2002年7月号

コラム

 病む身にこたえる 「病む」 社会
 約40年ぶりに入院生活をする羽目になった。 病院における治療や療養も、 不安や苦痛を伴うものではあったが、 真の困難は 「普通」 の生活に服した後にやって来た。 皮肉なようだが公認の 「病人」 である間は、 比較的規則正しい健康生活を送ることができたのだ。
 しかし、 退院後の 「普通」 の生活は、 仕事や生活時間、 食事のあり方など、 すべてにわたって 「不健康」 そのものである。 現在の 「普通」 の生活は、 人間が病む存在であることを勘定に入れていないのではないか。 病む身になってあらためてそのことに気づかされた。 (楽天)