ライカの系譜
Urライカ:1913年にオスカーバルナック博士が作った試作カメラ。世界に3台しかない。
0型ライカ:1923年量産モデルの試作カメラで31台生産された。近年、復刻モデルも生産された。
A型(T型):1925年に量産された実質上のライカ1号モデル。
B型:1926年A型にレンズシャッターを付けたもの
C型:1930年A型がレンズ交換できるようにしたもので、初期のものは、カメラ毎に交換レンズの調整が必要だった。
スタンダード:1932年C型に引き上げ式の撒き戻しノブがついた。
U型:1932年スタンダード型に距離計がついたもの
V型:1933年U型にスローシャッターがついたもの
Va型:1935年V型に1/1000秒のシャッターがついたもの
Vb型:1938年Va型で離れていた距離計と50mmのファインダーを近づけたもの
Vc型:1939年ボディがダイキャストになり3mm大きくなった。後期の戦後タイプは巻き戻し部分に段がなく、 質も落ちるが、かえって安く入手できる事もあるが、反面、前期の段付きモデルには、軍用モデルも多くマニアのコレクション対象にもなっている。 偽物も多く出回っている。
Uc型:1948年Vcからスローシャッターをなくしたもの
Tc型:1949年Ucから距離計をとったものでシンプルであるが、生産台数が少ない為、意外に高い。
Vd型:1939年Vcにセルフタイマーをつけたもので、珍品である。
Vf型:1950年Vcにシンクロ接点をつけたもので、ブラックシンクロ、レッドシンクロ、セルフタイマー付きなどがある。
Uf型:1951年Vfからスローシャッターをなくしたもの
Tf型:1952年Ufから距離計をとったもの
Vg型:1957年M3発売後に発売されたスクリューマウント最後のカメラで、90mmのフレームが入っている。
Tg型:1957年Vgからファインダーを取り除いたもの
M3型:1954年バヨネットマウント、巻き上げレバー、裏蓋の開閉など画期的なアイデアで世界を驚かし、最も人気の高いモデル。
M2型:1958年M3に35mmのフレームを追加し、少し簡素化したモデル。スナップ派に人気が高かった。
M1型:1959年M3から距離計を省略したもの
MD型:1963年M3からファインダーを省略したもの
M4型:1967年M3とM2の良いところを併せ、巻き戻しクランクを追加した。
MDa型:1966年M4からファインダーを省略したものだが、巻き上げレバーはM3タイプである。
M5型:1971年TTL内蔵の新設計カメラだが、大きくなりすぎ不評で売れなかったが、生産台数が少なかった為、かえって中古価格は高い。
CL型:1973年M5をコンパクトにしたもので、日本国内ではライツミノルタCLとして発売された。
M4−2型:1978年カナダで再生産されたM4でセルフターマーはない
MD−2型:1977年M4−2からファインダーを省略したもの
M4P型:1981年M4−2に28mmのフレームを追加したもの
M6型:1984年M4PにTTLを追加したもので、さまざまなバリエーションがある。
M6TTL:1998年に、TTL自動調光の専用ストロボの使用を可能にしたM6改良モデル。シャッターダイヤルが大型化し、 回転方向化が逆になり、ボディーが2、5mm高くなった。
M7型:2002年M6に電子シャッターを組み込み絞り優先のEEを追加したもの。
MP型:2003年M6をベースに、外装を旧MPに復刻?したもの。 (ライカのカタログにはない旧MPは、1956年にアルフレッド・アイゼンシュタット、デビット・ダグラス・ダンカンらの要望で、400台程度生産されたと言われているが、M2を基本ベースにライカビイトが付いていた。) 400台限定で発売されたMP6や、1000台限定のMP3も発売され、ややこしくなってきた。
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