平和への誓い
人間は、だれもが、夢と希望に満ちた、幸せな生活を送ることを願っています。
53年前の一発の原子爆弾は、明日に向かって懸命に生きようとしていた人々の望みや願いを一瞬にして奪い、家族との団らんや、思い出いっぱいの街並みを消し去り、多くの人々の心に深い悲しみや苦しみを残しました。
私たちは、平和記念資料館を見学したり、おじいさん、おばあさんの話を聞いたりして、原爆の恐ろしさや、廃虚の中から立ち上がり、平和への強い願いをもとに、この美しい町ヒロシマを築き上げてきた人々の心を知り、平和がどんなに大切なものかということについて学んできました。
なぜ、世界には今も核兵器があり、核実験が行われるのでしょうか。多くの平和を願う人々の声がありながら、世界ではなぜ紛争が繰り返され、私たちと同じような子供たちが傷つかなければならないのでしょうか。また、私たちの日々の生活の中にも、暴力や弱い者いじめなどでお互いが傷つけ合い、悲しい思いをしている友達もいます。
今、これまで学んだことをもとに、だれもが安心して暮らせ、生きていて楽しいと思える本当に平和なせかいを、みんなで、力を合わせて築いて行かなければならないと思います。
そのためには、私たち一人一人が、身近な生活の中で、命の大切さをお互いに認め合い、勇気を持って正しいことを実行することが大切です。それが、平和への第一歩となるのではないでしょうか。
私たちは、未来を生きる広島の子どもとして、これからも核兵器の恐ろしさを伝えて行きます。そして、夢と希望をもって、世界の友達と手を結び、本当の平和を作り出す心が世界中に広がっていくよう努力することを誓います。
平成10年(1998年)8月6日
こども代表
広島市立草津小学校6年 大谷 快
広島市立翠町小学校6年 堀越千尋

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