ビデオサーバ導入の条件

1、これまでの状況
 大容量のビデオサーバ」を設置し、素材をすべて入れ、複数のノンリニアパソコン端末からアクセスし、編集。オンエアもサーバから」というのが、 これまで言われていたビデサーバの理想の環境でした。ところが、「大容量のビデオサーバ」というのが曲者で、現実には存在せず、HDの登場でHDを収録できる、「大容量のビデオサーバ」というのが非現実となり、SDサーバでも、東京メトロポリタンTVでは失敗しています。

2、今後の方向
 現実的な方法は、編集用のサーバとオンエアサーバを分ける方法です。編集機の録画VTRに替えて設置し、P2などの登場で、ノンリニア編集機で白をつくり、もういちどエフェクトやスーパー加工をした完パケVをつくりオンエアサーバに送りこれを放送します。この方法だと大容量は必要なく、仮にパックアップサーバがなくても、編集用サーバに映像が残っており、 ある程度の二重化はできます。北陸朝日放送などは、すでにこの方法を採用しています。

3、一番の問題は
 送出サブとリンク:例えばOTCとのリンクの為には、報道支援システムで作ったQシートや原稿、 それにスーパーテロップすべてを連動させる必要があるのですが、それそれのメーカーが違うと、調整がたいへんです。 ソニーのIBOのようにすべて同一メーカーなら問題はないのですが、ほとんどの放送局がメーカー統一出来ない状態になっていると思います。 各メーカーがいまの3倍?くらいゆずりあわわなければ、発展はないとおもいます。

4、さらに
 HD−SDIでのサーバーへのアクセスはなんとかできるようになってきましたが、今後はH.264に替わっていきます。ところがH.264は同じようで各社細かいところで異なっており、フォーマット変換が必要になり高速転送の妨げになっています。各メーカーの仕様の公開が必要になっています。

5、局内の環境
 例えば、編集機はSONY、VTRは松下、編集録画ディスクはテクトロ、報道支援システムは富士通、APSはNEC、サブOTC調整卓は池上、 社内LANシステムは西日本コンピュータ、ノンリニア編集機はNGC、静止画ファアイルはFORーA、構内電話は沖電気、SNGは三菱、ラジオ調整卓は花岡、 インターネットはNTT、気象システムはウェザーニュース、などとなっている場合、すべて1つのサーバでに繋ぐことができるのか、 そのためにマイクロソフトのインターフェイスが必要だったり、新たに開発するのにサーバの何倍も費用が必要になるのでは、「なにがIT革命か」といいたくなる。

6、関連セクション
 またサーバにかかわる部署は、報道、影像センター、ライブラリー、TV制作、編成、TV業務、TVマスター、制作技術、情報システム、企画室、 ラジオセンターなどほとんどの制作現場や技術がかかわってします。

7、すべて一社でまかなえるメーカーはない
 AVに強いメーカーでも送信機に弱かったり、コンピュータに強いメーカーは放送の仕組みに弱く、ハードに強いところはソフトに弱い、ときている。 その上、各社とも企業機密もあり、相互に協力しにくい。結局、発注側が強力なリーダーシップを発揮しないといけないのだろうが、 このことに気づいている者がどのくらいいるのだろうか?

報道HDスタジオ LeicaM4-P  Superwide-heliar15mmF4.5

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