おじさんの為のデジタル放送講座

H.264:動画圧縮技術として知られるMPEG-2の第3世代とも言うべきフォーマットでMPEG-2の2倍以上の容量がある。 DVC100Mとして登場した松下P2でも、より効率的な運用を図るためH.264の採用も検されている。50M/bps程度でもHD並みの映像が ほぼ確保できるようだ。 ノンリニア編集などでは、軽くて済むので重宝されるだろう。

地上波デジタル放送:2003年、東京・大阪・名古屋地区が、その他の地区は2006年度中にデジタル放送を開始する。  但し、2011年までは、アナログ放送を継続しなければいけないという義務がある。 デジタルとアナログのサイマル放送は送信設備の二重化となり、それでなくてもデジタル設備へ大きな投資が必要な上に、 アナログ放送維持というに大きな経済負担を強いる。 このためローカル局などでは、莫大な設備投資に備え、人員のリストラや番組製作費の削減などを進めることによる職場の荒廃も進んでいる。 また2011年にアナログ放送が廃止されると従来のTVでは受信できない、という問題もでてくる。

1セグ:地上波放送は6MHzの帯域を13のセグメントに分けており、12個は放送受信に使います。 残りの1セグメントを携帯電話に使おうというのが1セグ放送です。 FOMAなどの1セグ対応の携帯電話で地上波デジタル放送が見られます。

セントラル・キャスティング方式:地上波デジタル放送開始に伴い、ネット局からのNTT回線もアナログからデジタルに移行するのに伴い、 従来のキー局→ローカル局方式から、キー局→ハブ局→ローカル局方式に変更、キー局→ハブ局間の回線料をハブ局以下の局で割り勘にし、 回線使用料を減らそうというのが、そもそもの原点。
例えば、中四国ブロックのハブ局を広島に置くと、山口の局は、東京→広島間の回線料は、ブロック内の6局で割る為、1/6になる。
ハブ局は、ブロック・キー局になるため、ブロック内共通の番組やCMを簡単に流す事ができる。
しかし、ハブ局は、ブロック内各局に対応した編成作業が必要となり、また、ハブ局以下の局は、よりローカル編成が制限される可能性もある。 CMのないNHKでは、番組編成だけが問題になるが、民放では、ブロック内共通のスポンサーがどれだけいるかが大きな問題。 広島のデパートのCMが高知で流れてもしょうがない。マツダ、ウッドワン、モルテン、デオデオなどは可能だが、ドコモは中国と四国では会社が違う。 関西の場合は、大阪の局が、大阪、京都、滋賀、奈良、和歌山、兵庫をカバーしており、文化圏も一致している。 ところが、中四国の場合、岡山、鳥取、四国は大阪文化圏、島根は広島だとしても、山口は、東は広島でも、西は福岡に顔が向いている。 行政の枠組みも、中国と四国が別になっている。NTV、フジTVの系列では、セントラル・キャスティング方式を当面見送った。

アナアナ変換:地上波デジタル放送に移行する前に、従来のアナログ放送の電波を整理統合する事。 特にデジタル放送に使用するUHF波の周波数変更が問題となるため、U局はジジタル化の前に、事前の設備投資が必要になるため、問題が大きい。

サイマル放送:本来はラジオとテレビで同じ内容を同時放送する事を指したが、 最近はアナログとデジタルを同じ内容で同時放送する事をいう事が多くなった。

BSとCSの違い:BSのほうが出力が高いだけで、基本的な違いは無い。建前はBSは放送用。 CSは通信用、BSのほうが不特定多数の人が受信するという事で、ハイパワーになっている。

1080i:走査線の数が1080本で飛び越し走査方式のデジタルハイジジョンで、これが主流。

720P:走査線の数が720本で順次走査方式のデジタルハイジジョンで、日本テレビが熱心。

アップコン:SDの信号をHDに変換(アップコンバート)すること。

ダウンコン:HDの信号をSDに変換(ダウンコンバート)すること。16:9を4:3にする以外に14:9とか13:9などもある。

レターボックス:16:9のHDTVを4:3のSDTVにダウンコンバートする際、上下に黒い枠がつく方式。

サイドパネル:サイドボックスともいう。4:3のSDTVを16:9のHDTVにアップコンバートする際、両側に黒い枠をつける方式。


クロップ:4:3の映像をHDにアップコンする際、上下の映像を一部切って、16:9にする事。

ストレッチ:HDにアップコンする際、スクイーズされた映像を元のように横に伸ばすこと。


スクイーズ:HDTVをSDTVにダウンコンバートする際、16:9の影像を4:3に両側から押し縮めて送る方式で、 16:9のワイドテレビで見れば正常に、4:3のテレビで見れば、縦長に映る。


エッジクロップ:サイドカットともいう。HDTVをSDTVにダウンコンバートする際、両サイドをカットする方式で、 NHKがBSデジタル放送用に16:9のHDTVを放送し、地上波はこれをサイドカットして使用している。


SDI:デジタル信号を送信するフォーマットで、映像と音声が1本のBNCケーブルで繋げ、他メーカーと機器とも繋げる。

ATM:現金自動借払機ではなくて、非同期転送システムの事。光ファイバーを使って影像を送る場合に、使用する広帯域の伝送方式

QPSK:位相変調方式のひとつ。2、4、8、16とあるが、4だけ1/4のクウォーターを使いQが付く。

16QAM:QPSKが、あたかも円周上に並べるにの対し、円の中に整然と並べる感じのデジタル変調方式で、これも2.4.8.16.32と増える。

OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing(直交周波数分割多重)これもデジタル変調方式のひとつであるが、隣り合うチャネルの空き部分に相互乗り入れして、効率的に伝送しようというもの。 HDTVの標準的伝送方法になるといわれている。

SNG:サテライトニュースギャザリング。通信衛星を使った影像伝送手段。

トラポン:ヒロポンの親戚でも「そのドラ、ポン」でもなく、通信衛星に積まれているトランスポンダ(中継器)の事。 三菱の衛星スーパーバードでは1トラポンが36MHzの帯域があり、通常これを4分割して使用している。

DAMA:Demand Assignment Multiple Access 要求にもとづいて行う多元接続方式。衛星回線を利用しての衛星電話に利用される。 トラポンの隙間を使って数回線は電話回線として使う事が出来る。似たようなものに、常時接続するPAMA方式もある。

CDMA:携帯電話で有名になったが、Code Division Multiple Access(符号分割多元接続)方式。ほかにTDMA(時分割) FDMA(周波数分割)などがある。多くの移動局が1つの基地局を、 効率よく利用する為に考えられた方式。

アンテナは南南東上方40°を向いている

山口のスーパーバード基地局

HDサブ

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