(ウ)研究会の開催
5/22、7/24、2/5、3/26、4/9
※ 総会シンポジウム分科会の打合せ、原著論文の輪読等。また、メンバーの一人が年度中途より参加されたこともあり、研究会の方向性に関して見直しを行った。具体的には、当初掲げた原著論文の輪読という方向からテキスト作りへと変更を行い、必要な研究を継続することとした。

H 土佐くらし研究会
代表:玉置雄次郎氏(高知短大)ほか4名
(ア)テーマ・目標
長らく休会していましたが、08年度総会を期して再開しました。

(イ)研究会の開催
9/13、11/29

I 食の懇話会
代表:北川太一氏(福井県立大学)ほか、6名
(ア)発足の経過、研究テーマ
「中国製冷凍ギョーザ問題」など一連の生協をとりまく食品事故を背景として、運営委員会での議論を経て発足する運びとなった。運営方針として、@「懇話会」という形で「食」を切り口に緩やかな活動をすすめる、A研究領域は、食の「川上・川中・川下、食卓、食文化・食育、まちづくり」など広い枠組みで捉えてみる、B研究所に関わる若い研究者、新しい人の発掘を行うことを確認し活動を行った。

(イ)08年度は、参加メンバーの問題意識の交流を中心に研究会活動を進めた結果、相互の知見を深めることができた。また、新しいメンバーが研究所に関わるなど、所期の目的を一定程度達成することができた。また、6月に開催される総会シンポ(食と農をテーマにした分科会)に向けた調査活動を行うことができ、分科会の企画・運営をスムースに行うことができた。

(ウ)研究会活動
<研究会>
7/29 メンバーの問題意識の交流(準備会議)
9/25「フェア・トレードの仕組みと役割―『キリマンジェロ』コーヒーから国産農産物まで」(報告者:辻村)
11/6「日本における畠農業・焼畑農業の展開過程−水田農業の新たな展開にどう活かすか−」(報告者:朝倉)
   「非日常と日常を『つなぐ』食育理論について」(報告者:片上)
12/9「生協と産直」(報告者:上野)
1/29「PBと生協ブランド」(報告者:加賀美)
3/24「産直事業にかかわって」(報告者:日生協・壽原克周氏)
4/24
<シンポジウム準備のための調査活動>
3/16 コープしが調査
3/23〜24 みやぎ生協調査

4.研究企画、セミナー、受託調査研究
(1)研究企画
@ 第1回研究委員会(10/4)
    テーマ/第16回総会・記念シンポジウムの振り返りと、くらしと協同をめぐる課題、および来年のシンポジウムテーマ等について

報告1 井上英之氏 「 自己紹介風 問題提起 」
報告2 二場邦彦氏 「 生協事業の特質―民間企業との比較―」
       <交流・ディスカッション>

A 「京都生協組合員満足度調査」報告会(12/20)
報告:岡本哲弥氏(京都橘大学准教授)

B 第2回研究委員会の公開企画として(2009.1.10)
報告:「コミュニティの再生をめざす福祉クラブ生協の運動と事業」
関口明男氏(福祉クラブ生協専務理事)

C 第17回総会・記念シンポジウムの企画検討を開始しました。

(2)セミナー、講演会
@ 10回生協組合員理事トップセミナー
企画概要
開催日時:2008年12月6日(土)13:30 〜 7日(日)12:40
会  場:6日=ハートピア京都 7日=平安会館
企画内容:@問題提起/二場邦彦氏「協同組合の事業経営と組合員理事」
Aゼミナール/井上英之ゼミ、北川太一ゼミ、杉本貴志ゼミ、鈴木勉ゼミ、二場邦彦ゼミ(5ゼミナール)
Bディスカッション演習
※オプショナルツアー:建仁寺拝観(庭師、北山安夫氏の庭苑案内とお茶席)
参加=17生協、40名
企画、運営上の特徴
研究委員の皆さんの協力を得ながら、呼びかけ人が主体的に企画・運営に携わり、参加者からは概ね好評を頂くことができました。

A ロバウト・オウエン没後150年記念関西講演会
「格差社会のなかで『非営利・協同』を考える」
企画概要
開催日時:2009年4月18日(土) 13:30 〜 17:00
会  場:コープイン・京都
プログラム
        《特別講演》『経済危機とくらし、協同組合への期待』
神野直彦氏(関西学院大学教授 生協総合研究所理事長)
        《記念講演》『協同・連帯・共存・共生に基づく新しい社会経済システム』 津田直則氏(桃山学院大学教授)
参加=91名
特徴 ロバウト・オウエン協会との共催、京都府生活協同組合連合会の後援の企画として開催。格差社会のなかで、「100年に一度の経済危機」と言われる時代状況をどうとらえるか、協同組合の役割や可能性をどう展望するかを、お二人の講師に語っていただき、参加者の好評を得ることができました。

(3)受託調査研究
@ 京都生協「組合員満足度調査」
調査担当 : 岡本哲弥研究委員(京都橘大学)林美玉氏(神戸国際大学)
・京都生協新第6次中計にある「組合員満足の向上」についての定量的評価を得ることを目的として調査を受託しました。
・アンケート調査を6月に実施し、8/29の報告書の提出、および10/2京都生協所属長会議での報告(岡本哲弥研究委員)の報告をもって、今回の受託調査を完了しました。
・京都生協の了解を得た上で、研究所としての報告会を12/20理事会開催時にあわせて開催しました。(研究所会員へも公開)
 

5.会員への情報提供、出版、講師紹介、研究助成等
(1)『協う』の発行、発行予定
6月号 特集「コープ商品の『安心・安全』を考える」
8月号 特集「都市社会における『つながり』を考える」
10月号 特集「生協の『産直』を考える」
12月号 特集「揺れる大学 変わる大学生協」
       2月号 特集「10回目を迎えた生協組合員理事トップセミナー」
       4月号 特集「協同組合は格差社会にどう向きあうのか」

(2)報告書、Discussion Paperなどの発行
@ 第16回総会記念シンポジウム報告集(通巻52号) <9/26発行>
A 「生協事業の特質と展開−民間企業との比較において」「改正生協法の求める理事のあり方について」―Discussion Paper 013 <11/28発行>

B 5回有識理事・監事研究交流会(Discussion Paper)<09.1/29発行>

C 第10回生協組合員理事トップセミナー報告集(通巻53号<09.3月発行>

(3)ホームページ
@ 研究所活動の紹介・アピールと会員と研究所をつなぐ媒体として、定期更新をすすめました。また、ホームぺージ内の「事務局日記」(ブログ)では、研究所活動の日常を、時々の話題や歳事も織り交ぜながらお知らせすることを継続しています。

(4)講師活動、講師紹介
研究委員による講師活動、講師紹介などを通して、団体会員等の諸企画への協力をすすめました。

《今年度の研究委員による講師活動》
4/5 おおさかパルコープ・医療生協間交流会
問題提起/上掛利博氏、鈴木勉氏
7/4 東海コープ事業連合学習会 
講師/若林靖永氏
7/7 国際協同組合デー和歌山集会
講演/杉本貴志氏
大学生協京都事業連合第3者委員会委員/若林靖永氏
10/9 生協しまね・松江医療生協「第1回地域づくり・まちづくり学習交流会」
講師/二場邦彦氏
10/22 広島県生協連
講師/上掛利博氏 11/15 生協総研第6回生協論コロキアム
報告/若林靖永氏
11/16 福祉クラブ生協トップ共育セミナー
交流会コメント/清水隆氏
11/29 大阪府保険医協同組合事務局学習会
講師/杉本貴志氏
「協同組合の誕生と展開〜協同組合にもとめられるものとは何か?」
2009年
2/5 福岡県消費生活協同組合職員研修会
講師/浜岡政好
3/27 大阪よどがわ市民生協 組合員理事懇談会
講演/二場邦彦氏
「組合員参加を広げていく上での理事・理事会の役割 −改正生協法が求める理事(会)の役割を踏まえて−」
4/4-5 コープ牛乳産直協議会/産直フォーラム・鳥取
講演/上野育子氏

6.研究所間の交流、提携
(1) 生協・協同組合関連の研究所との交流
第18回(生協関係)研究所交流会(09.1/30 主催:生協総研)を、当研究所がホストとなって京都で開催しました。
開催地特別報告:的場信樹理事長、歓迎挨拶:小峰耕二専務理事

7.外部研究会への参加、その他渉外活動
(1)外部研究会等への参加
9/21  生協総研全国研究集会
11/15 生協総研・第6回現代生協論コロキアム(テーマ:生協商品におけるクライシス対応と組織・連帯構造)
12/9『非営利・協同総合研究所 いのちとくらし』地域シンポジウム(於:京都)
「日本の医療はどこへゆく」
3/14 協同組合研究セミナー(主催:協同組合経営研・JA総研、後援:生協総研・全中) 統一テーマ「地域社会と協同組合の役割・可能性を考える」
      2/14 2009米フォーラム(主催:コープしが、地産地消推進協)
3/ 1 安心して暮らせるネットワークのつどい(名古屋)
3/18 組合員参加と組織のあり方事例交流会(日生協 関西地連)

(3)渉外活動
出版物の送付や諸企画とあわせて、研究所入会のお勧めしました。

8.機関会議、運営会議
(1)第16回総会の開催
     2008年6月28日に開催し、2007年度まとめ2008年度方針を確認し、各研究会の研究内容や進捗などについて交流しました。
(出席状況)
・ 総会出席   実出席/53人・団体、委任/120 (計173)      
・ 懇親会参加   104人    

(2)理事会、監事会の開催状況
〈理事会〉
第1回(12/20) 公開企画 京都生協組合員満足度調査報告会
議事/総会後の活動の進捗と今後の取り組み
第2回(09.4/25)総会議案検討・確認
第3回(09.6/27予定)総会議案書最終確認、09年研究委員の承認、
09〜10年役員候補の決定

〈常任理事会〉
第1回(11/28) 経過報告、次年度に向けての研究課題など検討
第2回(09.4/3) 研究所08年度まとめ・08年度方針検討
         第17回総会記念シンポジウムの準備状況の報告

〈監事会〉
     第1回(09.4/30)/研究所2008年度活動の監査

(3)企画委員会
     企画委員会は、研究所の事業計画案づくりや諸研究企画を充実させるために設けられ、専務理事および団体会員と研究委員会からの推薦者で構成しています。
今年度は以下のような内容で開催し、年度事業計画をはじめ、研究所の中長期の研究課題やシンポジウムなどの研究企画の検討、情勢認識や生協現場の実践などの情報交流を行いました。

〈開催状況〉 第1回(9/20)、第2回(09年 2/3)、第3回(09年3/27)

(4)運営委員会、研究委員会
〈運営委員会〉
月1回開催し、シンポジウムをはじめとした諸研究企画、セミナー企画の検討・具体化をすすめ、研究会活動や諸研究企画に関わって、くらし・地域・生協研究の諸問題についての研究議論を行いました。

〈研究委員会〉
本年は3回の公開企画(研究フォーラム)を開催し、時々のテーマにもとづいた議論を行ってきました。また、自主研究会および委員の研究テーマや問題意識の交流などもすすめました。
(開催状況)第1回(10/4)、第2回(2009年 1/10)、第3回(4/18)

9.会員状況
(1)個人会員
・ 2008年度の加入9人、退会7人でした。
・ 2009年3月20日現在の会員数は、192名(正会員184人、賛助会員8人)です。

(2)団体会員
・ 1団体(鳥取県畜産農業協同組合)に加入(正会員)いただきました。
・ 団体の会員数は、38団体(正会員31、賛助会員7)です。(2009年3月20日現在)

10.事務局体制
・ 事務局は、研究とくらしや地域、生協をはじめとした様々な協同組織の実践の場をつなぎながら、研究所の活動を推進しました。
・ 2008年度は下記の体制ですすめました。

事務局長 清水 隆
事務局員 長壁猛、大角尚子
客員研究員(非常勤) 久保建夫
院生事務局(非常勤)
名和洋人(京都大学大学院経済学研究科)※09.4名城大学助教に就任
望月康平(京都大学大学院地球環境学舎)
加賀美太記(京都大学大学院経済学研究科)
上野育子(京都大学大学院地球環境学舎)



(第2号議案)
2009年度活動方針及び予算(案)

 

1. 研究課題とすすめ方
(1) 総会シンポジウムを軸に、研究所のメインテーマである「くらしと協同」の調査研究をすすめ、「100年に一度」と言われる経済危機の只中にある現代社会と、そこでの協同組合・生協の位置と役割、可能性や改革課題などについての研究を引き続きすすめます。
(2) くらしと協同にかかわる個別テーマの研究を、個々の研究会と研究委員会との連携をはかりながらすすめます。
(3) 研究会を中心に、食生活・ライフスライルと購買行動、食をとりまく様々な問題、地域の福祉や医療、安心して暮らせるコミュニティの形成と協同組合など、くらしと協同にかかわる研究をすすめます。
(4) 生協と生協運動全体の直面する課題(組織風土とマネジメント、商品と生協事業、事業連合と単協など)についての研究をすすめます。
(5) 現代社会の直面する課題―経済や格差・貧困の問題、環境問題、高齢化やコミュニティと家族の問題など、くらしをとりまく状況についての研究や学習企画に引き続き取り組みます。
(6) 公開研究企画、セミナ―などを継続し、その充実を目指します。
(7) 個人会員と団体会員構成員の参画による研究会の活性化、研究企画の充実をはかります。

2.研究会について
(1)特別研究会
@ 「くらしの調査」プロジェクト
座長:玉置了氏(研究委員、近畿大学)、ほか
(ア)プレ・プロジェクトを再編し、プロジェクトとしてスタートします。
(イ)プレ・プロジェクトの調査結果と分析をふまえて、本調査を実施(本年6月予定)します。最終報告は、2010年4月を予定しています。

(2)自主研究会
@ 生協と福祉研究会
代表:上掛利博氏(京都府立大学)、ほか6名
(ア)研究テーマ
多様な地域と協同組合の福祉のあり方を考える
(イ)年6 回程度の例会と、2〜3回の調査
(ウ)研究成果は、総会シンポジウムの分科会などでの発表

A現代生協研究会
代表:田中秀樹氏(広島大学)、ほか8名
(ア)研究テーマ
現段階の生協の存在形態と展開方向についての実証的研究
(イ)研究会は、メンバーのスケジュールの一致しやすい大学の休み期間に3から4回行うとともに、生協の現状に関する情報の共有を行う。今年度はメンバーで報告していないのは後2名であり、その2名にご報告いただく予定
(ウ)将来的には、報告書もしくは単行本の形で研究成果の発表を行うことをめざします。

B 現代家族研究会
代表:中川順子氏(立命館大学)、ほか4名
(ア)研究テーマ・趣旨
現代家族の家族構成や地域でのつながり方(家族資源)などについて調査研究をすすめます。
(イ)今年度は会員生協のご協力のもとにアンケート調査を実施する予定
(ウ)調査結果については、分析・まとめを行った上で、研究会とは別に報告の場を設ける予定

C えひめ・くらしと協同の研究会
代表:冨長泰行氏(愛媛医療生協)、ほか7名
(ア)研究テーマ・趣旨
(検討中)

D 土佐くらし研究会
代表:玉置雄次郎氏(高知短大)ほか4名
(ア)テーマ・目標
(検討中)

E 食育活動研究会
代表:あざみ祥子氏(京都エコクッキング研究会)、ほか11名
(ア)研究テーマ・趣旨
「食育とは何か」「望ましい食育活動」「京都らしい食育の提案」をライフステージにあわせて継続して調査研究しまとめる。
(イ)研究会、調査研究の計画
例会隔月年6回 土曜日夕方又は日曜日開催
食の実態調査・食育活動実践事例の調査 
メンバー実践フィールド見学・交流
講師を招いての学習会 2回
    (ウ)京都府食育ネットワークフオーラム・コンシューマーズ京都消費者大会出展
全国消費者フオーラム等報告などを予定

F 生活圏市場研究会
代表:三好正巳氏(立命館大学名誉教授)、ほか6名
(ア)研究テーマ・趣旨
組合員の生活圏の構造や行動の調査研究を通じて地域性を持った生活財市場の形成と展開を追究します。
(イ)冬季・夏季を除き毎月1回開催の予定。必要なテーマにつき近辺のヒアリングや視察・意見交換などをおこなう。前期には、あと数人の報告と討論をふまえて各自のテーマ確認を行い、後期には、各自まとめとそのための検討の場(簡単な報告や意見交換および調整)を設ける予定
(ウ)年度内に一応のまとめをおこない、それから遅くない時期に何らかの形で冊子ないしは出版につなげていきたい。(予定)

G 地域と医療研究会
代表:山一夫氏(京都橘大学)、ほか2名
(ア)研究テーマ
健康格差社会における望ましい健康医療政策のあり方と非営利・協同組織の役割
(イ)研究会は毎月1回のペースで開催します。
(ウ)研究の成果は、総会シンポジウムにおける分科会の企画、健康格差に係るテキストの作成、ディスカッションペーパー等での発表を考えている。

H 食の懇話会
代表:北川太一氏(福井県立大学)、ほか6名
(ア)研究テーマ
食と農をむすぶために ―川上から川下まで―
(イ)研究会は2ヶ月に1回のペースで開催の予定
(ウ)研究成果をディスカッションペーパーや総会シンポジウム(分科会)で発表することを考えている。

I 尾崎経済思想史サロン
代表:久保建夫氏(研究所)、ほか7名
(ア)尾崎先生の深い歴史認識と広い学識から学んで、世界とくらしのかかわり、そのなかで生活者の歴史的性格と生活協同の意義を考える。
(イ)年6回の開催を目指し、今年度前半には尾崎世界史論のスタートとし、期間の後半に公開講演会開催の予定
(ウ)年度内の2月か3月頃に公開講演会を予定

3.受託調査事業
@ 昨年に引き続き、受託調査として、「京都生協組合員満足度調査」を実施します。

4.シンポジウム等、研究企画について
(1)総会記念シンポジウム
@ 運営委員会を軸に実行委員会を組織し、開催準備をすすめます。
A 企画は、研究所の中長期的な研究課題や日常の研究会活動を視野にいれながら、各研究会や会員の参画で、より豊かなものとなるよう工夫していきます。

(2)セミナー、研究交流企画
@ 生協組合員理事トップセミナー
・ 第11回「生協組合員理事トップセミナー」を12月に開催します。
・ 企画検討は、引き続き、呼びかけ人会(会員生協代表)ですすめます。

A おしゃべりパーティ研究交流会
・ 第3回「おしゃべりパーティ」研究交流会を開催します。各生協が実施している通称「おしゃべりパーティ」から何がみえてくるのか。組合員のくらしや実践の到達を、交流をとおして考えていきます。
  
B 生協有識理事・監事研究交流会
・第5回の総括を踏まえて、次回開催についての検討を行います。

(3)シンポジウム、公開研究会
@ 研究会や会員の調査・研究をベースにした内容での企画化に努め、研究交流を促進することを目指します。

A くらしや協同組合をとりまく大状況・小状況についての研究・学習企画を計画します。
・ 食料・食品、医療・介護、貧困と格差、環境問題、など

B 研究委員会や理事会の開催とあわせた公開企画など、多様な形で開催し、会員や実践家の研究参加を促進します。


5.会員への情報提供、出版、講師紹介、研究助成等
(1)『協う』の普及(団体会員内の配布数の拡大、『協う』のみの配布の拡大など)をすすめます。

(2)研究成果や研究企画の内容を、単行本、通巻冊子、ディスカッションペーパーなど、出版物として会員内外に発信します。

(3)講師紹介など、団体会員の要請に応える活動を引き続きすすめます。また、出版や研究企画をとおして会員の参画や会員間の情報交流をすすめます。

(4)ホームページの更新・充実をすすめます。

6.研究所間の交流、提携
生協、協同組合関係の研究所を中心に、引き続き研究所間の交流をすすめます。

7.研究所の運営
(1) 運営委員会、企画委員会
運営委員会、企画委員会を軸に、月次・四半期毎の具体化をはかり、研究所の日常活動を推進します。
(運営委員会)
毎月第3金曜(18:30〜)開催(日程調整が必要な場合は前後週の金曜日)

(企画委員会)
@ 開催は年3回とします。(9月、1月、3月)
第1回/09年9月15日 総会シンポジウムの振り返りと09年度計画の検討・推進について、ほか
第2回/2010年1月  研究活動の進捗報告と次年度方針第一次論議、ほか
第3回/2010年3月  次年度方針原案検討、ほか
A 会議では、研究者から研究内容や問題提起などを受ける時間も設けます。

(2) 研究委員会
@ 開催は年3回とします。(9月、1月、4月)
A 一部は「研究フォーラム」として、研究会および研究委員による研究報告          を基本に、諸研究の報告と交流をすすめます。テーマによって、研究委員以外の会員参加もオープンにします。
B 二部は「議事」とし、研究所の諸企画・方針の進捗や研究企画の報告・検討      など行います。

(開催予定日) 
第1回/2009年 9月26日(土)
第2回/2010年 1月23日(土)
第3回/2010年 4月10日(土)

(3) 理事会、常任理事会、監事会
@ 理事会は年3回開催します。
A 常任理事会は、理事会開催と合わせて適宜開催します。
B 監事会は年度最終の理事会前に開催します。

(開催予定日)
第1回/2009年12月26日(土) 中間報告と下期の研究活動について
第2回/2010年 4月24日(土) 総会議案検討
第3回/2010年 6月26日(土) 総会議案確認

(4) 総会・シンポジウム
第17回      2009年6月27日〜28日
第18回《予定日》 2010年6月26日〜27日 
 
(10)財政
・ 2008年度の結果を踏まえ、経費の効果的運用と圧縮に努めます。また、受託事業や共同研究の拡大をめざします。
・ 研究所の独自調査のための積み立て(特定事業積立金)を行います。
・ 会員の拡大をはかり、財政の安定をめざします。

以上